今回ある描写に挑戦してみようと思いやってみました。
楽しんでもらえたら幸いです。
では、始まります。
千冬SIDE
――――第二回モンド・グロッソ会場 選手控え室――――
私は珍しく焦っていた。
私が妹と弟と別れてから、私は決勝の時間まで精神を統一していた。
自分を応援してくれている大切な家族のために無様な姿を見せないためにイメージトレーニングをする。
決勝で対峙する相手は軍人のようで、私よりも戦いなれているはずだ。だから、善戦するために何度も何度も繰り返す。
決勝まで後10分に迫ったところで携帯に着信が入る。
こんなときに誰だ?と思い、携帯を開く。
そこには<篠ノ之 束>と表示されていた。
受話ボタンを押し、電話に出る。しかし、聞こえてきた声はいつものではなくなにか焦った声でこう言い放った。
―――私の大切な家族が・・・弟が・・・一夏が誘拐されたと。
決勝まであと、8分・・・。
千冬SIDE END
運命SIDE
――――会場裏倉庫 内部――――
音を出さないように静かに歩く。
今、私はIS<バンシィ>を身に纏い、謎の人物に誘拐された一夏兄さんを探している。
でも、さすがはISだ。ハイパーセンサーの機能を使えば人を探すのも動作でもない。
すると、束から通信がくる。
『運命ちゃん、どう?いっくんは見つかった?』
「ううん。ハイパーセンサーには何にも反応しない。」
『そっか。・・・私も私で探すよ。』
「うん、お願い。」
そして、通信を切る。
時間を見るとそろそろ決勝が始まる時間だ。
「兄さん・・・一体どこにいるの・・・。」
prprp prprpr
「!?」
一瞬だけ、ハイパーセンサーに反応があった。
私は、すぐに反応があった場所に急いだ。
まってて兄さん、すぐ助けるから・・・!
――――会場裏倉庫 内部奥――――
ハイパーセンサーの情報頼りに動いていると大きなトビラの前にたどり着く。
「この先に、兄さんが。」
すると、中から話し声が聞こえる。
が、少し聞き取りにくくよく内容がわからない。
ISの音を聞き取る機能の感度を上げると話し声がよく聞こえる。
その声の中に、誘拐犯だと思わせる女性と私の兄である一夏兄さんの声が聞こえる。
「織斑千冬が決勝に出てるですって!?」
「姉さんが・・・。」
「くそ!!あの女の弟を誘拐すれば試合を破棄すると思ったのに!!」
どうやら、犯人の狙いは兄さんを誘拐して姉さんに決勝戦を破棄させることだったみたいだ。
でも、姉さんは決勝に出たことにより計画は失敗した。
「・・・まあいいわ。こっちには人質がいるんだしね。」
っ!そうだ、はやく兄さんを助けないと!
私はバンシィの右腕に付いている黒い細長い柄を抜き取りトビラを抉じ開ける。
「・・・!な、なに!?」
「・・・運命!」
私は中に進入しハイパーセンサーを使い辺りを見渡す。
「(中に10人、外には2人。ISの反応もいくつかある。・・・すこし、苦しい・・・かな。)」
「なっ、
「あ、あんた・・・何者だ!!」
私はビームマグナムの銃口を相手に向けながら犯人たちに向かって口を開く。
「織斑運命です。今すぐISを解除しとうしてください」
と、警察官などが言いそうな言葉を放つ。なぜかこの言い方がしっくりきたのはこの際おいとくとして。
「ちっ!おいお前ら!あいつを囲みな!!」
そう犯人たちのリーダーだと思う女性が数人のIS操縦者に命令する。
すると、あっという間に周りを囲まれる。
「運命!!」
兄さんの声が響く。
さすがにこの数は・・・いや・・・。
「(最初からあきらめるわけにはいかない・・・!)」
そのとき、私の脳裏にある場面が思い浮かぶ。
白い服を身に纏い、桃色の光を機械的な杖の先端に集めながら目の前の少女に何かを言っている。
―――私がかならず助けるから!だから、あきらめないで!!
これは私の前世のときの記憶だろう。でも、なんだか安心できる、力がわく。
だから・・・!
「兄さん、かならず助けるから!」
バンシィのバックパックのブースターを全開にし、相手のISたちに突撃する。
そのとき、私も兄さんも気付かなかった。私のバンシィの装甲からかすかに金色の粒子が溢れ出ていたのを・・・・。
運命SIDE OUT
織斑運命が誘拐犯たちと戦闘を行うころ、織斑千冬は不安の中、決勝戦に挑むのであった。
千冬SIDE
――――第二回モンド・グロッソ決勝戦 会場――――
「さあ!第二回モンド・グロッソ決勝戦!前回のモンド・グロッソでは優勝を手に取った初代チャンピオン!織斑千冬!!」
――ワァァァァァァァ!!!!
会場のナレーターの台詞により観客の歓声が会場一杯に響き渡る。
そんな中を私は、相棒でもある「暮桜」を身に纏い、アリーナに飛び出す。
「そして、その初代チャンピオンに立ち向かう戦士は!ドイツから参戦!黒ウサギ隊副隊長!クラリッサ・ハルフォーフ!!」
相手側のISがビットから現れる。
「(相手のISのは
全身が黒く、右腕には大型の槍が装着されている。
日本語に直せば、黒い槍。その名のとおり、あの黒い槍が主装備なのだろうな。
「さあ、まもなく試合開始だぁぁ!!!」
――わぁぁぁぁぁぁぁ!!!
アリーナの大型モニターに私と相手―ハルフォーフ、っだったか―のSEが映し出され、カウントが始まる。
――3・・・2・・・1・・・バトル、スタート!
その声を聞いた瞬間、私は『雪片』を構え相手に特化する。
「せぁぁ!」
ガキン!
斜めから上に向かって切り込む。が、相手の大型の槍の柄を使い私の攻撃を受け止める。
「さすがですね・・・ですが、こちらも負けるわけには行かない!!」
そうハルフォーフは言うと一瞬、姿を消す。
「(!まさか
――prprprpr
暮桜のハイパーセンサーに反応!・・・そこか!
ガキャン!
暮桜の篭手を左後ろに向け槍を受け止める。
「なっ!」
相手はまさか受けとめられるとは思わなかったのか、動きが止まり隙が生まれる。
この隙を逃すほど、私は甘くはない!
「はぁぁぁ!!」
斬!!
自分自身を軸にし、横に思い切り剣を振りかぶる。
その剣は見事にハルフォーフの胴に入る。
―――ダメージD 残りSE430
「くっ・・・!」
ハルフォーフはすぐさまに離れていく。
「(やはり、そう簡単にはいかないか。)」
一刻もこの戦いを終わらせ、大切な家族を助けに行かなくてはならない・・・!
だから!!
「すぐに終わらせる!!
私のISの切り札、《零落白夜》を発動させる。
この零落白夜にはとてつもない能力を持っている。
その能力は、「相手のすべてのシールドを消滅させる」こと。そのためSEを大幅に削れるためすぐに勝負が付く。
その代わり、あるデメリットがある。それは、発動中はエネルギー消費が高いため使いすぎるとこちらやられる。
まさに、諸刃の剣である。
わたしは雪片を変形させ、ビーム状の刃を出現させ、
そして、私を剣を上に掲げ、振り下ろす。
「終わりだ!!」
決まった。私はそう感じた。
だが、私は早く終わらせなければと焦っていたからなのか、気付けなかった。
「・・・フッ。」
ハルフォーフが「笑って」いた。
ブゥン!!
「まんまと、引っかかってくれましたね。」
・・・ピタッ・・・。
「なっ!!」
確かに剣を縦に振ったはず。
なのに、なぜ剣がハルフォーフに当たる寸前で「とまって」いるのだ!!
「ぐっ・・・うごか、ない・・・。」
「確かにあなたのその能力は凄まじい・・・が、当たらなければただの光る棒だ。」
ガシャン!
ハルフォーフの槍が変形し先端からビーム刃を出現させる。
よけなければ・・・なのに、体がまったく動かない・・・!
「無駄ですよ。この
くっ。だから体が動けないのか!
「くらいなさい!《ゲイ・ボルグ》!!」
動けない私の腹部に槍が直撃する
ズガン!!
「ぐっぁ・・・」
そのまま、私は重力にに引かれるように地面に堕ちる
―――ダメージA SE150
「う・・・ぐ・・・。」
くそ、体がうまく動かない・・・。
私は雪片を杖代わりでやっと立てる、そのぐらいのダメージが入っているのだ。
「たしかに、あなたは強かった。しかし、そんな焦っている攻撃に当たるほどわたしは弱くはないですよ。」
「くそ・・・。」
このままでは・・・負けるのか・・・私は・・・。
「では、これで終わりです。」
ハルフォーフが瞬間加速を使い一気に近づいてくる。
そして・・・
千冬SIDE OUT
運命SIDE
「きゃああああ!!」
誘拐犯の一人のISをビームサーベルで切り裂く。
「はぁ・・・はぁ・・・あと・・・2人・・・。」
どれくらい戦っていただろ。まだ慣れないISでの戦闘。それもこの多勢とのだ
バンシィのSEもすでに半分を切っていた。
「隙あり!!」
「っ!ぐっ!!」
後ろから気配がする。
私は横によける。そして私がいたところにレーザーブレードが振り下ろされる。
「なっ!」
「はぁぁぁ!!」
攻撃後の硬直時間でできた隙をついてすかさずサーベルで切り裂く。
ズザン!!
「ぐぁぁぁ!!!」
あと・・・ひと・・・!
ズガガガガガ!!!
「きゃっ!!」
遠距離からのミサイル攻撃!?
どこから・・・!
「そぉらっ!!」
バギャン!!
「うぁああ!!」
「運命!!」
相手リーダーのナックルが私の腹部にクリーンヒットし、そのまま壁に衝突する
「ぐ・・・ぁ・・・。」
―――警告 残りSE50
もうSEもあとわずか。一発でも食らえば、即アウト。
最悪私も兄さんも殺される。
「さて・・・と、そろそろ終わらせようかね」
ぐっ・・・このままじゃ・・・
相手のISの左手に実体剣がコールされる。
わたしも・・・ここまでなの・・・かな。
・・・ごねんね・・・姉さん、兄さん、束・・・。
「じゃあね。」
剣を上に掲げそれを、私目かげて。
ブゥン!
運命SIDE OUT
片や決勝で、片や誘拐犯との戦闘で。
同じ時間でも違う場所で行われていることは案外似ていることがある。
まして、兄弟だったり姉妹だったり双子だったり家族だったり・・・だからこそ考えていることは同じことだったりする。
だからこそなのだろう。2人にはある光景が脳裏に浮かび上がる。
―――「 」、お前はどうも諦めが悪いところがあるな。
―――そう・・・かな?
―――ああ。前も「 」との模擬戦の時、負けると思っていてもやり続けていたな。
―――うぅ、なんだか負けたくないというかここで諦めたくないというか。
―――別に悪いことではないさ。私も似たようなことがあったからな。
―――「 」も?
―――ああ。・・・だからこそ私たちは似ているのだろうな。
―――ふふふ、そうだね。
片やは織斑運命と瓜二つの女性と片やピンク色のポニーテールの女性の会話風景が思い浮かんだのだ。
だからなのだろう。2人とも同じ行動を起こす。
ガキィイン!
「・・・なっ!?」
「まさか・・・!」
「フッ・・・すまないな。私はまだ『諦める』わけにはいかないのでな。」
織斑千冬は相手の槍を雪片で防ぎ。
「まだ・・・私は、『諦める』わけにはいかない!!」
織斑運命はアームドアーマーVNで受け止める。
「「はぁぁ!!」」
バキィン!!
「「っ!?」」
「ハルフォーフ・・・これで決めさせてもらう・・・」
雪片を居合い切りの構えを取り、ブーストゲージを上げていく。
「この一撃で・・・決めます。」
バンシィが金色の粒子を撒き散らしながら、装甲が展開されていき頭部の角が開き赤き目が光る。
そして、アームドアーマーVNを仕舞い、ビームサーベルを両手で持ち剣道の構えをし、精神を研ぎ澄ませる。
「何をする気かわかりませんが、これで終わりです!!」
ハルフォーフは槍を構え、突撃する。
「た、たかが装甲が開いただけだ・・・・これで死んじまえぇぇ!!!」
実体剣を構えながら突っ込んでいく。
「・・・・。」
思い浮かぶは、最近夢に出てくる桃色のポニーテールの剣士の得意技。
そして、ブースターを全開にし斬るべき相手に突撃する。
「・・・・(思い浮かぶは、あの剣技。)」
大切な人のため、誰も殺さない『不殺の誓い』を誓い続けた流浪人の流派の奥義。
そして、相手に突っ込む。
「はぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「っ!(早い!!!)」
「・・・・っ!」
「なっ、はやっ!!!」
そして・・・・口にする。
我が剣技を・・・・我が奥義の名を・・・!
「紫電・・・一閃!!!!」
「
「ぐっ・・・はっ・・・・。」
「ガッ!!!!!」
紫の閃光が黒き槍を切り裂き、九つの龍のキバが瞬時に機械の塊を噛み砕く。
――――SEゲージ ゼロ 勝者 織斑千冬。
――――SEゲージ ゼロ
会場では歓声が湧き上がり、裏倉庫では機械が倒れる音が部屋中に鳴り響く。
どうでしたかね。
これを考えるのに時間を使いすぎたよ・・・。
もしもよかったと思ったら感想をお願いします。
だめだと思ったら、アドバイスをおねがいします。
では、次回予告。
次回予告
大会を終え、運命と一夏の安否を知り安心する千冬
そして、それから日本に帰ってきた織斑兄妹。
久しぶりの学校生活に帰ってこれたと実感する織斑運命。
だが、凰 鈴音の様子がおかしく・・・
次回 IS ~甦る閃光~
~私の気持ち、あなたへの想い~
たとえ「間違って」いても、この気持ちは「間違い」じゃない。