遊戯王GX 烙印を従える少女の物語   作:ぬっく~

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第2話

長い長い船旅を終え、孤島に設立されたデュエリスト育成学校デュエル・アカデミアに到着した。

デュエル・アカデミアには3つの所属がある、決闘王が持っていた3枚の神のカードにちなんだ、オシリスレッド、ラーイエロー、オベリスクブルーとなっており、女子はオベリスクブルーに所属することが義務付けられている。

寮に届けられた荷物を確認した後、歓迎会があったが私はバックれた。

 

「……」

 

人の大勢集まる所は、かなり苦手だったのだ。

だから、私は抜け出し、埠頭で海を眺める。

 

「月が綺麗だな」

 

「今日は肌寒いですね」

 

ふっと背後から声をかけられ、私はそう答えた。

 

「初対面の人に、そのセリフは無いですよ……カイザー亮、いえ、丸藤先輩」

 

声をかけ出来たのは、このデュエル・アカデミアのエース。カイザーの異名を持つ、丸藤 亮先輩だった。

 

「それもそうだな。俺とデュエルしないか?」

 

「先輩の方から誘って来るとは……、いいですよ」

 

そう言って、アカデミアから支給されたデュエルディスクを装着し、あの日使う筈だったデッキをセットする。

 

「「決闘ッ!!」」

 

デッキかカードを5枚引き、デュエルが始まる。

 

「私のターン、ドロー」

 

先行は私からであり、初手札を確認する。

 

「私は魔法カード《アラメシアの儀》を発動」

 

《アラメシアの儀》

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分は特殊召喚されたモンスター以外のフィールドのモンスターの効果を発動できない。

①:自分フィールドに「勇者トークン」が存在しない場合に発動できる。自分フィールドに「勇者トークン」(天使族・地・星4・攻/守2000)1体を特殊召喚する。さらにデッキから「運命の旅路」1枚選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く事ができる。

 

「試験会場で使ったデッキでは無いようだが?」

 

「こっちが本来の私デッキですから」

 

あの日、使ったデッキは本来の私デッキデッキはなく、夢に出て来た彼のデッキである。

 

「そうか……」

 

カイザーは少し残念そうにしていた。

どうやら、カイザーはあのデッキで勝負して欲しかったようだ。

 

「続けます。私のフィールドに《勇者トークン》を特殊召喚し、デッキから永続魔法《運命の旅路》を配置します」

 

《運命の旅路》

永続魔法

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:自分メインフェイズに発動できる。デッキから「勇者トークン」のトークン名が記されたモンスター1体を手札に加え、その後手札を1枚選んで墓地へ送る。

②:モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。デッキから「勇者トークン」のトークン名が記された装備魔法カード1枚選び、手札に加えるか、自分フィールドの「勇者トークン」1体に装備する。

③:1ターンに1度だけ、装備カードを装備している自分のモンスターは戦闘では破壊されない。

 

「《運命の旅路》の①効果発動。デッキから《流離のグリフォンライダー》を手札に加え、《騎竜ドラコバック》を墓地に送ります。そして墓地に送られた、《騎竜ドラコバック》の③効果発動」

 

《騎竜ドラコバック》

装備魔法

自分フィールドのモンスターにのみ装備可能。このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:「騎竜ドラコバック」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。

②:このカードが効果モンスター以外のモンスターに装備されている場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そこカードを持ち主の手札に戻す。

③:このカードが墓地へ送られた場合、自分フィールドの「勇者トークン」1体を対象として発動できる。その自分のモンスターにこのカードを装備する。

 

「その効果で、墓地のこのカードを《勇者トークン》に装備。さらに《流離のグリフォンライダー》の①効果発動」

 

《流離のグリフォンライダー》

効果モンスター

星7/風属性/鳥獣族/攻2000/守2800

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに、モンスターが存在しない場合、または「勇者トークン」が存在する場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

②:自分フィールドに「勇者トークン」が存在し、魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。このカードを持ち主のデッキに戻し、その発動を無効にし破壊する。

 

「自身を特殊召喚し、《運命の旅路》の②効果発動。デッキから《光の聖剣ダンネル》を《勇者トークン》に装備」

 

《光の聖剣ダンネル》

装備魔法

自分フィールドのモンスターにのみ装備可能。このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:「光の聖剣ダンネル」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。

②:装備モンスターの攻撃力は、自分フィールドの「勇者トークン」のトークン名が記されたモンスターの種類×500アップする。

③:このカードが墓地へ送られた場合、自分フィールドの「勇者トークン」1体を対象として発動できる。その自分のモンスターにこのカードを装備する。

 

「《ダンネル》の効果により、《勇者トークン》の名が記されたモンスターは2種類により、《勇者トークン》の攻撃力を1000ポイントアップ」

 

《勇者トークン》

攻撃力2000→3000

 

「カードを1枚伏せ、ターン終了」

 

綾波 零

LP:4000

手札:3枚

 

「俺のターンドロー。俺は《サイバー・ドラゴン》の①の効果で自身を特殊召喚」

 

《サイバー・ドラゴン》

効果モンスター

星5/光属性/機械族/攻2100/守1600

①:相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

 

「さらに、魔法カード《エヴォリューション・バースト》を発動」

 

《エヴォリューション・バースト》

通常魔法

自分フィールド上に「サイバー・ドラゴン」が存在する場合に発動できる。相手フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。このカードを発動するターン、「サイバー・ドラゴン」は攻撃できない。

 

「《勇者トークン》を破壊する」

 

「《グリフォンライダー》の②効果発動。自身をデッキに戻し、《エヴォリューション・バースト》の発動を無効にし破壊する」

 

「《サイバー・ドラゴン・コア》を召喚」

 

《サイバー・ドラゴン・コア》

効果モンスター

星2/光属性/機械族/攻400/守1500

このカード名の②③の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

①:このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「サイバー・ドラゴン」として扱う。

②:このカードが召喚に成功した場合に発動する。

デッキから「サイバー」魔法・罠カードまたは「サイバネティック」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

③:相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。

デッキから「サイバー・ドラゴン」モンスター1体を特殊召喚する。

 

「②の効果発動。デッキから《サイバネティック・オーバーフロー》を手札に加える。さらに、魔法カード《融合》を発動」

 

融合

通常魔法

①:自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

 

「それは勘弁して下さい。罠カード《サンダー・ディスチャージ》を発動」

 

《サンダー・ディスチャージ》

通常罠

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

①:自分フィールドに「勇者トークン」が存在する場合、「勇者トークン」のトークン名が記された装備カードを装備した自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ相手フィールドのモンスターを全て破壊する。その後、自分の手札・墓地から「勇者トークン」のトークン名が記された装備魔法カード1枚を選んで自分フィールドの装備可能なモンスター1体に装備できる。

 

グリフォンライダーがいない事で、現在の《勇者トークン》の攻撃力は2500になっている。

丸藤先輩の融合で出て来るのは間違いなく、攻撃力2800のサイバー・ツイン・ドラゴンだ。

なら、それを阻止するなら今しか無い!

 

「速攻魔法《サイクロン》を発動」

 

「! しまった」

 

「《ダンネル》を破壊」

 

《ダンネル》を破壊された事により、《勇者トークン》の攻撃力が2000に戻り、チェーン処理で《サンダー・ディスチャージ》の効果処理に入るが……

 

「俺の場には、攻撃力2000以下は《サイバー・ドラゴン・コア》のみ」

 

まんまと、丸藤先輩の誘いに乗ってしまった。

《勇者トークン》の攻撃力を下げ、《サイバー・ドラゴン》を破壊圏外へと持っていったのだ。

 

「《融合》の処理で、手札の《サイバー・ドラゴン》と場の《サイバー・ドラゴン》で融合」

 

当然のごとく、手札にも《サイバー・ドラゴン》があり、融合召喚も許してしまった。

 

「《サイバー・ツイン・ドラゴン》を融合召喚」

 

《サイバー・ツイン・ドラゴン》

融合・効果モンスター

星8/光属性/機械族/攻2800/守2100

「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」

このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。

①:このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

 

「バトル。《サイバー・ツイン・ドラゴン》で攻撃! エヴォリューション・ツイン・バースト!!」

 

「くっ! 《運命の旅路》により、《勇者トークン》は装備魔法を装備している事で、1度だけ戦闘では破壊されない!」

 

綾波 零

LP:4000→3200

 

「《サイバー・ツイン・ドラゴン》は1度バトルフェイズ中2回攻撃が可能。エヴォリューション・ツイン・バースト!」

 

「きゃッ!!」

 

綾波 零

LP:3200→2400

 

「俺はカードを1枚伏せ、ターン終了」

 

丸藤 亮

LP:4000

手札:0

 

「私のターン…ドロー」

 

引いたカードを見るがもう勝ち目が無かった。

丸藤先輩の伏せカードは、《サイバネティック・オーバーフロー》であり、逆転の手が無いのだ。

 

《サイバネティック・オーバーフロー》

通常罠

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:自分の手札・墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、「サイバー・ドラゴン」を任意の数だけ選んで除外する(同じレベルは1体まで)。その後、除外した数だけ相手フィールドのカードを選んで破壊する。

②:フィールドのこのカードが効果で破壊された場合に発動できる。デッキから「サイバー」魔法・罠カードまたは「サイバネティック」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

 

「ターン…エンド」

 

「そうか……。俺のターンドロー。《サイバー・ツイン・ドラゴン》の攻撃。エヴォリューション・ツイン・バースト!!」

 

綾波 零

LP:2400→-400

 

   S→❶→❷

 

全く歯が立たなかった。

 

「君には期待していたのだが、残念だ」

 

この敗北は、今までに味わった事ない程の敗北だった。

丸藤先輩は、そう言い残して、その場を立ち去る。

私は只々、泣く事しか出来なかった。

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