廻る『世界』   作:一般人A

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文章がぐちゃぐちゃで自分で読んでて酷いと思った今日この頃


レール

いつだっだだろうか復活に歓喜したのは、

いつだっだだろうか違和感を感じ始めたのは、

いつだっだだろうか再び目覚めることに恐怖を覚えたのは……………

 

 

 

 目が覚める

 

 憎っくきジョースターの末裔である承太郎の手によって殺された私は再び目覚めた。それも変わりのないだだっ広い海上で。

 私は何者かにもう一度機会を与えてくれたことに対して我が人生において初めて感謝した。

 だが、それと同時に、その何者かが私をチェスのポーンの駒のように動かすことに憤りを感じた。いずれその座から引き摺り下ろすと。

 

 

 

今でも決意したことをはっきりと覚えている。

 

 

 

 

 目が覚める

 

 三度目の目覚めに私は最初に疑問を抱く。 

「これはなんだ」と「この復活現象はなんだ」と、それは嬉しいことに変わりはないが何者かになんの目的があるのか、どんな利益があるのか疑問は尽きなかった。しかし、そんなことよりも承太郎に対しての怒りが疑問を上回り、考えは脳の奥深くに沈んでいった。

 

 

目が覚める

 

 キリのいい50回目の目覚め。いい加減ウンザリしてきたところだ。承太郎に殺され続けることが繰り返された世界はまるで殺されることが運命づけられているようで少し気味が悪い。

 あの小僧に私の運命でも見てもらおうか、あいにく小僧は既に再起不能となっているので次回の目覚めになりそうだがな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私は天国へ行かなくてはならない。真の勝利者に、頂点に立たなければならない。人間が安心を得るために生きるように、私も安心を得、ほんのちっぽけな恐怖をも持たぬ存在になるために生きる。私の人生は恐怖を克服するため人生であると言える、それは後にも先にも変わることはないだろう。いくら吸血鬼の不死身の肉体を得ても、最強のスタンドを得ても、莫大な富を得ても、太陽やジョースター家といった天敵のいる世界では安心した生活を送れる可能性は皆無に等しい。だからこそ私は天国へ行かなくてはならない。

 

 

 目が覚める

 

 今回もエンヤ婆が提案が挙げられる。ジョセフの娘ホリィの暗殺だ。これでこの質問も計70回目となるが、私は以前と同じ解答を返す。

 女の力を馬鹿にしては危険である。私の人生の中で幾度となく邪魔をするのはいつもエリナのような聖女だった。彼女のような強き者こそ敵に回しては厄介なのだから。それに大切なものの死はジョースター一行の士気を下げるどころかジョースターを成長させ、助長させる結果になることが目に見えているからだ。

 私の考えに納得したエンヤ婆はズルズルと服を引きずりながら去っていった。

 

 

 目が覚める

 

 何故今まで忘れていたのか、自身の愚かさに憤慨した。小僧に運命を見てもらうのではなかったのか、自然と目つきが鋭くなる。私は小僧に聞くために足を早めた。

 小僧を見つけたどうやら兄と一緒のようだ、

声をかける。弟の名はボインゴ、兄はオインゴというらしい。部下の名までも忘れているとは、目覚めるたびに記憶がすり減っているのだろうか。

 ボインゴのスタンド《トト神》は本人曰く 

「本体の近くで起こる運命を100%の確率で未来予知し、漫画に映し出す」能力らしい、《トト神》は古代エジプト神話の知恵の神であり、時を支配する力を持っており、我がスタンド『世界』に近しいものを感じる。

 よくよく考えてみると違和感を覚える。何故私はボインゴに自身の運命について聞くことを忘れていたのか、これはただ私が忘れていたとも取れるが、重要なのは次で何故この復活現象に繰り返された世界について私は誰にも話さなかったのか、疑問が尽きることはない。

 確かにエンヤ婆等に話そうものならひと蹴りされて話は終わりにされそうだが、プッチは話せば少しは信じてくれるのではないだろうか。我ながら浅はかな考えではあるが、少しでもこの情報を共有しておきたいのだと心に言い聞かせておく。

 

 

 結局ボインゴとは話せなかったが、プッチとの対談で良い情報が入った。いや、捉え方によっては悪い情報とも言えるものだが。私はプッチと話せなかった。対談はできたが、繰り返されている世界について話せなかったのだ。究極的に考えれば話せると言える。しかし話そうとすると強烈なまでの嫌悪感を覚えるのだ。脳をシェイクされているような吐き気を催す嫌悪感。これは何者かが繰り返されている世界(これからは『ループ』と略称する)に対しての他者への情報伝達を阻止していると捉えられる。

 

 

 そして私はたどり着いてしまった。その恐ろしい考えに、このDIOは総毛立ち慄然とした。

 

 

 もしもボインゴのスタンドが予知ではなく、かつて起こった事を知る能力だとしたら、未来は未来であると同時に過去であったとしたら、それはどんな強力なスタンドを持っていたとしても変えられない。

 私がたとえ世界を支配し、どれほど強くなろうとも、結局のところそれはあらかじめ仕掛けられたストーリーでしかなく、我々はただの演者で、《神》の動かす操り人形なのではないかと。

 

私はどうすれば良いのかわからなかった。

 

 この世界は繰り返されている、ループしている。廻り続けている。私が海底から目覚め空気を吸い、そして承太郎に殺される事象が廻っている。私が勝利することは決してない、真の勝利を願うことすらできない。運命が円環を成し、循環することを体験し続けることは恐怖でしかなかった。

 

 

 

 この時に既に私が頂点に立つ資格などなかったのだろう。向上心を失った私はただの生命を宿すただ人形として動くだけの死体だったのだ。

  

 

 

目が覚める

 

 吸血鬼にとって瞬き程度の時間であっても、塵が積れば山になるように積もるにつれ膨大な時間となる。

 考える時間はいくらでもあった、何故繰り返しているのか自問自答する。しかしいずれの時も答えは出ず殺され、再び目覚め、自問自答を繰り返す日々が続いていている。

 

 

「じ、承太郎。ワシの方へ近づくんじゃあない

 ヤツのスタンドの正体は時間じゃ、時間を止

 めるスタンドなんじゃ‼︎」

 

 額から汗を流しながら承太郎に向かって老体似合わぬ声で叫ぶジョセフ。DIOの射程距離内という名の支配下に置かれる中で放った言葉は承太郎に確かに届いた。

 

 

 回想に耽る中で耳に届くジョセフの声。おそらく承太郎に我がスタンド能力について教えているのだろう。私がジョセフとその孫の会話を断ち切ることはできない。その会話が定められた《運命》であるからだ。私が死ぬという真実に到達することはない、私達は人形で物語の登場人物。物語は繰り返し読まれ、その都度私達は演じ続ける。記憶があるのは私だけ、いつまでも終わらない因縁を再び断たれるため私は今回も……

 

 

 

          -『世界』-

 

ーー

ーーー

ーーーーー

 

 

 

 ジジイが死んだ。この旅の中で俺は何人もの刺客を再起不能に落としてきたが、目の前でしかも血族が死ぬというのは経験したことがなかった。周囲に靄がかかり辺りが薄暗くなり、人々が三々五々に散らばる中俺は元凶を睨む。

 

「花京院のヤツは既に始末してやった」

 

 諭すようでどこか馬鹿にした口調で語るDIOに俺の拳に力が入るのを感じる。花京院はクレバーで一見物静かなヤツだが、寛大で思いやりのある仲間だ。花京院との思い出が脳裏を駆けまわる。

 

「ポルナレフはどこに潜んでいるかは知らんが

 承太郎、のこりはキサマただ一人だ。」

 

 俺に花京院のような気高い精神はないと思う。だがしっかりとお前のバトンを取らせてもらうぜ、花京院。

 

「どうするというのだ?敗北の二文字が決まったその運命を、頼れる奴もいないこの状況を、どう打破するというのだ、承太郎ォ…」

 

 前へと踏み出した俺にさっきとは異なる口調で語りかけるDIO。動揺を誘っているのだろうと当てをつけた、どうやらDIOは予想以上に慎重だったようだ。

 それにその問いに対しての解答は俺の中では既に出ている。

 

「てめぇが何考えてんのかは知りもしねぇが、運命ってぇのは変えられない、変えられるって話しじゃねぇ…、運命ってのは自らの意思で切り開いて、堂々と突き進むものだぜDIO!」

 

 少しの既視感を感じる言葉。しかしそれは事実だ。親が敷いたレールの上を進むことは確かに安定した道のりだろう、けれどもそれじゃあただの人形だ、何より脱線した時にいつまでも親の力を借りれるわけじゃないんでな。ジジイの場合は娘離れが済んでなかったらしいが。

 いずれは自らのレールで進んで、途中の壁をぶっ壊さなきゃならねぇ。ただそれが今だっただけの話だ。だから俺は…

 

「テメェをブチのめして俺は突き進む‼︎‼︎‼︎」

 

 DIOの目が変わった気がした。

 

               To be continued…

 




プロット書いててこの出来ってマジか
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