かなり投稿が空いてしまいました
それではどうぞ
4時限目の終わりを告げるチャイムが鳴り、午前中の授業は何事もなく無事に終わった。
しかし、男一人という状況でさらに元の学校よりハイレベルな授業内容に暁斗は既に精神的に疲弊しきっていた。
「だぁ~疲れた~お嬢様学校の授業ってこんなに難しいのかよ.....さすが今の年から社交界に出るだけあるぜ....」
「あきくんおつかれ~おやおや~?おつかれのようだね~?」
「すげーよ七深。お前普段からこんな授業やってんだな....」
「あきくんこそ凄かったよ~美術の授業でデッサン役引き受けたり先生に当てられても問題答えてたんだもん」
「ま、まぁそれくらいはな.....」
「ところでお昼はどうするの?カフェテリアとかあるけど~」
「いや、カフェテリアとかだと目立つし中庭の人気のないところで食うよ。弁当も用意してあるし」
「なら私達と食べる?」
「私達?」
「別のクラスにバンドの子達が居るんだけどさ~いつもその子達とお昼食べてるんだ~皆にもあきくん紹介したいしどうかな~?」
へぇ....七深のバンドの子かぁ....どんな子なのか気になるしここはお言葉に甘えてみるか
「ならお言葉に甘えさせて貰うか」
七深に案内され七深達が昼食を取っているといういつもの場所に着くと先にいた女の子4人組の1人がこちらに気付いたようで手を振ってくる。
「七深~遅いぞ~しろってば『七深ちゃんが来るまで食べるの待ってようよ』って言って空腹で倒れそうなの して待ってたんだぞ?」
「あはは、ごめんとーこちゃん。しろちゃんもごめんねぇ~」
「てゆーか何でうちに男がいるの?」
「あきくんの学校とうちで交換留学があってあきくんが来たんだよ~」
「へぇ~そういやうちのクラスにもそんな子来てたな~」
「なぁ七深?そろそろこの4人のこと教えて欲しいんだけど....」
「あはは~ごめんごめんすっかり忘れてたよ~」
「金髪の子は桐ヶ谷透子ちゃん。Morfonicaのギター担当で家は老舗の反物屋なんだ~」
「よろしく!えーと....」
「暁斗だ」
「あき!なんかあればうちに任せて!」
「黒髪のショートの子はバイオリン担当の八潮瑠唯ちゃん。で~ツインテールの子がMorfonicaのリーダーでドラム担当の二葉つくしちゃんだよ~」
「へぇ~なぁ七深?月ノ森って小学生も飛び級で入れるんだな。さぞかし頭がいいんだろ?」
「だ、誰が小学生ですか!私は正真正銘15歳の高校生です!」
「あきくん、それつーちゃんのこと?つーちゃんは正真正銘高校生だよ~まーよく小学生に間違われるけどね~」
「もう!七深ちゃんまで!瑠唯さんもなんか言ってよ!」
「......あなたと買い出しに行くとよく親子と間違われるのよね」
「瑠唯さんまでわたしをからかわないでー!」
「そして水色の髪の子がうちのボーカル担当の倉田ましろちゃんだよ~」
「よ、よろしくお願いします.....」
「なぁ?なんかこの子に怖がられてる気がするんだが...」
「あ~しろちゃんはちょっと人見知りなところがあるからね~慣れるまでの辛抱だよあきくん!」
「そ、そんなことでいいのか....」
放課後、ギャル少女もとい桐ヶ谷さんの提案で俺とMorfonicaの親睦会を行きつけのファミレスだという所に連れてかれた。
「じゃああきの歓迎を祝ってかんぱーい!」
という桐ヶ谷さんの乾杯の合図で親睦会が開かれる。桐ヶ谷さん達からの話は俺の知らなかった七深を知る貴重な機会になり、また、桐ヶ谷さんや俺以外にも交友を広げているということを知った。
中でもビックリしたのが今テレビで引っ張りだこな人気アイドルバンドの「Pastel*Palettes」のギター担当であり、ここら辺の高校でもトップクラスの進学校でもある羽丘の生徒会長を務める氷川日菜と七深が知り合いだったということだ。
世間てのは案外狭いもんだね....
「というかお嬢様学校の生徒がファミレスになんかたむろしてていいのか?こういうの厳しいんじゃないのか?」
ふと感じた疑問を投げかけてみる。すると七深が答える。
「いや~他の生徒も普段の高級レストランに飽きて先生の目が光らない場所で学校帰りにこういう所に来てるらしいよ~?普通の生活に憧れる子もいるらしいからね~」
「へぇ~お嬢様ってのは純粋というか好奇心旺盛なんだな」
「ま~皆が皆イメージするようなお嬢様じゃないのは確かだね~私みたいに芸術家の子とかも多いし~」
「ましろちゃんも普通の家庭育ちだもんね~」
「え?そうなの?」
「あっはい....共学で悪い虫がつかないようにってことで....」
「へぇ~漫画みたいな事ってホントにあるもんなんだな~」
「それでね~あきくん。しろちゃんの歌声と私達の演奏聴いてみたくない?」
「え?ま、まぁ前から気になってはいたけど...でもやれる場所なんてあるのか?」
「ふふふ、心配御無用だよあきくん。私のアートスペースはスタジオ練習が出来ない時の為に防音設備と音響機材を取り入れて演奏できるようになっているからね♪」
と、七深が俺に向かってどや顔で話す。
いつの間にそんな改造施してたのかお前....
「よーし!そうと決まれば七深のアトリエに行くぞー!」
と、桐ヶ谷さんは鞄を持って足早に店を出る。
「ま、待ってよ透子ちゃん!」
と倉田さんと小学生...じゃなくて二葉さんも店を出る。
「お、おい!会計....」
「あきくん....会計は任せた!」
「新嶋くん。ご馳走さま。」
と言い残して七深も八潮さんも店を後にする。
「俺の歓迎会なのに俺が払うのかよぉぉぉぉ!」
後で七深に倍にして請求してやろうと俺は誓った。
会計を済ませ、七深のアトリエにむかうと既に準備は出来ていたようでステージの上で俺を待っていた。
「おっ、あきくんやっときた~じゃあ始めようかしろちゃん。」
「うん。でも何をやる?」
「やっぱここは『fateful....』でしょ!」
「と、と、と、とーこちゃん!?あきくんの前でそれはちょっと....」
「えーあたしはいいと思うけどな~だって七深があきのこと考えてつくっt...ふがふが」
「な、何でも無いよあきくん!し、しろちゃん!ハーモニー・デイやろ!今度のライブのセットリストにも入っているし!」
「う、うん....」
「ここまで七深ちゃんがあわてふためく姿見たの初めてかも....ねぇ瑠唯さん?」
「そうね。それだけ彼女にとって新嶋くんがいる状況というのは彼女に影響を与えているのでしょうね」
一悶着あったようだが何とか俺へのちょっとしたミニライブが始まった。
演奏している彼女達の姿はさっきまでの普通の女子高生の姿とは180度変わり、そこにいたのは美しく、優雅に舞う5羽の蝶だった。
特に、普段ののほほんとした姿をよく目にしていた七深のギターを弾く姿はまるで別人のように感じられ、七深ではないのかと錯覚してしまうほどだった。
彼女達の演奏に魅いられているとあっという間にミニライブは終わり、一瞬の出来事のように感じられた。
「....く~ん?あ...く~ん?お~いあきくん大丈夫~?」
「うぇ?ん?な、なに?」
「あきくんってば、ぼーっとしてたよ?」
「あ、あぁ悪い。演奏に圧倒されちゃって....」
「ふふふ~それはつまりあきくんってば私達のファンになったってことだね~?」
「それはわからん」
「え~そこは素直にはいって言うのが普通じゃない~?」
「それは俺の勝手だろ」
「あきくんの意地悪~」
「あ、あたしのことは透子って呼んでよね!」
「私もつくしで呼んでください!」
「じゃ....じゃあ私もましろで...」
「呼び方はあなたに任せるわ」
「はいはい。じゃあこれからもよろしくな」
Morfonicaか.....七深があんな真剣な顔しているのいつぶりになるのだろうか。七深があんな顔になるほどのものを他の4人は持っているということなんだろうな...
これは2ヶ月の留学も退屈しなさそうだ。
次回更新は未定です
次の更新を気長にお待ちください