「避難経路はこちらです! 焦らず落ち着いて移動してください!」
「エリア1から3の避難状況は!?」
「こちらC班、担当エリアの避難完了を確認。別エリアの援護に向かう!」
現在シエスタでは、噴火に備えた避難で人々がごった返していた。混乱する避難民達をしっかりと誘導するために市の役員とロドスのオペレーター達が協力して慌ただしく動き回っている。
「ドクター、大方のエリアでの避難は完了した。完了してないのはギャリソン遊園地と4つのビッグステージがあるエリアだ」
「その5つの場所は今回の黒曜石祭のメインエリアだから人が多いんだよな。とはいえ殆ど避難が完了しつつあるんだけど」
「万が一に逸れた人がいないか俺達は手分けして手伝いに向かうよ。何か指示はあるかい?」
「ありがとう。君達の判断でそのエリアで集団から逸れた人達の誘導を頼みたい。ただ無理はしないでくれ」
「「了解!」」
救援オペレーターの報告を聞いた黒フードの人物─ドクターは端末越しで彼らに次の指示を出し、テキパキと指揮を取る。
この混乱を招いたシエスタの天災トランスポーターのクローニンを捕らえるも、突如起きた噴火の予兆が起きてしまった。現在ロドスは噴火の阻止と安全のために住民と観光客の避難を市と協力して行っていた。
「旦那様、此処らで潜伏していた敵は一人残らず片付けました」
「そうか。シュバルツ、残りの残党はもういないか?」
「先程別エリアのチームからの報告で残党は全て捕らえました」
「では敵の排除に回していた治安局員は避難誘導の援護に向かわせてくれ」
「かしこまりました」
ドクターの側で先程クローニンの残党を排除していたフェリーンの女性─シュバルツと旦那様と呼ばれたリーベリの男性─シエスタ市長のヘルマンが状況把握を行っていた。
「………………」
「心配するな。あの娘は強くなった。為すべきことをやり遂げて帰ってくるのを信じよう」
「……そうですね」
二人の愛する家族であるセイロンがロドスの専門家と共に火山に向かい、噴火の阻止を為そうとしている。ならば自分達が今出来るのは彼女達を信じて、やるべきことをこなしながら帰ってくるのを待つのみだ。
ビー、ビー‼
ふと、ドクターのポケットに入っていた通信端末にアラームが鳴る。ドクターは端末を起動させると、端末から切羽詰まった声が響いた。
『……クター、……ドクター! 聞こえるドクター!?』
「グラニ!?」
『やっと繋がった〜! 良かった〜!』
端末から聞こえたのは火山内部に向かったはずのグラニだった。思わぬ人物にドクターは驚きの声を上げる。
「一体どうしたんだ、火山で何か起きたのか?」
『あたしもたくさん説明したいことがあるんだけど、まずこれだけは言わせて! 火山近くの森林エリアで今─ってスカジ!? 急にあたしを抱えて──』
ドガァァァン!!!
「「「ッ!!?」」」
突如、端末と遠くの場所から強烈な爆音が轟く。同時に激震の波が押し寄せ、噴火の予兆の時と同等の揺れがシエスタの大地を大いに揺るがした。
シエスタの都市部では思わぬ事態に避難民が再びパニックで騒動が起こり、ロドスのオペレーターとシエスタの治安局員が騒動の収束に駆け回っていた。
冷静さを取り戻したドクターは、先程の爆音の音源を確認する。そこはグラニが先程口で言いかけていた火山近くの森林エリアであることに気づく。
「……そうだ! グラニ! 大丈夫かグラニ!?」
『─ドクター、あたしは大丈夫! スカジがあたしを抱えて離れたおかげで、爆発に巻き込まれてないよ!』
「爆発って……一体そちらで何が起きたんだ? 教えて欲しい」
『それは──』
グラニの説明にドクターと近くにいたヘルマンとシュバルツもその内容に耳を疑った。
噴火の原因は盗掘による黒曜石の減少により、餌不足に暴走していたヨウガンオリジムシによってマグマが刺激され、火山は活発化したことによるもの。今回の作戦はそのオリジムシを統べる女王の暴走を食い止め、オリジムシの進行ルートを変えれば噴火の阻止が行えると考えていた。
だがそこに思わぬ事態が起きていた。目標である女王オリジムシは既に息絶え、女王を屠った怪物─砕竜と呼ばれる巨大生物が火山の内部で暴れ、第三者の介入があった。
第三者は元々観光でシエスタに来て天然温泉を楽しもうとした際に火山に違和感を感じ、独自でその原因を捜索していたとのこと。グラニ達が火山最奥部に来た際には、彼らは暴れている砕竜と交戦中であった。
色々と気になることはあるが、彼らの事情を把握しグラニ達は第三者との協同前線を張った。しかし、突如砕竜に変異が生じ、強力な個体へと成長してしまった。強化された砕竜はより攻撃的になり、戦闘による火山への影響がより深刻になった。このまま暴れられては不味いと、第三者の一人がグラニとスカジ、彼の仲間を砕竜ごと火山の外へと転移させ、現在スカジ達が砕竜と交戦中に至る。
一方火山内部では彼らを転移させた術士がマグマを操作して噴火の制御し、スカイフレア達は彼の援護で残っているとのこと。
ドクター達からすればどれも信じられない内容だが、先程爆発が起きた以上、グラニからもたらされた情報の信憑性はあるのだろう。
「……ひとまずそちらの状況は把握した。ありがとうグラニ。今から自分達は援軍を引き連れてそちらに向かう─」
『ドクター、一ついいかしら?』
端末からグラニとは別の女性の声が響く。ドクターはその声に聞き覚えがあった。
「スカジ? どうしたんだ?」
『援軍を向かわせるのは構わないけど、忠告として彼らの戦いに介入するのは止めておいたほうがいいわ。生半可な実力だとあの怪物に捻り潰されるか、爆発でやられるだけね。
そして何より、今回の第三者─バーサーカー達の邪魔になるわ。向かうにしてもせめて戦闘エリアの外側で待機するので留めるべきね』
「……どういうことだい?」
スカジの言葉にドクターは内心驚きながらもその真意を尋ねる。ロドスでもトップクラスの実力を持つ彼女がそこまで言うとなれば今回の相手は強大であることと、同時にそんな怪物を相手取れる第三者にドクターは興味が湧いた。
『第三者は私と同じバウンティハンターで、知り合いよ。同業者では狂騎士と狂烏という名で呼ばれているわ』
『そして彼らはああいった怪物相手が得意なハンターで、本気で戦える今の状況ならまず負けることは有り得ないわ』
「君がそういうなんて珍しい。強いのかい?」
『強いわね。下手な横槍はむしろ彼らの邪魔になるわ。最悪巻き添えで殺されても文句は言えないわよ』
「……わかった。ならオペレーター達には外側で待機させるようにしよう。介入するのは万が一の時でいいかい?」
『そうしてちょうだい』
スカジの一言を最後に通信が切れた。
「すみませんヘルマン市長、指揮官として今から例の現場に向かいます」
「構わないさ。避難民に関してはこちらに任せてくれ。シュバルツ、君はドクターの護衛として彼と共に行きなさい」
「かしこまりました。ではいきましょう、ドクター」
「ありがとう、よろしく頼む」
ドクターは手の空いているオペレーター、特に戦闘面に関して優秀な者を招集して爆心地の現場へと向かっていった。
◇◆◇◆◇◆
火山付近の森林エリア。
そこは先程の大爆発によって木々が無造作にへし折られ、地盤を陥没、隆起させ巨大なクレーターの焦土へと変化させた。それは天然の闘技場のように変貌し、まるで死闘の地とでも呼ぶべき決戦の舞台だとグラニはそう見えた。
「ねぇスカジ、本当に彼らを残して大丈夫なの?」
「問題ないわ。むしろあそこに居残っても彼らの邪魔になるだけよ」
「確かにあたしじゃ実力が足りないけど、スカジなら彼らと息ぴったりに連携してたから居たほうが良かったと思うけど?」
「貴方を連れて離れる際、バーサーカーに頼まれたのよ。"アレは俺達の獲物だから任せろ。無いとは思うが、一応そっちはいざという時に力を温存しておけ"とね。それに─」
ドガン! バギィ! ズジャッ!!
「あれだけ暴れられるなら私の出番は無さそうだし、今の戦闘に介入すれば私でも彼らの邪魔になるわ……」
「なに、あれ……? さっきまでとは動きが、全然違う……」
『Aaaaaaッ!!!』
『ガアァァァ!!!』
臨界極まった粘菌によって森林を荒廃した灼熱の大地と変え、高熱により翡翠色の甲殻が黒ずんだ砕竜に禍々しいオーラを纏った鎧騎士が勢い良く飛び掛かる。鎧騎士は火山最奥部で戦っていた時よりも速く、鋭く、そして狂った動きで砕竜を攻めたてる。
致命傷を避けながら攻撃を受け流す砕竜は目の前の敵の変貌に驚愕していた。まだ本気ではなかったのは薄々勘付いていたが、こうも変わるものだとは予想だにしなかった。
『Aaaaaaッ!!!』
砕竜の思考を他所に、鎧騎士は再び変則的な動きで飛び掛かり、両手に持った得物を砕竜に振るう。彼の持ってる片手剣と小盾には魔力─アーツとは似て非なる力が赫く罅割れのように張り巡らせている。それは砕竜の硬い甲殻を、剣を振るえばバターのように切り裂き、小盾で殴ればガラスのように砕いていく。そして傷を与えるのと同時に、武具に纏った強烈な冷気が傷口を凍てつかせ追撃を与えていく。
『ガアァァァ!!!』
砕竜も負けじと接近してきた鎧騎士に体表の粘菌を暴発させ爆発に巻き込む。鎧騎士の身体は爆風に包まれるも身体をそらして衝撃を逃がしダメージを抑えつつ、爆破の勢いを利用して砕竜との距離を取る。離れようとする鎧騎士に砕竜は余りの高熱に蒸気が吹き出す剛腕での追撃を撃ち込む。
『クゥエアァァァァ!!!』
甲高い咆哮と共に、上空から紫毒の烏竜が爆発で粘菌が薄くなった甲殻に目掛けて脚爪の蹴りと嘴の啄みで強襲をかける。強襲に気づいた砕竜は追撃を止め、反撃にメイス状の先端をした尻尾で烏竜を薙ぎ払う。空中にいる烏竜は脚で尾撃をいなし、毒針の付いた尻尾を用いて逆サマーソルトで反撃する。
『ガゥアァァ!!』
『クゥエァッ!? ──グエァッ!』
だがこの刹那で上手なのは砕竜であった。逆サマーソルトで叩き付けてきた烏竜の尻尾にタイミング合わせて噛み付き、烏竜を地面に引きずり降ろす。尻尾に喰らいついた砕竜はそのまま烏竜をぶん回して地面に叩きつけていく。
『Aaaa!! Saaa!!』
『ガッ!? グヴァ!!?』
そこに先程距離を取ってた鎧騎士が急接近して砕竜の頭部に飛び掛かり、しがみつく。同時に左腕の小手に装備されてる小型の弩を巨大な鉤爪へと変形させ、砕竜の頭部に爪撃を撃ち込む。思わぬ一撃に意識を揺さぶられた砕竜は咥えていた烏竜の尾を放し、身体を右方向へと蹌踉めかせる。しかし砕竜すぐさま体勢を戻して鎧騎士を振り解こうと試みる。
だが僅かに出来た隙を鎧騎士が見逃すはずもなく、彼は鉤爪を小弩の形に戻し、砕竜のこめかみに向けて少弩に装填されてる溶岩石を撃ち放つ。その一撃は巨大な砕竜を無理矢理前方へと突き動かし、ぶっ飛ばされた砕竜は倒木と岩石で積み重なった瓦礫にぶつかりダウンする。
砕竜の体勢が崩れたのを確認した鎧騎士は腰の袋からから何かの粉塵を取り出し烏竜に振り撒くと、粉塵を撒かれた烏竜の傷口がみるみると癒えていく。全快とは言えないが傷が癒えた烏竜はあれ程叩きつけられたにも関わらずも直ぐに立ち上がり、忌々しげに吠えながら闘争本能を滾らせる。
『Aaaa……』
『クゥエァ? ……クゥァァ!』
一人と一体はお互いに顔を見合わせて一言を交わす。そして意見が一致したのか互いは顔を頷き、鎧騎士が烏竜の背に飛び乗る。
『ガァウゥゥ……ガァァァァ!!』
ダウンから復帰した砕竜は彼らへ振り向き咆哮する。鎧騎士を背に乗せた烏竜は砕竜に一瞥して唸りながら、夜空へと勢い良く飛翔する。
『──Fuuuuu!!!』
『クゥエァゥァァ!!!!』
「……ケリをつける気ね」
「ねぇスカジ……彼らのあの姿は何なの? ……見てると寒気が止まらないよ……」
グラニ達の瞳に映る彼らの姿。彼らが天高く舞い上がったのと同時に、烏竜の全身を黒い瘴気で纏われ漆黒へと染まり、赫色の魔力が罅割れるようにして張り巡らされていく。天に羽ばたくそれはまるで御伽噺に出てくるような禍々しい魔獣に見えた。恐ろしい筈なのに、その圧倒的な存在感にグラニは目が離せなかった。
「──二人共! 遅れてすまない!」
「ドクター!?」
「来たのね、ドクター」
固唾を飲んで戦いを見届けていた二人の元にドクターが何人かの援軍を連れてやって来る。
「それで、件の怪物と第三者というのは?」
「見ての通りあのデカブツが怪物、上空にいるのが私の知り合いよ」
「……本当かい? どっちも恐ろしい怪物に見えるのは私の気のせいかな?」
「スカジの言ってることは本当だけど、早々信じるのは無理だもんね。あたしも事情を知らなかったらドクターと同じことを考えてたし」
騒動の中心になっている対象を見たドクターはスカジの言葉に疑問を抱かずにはいられない。傍から見れば怪獣同士の縄張り争いにしか見えないからだ。
そしてあれ程の生物達を見たことは無く、それぞれが単体で他を圧倒する強者の存在感を放出している。あれはこの世の存在ではなく、別の世の存在では無いかと思える程に。
「アハハハッ! 僕としてはどっちが敵でも構わないよ! アレを見てたらとっても殺し合いがしたくて、さっきから身体がウズウズしてるんだからさ!!」
「同感だな、あれ程の強者は今迄の戦いでも相まみえたことはない。……どうやら久しぶりに血生臭い戦いが出来そうだ」
「二人共、あくまで我々は第三者に万が一に起きた時の保険だ。勝手に介入するなとドクターから通達されているだろう」
双剣を携えたループスの女性剣士─ラップランドが高らかに嗤い、太刀を担いだサルカズの刀剣士─エンカクが獰猛な笑みを浮かべる。そしてそれをブロンドヘアが煌めく騎士の格好をしたクランタの女性が二人を制す。
「うるさいなぁ騎士様は。とりあえずドクターに免じて今はまだ、その決まりは守ってあげるよ」
「一応アイツの命令はまだ守ってやる──が、そうする必要が無くなったら俺の邪魔をするなよ」
「……今はその言葉通りに受け取っておこう。だが、もしもの時は私が貴方達を止めることを忘れないよう」
(……すまないニアール。もしかしたら一番の仕事はこの二人の手綱を制することかもしれない……)
悪態つく二人にクランタの女性は訝しげに思いながらも納得する。彼らの様子を見てたドクターは内心でクランタの彼女─ニアールに謝罪を入れる。ドクターはスカジの忠告をそのまま受け止め援軍の面々は近くにいた腕に覚えのある者を呼んだ。
だが、進行ルートでラップランドとエンカク、ロドスでも一二を争うバトルジャンキーと合流したのは心強いと同時に、不味いとも感じ取れた。二人は戦力としては申し分無いが、彼らが我慢出来ず暴発し、さらなる混乱に巻き起こる火種にも成り得るからだ。
砕竜と呼ばれる巨大生物ならともかく、スカジの知り合いである第三者に剣を向けたとしたら、間違い無くややこしい事態になるだろう。
そんな中、ドクターの護衛で着いてきてくれたシュバルツが怪物、特に空を飛ぶ個体に重々しい顔をしながら無言で観察していた。
「………………」
「シュバルツ? どうしたんだい?」
「ドクター。空の方の怪物なのですが、私はあれと一度交戦したことがあります」
「何だって?」
「確か違法採掘の調査で火山に赴いた際に彼らと遭遇しました。一度戦闘になりましたが、あの時はあのような禍々しい姿ではありませんでしたし、彼らは本気ではなかったのでしょう」
「──ですがあの姿を見て、これだけは言えます。もし本気で相手してたら、私は一方的に命を落としていたかもしれません」
「それはまた……凄まじいな……」
今回の騒動で凄腕の殺し屋である彼女の脅威を体験したドクターは、彼女の言葉にただ呆然と、言葉を発することしか出来なかった。
スカジの話、実際に目の当たりにして感じる彼らの存在感、そして戦闘狂の態度やシュバルツからの話にドクターは特に今回の第三者に対して改めて最大の警戒を取る。
もし一歩でも対応を間違えれば、とんでもないことに成り得る存在だと再認識した。
しかし同時に、スカジみたいに彼らがロドスに力を貸してもらえないかとドクターは一考する。もし話が通じるのであれば一度勧誘を試みたいが、せめてロドスと敵対関係になるのは避けたい。そうなるとこちらの戦闘狂二人の動きが彼らとの交渉で気掛かりとなる。
「─っ、動くわ」
ドクターがそうして頭の中で思考の渦でかき回していると、戦況が進展した。
『Aaaaa──、Vaaaaaaaaaaa!!!!!』
『キィエァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!』
鎧騎士と烏竜はけたたましく吼えながら夜空を高く、高く舞い上がる。そして地上からだと彼らが点のように小さく見える程の高さへ到達すると、烏竜が強烈な勢いできりもみ回転しながら砕竜に目掛けて急降下する。
『グゥゥゥ──ガァアアアアアアアッ!!!!! 』
対する砕竜も一撃に全てを賭けて迎え撃とうと、右腕に臨界極まった粘菌を大量に蓄えて迎撃の構えを取る。グツグツと煮え滾る粘菌は剛腕上で亀裂状に纏わり、いつ暴発してもおかしくない程の熱量が集まってるのか右腕からは膨大な蒸気がジェットエンジンの様に吹き出している。
「─っ! 総員、防御体制を取りつつ退避だ! ここも危ない!」
嫌な予感を察知したドクターは直ぐ様オペレーター達に退避と防御指令を下す。指示を聞いたオペレーター達は重装オペレーターが前に出て防御陣形を取りながらこの場から離れていく。
──そして、勝負は動き出す。
天より飛来する黒き螺旋と大地を踏み締め待ち構える爆熱の拳。二つの暴力はお互いタイミングを合わせたかのようにズレも無く真っ向から激突し──
───シエスタ火山の麓の森林は眩い閃光と焼き焦がす熱波、耳を劈く轟音と全てを吹き飛ばすと衝撃で支配された。
ちなみに火山内に起きた急な地震は、ブラキの爆破の衝撃で引き起こされたもの。火山の外でも内部に影響を与えるほどの衝撃であったが、もし内部で起きていたら即ガメオベラだった模様。
最後の一騎討ち
お前らシエスタ壊すつもりかよ。