爆風と共に繰り広げられる怒涛の猛攻。バサスロニキとガルルガネキ、そしてスカジが一歩も引かずに黒ずんだ翡翠色の砕竜に攻めかかる。
唸り声を上げて獣のように砕竜に飛び掛かりながら左手に持った片手剣で切り付けるバサスロニキ。嘴と脚でのラッシュで砕竜の背殻に傷をつけていくガルルガネキ。そして大剣の腹を盾にし爆風の中を強引に突き進み、隙あらば大剣をぶん回すスカジ。
『Fuuuuu……!』
『クウェァァァ……!』
「……面倒ね。加減をするのはあまり得意じゃないの」
だがそれでもあの猛り爆ぜる砕竜を仕留めきれない。いや、正確に言えば
今彼らが戦っている場所は噴火間近の火山の最奥部。それも先程の砕竜の覚醒による爆破の衝撃で不安定になっている危険な状態だ。
爆破で彼らは負傷こそしているものの、砕竜を討伐するのに十分な余力は残っている。しかし、自分達が全力を出せばその余波の衝撃に火山が耐え切れず、噴火しかねないことを彼らは本能と経験で悟っていた。
加減せざるを得ない状況に彼らは苛立ちを募らせるが、かといって火山を暴発させるような愚かな真似はしない。しかしこのまま防戦一方を繰り広げても噴火するのも時間の問題。今の彼らに出来る最善は相手を思うように動かさせないよう加減して攻め続ける。そして相手の攻撃を上手くいなしつつ、火山への刺激を最小限に留めるよう立ち回るのみであった。
そんな彼らが繰り広げる戦闘を、はぐりんとロドスのオペレーター達は周囲を警戒しながら遠くで見ることしか出来なかった。目の前で起きてる戦いを、そしてそれを繰り広げる者達と自分達との戦闘レベルの差をまざまざと実感させられた。
援護に向かおうにもレベルに差が有り過ぎて、介入すればむしろ彼らの足を引っ張りかねない。特に連爆の華が乱れ咲くあの場で生き残ることすらも困難な事実にロドスのオペレーター達は歯痒い思いを抱いていた。
「──プロヴァンスさん。一つ聞きたいことがあるんですが」
ロドスオペレーターのプロヴァンスに誰かが声を掛ける。それは目の前で戦っている鎧騎士と烏竜の仲間である銀髪の少年だった。
「えっと、はぐりん君だっけ? どうしたの?」
「このシエスタ火山の外の地図なんですが、この地点に人がいる可能性ってあります?」
そう言って少年、はぐりんが手持ちの地図を広げ、ある地点に指を指す。プロヴァンスが指で差された場所を見ると、そこはシエスタ火山の内部に通ずる入口の一つだ。彼女の記憶が正しければ、その場所は木々に覆われ、採掘場からは離れてるため人は滅多に来ない場所だ。避難警告が出てる今なら尚更人が寄り付く筈も無く、避難ルートからかけ離れている。
「その場所なら……少なくても迷い込まない限り人は来るはずはないよ」
「では、ここで戦闘を行っても人的被害といった問題は無いでしょうか? 自然環境は戦闘で滅茶苦茶になるのでそこは保証できないのですが……」
「ちょっと待ちなさい。こんなことを聞いてあなた一体何をするつもりですの?」
はぐりんの言葉に術師オペレーターのスカイフレアが疑問を呈す。だが他の人達も彼女の疑問に同意だ。一体何故彼は今の状況と関係無さそうなことを尋ねるのかと。
スカイフレアの疑問を、先程地図で示した場所を指差しながらはぐりんは答える。だがその内容は彼女達にとって耳を疑う内容であった。
「あの怪物、砕竜がここで暴れられては噴火するのはいずれ時間の問題です。しかし、ここでは噴火の危険性でバサスロさん達が本気で戦えません。
──なので今から
1:廃棄移動都市のロイヤルナイツα
さて、続きのスレ立てしといたよ。
2:アカフラのライガー0
サンクス。しかし防戦一方だな
3:アダマントのモリンフェン
今はぐりんがバサスロニキを呼び戻して作戦を伝えてるから抑えが二人しかいないからな。それでも食い止めてるのは凄いけど
4:ロドスのあんこくポケモン
にしてもはぐりんがリレミトを使って戦いの場所を変えるってのは驚いたな。バロムニキは予想的中してたけど
5:移動都市アダマント
元は脱出目的の呪文だからね~。それを敵に対して使うことは
6:ラテラーノの聖霊王
一応敵をどっかに飛ばすならバシルーラや二フラムでも出来るけど、残念なことにはぐりん君は習得してないから
7:カズデルの悪魔神
だが代用案としては悪くない。敵に対して効力が発揮するかはぶっつけ本番だが、ゲームとは違って作用する可能性は大いにある
8:ヴィクトリア火山のボルシャック
それにバシルーラなどは飛ばす場所を指定するのは出来なかったはず。下手すれば飛ばした先で想定外の二次災害などが起こりえるからな。今回の場合はむしろ飛ばす場所の指定がまだ出来るリレミトの方が良い
9:アカフラの狂フューラー
転移先もはぐりん達が出入りの少ない入口に入ったおかげで、そこへ正確に飛ばすことは出来そうだし。ロドスの話だとあの場所は避難ルートから外れて人はまず来ないって言ってたしな
10:転生新人はぐりん#Liveナウ
「──と言うわけでバサスロさん。ほんの少しだけで良いので砕竜を抑えててください。転移させたら皆さんに後を託します」
『Aaaaa!』
11:アダマントのモリンフェン
よし、三人が良い感じに抑えた。これならブラキを呪文に巻き込めるぞ
12:ロドスのあんこくポケモン
ん? なんでグラニがあいつらのとこに向かってるんだ? 一緒に転移させるのか?
13:転生新人はぐりん#Liveナウ
あ、グラニさんには転移先で起きる戦闘に誰かが巻き込まれないよう戦闘区域の巡回と、外にいるロドスの人達に現状を伝令しに行ってくれるそうです。
ここではどうも電波が届かないようで
14:ロドスのあんこくポケモン
あぁ……バサスロニキ達は言わずもがな、スカジはそういうのは不得手だしな。むしろコミュ力あるグラニは良い人選だわ
15:カズデルの悪魔神
む、砕竜とバサスロ達が光のドームに包まれて姿を消したな。リレミトが発動したか
16:ラテラーノの聖霊王
ちゃんと転移できたのかこれ?
17:賞金稼ぎの湖の狂騎士(鎧)
>>16
(`・ω・´)b
18:転生新人はぐりん#Liveナウ
どうやら大丈夫そうですね、よかった……
19:廃棄移動都市のロイヤルナイツα
一先ず作戦の第一段階は成功かな
20:ヴィクトリア火山のボルシャック
しかしここからが本番だ。さてはぐりんよ、最奥部中心の地面に先程教えた制御術式:クリムゾン・チャージャーを発動させてくれ
21:転生新人はぐりん#Liveナウ
えぇと……これで大丈夫ですかね? しかし結構魔力を食いますね
22:ヴィクトリア火山のボルシャック
ふむ、火山が大きいからかはぐりん一人ではちと手が足りぬか……む、あのフェリーンの小娘は
23:ロドスのあんこくポケモン
ん? スカイフレアがどうしたんだ、ボルシャックニキ?
24:ヴィクトリア火山のボルシャック
なに、見覚えのある顔を見て驚いただけだ。そういえばロドスではそういう名前で活動してると聞いたな
25:ロドスのあんこくポケモン
そういやボルシャックニキは貴族嫌いという話を聞いたけど大丈夫なのか? あいつ確かヴィクトリアの貴族令嬢だったはず
26:ヴィクトリア火山のボルシャック
それなら問題無い。あやつは確かに貴族ではあるが他の有象無象に比べれば良識的でマシな方だ。少々世間知らずであどけなさがあるが、あの小娘であれば我も困っている時に手を貸すことなら吝かではない
27:ラテラーノの聖霊王
なるほど。つまりボルシャックニキはロリコンの疑いがあると……
28:ヴィクトリア火山のボルシャック
どうなればそう解釈になる? 流石の我も極東にいるあのシノビジャイアントと同類にされるのは心外なものだ
29:アカフラのライガー0
いうて放火魔ネキ2号はロリに入るのか?
30:アカフラの狂フューラー
100歳以上年取った種族からしたらロリだからヘーキヘーキ
31移動都市アダマント
カラダはボン、キュ、ボ~ン! だけどね~
32:ロドスのあんこくポケモン
因みに放火魔ネキ1号はオレサマ系ロリやぞ
33:アカフラのライガー0
ガタッ!
34:アカフラの狂フューラー
ガタッ!!
35:移動都市アダマント
グラララッ!
36:アダマントのモリンフェン
>>35
ちょ、地震ヤメロ、ヤメロォ!
37:廃棄移動都市のロイヤルナイツα
はいはい、ロリコン達は出荷よー
38:アカフラのライガー0
そんなー(´・ω・`)
39:カズデルの悪魔神
……この場にドルゲがいないことは幸いだったな。あの生粋のロリコンがいたら収拾がつかなくなる
40:ヴィクトリア火山のボルシャック
全くだ。さて、話を脱線してしまったがはぐりんよ。そやつにも龍脈操作を手伝わせてやれ。平行世界とは言え余程のことが無ければそやつの実力は問題無いはずだ
41:カズデルの悪魔神
ボルシャックの教えた術式はアーツでも行えるようにしてある。術師である彼女なら問題無く手伝えるはずだ
42:転生新人はぐりん#Liveナウ
わ、わかりました。お願いしてみます。
──ん? あれは……?
43:移動都市アダマント
あ、どこからか生き残りのオリジムシがこちらに来てるよ~。多分ブラキがいなくなって戻ってきたみたいだね〜
44:ラテラーノの聖霊王
でもなんかギチギチ、グルグルと音立ててにじり寄って来てるんすが。これ絶対気が立ってるよね?
45:ロドスのあんこくポケモン
ちょ、こっちに押し寄せてきた!? 今攻撃されて邪魔されたらやべぇぞ!
46:アダマントのモリンフェン
あ、尻尾さんと市長の娘さんが迎撃してる。二人共がんばえ〜!
47:アカフラの狂フューラー
けど数が多すぎる! 流石に捌ききれないぞ!
48:転生新人はぐりん#Liveナウ
「スカイフレアさん、先にあの大群を追い払ってもらえますか? 暫くこっちは何とか一人で持たせますから」
「……分かりましたわ、すぐに片付けますから貴方も無茶をしないでくださいまし!」
……ちょっとしんどいですけど、気合で踏ん張ります!
49:アカフラのライガー0
うわ、火炎で大量のオリジムシ焼き払った! 放火魔ネキ凄ぇ!
50:ヴィクトリア火山のボルシャック
ふむ、此奴もこちらのと同じアーツの才は十分に備わってるようだ。
……む、そこの地面から奇襲してくるぞ
51:転生新人はぐりん#Liveナウ
「えっ……不味いっ! ジバリカ!」
「っ!? 不甲斐無いとこ見せましたわね、援護を感謝致しますわ」
52:ロドスのあんこくポケモン
うわ、オリジムシの癖に奇襲とか味な真似をしやがる
53:廃棄移動都市のロイヤルナイツα
確かここのオリジムシ達は元々あのポンペイの配下だったはず。部下があんな戦略を取れるのなら、もしかしたらあの女王はかなり賢い個体だったかもしれないね
54:ラテラーノの聖霊王
次から次へと援軍は来て厄介だな。けど数自体は少し減って来てるのか勢いは弱まりつつあるぞ
55:カズデルの悪魔神
この後何も起きなければ良いだが……
以下だいじぇすと
フム、カザンセイギョジュツシキ:クリムゾンチャージャーハブジキノウシテイルヨウダ
イマノトコロハカザンノアンテイカハジュンチョウソウダナ
オリジムシモカズガヘッテ、アトスコシ!
チョッ、キュウニオオキナユレガ!?
ヒェ、カザンガサイカッセイシタ!!
カザンサンユルシテ~、シエスタコワレチャ~ウ!
ア、ナントカハグリンガマリョクデゴリオシテクイトメテル
エエゾ、エエゾ……ハグリンッ!?
マズイ、マリョクヲツカイスギテハグリンノモシャスガトケタ!
ホウカマネキトシッポネキ、ドウカハグリンヲコウゲキシナイデクレ!
・
・
・
157:転生新人はぐりん#Liveナウ
これ、で……最後です!
158:ヴィクトリア火山のボルシャック
……ふむ、どうにか収まったようだな。これならすぐに噴火することは無いだろう
159:アカフラのライガー0
くぅ〜疲れましたw、これにて工事完了です……
160:アカフラの狂フューラー
途中でオリジムシの大行進だったり、その後急な大揺れが起きた時はヤベェと思ったけど、無事に噴火せずに済んでよかったな
161:廃棄移動都市のロイヤルナイツα
その代わり結構苦労することになったけどね
162:アダマントのモリンフェン
突発な事態の対応に魔力を予想より大幅に消耗したせいではぐりんのモシャスが解けちゃったしな。ロドスの人達がはぐりんの姿に驚いて攻撃してこないか心配だったぞ
163:ロドスのあんこくポケモン
でもはぐりんの姿を見てもなお、はぐりんを信じて協力を続けてくれたのは有り難かったな
164:移動都市アダマント
けど元の姿だと会話が出来ないからね〜。彼女達との意思疎通に四苦八苦してたし。
何とかコミュニケーションが成り立ったら今度は放火魔ネキから魔法に関して凄く質問攻めされてたね〜
165:カズデルの悪魔神
術師からすれば異なる魔法技術は興味の尽きない研究対象に等しいしな。かと言ってそれらが使えるかはまた別の話になるが
166:ラテラーノの聖霊王
しかし噴火は止めたけど、結局今の都市を廃棄しないといけないのは残念だな
167:ヴィクトリア火山のボルシャック
元の状況からすればこれが最善の策だった。少なくとも原作の歴史と同様にシエスタが移動都市として移行する時間位は稼げるはずだ
168:アカフラのライガー0
これ以上の最善はどうにかならなかったのか? デュエマ組のシエスタは今も非移動都市のリゾートとして機能してるんだろ?
169:ヴィクトリア火山のボルシャック
こちらの世界みたいにシエスタが火山と共存させるとなると、はぐりんの力が足りないのと火山の状態が悪すぎるからな。下手をすれば全てが一瞬で火砕流に呑み込まれるぞ。
それにどの道あの火山を正常安定させるなら、一度は噴火させて内部の溶岩と岩石を補充して再構築しなければならん
170:アカフラの狂フューラー
それはまぁ……何とも世知辛いなぁ……
171:移動都市アダマント
まぁ〜噴火でシエスタ滅亡エンドにならなかっただけでも儲けもんだと思うしかないよ〜
172:転生新人はぐりん#Liveナウ
そうですね……ひとまず何とか出来たことに喜ぶべきですね。
それと皆さん、手助けしてもらいありがとうございました!
173:ロドスのあんこくポケモン
言うてワイらなんかしたと言えないけどな。せいぜい応援位だし
174:廃棄移動都市のロイヤルナイツα
強いて言えばバロムニキがボルシャックニキ連れてきて、ボルシャックニキいなかったらどうにもならなかったからね
175:ヴィクトリア火山のボルシャック
そうは言うがスレのログやLIVEの実況で火山の状況がよく把握出来ただけだ。今回は情報をそれなりに残してくれたお陰で判断がやりやすかったに過ぎない
176:アダマントのモリンフェン
まぁMVPはボルシャックニキで、他も頑張ってたってことで
177:カズデルの悪魔神
そう言えばガルルガ達から連絡が来ないな……?
彼らの実力からしてもう倒していても可笑しくないはずだが?
178:ラテラーノの聖霊王
しれっとガルルガ達が勝つことを当然だと思ってるよね。まぁそれは同感だけど
179:転生新人はぐりん#Liveナウ
一応倒したら連絡する手筈は取ってるはずなんですが……。
180:アカフラのライガー0
ん? なんか遠くの方で音が聞こえない? はぐりん、そっちに向かってみて
181:転生新人はぐりん#Liveナウ
これは……戦闘の音ですかね? でも爆破の音は聞こえない……あ、見つけました! 砕竜も討伐して─えぇ……?
【砕竜の亡骸の側でガルルガネキとバサスロニキが好戦的な表情を浮かべる二人の人物と殺し合いを行ってる場面。そして彼らから離れた場所でグラニやスカジ、黒フードの人物とその他数人がやって来る映像】
182:廃棄移動都市のロイヤルナイツα
え、何この状況?
183:アカフラの狂フューラー
やっぱりこの二人バーサーカーじゃないか(思考停止)
184:ロドスのあんこくポケモン
よく見りゃラッピーとエンカクがケンカ吹っかけてんじゃねぇか!?
そっちのロドスは一体なにしてんだぁぁぁぁぁ!!!
185:ヴィクトリア火山のボルシャック
いや、こんな状況にそうはならんだろう……(困惑)
186:ラテラーノの聖霊王
なっとるやろがい!!
今回の掲示板まとめ
・はぐりん、バサスロニキ達ごとブラキをリレミトで転移させる
・色々あったけど噴火は食い止めたし、ヨシ!(現場フェリーン並感)
・何かバサスロニキ達がロドスのオペレーターとバトってるんですけど、どうして…?(現場フェry)
あと非掲示板の話2話、掲示板回一話ではぐりんチームシエスタ編が終わる予定(ほんとぉ?)