もう1つの冬の能登半島・哀愁の15番ホーム~新横浜発8時59分の失踪人~ 作:新庄雄太郎
金沢駅
村岡は、金沢駅で13時27分発の北陸本線特急「加越8号」に乗り、新横浜へ帰京することにした。
「停車中の列車は、13時27分発特急「加越8号」米原行でございます、途中停車駅は小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、鯖江、武生の順に止まります」
と。駅の案内放送が流れた。
村岡は、特急「加越8号」に乗り込んだら、発車ベルが鳴った。
プルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルーッ!
「お待たせいたしました、13時27分発特急「加越8号」米原行が発車いたします、ドアが閉まりますご注意ください。」
ファーンピィーッ!。
村岡は、何も知らずに特急に乗って横浜へ向かった。
村岡が乗ったのは、金沢と米原を結ぶ特急「加越8号」は、その名の通り、石川県南部地方と富山県、そして福井県東部地方のそれぞれの旧国名である、「加賀」「越中」「越前」から名付けられた、列車のヘッドマークには福井県の観光名所「東尋坊」が描かれている。金沢を13時27分に発車した特急「加越8号」は小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、鯖江、武生、敦賀、長浜、終着米原には15時27分に到着する。米原からは新幹線に連絡しているため、東京と北陸へ行く人には便利な特急列車である。
特急「加越8号」の車内にて
「すいません、乗車券を拝見。」
「はい。」
「はい、ありがとうございました。」
と、村岡は車掌に拝見した。
特急「加越8号」は小松と加賀温泉を通り過ぎ、武生と敦賀と長浜を通過し、まもなく終着の米原へ向けてまっしぐらだ。
15時27分 特急「加越8号」は定刻通り米原へ到着した。
「次の新幹線「ひかり」は15時35分か。」
米原からは、東海道新幹線に乗って新横浜へ行くことが出来るのだ。
15時34分に東海道新幹線「ひかり252号」が入線して来た。
「よし、来たぞ。」
そう言って、村岡は新幹線にの乗り込んだ。
「おっ、偶然ですね。」
「ええ、米原から「加越」に乗って来たもんで。」
「なるほど。」
「それで、川本さんは。」
「私は京都から乗って来たので。」
「そうですか。」
「ええ。」
17時39分 村岡が乗った新幹線「ひかり252号」は新横浜駅に到着した。
「いやー、君に会えて楽しかった。」
「おう。」
「機会があったら、また会おう。」
「ええ。」
「じゃあ、元気で。」
と、言って村岡は川本に握手して下車した。
村岡は、新横浜から横浜駅でタクシーに乗り、自宅へ向かった。
その後、村岡は逮捕される事になるのだ。
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