死にたい不老不死少年と未来予知少年   作:よるねこ

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説得と自殺

フジが死ぬという日、能力者は集められた。

 

フジ 時 心野 メイ そして、碧生が居た。

 

「来てくれてありがとう。じゃあ、始めようか。」

 

フジは言った。

 

「なんだよ、死ぬって」

 

時は聞く。

 

「まあまあ。落ち着いて。順番に語らせてほしい。」

 

フジは心野を見てそう言った。

 

「この近くに能力を打ち消すエリアがある。僕は今日そこに行き死ぬ。それだけだ。だから最後に君たちとあいさつしようと思ってね。一人ずつ挨拶をしよう。その時に死にたくなくなったらやめるからね。僕を説得してみせてよ」

 

「…」

 

誰も何も言えなかった。

 

「じゃあ、向こうの公園に行こうか。隣のマンションの421号室で待ってるから順番に来てくれ。最初は心野君で行こうか」

三人は公園で静かに立ち尽くしていた。

 

無機質な部屋に心野とフジは入る。

 

「何か飲むかい?」

 

「そんな気にはなれないな。自分でしておいてだが」

 

「君には感謝してる。本当にありがとう。教えてくれて。」

 

「僕は基本的には好きにすればいいと思う。君だけの話ではなく他者をしらないのに、生きろ、がんばれ、なんて言えない。それが人より他者を知る僕の意見だ。」

 

「僕はそんなに死にあこがれていたかい?」

 

「ああ。と、いうより生きるのが辛そうだ。数百年前の記憶より前の記憶はほとんどない、死に方次第では何百年、何千年と意識のある中で生きないといけない、現に君は土砂崩れで数百年土に埋められて生き地獄を味わってきた。そんな君に生きろなんて言えない」

 

「そんなこともあったね。死というのは最終防御なんだろうね、僕はそう思うよ。」

 

「約束さえ守ってくれればそれでいいさ。」

 

「もちろん守るさ。もう行くのかい?」

 

「僕よりも話たいやつがたくさんいるだろ?」

 

「そうだねえ。」

 

心野は部屋を出て公園へ向かう。

 

「次行きたい人行きな」

 

心野は冷徹に言った。

 

「じゃあ、私が行く!教師として、止める」

メイ先生はそう言って部屋へ向かった。

 

「次は先生か。家庭訪問みたいだね。何か飲む?先生」

 

「いえ。いいわ」

 

本当にこの幼い少年が不老不死なの?そしてこの子が自殺するの?私は止めれるの?彼を

 

「黙ってたってなにも伝わらないよ。僕は心野じゃないんだからさ」

 

「私は死んでほしくない。」

 

真っ直ぐな目で彼女は言った。

 

「先生はもっと論理的に話してくれると思ったよ。」

 

彼はポケットから錠剤を渡す。

 

「じゃあさ、先生は不老不死になれる?」

 

メイはそれを開けて飲み込んだ。

 

「それはラムネだよ先生。でもなんでそこまでできるのかな」

 

「生徒のため?」

 

「でも、わかってほしいんだ。僕はもう生きていくのに疲れたんだ。でも、この半年はつまらないわけではないんだ。ただ受け止めてほしい。」

 

「わからないの。あなたは、不老不死。聞いたことあるの不老不死はつらいことだって、だから、貴方という物語を終わらせたいということも理解してる。でも…。貴方はずっと私よりも先輩。でも教師としていうわね。やり残したことがあるなら必ずやり遂げること。いいね?」

 

「うん。そうだ。先生にお願いがあるんだ。」

 

彼は彼女に最後の頼みごとをした。メイは泣きながら公園へ向かった。

 

 

 

「あんた本気で死ぬつもり?」

 

扉を開けて碧生はすぐにこう言った。

 

「だめかい?」

 

「私ね。死のうと思ったこと何回もあるの。両親がいなくて、寂しくて、友達もいなくて、何もなくて、何回も死のうと思った。でも死ねなかった。こんなことをいうのはよくないと思う。でも素直に自殺できる人はすごいと思う。怖くないの?」

 

「怖いさ。だから、君はこっちにきちゃだめだよ」

 

「怖いなら辞めたら?」

 

「このまま生き続けるほうが怖いさ。いつ人体実験につかわれるか、災害に巻き込まれて生き地獄を味わうか、こういうことを考えると生きたくないんだ」

 

「わからない。あんたは馬鹿じゃん。そんなおこるかもよりも楽しい今を考えなさいよ」

 

「あれはいつだろうね。生きるのに疲れていた時に、好きな人にあった。その後数年たって、能力を消すものが現れた。僕は彼女が死んでから彼に能力を消して死のうと思った。彼は事故で死に、僕は死ぬ道を失った。だからすぐじゃないといけないんだ。僕はたくさんの経験をして来た。一番辛かったことは、溺死、圧死、窒息死、とかの死じゃない。友や恋人を失ったとき、そしてその友、恋人の名前、顔を忘れたときさ。僕は友人、恋人、家族を何千人何万人と失ってきたんだ。もう僕もこちら側に行ってもいいでしょ?」

 

「…ねえ、もし、私のお父さんとお母さんに逢えたら、私は元気だって伝えてくれる?」

 

「守るよ必ず。」

 

最後は時か。

 




こういう話題を持ち出すのは私の年齢ではあまりのも若すぎる。
あの子たちの死生観はあたしのものではありませんし、特定の思想を広める意図はありません。と一応。

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