八幡が小学生に!?   作:もみ〜じ

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第3話

日曜日、朝の7時半。

 

俺は3人に起こされ、朝飯を食う。

 

「今日は私が作ったのだけれど、口に合うかしら?」

「朝からこんなの食えるなんて、贅沢だ。店に出せる」

「そ、そう///良かったわ」

 

朝から豪華な飯を食える。小町の飯の方が美味しいが、高級料理店に出せるレベルで美味い。

 

「今日は4人でどこ行きます〜?」

「そうだね〜動物園とかどう?」

「いいわね、ネコ科の動物が見てみたいわ」

「先輩はどうですか?」

 

最近動物園に行くことはなかったからな、たまにはいいかもしれん。

 

「おう、動物園でいいぞ」

 

朝飯を片付け、外出する準備をする。俺は着替えてる最中、あることを考えた。

 

あいつら、親になんて言ってるんだ?

 

そういえばあいつらは親になんと説明してるんだろうか、俺の親は小町が言ってくれたらしいが…

 

まぁ深く考えるのはやめだ。あいつらはあいつらでなんか言ってるんだろ。雪ノ下は…雪ノ下さんがいるから大丈夫だろうし。俺をこんな姿にした犯人だけど、まじで某金田一来てくんねぇかな。

 

「ヒッキー!準備できたー?」

「おう、今行く」

 

まぁたまには、こういうのもいいかもしれんな。

 

………………

 

無事、動物園に着き、入場料を払った。俺は小学生料金で入れたので、ラッキーだった。

 

「久しぶりに来ましたね〜」

「そうだね!私も中学生の頃に行ったくらいだよ〜!」

「ネコ科の動物…どこかしら?」

 

グゥゥー

 

「「「……」」」ジーッ

「俺じゃないッ!」

「そこは俺だなって言うべきですよ〜?」

「えぇ、なんで怒られてるの?」

 

しかし…小学生サイズになってからか、由比ヶ浜達がお姉ちゃんをちゃんとしてる。まぁ気持ちは分かるが、俺も小町がいるからな。あと戸塚。戸塚も最高のいもうt…じゃなくて、おとうt…じゃなくて天使だ。

 

「じゃあそろそろお昼だし、ご飯先に食べよっか!」

「どこ行きます〜?」

「お弁当でも作ってくれば良かったかしら…」

「大丈夫だぞ、そこら辺にレストランあるだろ、探そうぜ」

「えぇ、探しましょ」ギュッ

「…//」ポリポリ

 

「むぅ」

「むぅ」

 

動物園にレストランがあるか知らなかったが、まさかあるとはな。

 

「あっ、ここレストランじゃなくてフードコートなのか」

 

フードコートだった。レストランよりレベルアップしてるじゃねぇか。助かるわ〜

 

「ヒッキーは何にする?」

「じゃあラーメンするわ」

「先輩ラーメン本当に好きですね…」

「まぁな。ラーメンとマッ缶で栄養摂取してるまである」

「それ不健康よ。次からお弁当作るわね」

「私も手伝います〜♪」

「私も!」

「由比ヶ浜さんは盛り付けをお願いね?盛り付け得意そうだから」

「うん!」

 

雪ノ下は由比ヶ浜が傷つかないよう…慎重に言葉を選んだように思えたが、俺にはバレバレである。

 

そんなこんなで、何故か俺はお子様ランチになっていた。

 

「いやさ、元はと言えば俺がお前らに頼んだのが悪いんだが…なんでお子様ランチになってるんだ?」

「いやなんとなく〜」カシャカシャカシャ

「そうね、お似合いだと思うのだけれど」カシャカシャカシャ

「美味しそうだねー!」カシャカシャカシャ

 

ピロリロリン

 

「小町からか」

 

[お兄ちゃんww写真見たよw可愛いねw小町笑いとまんないwww]

[笑いたきゃ笑え、お兄ちゃん泣くから]

[ごめんて…ぷぷ]

「メッセージでぷぷとか言うな、余計に泣きたくなる」

[帰ったらイロイロ教えてね?]

[なんでカタコトなんだよ]

[温泉入ってくるから!また!]

 

小町に笑われた。お兄ちゃんちょっと嬉しいね。

 

「そろそろ食べましょう」

 

嬉しいのか恥ずかしいのか、ちょっとよく分からない状況下で雪ノ下は俺の心をスルーした、わりには顔を赤くしながら携帯を眺める。

 

 

「「「いただきます」」」

 

「美味いわ。ん?てかお子様ランチって値段安いよな?これサイゼに勝てるんじゃね?」

「先輩…元のサイズに戻ったらお子様ランチ頼めないですよ?」

「ちくしょう」

 

お子様ランチ強い説を検証したかったが、小学生までしか頼めないらしい。やはりサイゼが1番なのだ。

 

「「「あ〜ん」」」

「は?」

 

なんで毎回食わせようとするんだよ。俺は子供じゃねぇ!子供だけど、

 

「いや、いいって」

「駄目です!ちゃんと食べないと!」

「育たないわよ?」

「大きくなれないよ!?」

 

いや、俺元のサイズに戻れば結構体つきいいと思うんだが…てか息ぴったりだなお前ら、いつ練習したんだよ。

 

結局食べた。

 

飯を食い終え、動物園をぐるぐると回った。雪ノ下は虎とかネコ科の動物をガン見していた。

 

俺は右を向いて、ライオンを見る。

 

ライオンってすげぇな。夏とか暑くないんかね?どんな毛並みしてるんだよ。って雪ノ下はどこにいるんだ?

 

由比ヶ浜と一色はトイレに行ってるのでどこかのトイレの前に集合してるだろう。

 

「トイレって言っても、別れた場所から離れてるから、どこのトイレに行ったんだ?」

 

探すしかない。

 

・・・

 

迷子になった。

 

まさかこの俺が迷子になるなんてな、雪ノ下じゃあるまいし、とりあえず探すか…

 

「君」

 

俺の背後からでも声が聞こえる。なんかすげぇ聞き覚えがあるんだが…

 

俺は後ろに振り向く。

 

「迷子か?」

 

葉山隼人。俺が小さくなってから1度も会っていない人物。まぁ教室に行かなかったしな。

 

「お母さん達とはぐれたのかい?」

「うん」

 

ここから逃げたい。

 

「一緒に探そう?」

「大丈夫、多分トイレだろうし」

 

頼むから、今は来ないでくれよ。雪ノ下達よ。

 

「先輩!探しましたよ!ってあっ…」

 

タイミングがおかしい!なんでだよ!なんで今来るんだよ!ドッキリ?ドッキリなの?八幡泣いちゃう!

 

「ん?いろは?先輩?どういう事だ?」

「えっとですねぇ〜あの〜」チラッ

 

あっ、被害者の俺が話せってか。まぁ葉山家と雪ノ下家は交流あるし、葉山もきっと分かってくれるはずだ。

 

「もう隠すのはやめだ。葉山…俺は比企谷八幡だ」

「なんで縮んでるんだ?」

「雪ノ下さんだ」

「あっ…そうか、なるほどな」

 

察してくれたようだ。人生で初めて葉山に感謝している。なわけあるか!お前が動物園にいるから悪い!つまり!俺は悪くない!

 

「やはりヒキタニくんだったか、なんかその…おつかれ」

「うるせぇ、同情するな。お前こそなんでいるんだよ」

「由美子たちとね」

「三浦か」

 

 

もうヤダ帰りたい。

 

「ってことなので、葉山先輩さよならです!」

「あぁ、ヒキタニ君頑張れよ」

「えっあ、あぁ」

 

まぁ、犯人は雪ノ下さんなので、某名探偵が出る幕ではないな。

 

「いや〜まさか、あんな形でバレるとは思いませんでしたぁ〜」

「だろうな、そもそも葉山が動物園にいることが不思議だわ、三浦が行きそうな所と言ったらオサレな喫茶店とかしか思い浮かばないからな」

 

まさか動物園、ほんと…泣きてぇ。

 

「ヒッキー!!!」

「比企谷君!」

 

ん?なんか視界が暗くなったぞ、ポケ〇ンのバトルに負けたのか?

 

そんな冗談はさておき、

 

「どうした…って、えっ?」

 

俺の目の前で、俺に抱きつく雪ノ下は…

 

泣いていた。

 

「どうしたんだよ雪ノ下」

「ごめんなさい…私が…私が」

 

どうやら自分が迷子になってしまったことで、俺とはぐれたから。

 

「いいんだよ、俺も周りを見てなかったからな」

「ひきがやぐん…グスッ」

 

雪ノ下は本気で泣いていた。こんな顔を俺に見せるのは初めてかもしれん…

 

「ヒッキー、ほんとよかったよ〜」

「わりぃな心配かけたわ」

「ほんとですよ〜!先輩はぼっちなんですから私たちとはぐれちゃダメですよぉ?」

 

昨日、一色が言っていた事は本当だった。俺はこんなにも大事にされてたんだな。

 

「はいはい、んじゃそろそろ帰ろうぜ」

「そうですね〜」

 

道中、雪ノ下は俺の手を握りしめてこう言った。

 

「もう、この手を離さないわ」

「おっおう」

 

身長差でよく顔が見えないが、雪ノ下の顔はものすごく赤くなっている。

 

なんだろう、小さくなったおかげで、俺が想像していた「「本物」」に近づいているのかもしれない。正直、あれは黒歴史だったんだが、今の状況でんな事言えるわけがない。俺は身を委ねることしか出来ない、抵抗したくても、抵抗できない…いや、しないんだ。俺にもよく分からないが、抵抗しまったら離れてしまうんじゃないかと思ってしまう。

 

「ヒッキー?どうしたの?」

「ん?あぁなんでもない、ちょっと腹が減っただけだ」

 

何故だ?なぜ俺はこの生活を続けたいと思う?何故なんだ?

 

「なら、スーパーに寄っていこうかしら?」

「材料もうないですもんね!」

「だねー!行くよーヒッキー」

「おう」

 

 

「「「俺は、本物が欲しい」」」

 

そもそも俺は、なぜこんな黒歴史を生み出してしまったんだ、と思っている。そしてなぜ由比ヶ浜と雪ノ下に言ったんだろう。俺が2人を信用していたからなのか?正直分からない。

 

「何か食べたい物はあるかしら?」

「んーハンバーグ!」

「俺はカレーかな」

「私も先輩と同じで!」

「ではカレーで決まりね」

「むー!」

「由比ヶ浜さん、次はハンバーグにするから、今日は許してくれるかしら?」

「分かった!ゆきのん!」ギュー

 

チョッユイガハマサン、アツクルシイノダケレド///

 

肉体年齢が下がるなんてこと、非現実的なのだが、ソースが出来上がってしまったから、もうノーコメントでいいや。

 

「美味いな、五つ星グルメだわ」

「星増えてる!?」

「それくらい美味しいってことですよ!」

「そう、それは良かったわ、作った甲斐があるわ」

 

まぁ、理由がなんであれ、俺たちは「「本物」」を手に入れたのは間違いじゃない。それだけは事実なのだ。

 

「「「ご馳走様でした!」」」

 

 

小さくなって良かったのかもな。

 

「そろそろお風呂入りますかね〜」チラッ

「そうね、誰が先に入るか決めておかないと…」チラッ

「だねー!」チラッ

 

前言撤回、やっぱり肉体年齢が下がるのは嫌だ。早く戸塚に会いたい。

 

「てか、なにチラチラ見てんだよ」

「安心してください!水着着るんで!」

「安心できるか!俺の理性が持たんわ」

「ヒッキーになら」

「比企谷君になら」

「先輩になら」

 

「「「いいよ?(わよ?)(ですよ?)」」」

 

「勘弁してくれ…ついていけない」

 

俺は思った。

 

「やはり俺が小学生サイズになるのは間違っている」

 




キャラ崩壊はしてないので、してないので。これが素です。絶対に!
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