この小説のオリ主の後頭部の眼は後ろを見れるところについているということでお願いします(震え声
後から設定ガバが見つかる見つかる
ということでVSディノバルドです。
ここはある森の中、二頭の竜が向き合い、威嚇しあう。一頭は動くたびにパキパキと何かを砕く音を響かせ、キラキラした物をばら撒く竜。もう一頭は巨大な大剣のような尻尾をもつ斬竜と呼ばれる竜。片方は生き抜く為の最初の試練に打ち勝つ為。もう片方は縄張りに突如現れただけではなく、自分のお気に入りの場所を破壊された怒りから。今ここで二頭の竜の殺し合いが始まろうとしていた。
いきなりの大型モンスター戦、更に看板モンスターときた。お互いに睨み合いながら思考を回す。相手側から攻撃が来ないのが少し疑問だが相手からしたらこちらは見たことも無いモンスター。警戒するのも当たり前だろう。一定の距離を保ちつつ、少しずつ右へと移動し、相手の様子を伺う。
ーー相手側から攻撃が来る気配はないけど、攻撃するとすぐさまカウンターを取る準備はされてる…と。
さっきから何度か攻撃する素振りを見せているが、その度に腰を少し落とし、瞬時に移動する体制を整えられている。
ーーこのままだと埒が明かない。多少強引にでも攻めるか…
相手から気付かれないように密かに尻尾の先端を鉱石化で更に尖らせ硬化させる。
ーー狙うは一点。序盤に奪えたら圧倒的有利に立てる…眼!!
動く直前に大袈裟に右前脚を動かして相手の目線を右前脚に向けさせる。相手がそちらに目線を向けたと同時に即座に踏み込み半回転、勢いに乗せた尻尾を相手の右眼に突き刺す!!
「グギャギィ!!」
しかし相手も生存競争に勝ち残ってる強者、少し顔を傾け右眼に突き刺さるのを阻止し、その勢いで後退、更に強靭な後脚による踏み込みによる反転からの自身の最大の武器である尻尾を使いこちらの尻尾を叩き斬らんとする。
ーー!!?硬化!!
こちらの想定にない回避と反撃をされ、尻尾を下げようとするが間に合わず、何とか硬化の能力で防御力の底上げで対抗する。
互いの尻尾がぶつかり合い、尻尾同士が衝突したとは思わない音と火花を散らす。
ーー痛ってぇ!!鉱石が薄いとはいえこの威力か!?けど、攻め時だ!
相手もこちらの尻尾を叩き斬れなかったことに少し動きが硬直する。その隙に相手に剛脚を叩きつけんと飛び掛かるが、その身体とは似つかない俊敏な動きで避けられ距離を取られる。
ーー仕切り直しか…あの尻尾の力は注意しないと…
お互いに睨み合い、次の手を模索する。遠距離ならどうだ?と鉱石袋に力を込め、顔口に鉱石槍を生成する。
相手も同じ考えだったらしく、尻尾を地面に擦り付け、こちらに爆炎をお見舞いする。
ーーそれは悪手だ!!俺には効かん!
相手の爆炎を真正面からもらうが、鉱石の鎧が身体を守り無力化する。お返しにと顔口を開き、相手に向かって鉱石槍を発射する。
だが相手もこちらが口を開いた時に遠距離攻撃が来ることを察知したのか即座に尻尾を盾にし防ごうとするが、こちらの攻撃は貫通能力が高く、そう易々防げるものではない。
これは有効打ありだなと追撃の準備に入るが、そこで相手が驚きの行動に出る。
自身の尻尾に鉱石槍が命中すると同時にこの攻撃は防ぎきれないものであると判断したのか、即座に尻尾を傾け流した。
見当違いの方向に飛んでいく鉱石槍に驚きが隠せないが、こちらはもう追撃の体制に入っており、止めることは出来ない。
相手がこちらの動きに合わせカウンターの体制に入るが、こちらは相手に剛脚を叩きつけんと立ち上がっている状態だ。ガラ空きの胴体に尻尾が振られるが甘んじて受けるしかない。
ギャリィィイイと渾身の一撃を貰う。相手の力とこちらの勢いを乗せたカウンター攻撃であり、その威力は計り知れない。肉体にまで相手の攻撃は届いていないが受けた衝撃はこちらに届く。
胴体から感じる鈍痛に顔を顰めつつ、状態を確認すると鉱石がひび割れており、あと少しで肉体に届く所だった。
ーーこのディノバルド、相当経験を積んでる。鉱石槍を受け流すなんて普通出来ないでしょ……
こちらが怯んでいるのを好機と見たのか、相手からの攻勢が強まる。なんとか胴体の鎧を再構成しようとするが相手にも意識を割かなくてはならず、なかなか修復が終わらない。
苦し紛れに反撃しようと前脚を振ったり鉱石砲を撃ったりするが上手く流され更にカウンターを貰う。反動で数歩後ろに下がり、更にひび割れた胴体部分を見て相手がこちらに距離を詰める。
ーー攻撃が全然通らない。何かまだ相手が見てない札を見せなきゃいけない。出来れば決定打を打てる時まで隠しておきたかったけどこのままだとこちらが死ぬ。
相手はこちらのひび割れた胴体に眼を向けており、攻撃は噛みつきからの拘束を狙っている可能性が高い。効果があるかは分からないし賭けになるけど、こちらにはまだ広範囲技が残っている。
すぐさま背口と後脚口を開き空気の吸引を開始する。胸口や前脚口は相手から見える為、開かない。相手がすぐ近くに来ると同時に顔口を開き相手に向ける。
尻尾での防御が間に合わない距離、しかし相手は脅威の反応と強靭な後脚で顔口の射線から横に逸れた、が!この時点でこちらの賭けは勝ちだ!
顔口からも空気の吸引を開始、ヒュゴォという音と共に可視化出来るほどの空気が吸引される。そこで相手もこちらが行う攻撃がさっきとは違うと気付き後ろに下がろうとするが、もう遅い!
ガパァと胸口と前脚口も開口!限界まで吸引された空気を咆哮と共に全口から吐き出す!!
「「「「「「「◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️▪️▪️▪️▪️◾️◾️◾️◼️◼️◼️◼️◼️◼️!!!!!!!」」」」」」」
「!!!!????」
音が聞こえない声と共に吐き出された咆哮は地面を砕くほどの衝撃波として放たれた。洞窟で試さなくて良かったなぁ…じゃなくて!
急いで相手を確認すると平衡感覚を失ったのかフラフラとしている。この好機を逃す術はない。未だフラフラしている相手に走り寄り、自慢の剛脚を相手の顔目掛けて振り下ろした。
この殺し合い初の手応えに更に戦意を漲らせる。鎧化の鉱石を含めた重量による叩きつけの威力は凄まじく、相手を一撃で地面に叩きつけた。
だがその威力のお陰か相手が平衡感覚を取り戻し、すぐさま立とうとするがこちらはそれを許さない。胴体を右前脚で押さえつけ、爪を食い込ませる。相手の甲殻を貫き血が出る。
更に縦に引き裂こうとするが相手側の抵抗が強くなった為、一旦押さえつけに努めて左前脚を相手の顔面に振り下ろす。数回繰り返し、相手の顔の甲殻がひび割れ抵抗が止んだので、引き裂く行為に戻ろうとするが急に相手が動きだし、後脚で胴体を蹴られ思わず後退する。
その隙に相手は立ち上がりこちらを見るがその見た目は変わっていた。怒り状態に移行したのか、背部の突起が赤く染まり、外殻の至る所から黒煙が噴き出ている。更に喉奥辺りが赤く光り、口を開くと轟々と炎が噴き出ている。
その状態を目にし、今の自分の状態では駄目だと確信する。この鎧化もただ守るだけではなく攻撃にも活かさなくてはならない。鉱石袋と鉱玉に力を込め、活性化させる。吐き出される息は常にキラキラとした物質を含み。暗い白色だった鎧は明るい白色に変色する。更に鎧と化していた鉱石は所々変形し始め、棘のような部分が増殖する。更に顔口以外の口の中を鉱石が覆い、鉱石の牙を三重に生える。
自分の姿が変わったことをある程度確認し相手に目を向ける。向こうも自身の剣を研ぎ終わり、その身に更なる闘志を滾らせている。しかし、こちらの変わった姿と増えた口に対して冷静に視線を向けているのがわかる。
何回目かの膠着状態はすぐさま相手の攻撃によって破られた。相手のブレスが三発こちらに飛んでくるが全て受け止めながら相手に飛び掛かる。お互いに縺れ合いながら転がり、木々を薙ぎ倒しながらも止まらず、マウントを互いに取り合い譲らない。相手の喉元を噛みちぎらんと牙を剥けるが、相手も後脚でこちらを蹴り上手くいかない。しかしこちらの更に強化した鎧と重量により、こちらを蹴り飛ばすには至らない。
状況はこちらの有利であり、しかし有効打が入らない、有効打を決めるために再度、しかし今度は全口で空気の吸引を開始する。ヒュゴォという音と共に再び肺に空気が充填される。それを見た相手はなりふり構ってられないと判断したのか少しの溜めの後、至近距離でブレスを発射した。
首あたりに命中したそれは粘性を持っていたが、気にせず大咆哮を放とうとする。しかし放つ直前で大爆発を起こし、こちらの攻撃は失敗し、マウント状態も抜けられた。だが相手もそれ相当のダメージを負ったのか、口からは絶えず粘性の液体が垂れており、顔からは血が出ており片眼は潰れている。それでも相手は諦めておらず、ギラギラと目が輝いている。
「◼️◼️◼️▪️▪️▪️▪️◾️◾️◼️◼️!!!」
咆哮も滅茶苦茶な音となっており、しかし目の前の敵を打ち倒さんと示すべく吼える。
相手がこちらに突進を始めるがその動きは遅く、簡単に見切れる。だがあの眼を見ると油断するなと全身が警告を上げる。その警告は正解であった。
ある程度の距離まで近づくと一気に加速、さっきまで見ていた全ての動きより素早く尻尾を咥え力を込め、振り抜く。しかし片眼が潰れているせいか距離が足らず、こちらには届かない。それを見て警戒を解こうとするが相手の眼を見て一気に警戒を引き上げる。
相手は振り切って体勢を崩そうとするが無理矢理右脚を地面に叩きつける。火事場の馬鹿力なのか地面が割れ右脚が埋まるが、また尻尾を咥えこちらに振り切る。その時に右脚が変に捻れていたが気にする様子はない。
今度は直撃コース。ゴォウンと風切り音を鳴らし、こちらに迫る尻尾を見て、迎え撃つべくこちらは胸口を思い切り開き……閉じた。
side???
己の最期の一撃を放ち、それを防がれたことを悟った己は、先程まで殺し合いを思い返す。いきなり己の縄張りに侵入すると同時にお気に入りの手入れ場を破壊したその竜は、全く強き竜の気配を感じず、ただ少し図体のデカイ奇怪な竜だと思ったのだ。
最初は逃げるのかと思っていたが、立ち向かってきたことに驚き、次に的確に眼を狙ってきた時にはその狙いの良さに感嘆すら覚えた。しかし縄張りを侵入し、手入れ場を破壊した罪を断罪せんと振るった自慢の尻尾が相手に弾かれた時は、こいつは敵になり得る竜だと思ったのだ。
それが確信に変わったのは、竜を追い詰めた時だ。数多の竜と竜の気配を纏った小さき者を潰してきて学んだ技で竜を追い詰めた時だ。トドメを刺さんと近づき、相手が口を開いた時にはまたあの石を飛ばす技かと。無駄な足掻きを……と思ったのだ。横に逸れ、隙を晒したその首を叩き斬ろうと準備に入った時に相手が息を必要以上に取り込んだのを見て、様子を見ようと下がろうとしたが間に合わなかった。
今までは無かった異形の口が開き、そこまで見た後に凄まじい衝撃がこの身を襲い、頭が真っ白になった。意識を取り戻した時には己は地に寝転んでいて竜がこちらを見下ろしていた。何を見下ろしている。己を何だと思っている!!!
怒りを感じ立ちあがろうとするが竜が己を押さえつけ上手く立てない。暴れに暴れるが竜の脚が己の顔を数度叩き、その衝撃に意識がとびかけ、次に意識が戻った時には己には怒りしか無かった。
竜を蹴り飛ばし、すぐさま自身の武器を磨き上げる。磨き終えてから竜を見ると奴も姿が変わっていた。全体に棘のようなものが生え、異形の口にもさっきまでは無かった牙が生えている。本性を現した竜に本来なら様子を見るべきだか怒りが自分を突き動かす。
竜を滅ぼさんとブレスを放つが、竜は気にせずこちらに突っ込んでくる。尻尾で撃退しようとするが思いの外動きが速く飛び掛かられる。何とか上を取ろうと転がるが上手くいかず、なら蹴り飛ばそうと脚を振るうが、さっきより竜が重くなっておりこれも出来ない。膠着状態に陥るが、竜がさっきの意識を飛ばす攻撃の準備行動に入ったため、己の今出来る最大の攻撃で迎え撃つ。
爆発で前が見えなくなると何かが砕ける音と共に己の顔を重点に何かが突き刺さる。痛みに耐えつつ、重りが無くなったことで立ち上がるが先程までの攻防で思ったより消耗していたようで、思考が定まらない。更に今までの経験と本能から今すぐ止まらなければ死ぬと理解する。
だが前には敵が立っている。ならば己が止まることは許されない。今まで喰らってきた竜たちは自らの死を悟っても己に向かってきたではないか!!ならば己もそれに準じよう!!!
天に吼える。竜に吼える。己はまだ生きていると!まだ汝の命を摘む可能性のある敵であると!!竜が構えるのを嬉しく思いつつ己も汝の糧とならんと力を振り絞り突進する。最期の攻撃ならば己の一番の技でいこう。本来ならば溜めに時間がかかり、トドメ以外には使えないが、竜は待ってくれる気がする。それを確信しているのは己の気のせいだろうか?気持ちは穏やかに、殺意は鋭利に、己の最期の力を込めた振り抜きは、空振った…………
まだ!!終わってない!!!!
力の抜けていく身体を気合いだけで抑え、踏み込む。強引に尻尾を咥え振り向きながら思い切り振り切る。右脚から喪失感を感じるが気にしない。
竜よ!己の一撃、乗り越えて見せよ!!!
視界が霞み、それでも結果を見ようと見開いた眼で見た最期の景色は…
噛み砕かれた己の尻尾と、こちらを見下ろす竜だった…
打ち終わったあとに見直したんだけど、今回どっちが主人公だ?
ちなみに最初の方の鉱石が砕ける描写を白い粉を撒き散らすって打ってたんだけどダメな気がしたので訂正しました(ボソッ
戦闘描写って難しいですよねぇ…
昨日から仕事が始まったのでちょっと更新遅れるかもしれないです。申し訳ない。出来るだけ頑張るけど書き溜めとかなくて行き当たりばったりだから時間がががが。