遊戯王オリジナル召喚法SS まとめ   作:ミスタータイムマン

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あけましておめでとうございます。
性懲りもなく、オリジナル召喚法のSSです。
召喚法は某所に投稿したものを使っています。

オリジナル要素
1.ネクサスモンスター
枠:上半分は効果モンスターや通常モンスターと同じ。下半分は黄緑色
メインデッキに入れるモンスターで基本的に通常モンスターと効果モンスターの2種類が存在。
・ネクサス召喚はペンデュラム召喚のように自分のメインフェイズに1度だけ行う事ができる。
・ネクサス召喚を宣言する事でネクサスモンスターのテキスト下部に記載されている条件に合ったモンスター1体以上をネクサスモンスターの上に置く事で場に出す事ができる。
素材にしたネクサスモンスターが1枚だけなら手札のみから、素材が2枚以上なら手札以外にメインデッキのモンスターも対象になる。
*ネクサス素材が2枚以上の場合、それぞれの条件を満たしたモンスターのみがネクサス召喚可能。例えば、片方が「レベル5以上の炎属性モンスター」もう片方が「レベル7以上のドラゴン族モンスター」となっている場合、「レベル7以上の炎属性ドラゴン族モンスター」しか場に出せないことになる。
また、召喚されるモンスターゾーンは素材となったネクサスモンスターがいたゾーンになる。
・ネクサス素材となっているネクサスモンスターはネクサス効果を発動することができる。(ペンデュラム効果のようなもの)

*ネクサス素材を持つモンスターがフィールドから離れた場合、そのモンスターのネクサス素材は全て墓地に送られる。(エクシーズ素材と同じ)
*ネクサス素材を持つモンスター1体を素材にネクサス召喚したモンスターはネクサス素材を引き継ぐ。(カオスエクシーズと同じ)

2.全属性
光・闇・炎・風・水・地の属性を持つ。



オリジナル召喚SS まとめ
遊戯王RE⇔PROGRESS


概要

永門遊大《ながとゆうだい》は未来の世界で中堅プロデュエリスト。昔からのライバルである宗馬とのタイトル戦と戦っている最中、起きた謎の集団「マルクト」によるテロ事件に遭遇する。がれきの下敷きになってしまうが、突如、15年前に逆行してしまう・・・。

 

主人公:永門遊大(ながとゆうだい):未来の世界で中堅プロデュエリスト。宗馬とのタイトル戦の前に起きた謎の集団「マルクト」によるテロ事件でがれきの下敷きになった。その際、15年前に逆行。エースは《レゾナント・ドラゴン》

 

ライバル:碓氷宗馬(うすいそうま):未来の世界ではデュエルイーストチャンピオン。元々は主人公の友人だったが、プロ入りしてから疎遠になっていた。未来の時代でのエースは《氷天王 アブソリュート・スレイプニル》

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

―20XX年 イーストデュエルスタジアムー

 

ワァアアア!

 

大歓声がスタジアムに響きわたり、会場を揺らす。

 

中堅プロデュエリストの永門遊大(ながとゆうだい)はスタジアムの熱気が自身へと乗り移るような、体全体が歓喜に打ち震えるのを感じていた。

 

これから行われるのは、イーストデュエルチャンピオン碓氷宗馬(うすいそうま)とのタイトルマッチ戦。

ヤツはタイトルについてから5年。イーストエリアでは無敗を誇るトップデュエリスト。

そして、かつての幼馴染である。

 

「流石は遊大。やっぱりこのタイトル戦まで上がってきたね。正直、もう少し早く上がってくると思ったけど」

 

柔和そうな顔立ちだが、仲間内に見せるキザったらしく髪をかき上げるその仕草。懐かしいよ、ホント。

 

「うるせぇよ。凡才の俺がココまで来るのにどれだけ苦労したと思っていやがる。まぁ、随分と待たせたのは確かだけどな、碓氷」

 

ヤツは困ったような表情に一瞬なった後、腕を―――、デュエルディスクを構える。

 

「御託はここまでにしようか。チャレンジャー、永門遊大!かかってこい!この僕、イーストデュエルチャンピオン碓氷宗馬が相手だ!」

 

「お前に勝って、イーストチャンピオンの称号を手にして見せる!」

 

 

 

「「デュエル!」」

 

 

 

~~~

 

 

「やるな!永門遊大!ここまで追い込まれたのは久し振りだよ!」

 

碓氷宗馬 LP1800

 

「クソッ!削り切れなかった・・・!」

 

永門遊大 LP500

 

 

流石はイーストデュエルチャンピオン。想像以上に強い!

今季1の調子な気がするぜ。

 

「僕のターン、ドロー!魔法カード《死者蘇生》を発動。墓地より浮上せよ。《氷結界の番人ブリザド》!そして、ネクサスモンスター《アイス・クリエイター》をアドバンス召喚召喚!」

 

《アイス・クリエイター》、最上級水属性モンスターに進化できる、ネクサスモンスターだ。

この局面で呼んだ、という事はあのカードが手札にあるのか!

 

アイツは手札を1枚、抜き出し頭上に掲げる。氷魔導士から長方形の線が浮かび上がり、天へと次々と昇り、柱の様相を呈す。

 

「《アイス・クリエイター》でフューチャライズ!」

 

宣言と共に《アイス・クリエイター》の上に叩きつけられる1枚のカード。

 

水色の光の柱にひびが入り爆発。

中から現れたのは8本足の馬脚。

 

 

「ネクサス召喚!永久凍土に轟く一筋の極光!その誇りを示せ!レベル8《氷天王 アブソリュート・スレイプニル》!」

 

来たか!アイツのエースモンスター!奴を倒さない限り、チャンピオンの座は奪えないという事か。

 

 

 

しかし―――――――――――――、

 

 

 

視界が真っ赤に染まった。

 

 

 

――――――――――――ゴォオオオオオオン!

 

 

遅れてやってくる爆音に煙。壁もバラバラと崩れている。

 

 

ワァアアアアアアア―――――!

 

響く怒号や悲鳴。

 

 

パチパチパチ

 

火花の音が遠くから聞こえる。俺はぼんやりと目を開けた。

俺はヨロヨロと瓦礫から這い出る。

俺を待ち受けていたのは地獄のような光景だった。

 

辺りは煙で闇に染まっている。

だが、炎が揺らめきが瓦礫を赤く映し出していた。

 

「なんだよ・・・!コレ・・・!なんなんだよ!」

 

もはや悲鳴すらもない。炎が鳴る音だけ。

いや、耳を澄ますとノイズ交じりの音声が響く。

 

『旧世界は終焉を迎えました。今、この刻を以て”マルクト”による新世界秩序が幕を開けました』

『旧世界は終焉を迎えました。今、この刻を以て”マルクト”による新世界秩序が幕を開けました』

『旧世界は終焉を迎えました。今、この刻を以て”マルクト”による新世界秩序が幕を開けました』

リピート、リピート、リピート。

 

 

 

「ゴホッゴホッゴホッ」

 

息苦しい、視界がぼやける。膝から力が抜ける。

 

バタリ、と崩れる音。

 

それでも前に進もうと、手を伸ばす。カードの感触。

 

そのカードを手元に引き寄せる。プリズムに輝く竜の姿が描かれている。

 

ゴゴゴゴゴ

 

頭上の音に気づき、頭上を見上げる。

 

 

巨大な瓦礫がすぐそこまで迫っていた―――――、

 

 

 

 

 

――――――――――――

 

・・・

 

・・・

 

・・・遊大。

 

 

「・・・遊大。おい、何ボーっとしているんだ?」

 

目の前に飛び込んできたのは水晶玉。

 

「・・・ここは?」

 

真っ暗な夜空を模したテント。水晶玉の奥にいるのは占い師のおねーさん。

 

後ろを振り向くと高校の頃の同級生たちの姿。

 

「碓氷・・・」

 

「何、他人行儀になってんの遊大。早く占いの結果を聞いたら?」

 

お姉さんのふわっとしたした柔らかな笑みが向けられる。

 

そうだ、思い出した。美人なお姉さんに占いしてくれて、合法的に手を握ってくれるかもしれないとかでみんなと行ったんだった。というか、俺が言い出したんだっけ、行くって。

 

「スミマセン、よろしくお願いします」

 

 

~~~

 

 

占いが終わって俺達はカードショップに来ていた。

今日は最新パックの発売日。しかも新しい種類のモンスター、ネクサスモンスターが実装されるんだった。

占いでいいカードが出るか占っていたんだった。

 

「遊大、折角占ってもらったのに手を握ってもらえなくて残念だったな」

 

そう話す、チャラ男は瀬尾幸也。

 

「でもいい感じのカードは出るらしいからな」

 

「でも、あの人が言っていた意味はよく分からなかったな」

 

ああ。『あなたにはチャンスが与えられた。運命の導きはすぐそこに』って意味不明だな。

 

そんなことを話しながら俺達3人はパックを剥いていく。宗馬も幸也もネクサスモンスターを手に入れていたが、俺だけはまだだ。

 

「最後のパックだ。出てくれよ、ネクサスモンスター」

 

《タイムカプセル》、《残骸爆破》、《栄光の騎士》。

 

上半分が黄色。下半分が黄緑色のモンスター。

お、初ネクサスモンスター。

 

《火炎の獅子》

 

最後は・・・虹色に輝く竜のイラスト。

 

《レゾナント・ドラゴン》

レベル7全属性ドラゴン族・ネクサス・通常ATK2500 DEF2000

 

「なんだ?このカード、このパックに入っていたっけ。それに属性が”全”って初めて聞くんだけど」

 

 

「これは、あの時の・・・!」

 

 

その時、すさまじい勢いでで様々な光景、記憶が次々に頭の中に流れ込んでいく。

そしてあの炎と煙の地獄絵図も。

 

そうか。

 

俺は・・・過去に戻ってきたのか・・・。

 

「遊大、良いカードを手に入れたじゃねえか。早速デッキを作ろうぜ」、と幸也。

 

「ああ、ネクサスモンスターは新しい戦略の可能性を切り開いてくれそうだ」

 

ネクサスモンスターの発売日は15年前の4月。そうか、俺高2か。

 

「よっし、デッキ調節の時間だ」

 

それにしても、このメンツでまた会えるとはな。夢みたいだ。

大学を卒業してから、疎遠になったからなぁ。

 

 

「どのカードを抜こっかなー」

 

幸也は紫や白、黒のカードを並べながら唸っている。って・・・。

 

「ネクサスモンスターをEXデッキに入れようとしているのか?」

 

「え、違うのか」

 

「枠の上半分が通常モンスターや効果モンスターと同じだろ。ペンデュラムモンスターと同じでメインデッキに入れるんだよ」

 

「そうか、ペンデュラムモンスターと同じか。普通のモンスターと同じ感じで召喚できる感じだな。じゃあ、炎属性レベル5・6のモンスターって書いてあるのは?」

 

俺はネクサスモンスターの黄緑色の枠で書かれている下半分を示す。

 

「あれはネクサス召喚先。ネクサス召喚はペンデュラム召喚と同じように1ターンに1度だけ行うんだ。召喚したいモンスターをネクサスモンスターの上に重ねるんだ。ネクサスモンスター1枚だけで行うなら手札から、ネクサスモンスター2体以上で行う場合はデッキからって感じだな」

 

「遊大、よく調べたな。しかし、2体でネクサス召喚するっていうのは、意味がつかみにくいんだけど」

 

「例えば、『水属性レベル7以上のモンスター』が出せるネクサスモンスターと『獣族レベル8以上のモンスター』が出せるネクサスモンスターがいるとすると、両方に共通する『水属性獣族レベル8以上のモンスター』がデッキから出せるってことだ」

 

「少しややこしいな。まぁ、デッキから出す場合は両方の条件を満たせば、良いってわけか」

 

「そういう事。しかもネクサス素材になったネクサスモンスターは素材の状態でも効果が有効なのも重要だぜ。まあ、本体が破壊されたら、こっちも破壊されるんだけど」

 

「しかし、遊大がこんな複雑なシステムをもう既に理解しているとは・・・」

 

「何、唖然としてんだよ。わかるよ、それ位。つーか宗馬、俺を馬鹿にしてるだろ。デッキ組みなおしたらまずはお前とデュエルだ」

 

「ああ、望むところだ!」

 

戦意をむき出しに笑みがそこに広がっていた。

 

「でも、俺もデッキを調整するから、もうちょっと待ってくれ!あ、シングルカードを漁ってくるから少し待ってくれ」

 

 

 

~~~

 

 

 

「「デュエル!」」

 

 

先攻は相馬。手札をザッと眺めると早速、カードをデュエルディスクにのせる。

 

「俺のターン、《強欲で金満な壺》を発動し、EXデッキのカードを6枚除外し、2枚ドロー。俺は《氷結界の照魔師》(レベル4 ATK1700)を召喚。手札を1枚捨て、効果を発動。デッキからチューナーモンスター《氷結界の霜精》(レベル1 DEF200)を特殊召喚。更に雪精の効果で《氷結界の随身》を墓地に送り、《氷結界の霜精》のレベルを3にする」

 

魔女が呪文を唱えると魔方陣からトカゲみたいな動物が姿を現した。

 

「永続魔法《氷結界の晶壁》を発動。墓地から《氷結界の随身》(レベル2 DEF300)を特殊召喚」

 

カードエフェクトが出るやいなや、素早く次のカードを発動。そのプレイングに迷いはない。

 

「《氷結界の霜精》と《氷結界の随身》をリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク2《水晶機巧-ハリファイバー》(ATK1500)!その効果でデッキからチューナーモンスター《スチーム・シンクロン》(レベル3 DEF800)を特殊召喚」

 

「一気にリンク召喚!しかも、ここまでノータイムとか、ヤベェ」

 

幸也が感嘆の声をあげる。相馬のスペックからすると、まだ序の口のはず。

 

「《氷結界の照魔師》をリリースし、《氷結界に至る青嵐》を発動。《氷結界の伝道師》を特殊召喚。更に《氷結界の伝道師》をリリースし、レベル7《氷結界の虎将ガンダーラ》(ATK2700)を特殊召喚!」

 

流れるように最上級モンスターまで繋げてきた。

しかも、あの破壊僧みたいなスキンヘッド、展開能力持ちだから、更に展開する気満々だな。

 

 

「ターン終了時に、《氷結界の虎将ガンダーラ》の効果で墓地から《氷結界の番人 ブリズド》(レベル1 DEF500)を特殊召喚。ターンエンド」

 

ブリズド、最初に手札コストにしたヤツか。

これで相馬のフィールドにはモンスターが4枚。

問題は相手ターンにシンクロできる、《スチーム・シンクロン》。

俺のターンで妨害用のシンクロモンスターを呼び出すのが狙いのだろう。

 

「じゃあ、俺のターンだ。ドロー」

 

「ん、メインフェイズ開始時、《水晶機巧-ハリファイバー》を除外し、効果を発動。レベル6シンクロチューナー《瑚之龍》をシンクロ召喚扱いで特殊召喚。更にチェーンして、《スチーム・シンクロン》の効果を発動。《氷結界の虎将ガンダーラ》、《氷結界の番人 ブリズド》を《スチーム・シンクロン》でチューニング!氷獄の龍よ、真の姿を表せ!シンクロ召喚!レベル11《氷結界の還零龍トリシューラ》( ATK2700)!」

 

氷結界最強の龍のいきなりの登場に幸也は目を丸くする。

 

「ここでシンクロ!?相馬、なんでだよ!?」

 

「嫌な気配がしてな・・・」

 

勘がいいぜ。なぜなら―――、

 

 

「《冥王結界破》を発動。ターン終了時まで、全てのモンスター効果を無効にする」

 

予想外だったようで幸也は目を歩くする。相馬は苦々しい表情だ。

 

「《冥王結界破》だって。お前ソレ、ダメージ与えられねぇから弱いとか言ってなかったっけ」

 

「やっぱ強いって思ったから入れたんだよ」

 

それにしても昔の俺、カードを見る目なさすぎだな。とりあえず、デュエルを続行する。

 

「ネクサスモンスター《ウィンディ・ドレイク》(レベル4 ATK1500)を召喚」

 

「来たか、ネクサスモンスター!」

 

相馬の語気に警戒の色が強まる。今のアイツにとってはまだ慣れていないはずだ。

 

「ネクサスモンスター《ウィンディ・ドレイク》でフューチャライズ!」

 

黄緑色の小型竜が咆哮すると地面から、黄緑の四角いラインが広がり、天まで光の柱が広がる。

 

手札から1枚を引き抜き、《ウィンディ・ドレイク》の上に重ねる。

 

「ネクサス召喚!現れろ!レベル5《サイバティック・ワイバーン》(ATK2500)!」

 

光が空中へ通り過ぎると、新たなヴィジョンが浮き出てきた。

現われたのは全身をサイボーグ化したドラゴン、《サイバティック・ワイバーン》。

 

 

《ウィンディ・ドレイク》

レベル4風属性ドラゴン族・ネクサス・通常ATK1500 DEF800

人里離れた山奥に住む小型のドラゴン。

ネクサス効果

レベル5~7の風属性通常モンスター

(1):このカードをネクサス素材に持つモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

 

 

「《ガーディアンの力》を《サイバティック・ワイバーン》に装備。バトルだ!」

 

「《サイバティック・ワイバーン》で《瑚之龍》を攻撃!《ガーディアンの力》で攻撃力が500アップする」

 

《サイバティック・ワイバーン》ATK2500→3000

 

「今度は《サイバティック・ワイバーン》で《氷結界の還零龍トリシューラ》を攻撃!《ガーディアンの力》で攻撃力が更に500アップ」

 

半透明の《ウィンディ・ドレイク》の姿が浮かび、機械竜は返す刃で三つ首竜を切り裂いた。

 

《サイバティック・ワイバーン》ATK3000→3500

 

「くっ、《ウィンディ・ドレイク》のネクサス効果か。しかも《ガーディアンの力》とコンボさせてくるとは。ネクサスモンスターを使いこなしているな」

 

「ああ、素材になったネクサスモンスターは上に重ねたカードに固有の効果を与える。《ウィンディ・ドレイク》のネクサス効果は2回連続攻撃能力を与えるんだ」

 

「っ!《氷結界の還零龍トリシューラ》は効果を発動できない・・・」

 

「カードを1枚セット。永続魔法《凡骨の意地》を発動し、ターンエンド」

 

想定通りにデッキが回っているな。2人とも驚いているけど、まあいいか。

 

 

「やるな遊大。俺のターン、ドロー!墓地から《氷結界に至る青嵐》を発動。《氷結界の雪精》を手札に加える。《強欲なウツボ》を発動。手札を2枚デッキに戻し、3枚ドロー。《死者蘇生》を発動!甦れ!《氷結界の還零龍トリシューラ》」

 

大量ドローで一気に持ち直したか。後、珍しく口角が吊り上がっているんだけど・・・。

 

「《氷結界の還零龍トリシューラ》のレベルを5にし、墓地から《氷結界の随身》を特殊召喚」

 

「《氷結界の随身》をリリース。ネクサスモンスター、《スノウ・エレメンタル》(レベル5 ATK1700)をアドバンス召喚!セットカードを墓地に送る!」

 

「げっ、チェーンして、《禁じられた聖槍》を発動。《氷結界の還零龍トリシューラ》の攻撃力を800ダウンする」

 

《氷結界の還零龍トリシューラ》ATK2700→1900

 

《スノウ・エレメンタル》は手札から水属性レベル7か8のモンスターをネクサス召喚できるカードだ。残る手札は1枚。

 

《スノウ・エレメンタル》

レベル5水属水獣族・ネクサス・効果ATK1700 DEF2000

モンスター効果

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを墓地に送る。

ネクサス効果

レベル7か8の水属性モンスター

(1):このカードがネクサス素材になった場合、自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

 

「《スノウ・エレメンタル》でフューチャライズ!永久凍土に轟く一筋の極光!その誇りを示せ!ネクサス召喚!レベル8《氷天王 アブソリュート・スレイプニル》(ATK3000)!これが俺の新たなエースだ!」

 

知っている。

 

氷の結晶を鎧として纏う8本足の神馬。未来での碓氷宗馬の象徴的エース。この時が初登場だったか。

 

「…お前も、スゲェカード手に入れてんじゃんか。後、すさまじいプレッシャーを感じるんだけど」

 

というか《レゾナント・ドラゴン》といい、このショップレアカード出すぎじゃねl?

 

「折角だから、デュエルで最初に見せたかったからな。《スノウ・エレメンタル》がネクサス素材になったことで1枚ドロー。ライフを1000払い《コズミック・サイクロン》を発動。《ガーディアンの力》を除外!」

 

碓氷宗馬 LP4000→3000

 

《サイバティック・ワイバーン》ATK3500→2500

 

 

だから、なんで都合良いカードが来るんだよ!

 

 

「前々から思っていたけど、追い詰められた時のこの引きはなんなんだよ!」

 

「さあな。《氷天王 アブソリュート・スレイプニル》の効果を発動!『アイスエイジ』!《サイバティック・ワイバーン》の攻撃力を1000ダウン!」

 

《サイバティック・ワイバーン》の足元が見る見るうちに凍り付いていく。

 

《サイバティック・ワイバーン》ATK2500→1500

 

 

《氷天王 アブソリュート・スレイプニル》

レベル8水属性獣族・ネクサス・効果ATK3000 DEF2000

モンスター効果

(1):1ターンに1度、フィールド上のモンスター1体を選択して発動する。そのモンスターは攻撃できず、効果をターン終了時まで無効にし、攻撃力を1000ダウンする。この効果は、相手ターンでも発動することができる。

(2):ネクサス召喚されたこのカードは相手のカードの効果の対象にならない。

ネクサス効果

守備力2000以外のレベル8以上の「スレイプニル」モンスター

(1):?

 

 

「バトルだ。《氷天王 アブソリュート・スレイプニル》で《サイバティック・ワイバーン》を攻撃!『コールド・インパクト』!」

 

「うわぁあああ!」

 

超高速の疾走。だが、あまりにも早すぎて、見えるのは結晶化する雪とモンスター。衝撃が後からやってくる。

 

永門遊大 LP4000→2500

 

「《氷結界の還零龍トリシューラ》でダイレクトアタック」

 

永門遊大 LP2500→600

 

「ターンエンド!」

 

かなり追い詰められたな。だけど、まだチャンスはある。見据えるのは《凡骨の意地》。

 

「俺のターン、ドロー。ドローしたカードは通常ネクサスモンスター《傷だらけのカカシ》。《凡骨の意地》で1枚ドロー。ドローしたカードは通常ネクサスモンスター《火炎の獅子》!更に1枚ドロー」

 

「《予想GUY》を発動。デッキから《ウィンディ・ドレイク》を特殊召喚。更に《悪魔の取引》を発動。《氷結界の還零龍トリシューラ》を墓地に送り、手札からネクサスモンスター《火炎の獅子》(レベル4 ATK1800)を特殊召喚」

 

トリシューラは沼に飲み込まれると、そこから炎が揺らめく。

そこから炎を纏ったライオンが大地に降り立った。

 

 

《火炎の獅子》

レベル4炎属性獣族・ネクサス・通常ATK1800 DEF400

地獄を生き抜き炎の力を宿したライオン。その瞳には何が映るか。

ネクサス効果

レベル5~7の炎属性通常モンスター

(1):このカードをネクサス素材に持つモンスターが攻撃するバトル中、攻撃力は800アップし、相手ライフに400ポイントのダメージを与える。

 

 

「ネクサスモンスター《傷だらけのカカシ》(レベル3 ATK600)を通常召喚」

 

 

《傷だらけのカカシ》

レベル3地属性植物族・ネクサス・通常ATK600 DEF1900

その傷跡は彼の誇り。体を張って畑を守った。野ネズミから。

ネクサス効果

レベル5~7の地属性通常モンスター

(1):上に重ねたカードは1ターンに1度、相手のカードの効果を受けない。

 

 

「ネクサスモンスターが3体。だが、全てバラバラの属性のモンスターしかネクサス召喚できないはずだ。何が狙いだ」

 

ネクサス召喚はペンデュラム召喚と同じように1ターンに1度だけ。呼び出せるモンスターにかぶりがないと意味がない。

 

「相馬、俺が手に入れたあのカードを忘れたか。俺は全属性のカードを持ってる」

 

「全属性ってまさか!そういう事か!」

 

虹色で属性が塗られていたし、たぶん行けるはず。

 

「全属性は全ての属性をルール効果として持っている*1!《ウィンディ・ドレイク》、《火炎の獅子》、《傷だらけのカカシ》の3体でフューチャライズ!」

 

3体のモンスターの足元から巨大な黄緑、赤、黄色の四角のラインが広がり3重になり、3つの光を宿した光の柱が天に上っていく。

 

「奇跡の輝きを照らし出せ!ネクサス召喚!現われろ!レベル7《レゾナント・ドラゴン》(ATK2500)!」

 

柱を引き裂くように現れたのはプリズム色の体躯を持つ4つ足のドラゴン。

バサリと輝く翼をはためかせ、現界した。

 

 

《レゾナント・ドラゴン》

レベル7全*2属性ドラゴン族・ネクサス・通常ATK2500 DEF2000

貴方の望みは成就する。

ネクサス効果

攻撃力3000のモンスター

(1):このカードをネクサス素材としているモンスターが相手によってフィールドから離れてこのカードが墓地に送られた場合、このカードを特殊召喚する。

 

 

「《レゾナント・ドラゴン》で《氷天王 アブソリュート・スレイプニル》を攻撃!」

 

「甘い!《氷天王 アブソリュート・スレイプニル》の効果を発動!『アイスエイジ』!《レゾナント・ドラゴン》の攻撃力を1000ダウン!」

 

「当然対策済みだ。《傷だらけのカカシ》のネクサス効果!1ターンに1度、カードの効果を受けない!」

 

「攻撃中、《火炎の獅子》の効果で攻撃力は800アップ!そして400ダメージを相手に与える!」

 

《レゾナント・ドラゴン》ATK2500→3300

 

碓氷宗馬 LP3000→2600

 

「『プリズム・バースト』!」

 

虹色の光線がアブソリュート・スレイプニルを貫いた。

 

碓氷宗馬 LP2600→2300

 

 

「ぐっ!ここまでか・・・!」

 

「《レゾナント・ドラゴン》は《ウィンディ・ドレイク》をネクサス素材にしているため、2回攻撃が可能!《レゾナンス・ドラゴン》でダイレクトアタック!」

 

宗馬LP1300→0

 

 

 

~~~

 

 

「俺の勝ちだ!」

 

お互いに本来のデッキではないが、プレイングスキルは俺に一日の長がある。まだ、高校生の宗馬じゃ今の俺には届かない。ドロー力はアイツが圧倒的に上だが。

 

「ていうか、宗馬相手に圧勝って遊大、お前・・・どうした?」

 

まぁ、この時点でも宗馬のスキルはプロデュエリストに近いレベル。

かつての俺は10回に1回しか勝てなかったな。当時の俺は引きの強さだけしかなかったし。

 

「つーか、お前ら強すぎだろ。俺ももっと強くならないとな」

 

あの幸也が努力する発言を・・・。なまじ何でもこなせる分、努力してこなかったアイツが・・・。

 

その後は俺達3人、何度も何度もデュエルをした。

宗馬と幸也がデュエルしている場面、俺はフと、ショップ奥のモニターに視線を向けた。

 

その映像は昨年度のチャンピオンリーグでグランドチャンピオンの受賞場面だった。

トロフィーを受け取るのは、日立アユム。この時は30代前半の頃か。未来でも永世グランドチャンピオン。

腐っていた頃、あの人が俺を拾ってくれたからこそ、あの日のイーストチャンピオン決定戦まで行くことができた。

 

そんな思い出を頭に浮かべながら映像を見ていたら、トロフィーを渡すスポンサーの1人がつけていたバッジが目に入った。

 

そのバッジには、あの文字が浮かんでいた。

 

Markt(マルクト)

 

 

 

「見つ・・けたぞ」

 

全身の血液が沸騰するかのような、眩暈。怒りの感覚にこぶしを握りしめた。

*1
(多分)

*2
光・闇・炎・水・風・地




せっかく作ったお気に入りの召喚法を逆行物を描きたかったため、本作を作りました。
上手いことで来てたら幸いです。感想や評価をお待ちしております。
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