俺は転生ギフトと人類の叡智で異世界無双する 作:気まぐれな富士山
数学科学ニワカ知識とともにどうぞ。
現代、20XX年。
地球の謎は、科学でほとんど解明できてしまう。
人類が誕生し、直立二足歩行を開始してから約400年。
謎と発見で満ち溢れていた地球は、そのほぼ全てが解明されている。
しかし、まだまだ謎は多い。
数学とはまだまだ解明の追いつかない分野だ。
ソファ問題、NS方程式、ヤン・ミルズ方程式etc··········
しかし私は解いた。
ポアンカレ予想、フェルマーの最終定理、宇宙膨張理論、光速の実用化etc·········
まだ解けてない問題もあと少しだった。
だから私はここまで研究を、研鑽を重ねてきたのに。
何故、ここまで調べて、計算して、発見したのに、誰も信じないのだ。
暴論だ、横暴だと、誰も信じやしない。
人類が今の今まで解けなかった難題は、全て暴論から始まっているじゃないか。
よかよう。信じないのなら、信じなければいい。
醜くて愚かな金持ち共に媚びを売りながら研究すればいいさ。
私は研究が出来ればそれで良いのだから。
『今朝、東京駅のホームで、86歳の老人が電車に轢かれるという人身事故が発生しました。警察からの情報によりますと、遺体は、科学や量子力学の世界的権威として支持されていた_______博士のものだとされています。警察は、自殺の可能性を考慮し···············』
駅のホームに落とされた時、まさか自分の助手に殺されるとは、その時考えてもいなかった。
そう。私は死んだのだ。
人間は死んだ後の記憶もあるというが、私の場合はどうなのだろうか。
今もこうして何も見えない中思考が続いているなら、感覚神経が死んだ状態で脳の最後のブドウ糖が活性化し、こうして思考を張り巡らせているのだろう。
この時に人間は、今までの後悔や思い出を追憶し、全てを思い出すことを走馬灯というのか。
『後悔はない?』
うーむ。父も母も私の小さい頃に死に、顔も知らない。
嫁や友人などは、持ってても思考の邪魔になる。
強いて言うなら、最後に好物のラムネを食べられなかったことが後悔だろうか。
戦後の私を癒したラムネと本。それを見ることが出来なかったのは不本意だったな。
『自責の念はないの?』
そうだな、無い。
悔いはあるが、私は私の判断が正しいという自信がある。
忘れた記憶にならあるかもな。
助手や研究者たちは馬鹿しかおらん。
因果関係とも結び付けられぬ阿呆どもだ。
故に、自らを責める理由などない。
『感謝の気持ちは?』
感謝··········感謝ねぇ。
生憎、感謝する所以も必要も感じたことがない。
強いて言うなら、私に数学の本を与えた名も知らぬ米兵に感謝か。
あの時は歓喜したものだ。
知らないものが目の前に大量にあるのだから。
家が裕福だったことにも感謝すべきだろう。
お陰で英語をとことん学べた。
その他は··········あまり思いつかんな。
『無情な人··········ではなさそうね。』
そうだな。
私にも情の1つや2つはある。
むしろ、情熱に生きた人生だった。
ああ、願わくば··········願わくばこの世の真実を知りたかった。
いつまでも抑えられぬこの好奇心を満たしたかった。
あの世でなら、満たせるだろうか。
『フフ··········面白い人。やはり私の目に狂いはなかったようね。』
そういえば、私は何を話しているんだ?
いや、誰と話しているんだ?
私は、死んだのではないか?
『そうね。貴方は死んだわ。今現在、現世では貴方の執筆した論文が遺品から発見され、世界に公表されているわ。でも悲しいことに、功績は貴方の弟子のものだけれどね。』
そうなのか。いやそうだとしても··········
『何?まだ死んだ後のことで気になったことある?』
そう··········うん、そうだ。
何が発見されたんだ?私の論文は、あそこに大量にあったはずだ。その中の何が発見された?
『··········驚いたわ。貴方は本当に、世界の真実へあと一歩だったようね。』
当然だ。
しかし、それに辿り着くまではこの人生は短すぎたな。
『まさか、人生の長さに不満を持つ人間がくるなんてね。ウフフ··········貴方の部屋から公表されたのは、ホッジ予想とリーマン予想だけよ。それ以外は、重要機関に持っていかれたわ。』
やはりか。
あの究極系は凡人に理解出来るとは思えん。
『··········では、行きましょうか。新たな世界へ。』
新たな世界?
天国、または地獄ではないのか?
『ええ、そこには貴方のような天才は行くべきではないわ。』
なら、何処へ行くというのだ。
『これから、貴方には転生をしてもらうわ。輪廻の輪とも言うわね。』
何?赤子からやり直すというのか?
『ええ、そうなるわね。でもただの赤子じゃないわ。そうね〜、お金に困らない家の生まれにしましょう!』
あー、そういうのはどうでもいい。
やるなら早くしろ。爺はちと疲れた。
『いえ、貴方には前世の記憶を背負ってもらうわ。そして貴方は、数式を思い浮かべなさい。私が数式を召喚するわ。』
何を、言って··········?
『そのままの意味よ。貴方には祝福として、新たな世界へ向かってもらうわ。剣と魔法の世界へ。魔物と種族の世界へ。そこで貴方は、どれほど面白い物語を見せてくれるのかしら?』
新しい、世界?
謎は、謎はあるのか!?
『ええ、とてもとても興味深い謎がね。その謎が、貴方を世界の果てまで連れてってくれるわ。』
か、体が光って··········!
『旅立ちなさい、
一筋の光が、神殿らしき場所から放たれる。
佇む1人の女神を残して。
『そして、私の愛しい人よ··········貴方の道に、幸福あれ··········』
続くかな··········?続くかも··········?続くといいな··········