天羽響は奏者である 作:折り紙のユニコーン@UNICORNぬ
千景の誕生日回です。また遅れました(血涙)。
2/3 53:10投稿ということで許してください。
次こそは遅れないようにしないと。
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誤字脱字、アドバイスなど感想お待ちしております。
「外見がおしゃれ過ぎて、入るのに少し勇気が要ったけど、素敵なお店ね」
今日は2/3。俺は千景、友奈と共におしゃれなケーキの店に来ていた。当然千景の誕生日を祝う為だ
「私も初めてだからちょっとドキドキしちゃった
でも、今日はぐんちゃんのお誕生日だから、ケーキの美味しいお店でお祝いしたくて」
「2人でいい店探したんだ。今日は俺が財布持つから、遠慮しないで楽しんでよ」
「ありがとう。当日を3人で過ごせるだけでも十分なのに……」
席には窓側から俺、千景、友奈の順で座っている。狭くないかとも思ったが、挟んで座ったほうが千景が嬉しそうだったのでこの座り方にした
「ほらメニュー見て!美味しそうなケーキの写真がいっぱいだよ!どれがいいかなぁ」
「そうね。どれも美味しそう……」
「こんなにあると迷うな……ん?」
友奈に言われて3人でメニューを覗き込む。色とりどりのケーキの写真が載せられており、友奈が言うようにどれも美味しそうだ
あれこれ見ているとふと視界に入ったのは『お誕生日の人には、チョコプレートにメッセージをサービス』の文字
サッと目線を友奈に向けると、友奈も俺を見ていた。アイコンタクトで携帯を取り出し、緊急会議
議題はプレートに書く文字だ
友奈
「響君、見た?」
友奈
「伝えたいこといっぱいあるよ!」
友奈
「お誕生日おめでとう」
友奈
「ずっと友達でいてね」
友奈
「大好きだよ!」
「まだまだ沢山あるよ!」
友奈
「そうだね。じゃあ、私がお手洗いに行くフリして注文してくるね!」
千景がメニュー選びに集中している内に会議を済ませ、ケータイをしまう
ちょうど千景がメニューから顔を上げてこちらを見たところだった。ギリギリセーフ
「種類が多くて迷ってしまうわね。2人はどれにするの?」
千景に聞かれて改めてメニューを見る。種類が豊富過ぎて決めるのも一苦労だなこりゃ。俺はクリームよりもフルーツの方が好きなので、フルーツが沢山使われてそうなケーキに目が吸い寄せられる
「俺はこれなんか良さそうな気がする。あー、でもなー……これも良さそう」
「うーん、私はまだ決められてないよ。どれも美味しそうだなぁ」
――ぐんちゃん、お誕生日のサービスに気付いていないみたいだね。今のうちに注文しに行こう
「沢山ありすぎて目移りする」
うーん、フルーツケーキだけでも種類がいくつかあるな
「ふふっ……そうね」
「私、ちょっとお手洗いに行ってくるね」
「うん、わかった」
「ごめん、すぐ戻るから」
「急がなくていいよ」
ん、友奈が席を立った。チョコプレートを注文しに行くんだろう。よし、適当に話を振って千景に悟られないようにしよう
「んー、千景ってさ、なんかこのフルーツが好きっていうのある?」
「そうね……私は……」
メニューを選んで友奈を待つ。まあ、チョコプレートを注文するだけだから、そんなに時間は掛からずに友奈は戻って来た。その表情を見るにちゃんと注文できたらしい
よし、じゃああとは待つだけだな
「お待たせしました。ケーキセットです」
他愛もない会話をしながら待っていると、少しして注文したケーキが運ばれて来てそれぞれの前に置かれていく
「ありがとうございます…………え……これは……!」
そして千景が自身のケーキに乗せられたチョコプレートに気付き、驚きの声を上げる
サプライズの成功した俺達はニコニコしながら種明かしだ
「えへへっ。私達からのメッセージ、ぐんちゃんに内緒で入れて貰ったんだ」
「サプライズ、だよ。喜んでくれたかな?」
「高嶋さん……!天羽君……!」
千景は頬を赤くして顔を綻ばせながら、ゆっくりとプレートに書かれた文字を読んでいく。その声は嬉しさでだんだん弾んでいっている
「『お誕生日おめでとう』『ずっと友達でいてね』『これからもよろしく』『大好きだよ!』」
「伝えたいことがありすぎて、プレートが文字でいっぱいになっちゃった」
「2人分の気持ちだしな。本当はもっと書きたかったんだけど……まあ、プレートの大きさ的にね」
「素敵なお祝い、本当にありがとう。勿体なくてなかなか食べられないわね」
やっぱりこのプレートを崩すことを惜しく思った千景はフォークを刺すことができない。これだけ気に入ってくれてるとこっちも嬉しい限りだ
「じゃあ、このプレートを入れて3人で記念写真を撮るのはどう?」
「いいわね」
「うん、ナイスアイデア」
「自撮りするから、もっと近づいて!響君と私でぐんちゃんを挟んで……ほら、ぎゅー」
友奈に促されるまま、千景を友奈とサンドイッチしてもっと近づく。というか、くっつく
「それじゃあ撮るね!3、2、1……」
「「ぐんちゃん(千景)、ハッピーバースデー!!」」
パシャリ
撮られた写真に映っているのはいい笑顔の3人組。これはきっと、忘れられない最高の宝物になるだろう
友奈に写真を送ってもらって保存する
千景も携帯を大事そうに抱えているから、喜んで貰えてるのは一目瞭然だな
「ふふっ、とっても素敵な写真。また1つ宝物が増えたわ」
「ははっ、これからドンドン増えるよ。というか、俺達3人で山みたいに増やしてくよ」
「そうだよ!ずっとずーっと、私達は一緒だよ」
「うん……そうだね……!」
そう言って頬を染めながら微笑む千景の姿は、とても綺麗だった。思わず見惚れるくらいに
喜んでもらえて何よりだ。2人でお店を選んでサプライズしたかいがあった
「よーし、それじゃあ食べようぜ」
「そうだね!うわー、美味しそう!」
俺のケーキは彩りも綺麗な沢山のフルーツの使われたケーキだ。早速一口。うん、評判通り美味しいケーキだ。フルーツの酸味で甘すぎだと思わせず、かつクリームの甘さは控えめでフルーツの甘さを掻き消していない
「んふふっ、うまいっ」
「ええ、美味しいわね」
「んー!最高だよっ。あ、響君のも美味しそうだね!」
「友奈も食べてみるか?」
友奈が俺のケーキを見ていたので一口サイズに切ってフォークに刺し、口元まで持っていってやる
「いいの?」
「おう。はい、あーん」
「え!?」
「わーい!あー……ん!」
驚く千景を気にせずパクリと食べる友奈。次第に千景の視線が俺のケーキとフォークに注がれる
と、いうわけで……
「あむあむ。んー!こっちも美味しい!」
「千景も食べる?」
「!」
声を掛けると千景は動きを停止させ、表情がコロコロ変わっていく
――いいのかしら!?でもこんな所で恥ずかしいし……でも誕生日に天羽君に食べさせてもらって、しかも高嶋さんと間接……これを逃すわけにはいかない……!
「お、お願いするわ」
「ん。じゃあ……ほら、あーん」
顔を赤くして控えめに開かれた千景の口にケーキを運ぶ
「あ、あー……ん」
「お味はいかが?」
「ええ、とっても美味しいわ」
「私も私も!ぐんちゃん、あーん!」
「た、高嶋さん!?……あ、あーん」
「どう?美味しい?」
「はぁ……幸せ……」
友奈にも食べさせて貰って恍惚の表情を浮かべる千景を見て思わず微笑む
こうして俺達は千景の誕生日を祝いつつ時間を過ごしていった
ハッピーバースデー、千景。これからもずっと、3人で楽しい思い出を作っていこう。これまでの辛い思い出を全部全部覆い尽くすような、そんな幸せで輝かしい宝物を
2/3 Happy Birthday!郡千景!
今回もゆゆゆいの誕生日の記憶からです。ゆゆゆいはほっこり多めでいいですよね。
次の誕生日は響君ですかね。5月って決めてますし。
響君に元になるシナリオとか無いし。さて、どうしようか…
それでは皆さん、またお会いしましょう。