秋月 奏は勇者でない   作:結城 颯

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前回が理解不能の酸っぱい話だった原因が分かりました。

年始特有の栄養不足かつビタミン不足でした。寝正月で殆ど食べて無かったせいですね。皆さんはきちんとご飯を食べて、大きくなりましょう。ばっちゃんとの約束です


3.秋月 奏は新聞部所属である

「ユウちゃん、東郷さん。今週やる活動予定ってなにかな? 」

 

「ええっと………確か保育園の人形劇と、海岸の掃除があったよ」

 

「あとは子猫の飼い主探しね。これは変わらず難航ね」

 

 2人から聞いた活動予定に、ふむふむと頷く。どうするか数秒思案すると、矢木に電流が走るかの如くに閃く。

 

「じゃあ、海岸掃除の時に付いて行かせて貰ってもいい? 」

 

「それはいいけど、また取材? 」

 

「YESYESYES!代わりと言ってはなんだけど、掃除も手伝うし、こっちでも記事で子猫の引き取り手を探してみるよ」

 

 新聞部所属の奏は、学校新聞記事の1つのコーナーを任せられている。なので取材の一環として、色んな部活や人に突撃しているのである。なお、内容は意外にも好評。

 

「ありがとうかなちゃん!これで子猫達の飼い主が見つかるといいね! 」

 

「そうね。でもいいのかしら?確かに助かるけど、そんな私利私欲に記事を扱っても」

 

無問題(モーマンタイ)!今回は『突撃!讃州中学の部活動!』で行くから! 」

 

 親指を立てて言うと、ユウちゃんから「なんかどこかで聞いた事ある気がする名前だよね」と言われる。………君のような勘のいい女の子は好きだよ。

 

 記事と予定が決まった所だが、勇者部部長の所へ取材許可を貰いに行く。勇者部メンツはいいよと答えてくれるが、それに甘えず確認はきちんとしなさいってばっちゃんも言ってた。

 

「頼もーーーっ!! 」

 

 3年の教室を扉を勢いよく開け、人目も気にせず叫ぶ。一瞬静寂が訪れるが、いつもの事かとすぐに賑やかな空気になる。

 目的の人物を探すと、その人物は呆れた様子でこちらを見ていた。そんな当人の気持ちなど気にせず、奏は失礼しまーすと中に入る。

 

「風先輩、こんにちはー! 」

 

「奏アンタね………いつも言ってるけど、普通に入ってきなさいよ」

 

「まあまあ風先輩。今に始まった事じゃありませんよ」

 

「なおさら直しなさいよ!あたしに向けられたものじゃなくても、なんか周囲からの視線が痛いのよ! 」

 

「風先輩………これには深い理由があるんですよ」

 

「な、なによ……? 」

 

 真面目な声色で言うと、風先輩はゴクリと喉を鳴らし、神妙な顔つきをする。

 

「そっちの方が、面白いからっ! 」

 

「浅いわっ!! 」

 

 立ち上がると同時に、ノートで頭にツッコミを入れられる。この手馴れた手つき………判断が早い!

 

「それは置いといて、今度勇者部の活動に付いていってもいいですか?新聞部の取材として」

 

「それはいいけど、毎度勝手にやって怒られないの? 」

 

無問題(モーマンタイ)!基本自由にしていいと言われているので大丈夫です。それに、あとで報告はしますよ」

 

「変な所で真面目よねアンタ………」

 

「真面目に不真面目がボクなので」

 

「かいけつゾ〇リか」

 

 勇者部部長である風先輩から取材許可が下り、奏はすぐに教室を後にする。その後ろ姿を見送り、相変わらず嵐のような子ね、と風は呟いた。




もう何話かでアニメ本編に突入予定です
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