この貧乏ポンコツ店主に祝福を・・・ 作:黒音195(kurone)
さて、ミユは危機的状況を打破出来るでしょうかね・・・
お気に入り登録、感想、誤字報告、誠にありがとうございます!あっしもミユママに膝枕して欲しい・・・
「あの・・・シルビアさん・・・なんで私は抱っこされてるんですか・・・?」
「なんでって、貴女が1人は心細いと言ったからでしょう?それとも手を繋ぐ方が良かったかしら?」
「あの・・・確かに心細いとは・・・言ったんですけど・・・その・・・ちょっと恥ずかしい・・・です・・・」
「あら、何も恥ずかしくは無いでしょう?私達2人しか居ないんだから」
「そういう問題では・・・あぅ///」
「ほんと、食べちゃいたいくらいだわ・・・」
「だ、ダメです!その・・・兎に角ダメなのです!!」
「そう、なら、貴女のパーティを全滅させてからもう一度聞きましょうか」
「パーティを・・・全滅・・・?」
「そう!ここに私と貴女との楽園を築くのよ!」
カズマさん達を全滅させる・・・?全滅って・・・皆、殺されてしまう・・・?あの凄く気のいい人達を、この人は今、全滅させると言ったのか・・・?そんなの・・・ユルスワケナイジャナイデスカ
「・・・シルビアさん、1度降ろしてもらっていいですか?」
「えぇいいわよ?」
そういうと、シルビアさんは私を降ろしてくれた。漸く解放された気分になれましたよ・・・
「シルビアさん、実は私、別に誰が殺されようとあまり興味が無いんですけどね?自分の仲間を傷付けられるのが1番嫌いみたいです」
「っ!?だ、だったら何だって言うの?」
「・・・カズマさん達に手を出す気で居るのなら、私は今すぐに貴女を滅殺します。あの人達は、初めて私を受け入れてくれた人達ですから」
「な、なんなの・・・この威圧感・・・今まで出会ってきた冒険者の誰よりも凄まじいわ・・・」
「どうなんですか?カズマさん達を傷付けるんですか?」
「・・・彼等が居ると、私の邪魔になりそうだから消すわ。勿論、それを邪魔する貴女もね。折角良い関係を築けると思ったのだけれど、残念だわ」
シルビアさんはそういうと、私に向かって拳を上げ、殴り掛かって来ました・・・でも・・・でも。
「今の私がその程度の事に屈する訳ないじゃないですか」
私はその腕を氷結魔法で凍らせて受け止め、シルビアさんを静止させる。シルビアさんは驚きの表情と共に、困惑の表情を浮かべていました。
「な、何故!?あの一瞬でトラウマを克服したというの!?」
「克服なんかしてませんよ、ただ、思い出しちゃったんです。敵は滅殺する。簡単な話です・・・「危害を加えてくる者には相応の制裁を。」昔、ある知人が言ってた言葉です。そして私は貴方を危害を加えてくる者に認定した。それだけの話ですよ」
「くっ!この!ぬ、抜けない!?」
「・・・魔王軍幹部、グロウキメラのシルビア。私はこれ以上レベルを上げる気は無いので、トドメはカズマさんにでもお願いしますよ・・・相談に乗ってくれた事には感謝します。シルビアさん。でも、それとこれとは話が別です。それに、手癖が悪いのはダメですよ?」
そう言い終わると同時に更に氷結魔法で動けないように、手と足を凍りつかせる。これで、カズマさん達がこの人を倒す準備は整った。
「ミユ!大丈夫か!?」
「ミユちゃん!」
「カズマさん、皆さんも・・・来てくれたんですね?・・・この人どうしますか?もう虫の息ですよ・・・」
「っ!よくやった!ミユ!後は俺達に任せてお前は下がれ!」
「・・・分かりました・・・後は・・・お願いします・・・」
私は、ゆんゆんさんの方に歩いていき、身体を預け、意識を闇の中に落とす。そこからの事は、あまり覚えてないのです・・・
次に目が覚めた時、私はゆんゆんさんの家にいました。なんでも、あの後カズマさん達がトドメを刺そうとしたら、シルビアさんが暴れたらしく、私の氷結魔法を破壊して、施設の奥に行ったそうです。シルビアさんは魔術師殺しをその身体に合成し、蛇みたいな見た目になって紅魔の里を大暴れしたらしいです。
でも、里にあったレールガン(仮)でシルビアさんの身体を吹き飛ばし、事なきを得たらしいです。その後、巨大化したらしいんですけど・・・何故か来ていたバニルさん、ウィズさん、ハンスさんのお陰で、最悪の事態は免れたとの事。
まぁ、カズマさんの言うことなので、信じます!カズマさんはあまり嘘を吐くのが上手ではないので、嘘は言ってないと思いますし。さぁ!アクセルの街に戻る為に早く荷造りをしてしまいましょう!
ミユが目覚める少し前、カズマ達はかなり動揺していた。あの時見た、ミユの表情にはあの場にいた誰もが驚愕していたからだ・・・そして、皆が無事に戻ってきた時に、カズマはある告白をしていた。
「あの石版に書かれたコマンドをミユが解いたんだとしたら・・・俺は昔、ミユに会っている。最初に見た時から見た事があると思っていたんだ。あの時はお互いに名前も知らなかったし、お互いに顔も覚えてなかったから・・・他人の空似だと思ってたんだけどな・・・あいつは昔、親から虐待を受けてたんだ。その時は俺もまだガキだったし、何も出来なかったんだが・・・あいつの死んだ目をどうにかしようとして、色んな事を教えた」
これが真実だとしたら、ミユのあの表情は、相当な苦痛を受けていた事になる。そう皆が思い、アクアはカズマに向けても仕方が無いことを言い放った。
「じゃあ、あの子はずっと、カズマの事だけを頼りにしてたって事!?カズマが居ながらどうしようも無かったの!?」
「俺だって・・・何かしてやれたならそうしてたさ!けど・・・そん時の俺は・・・」
カズマがそう紡ぐと、アクアは口を噤んだ。すると、今度はめぐみんが
「・・・この事は、まだミユには黙っていた方が良いと思います・・・アクアも、それでいいですよね?」
「えぇ、そうね・・・」
「ダクネスも、良いですか?決して悟られる事が無いようにしてください」
「あぁ、分かっている」
荷造りが終わったので、今日で紅魔の里ともお別れです。まぁ、テレポートの位置も登録しましたし、いつでも来れるんですがね?それでも、早く帰った方が良いと思うので!これからまた忙しくなりますよ!主に魔道具店が!
なんか皆さん浮かない顔ですね・・・そしてこちらを見て、暗い表情をしてます。そんな暗い表情していると、こっちまで暗くなっちゃいますよ!何があったかは知りませんけど、気持ちを切り替えていきましょ!
「よし!帰るか!」
「ちょっと待ってください。カズマ」
「ん?どうしたんだ?めぐみん」
そうカズマさんが聞くと、めぐみんさんは自分の冒険者カードをカズマさんに手渡しました。
「今日から暫く爆裂魔法は封印します。なので、新しい上級魔法を覚えたいので、どれがいいか悩んでしまって・・・良かったらカズマが選んでくれませんか?」
「・・・ん、分かった」
そういうと、カズマさんはめぐみんさんの冒険者カードで何かのスキルを取り、めぐみんさんに返しました。
「んじゃ!見納めとして、爆裂魔法撃ってくれよ!」
「えぇ?!封印すると言った手前、恥ずかしいのですが・・・」
「いいからいいから!」
「もう・・・いきますよ?・・・・・・さよなら・・・・・・『エクスプロージョン!!!』」
めぐみんさんが撃った爆裂魔法は、今までに無いくらいの爆風と衝撃が辺りを襲い、凄くキラキラ輝いて見えました。
「!?カズマ!!これはどういう・・・」
「爆裂魔法の威力向上、しといたぞ?」
「・・・カズマ!!」
めぐみんさんは少し涙ぐんでましたけど、スッキリした顔でこう言い放ちました。
「我が名はめぐみん!!!アークウィザードにして!爆裂魔法を操る者!アクセル随一の魔法の使い手にして!やがて爆裂魔法を極める者!」
ふふっ、暫くはめぐみんさんにアクセル随一を預ける事にしましょうか!
今回、ミユとカズマの過去をサラッと書きましたが、全貌を書く気は無いのです!
過去にミユがやらかした話・・・
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