時がゆっくりと部屋に入る
「じゃあお話しようか。」
「死なないで」
「まあ、それだけだよね。僕はそれを受け入れないなあ。なんで死んで欲しくないの?」
「僕は、フジが死んで欲しくない。お願い。僕の為に、生きてくれ。」
「身勝手だね。僕も身勝手さ。死なせてもらう。」
「お願いだよ。君がいないと…」
「わかるよ。ごめん。下手に関わらせちゃったね。君はこれからいろいろな人と関わる。この別れは一つに過ぎない。だから大丈夫。」
フジとは数ヶ月の付き合いだったが、能力を打ち明けれる数少ない人で、友達で僕を守ろうとしてくれて、それで、それで。時は泣いていた。
「ごめん。そろそろ行くよ。君と入れてよかった。」
「ごめん。最後に一緒にそこへいかせてくれない」
時は震えた声で言った。
「うん。」
二人は手をつなぎその場所へ向かった。
「一緒に向かってる。」
心野はメイと碧生に言った。
「そう。止められなかったの」
メイは言った。
「時が一緒に行きたいって言ったんだ。僕たちは帰ろう。」
暗い表情で心野は言った。
無言で三人は歩く。彼は死ぬ。本当に。
心野は足を止めた。
「行きなさい。」
メイはそう言った。
「ごめん。時、フジ」
心野は能力の消える場所へ走った。
「あと数メートルで死ぬ。手離してくれないか?」
「ううん。一緒に行こ。」
下を向いて時は言った。
「分かった。じゃあ、前向いて。顔見せてくれよ」
「うん」
二人は一歩ずつ歩く。5メートル、10メートル。異変にづいた。
「あれ。まだなのか?」
「フジ。動くな。そこのお前もだ。約束を破ったな。」
時の首に電撃が走る。意識がゆっくりと消えていった。
冷静に考えてみるとおかしかった。不老不死の人に保護者はいないだろう。なのになぜ学校に通えたのか。野外活動の時の警備の配備。だれかバックにいる。考えれば当然のことだ。
心野は走った。急いだ。最後に彼の顔を見るために。
その時、カラスの大群が時の前にとまり道をふさいだ。
「くそ、早くしないといけないのに」
「あなたが心野?乗りなさい」
車が目の前に停車し、女性が車の中で話かけた。
「僕は用事があるんだ」
「そこに言っちゃだめ。殺されるわ」
「それは本当なのは分かった。でも大切な友人に今会わないといけないんだ」
「彼なら、大丈夫。今はここから逃げなさい。乗って!」
「分かった。信じる。」
心野は彼女を信じて車に乗った。
時は目を覚ました。フジは!?
眼を覚めすと白い部屋にいた。いろいろな機械がおいてあり僕の手足には拘束具がつけられていた。
「なんなんだよ。これ」
時は呟いた。
これで第一章の終わりです。二章では物語を飛躍的に加速させます。キャラも増やします。頑張ります。