ボーダーに入ろうと思う。日記を付けることにした。   作:ふろなかさたかた

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題名の通りです。
出来るだけ原作準拠にしたいですが、にわかなので間違いや違和感があれば指摘していただけると助かります。
主人公にチートはありません。
天才って訳でもありません。
サイドエフェクトも今のところ持たせるつもりはありません。
コミュ障の凡人です。




日記、No.1

 

 

○月✕日

ボーダーの試験を受けることにした。

それにともない、日記を付けようと思う。

理由は、…わざわざ書かなくても良いか。

この日記が何なのか決めつけたくない。

そんなことを思ったのは、僕がセンチメンタルになってるからかもしれない。

ボーダーに入りたいことを伝えると父さんには、まるで親の仇でも目にした様に猛反対されたが、何も言わずにじっと見つめていたら、許してくれた。

入隊には試験があるから、これからはもっと勉強頑張らなくちゃいけない。

冷えたカレーをチンして食べた。

まずい。

 

○月✕日

勉強勉強、勉強ばかりの毎日は気がめいって仕方がない。

だから今日は、気晴らしに散歩に出掛けた。

一時期に比べたら少ないけど、それでも1日一回以上は大きなサイレンが鳴る。

近界人(ネイバー)だ。

一般人は立ち入りできないその先で、今日もボーダーの隊員の誰かが戦っている。

そう思うと、予定よりも早く僕の足は家へと向かう。

今日は蕎麦だ。

スーパーのお惣菜のエビ天が汁を吸ってうまかった。

 

○月✕日

試験勉強の調子がすこぶる良い。

明日にでも試験を受けても合格ラインに届きそうだ。

でもまだまだ油断はしないで頑張ろう!

夜食にカップヌードルマンを食べた。

懸賞に送れるまであと20食…もうムリぃ…

 

○月✕日

ボーダーの合格(・・)通知が届いた。

いや、正確には受け取った。

予定日を過ぎても連絡が来なかったから、役所に問い合わせたら何かトラブルがあったらしい。

翌日にでも郵送すると言われたが、受け取りに行きますってすぐに返事をして家を出た。

今日は特に予定もなかった…って言うのは建前で、じっとしてられなかったからだ。

筆記は余裕だったけど、体力試験は結構後ろの方だったはず。

面接も当たり障りない感じだったから、とても不安だった。

でも、合格していて良かった…これで…!!

米は日本人の命やきぃ、最高ぜよ!

ご飯でさぁ!との組み合わせがたまらん。

 

○月✕日

今日はボーダーの入隊式だった。

20~30人くらいの人たちが僕と一緒にボーダーに入隊を果たした。

大規模侵攻の後から初めてボーダーに入隊した嵐山さん、柿崎さんが色んな説明をしてくれた。

嵐山さんはテレビで見るよりカッコ良くて、入隊式前にトリガーの扱いに手間取っていたら声をかけてくれた。

同性なのに何だがドキドキした。

 

入隊式の後は、嵐山さん、柿崎さん、もう一人の人、この3人にそれぞれ付いていき、そのまま初めての訓練を行うことになった。

トリオン能力に優れていないなら、攻撃手(アタッカー)が良いと言われたのでアタッカーで行くことにしたので、柿崎さんに付いていった。

 

でも、そこでいきなり訓練で大型ネイバーと戦え!だなんて言われたときは、僕には出来ないって思った。

でも、そうやって逃げ腰だった僕をおいてどんどん大型ネイバーに立ち向かっていく同期を見て、勇気が湧いてきた。

……ごめんなさい、カッコつけました。

あいつらに出来るならおれにも出来るやろって思いました、すみません。

結果は4分以上かかったけど、何とか大型ネイバーを倒すことが出来た。

倒せない人も少なくなかったから、良かった…

その後は、ランク戦についての説明とか、知ってて当たり前の話をもう一度聞いて、解散となった。

まだまだ元気のある人は早速ランク戦をするらしいけど、僕はもうへとへとだったから、さっさと家に帰った。

最近よく見かけるごっつ盛り盛りラーメン、味は及第点レベルやけど、コスパが最高。

個人的にソースマヨの焼きそばバージョンが好きだ。

 

○月✕日

昨日の今日で再びボーダーに行ってきた。

昨日はそそくさ帰ってしまったので、今日こそはランク戦をやってみようと思ったからだ。

入隊したばかりはC級隊員と呼ばれる訓練生扱いで、ランク戦で4000点までポイントを獲得するとB級(正隊員)になれるらしい。

ポイントは奪い合いで、自分より高いポイントの人からは多くポイントを奪えるけど、下の人からはあまり奪えないらしい。

良くできてるなぁなんて、場違いなことを考えてしまった。

僕は今日が初めてだから、1000点から開始だった。

正直初めてでよくわからないし、仲の良いやつも居ないから周りの人をキョロキョロ見て真似をしていた。

アパートみたいになってる部屋の1つに適当に入るとまんま独り暮らしの部屋だった。

備え付けの椅子に座りパネルを触ると今ランク戦をやってるポイントの近い人たちが表示されるらしい。

適当に眺めていると、対戦を申し込まれた。

まだよくわからないので断ろうと思ったら勝手にランク戦が始まってしまった。

気づいたら初めて見る市街地の道路の真ん中に立っていた。

えーいままよと戦い始めたけど、3:2で勝ってしまった。

お互いに初めてのランク戦だったみたいだ。

恥ずかしいへっぴり腰で切りあって、ラッキーパンチで一勝とってしまった。

その後は呆然としてる相手をすかさず弧月で切り裂いて3連勝。

でも、その後2回はボコボコにされた。

あー、弧月ってそんな感じに使うんだって思った。

相手強すぎ…初めて人に武器を向けたからか戸惑いがあったみたいで、それがなかったら0:5で負けてた。

その後は、ランク戦じゃなくトレーニングルームがあることに気づいて弧月を振り回して終わった。

1053ポイントになった。

4000ポイントとかムリじゃね?

昼はボーダーの食堂でカツ丼食った。

カツ丼食えええええええええ!!

 

○月✕日

アタッカーの、他のトリガーについて今日は勉強したから纏めようと思う。

決して、日記のネタ切れではない。

談じてない!

・【弧月】

 固くて良く切れる、刀みたいな万能近接武器。

 少し重いけど、それが良い。

・【スコーピオン】

 弧月に比べたら脆いけど良く切れる、ナイフみたいな近接武器。

 軽いっていうか重さが無いらしい。

 弧月と違って自由に変形させられる変幻自在の武器。

 でも立ち止まって集中しないと形が変わらないので、変幻自在なんて過大評価に思える。

・レイガスト

 ブレードが変形して盾にも成るスコーピオンと弧月のハーフ。

 刀で受けるか避けるしか、選択肢の無い中で盾で守る選択が出来て有能!

かと思いきや、使ってる人が居ない都市伝説みたいな武器。

…今さらやけど、武器武器言いすぎやわ。

武器じゃなくてトリガーやわ。

マルちゃんズ製麺所をついに手に入れた。

そんな言うほどか…と思ったけど、これはインスタント業界の革命児やわ。

道理で隣町のスーパーまで探しに行かな無い筈やわ…

 

○月✕日

インスタントなんてカップに比べたら手間掛かりすぎてナンセンスなんて言ってた自分を殴りたい。

ああ、世はまさに大生麺時代!

この世の全てはそこにある!!

 

○月✕日

B級になったらチームを組んでチーム戦なんてのがあるらしいことを知った(食堂で盗み聞きした)ので、明日はそれを観覧しに行くことにする。

物見遊山であることは否定できない。

そうだ、今日は珍しく明日の予定を立てている。

大体いつも思い立ったが~タイプなのでほんとに珍しい。

ってか、それくらいに楽しみだ。

朝・昼・晩で2回ずつ、計6回やるらしい。

だから朝からお菓子を張り込んで(500円以内)行ったけど、ランク戦の観覧席って基本飲食禁止じゃん…と思い出したのでさっきお菓子は全部食べた。

余談だけど、遠足で飴ちゃんはコスパ最強だが、普通に食べるならスナック菓子が最強だと思う。

 

○月✕日

マーンって感じだった。

明日は早いから今日は寝る。

 

○月✕日

今日はトレーニングルームでひたすら練習していた。

理由は一昨日のランク戦だ。

弧月って進化すると斬撃を放てるようになるらしい。

旋空弧月(せんくうこげつ)って言われてた。

確かにトリオン体は人間と比べ物にならないパワーを出せる。

ワンパークの剣士ゾロロだって10tのダンベルで鍛えていたし、トリオン体なら尚更だ!

そう思うと居ても立ってもいられなかった。

まだ夜のランク戦はあったけど、昨日は昼からずっとトレーニングルームに居た。

今日もだ。

手応えは…全くなかったけど、いつかできるはずだ!

帰りに買ったプロテイン、クッソ不味かった…。

父さんが買ってたやつと違って、全く水に混ざらないし、凄い泡立って最悪やった。

一番売れてるって聞いたけど、こんな不味いのにマジなんか?

 

○月✕日

旋空弧月が居合い切りポーズで放たれてたのを思い出して、居合い切りの練習に切り替えた。

何で弧月を使うと鞘まで有るんやろうって、思ってたけど居合い切りは鞘があるからすごく速いらしい。

ほうほう、納得したわ。

ちなみに何で速くなるのかは、詳しく調べなかった。

けっしてめんどくさいとか、そんな訳はない。無いったら無い。

ってか、ボーダーの筆記試験受かる時点で賢いからな!!

賢いからな!!

自炊だと、鍋は凄く良いらしい。

高校生?か大学生?っぽい先輩がそう話してるのを聞いた。

簡単でうまいと聞いたので、すかさずチャレンジ。

楽かはともかく、たしかにうまかった。

…母さん。

 

○月✕日

1日1戦はするようにしてきたけど、やっとこさ1500点になったのは、夏休みももう終わりの頃だった。

負けても減点が少ない格上の人と戦うようにしてきたから、中々勝てなかったけど、最近は勝ち星が増えてきた。

振り回されてた弧月を、振り回せる様になった気がする。

一勝50点くらいで、一敗30点くらいだけど、1日1戦か2戦しかしないから、亀の歩みレベルだ。

家に帰ると知らない箱が置いてあった。

不用心に開けたな~と今は思うけど、中身は肉で、父さんからだった。

いつも夏休み最後の日はバーベキューだったのを思い出した。

もう何年も花火をやってないことを思い出した。

 

○月✕日

今日は転入初日だったけど、無難に出来たと思う。

来年に受験を控えるこの時期に転入だから、ひそひそ話されていた。

こういう日は、人だかりに囲まれて質問責めだと思ってたけど、誰からも話しかけられなかった。

なしてや!?

ワイは話しかけるのが苦手なんや!!

誰か話しかけて来てーや!!

薄める水が少なかったのか、今日の素麺(そうめん)は、麺つゆが濃かった。

いつもよりしょっぱいぜ……

 

○月✕日

最近気づいたけど、あまり目が良くないらしい。

失明だとかそんな話じゃあなくて、動体視力の話だ。

弧月は近接トリガーだから、みんな良く動く。

当然僕も良く動く。

走るし跳び跳ねるし、転がり回る。

そうすると弧月が相手に当たらない。

からぶってばかりだ。

なのに相手は良く避ける。

何なら見てから体を少しずらして紙一重で避けたりしてくる。

あっれれぇ~、ここってC級ランク戦だよねぇ?

何で達人みたいなやつばっかやねん…

と思ったけど、達人みたいになれる才能有るやつだけが入れるんやと思い出した。

世界にここだけの組織、ボーダーなんだからそりゃそうか。

いや、良く受かったな、ボク。

ブルーベリー、アントシアニン。

魚肉、DHA…合ってるかな?

そしてプロテイン。

筋トレしてないから意味ないけど、買った分を消費しなきゃならねぇ…。

 

○月✕日

絶賛厨二病発症してるでゴザル。

自覚していてもやめられねぇ、それが男のロマンってやつだろう?

悪いのはこのトリガーだ。

ボーダー外でC級隊員はトリガーを使用してはならない。

つまり、外でもトリガー使えるんですよね~。

この俺様がトリガーを使えば、いつでも貴様ら殺せるんだからな?

そう思うだけで全てが許せる。

汚れた机、置かれた花瓶、投げ付けられる紙屑に、隠される上靴。

遠巻きにする奴らも、クスクス嗤ってる奴らも、見て見ぬふりをする教師も、何時でも殺せるんだぜ!?

くっ、右手が疼く…。

に、逃げろみんな!

もうこれ以上抑えらんねぇ……っ!

おれがトリガーを抜いてしまう前に速く逃げろーー!!

◇今宵の贄◇

獣の白き乳~骨肉の源を添えて~

麗しき青春の赤き果実

大海を統べし怪物の肉

 

○月✕日

自分が不器用なことを思い知った。

自転車は練習せずに初めてまたがった時には乗れたし、跳び箱だって7段8段ピョンピョン飛べる。

側転、ロンダート、ハンドスプリング、バク転だって出来るし、50m走は6.9秒だ。

だけどそんなちっぽけな自慢話は、何の役にも立たない。

3000点を越えてからは全く勝てなくなった。

これまではギリギリ勝ち星の方が多かったけど、今や勝ち星はちらほら程度しかなかった。

勝てない。

スコーピオンが強すぎて勝てない…

プロテインに牛乳、苺を5つ、スルメを(かじ)る。

 

○月✕日

平日でも午後からトレーニングルームに行っていたが、最近はそんな気が起きない。

土日も行ってないし、ランク戦もやっていない。

同期でもちらほらBランクに到達する人が出てきた。

でも俺みたいに四六時中トレーニングルームに居るやつなんて居ない。

それなのに俺はこんなに(つまず)いてばかりで、友達もいない、何もない。

なのに、なのにあんなにも余裕しゃきしゃきでB級に上がって、チーム戦をして、楽しそうにして、なんで、なんで、あいつらは……

くそっ、くそっ、くそくそくそくそくそくそっ!

惨めだ…俺は。

もう寝る

 

○月✕日

近くの大学の前に新しいラーメン屋さんが出来たらしい。

気分転換に朝から飛び込むことにした。

けど、凄い行列だった。

11:00開店なのに、まだ10:00だぞ!?

まぁ、並ぶのを知っていたから1時間早く店に来たのだ。

11時になると、列はガンガン進んだ。

10分で6人前後は回転しているけど、凄いスピードだな…。

結局店にはいれたのは12時を少し過ぎた頃だった。

ちょうど良い時間だ。

前もって買っていた食券を出して、取り敢えず全マシマシで注文する。

出てきたラーメンは時代に逆行する汚く食べずらいものの、見映えとコスパは神がかっている。

素晴らしい1品だ。

まずは野菜から攻略する。

ほどよくしなシャキなモヤシはほどよく塩味が効いていて、食をそそる。

横に小皿で置かれていた細切れ背脂をぶっかけて味変化タイムだ。

うん、うまい、うま、うまうま、うまい。

食べながら考える。

スコーピオンは玄人向けらしい。

素人から玄人(飛ぶ斬撃)まで幅広く使われる弧月と違い、使用者次第で無限の可能性を見せてくれる武器が、トリガーがスコーピオンらしい。

戦闘力IQの低い俺みたいなやつならともかく、高い奴らには最強の矛だ。

1000や2000点では居なかったが、3000点になると当たり前の様にスコーピオンを変形させてくる。

軽い刃は固くはないが鋭く、こちらが一太刀振るごとに向こうは3振りでも4振りでもしてくる。

それが手からだけならまだしも、身体のどこからでも生やせるときた。

何度も削られて、最後はトリオン漏出限界で緊急脱出(ベイルアウト)だ。

勝ち筋が見えない。

勝った自分の姿が想像できない。

付いていけない。

付いていくには弧月は重すぎる。

でも、おれにスコーピオンは使いこなせない。

そんな頭と目を持っていない。

結局弧月以上に振り回される未来しか見えない。

 

○月✕日

実に一週間ぶりにボーダーにやって来た。

取り敢えずトレーニングルームに行って弧月を振り回す。

来たくはなかったが、家にいるよりはマシだとやって来た。

ここは人が多いから気が紛れるし、机に椅子、寝っ転がれるマットまで付いた個室があるのも良い。

ベイルアウトしたとき用のマットに寝っ転がる。

ボーダーに入ってからもうすぐ半年経つけど、中々うまく行かない。

独りだからだろうか、それとも独りであることがだろうか。

どちらに対して不満を持ってるのか、自分でもわからない。

自分で自分のことがわからないなんて、末期かもしれない。

居合い切りの練習はずっと続けているけど、斬撃なんて飛ばない……ってか絶対ムリじゃん!?

そもそも旋空弧月ってなに!?

そんな旋空弧月がバンバン飛んでるランク戦でもっと近づいてスコーピオン使ってる奴らヤバくね?

そんな奴らの予備軍と旋空弧月無しで戦えって無理ゲーじゃね?

旋空弧月出来ても良い勝負なのにさ!!?

どうやったら斬撃飛ぶの?

スコーピオン使いって言うか、ボーダーの隊員みんなバケモンじゃね!?

何であんなインファイトできるの?

未来でも見えてンの?

それとも相手の動き誘導してるとか?

そんなの凡人にはむりだからーーー!!!!

サンタとは中学生になってから縁を切った。

正確には切られたんやけども…

まぁ、こういう日は焼き肉に限る。

ああん?独りやけどなんか文句あっか?

 

○月✕日

最近、感情の浮き沈みが激しい。

うつ病かもしれん…とか言ってる間は大丈夫やと思う。

知らんけど。

厨二病のせいで一人称俺に変えたけど、いつの間にか逆に僕って言うのが恥ずかしくなってきた。

最初は俺って言った方がかっこいいと思って頑張って始めたんやけど、こんなことになるとは。

ってか、孤独に押し潰されそう…

あっ、この言い回し我ながらカッコ良いな。

我は孤独に愛されるものなり。

なんつって。

でも、時々もう立ってられなくて、座り込んでしまいたくなる。

そんな時は、あの日の父さんが思い浮かんでくる。

俺に才能がないことをわかってたんかなぁなんて思ってしまう。

あと、入隊式直前の嵐山さんと、そこから連想されて柿崎さん。

声をかけてきてくれたのは嵐山さんだったけど、トリガーの使い方とか丁寧に教えてくれたのは柿崎さんだった。

嵐山さんがイケメン過ぎて印象薄れてしまって申し訳ないです、柿崎さん…。

あの人はほんまエエ人やった。

まだ死んでへんけども。

初めて牛丼を食べた。

それを言うならこの前のカツ丼も初めて食べた。

うまし!!

 

○月✕日

ボーダーの存在のため、俺が受ける基地近くの高校はFランク高校だ。

Fランクとは、点数に関係なく入学できる学校の事をそう言う。

他県からスカウトされてくる者も居るため、そんな生徒もスムーズに転入出来るように学力はあまり問われない学校がボーダーの周りには多い。

そんな学校のひとつだ。

だから受験勉強なんかしないし、別にしなくても問題ない。

赤点はとらない程度の勉強はしているから、焦ってなにかをする必要がないのもある。

だから年が明けてからもボーダーには通い続けた。

最近は、なぜ弧月が強いのかをよく考えている。

ボーダーは色々な情報を公開してる。

その一つがトリガーの使用率だ。

近接トリガーなら、圧倒的に弧月が多い。

単純に使いやすいのもあるけど、アタッカー1位の人も弧月を使っている。

つまり弧月が1番強い近接戦闘系ノーマルトリガーと言える。

そしてそれは旋空弧月だけじゃない、スコーピオンに負けず劣らずの長所があるはずだ。

なら、その弧月にあってスコーピオンに無い強みを全面に押し出せば良いのでは、と思った。

だから、最近は弧月の強みを考えている。

でも結局、固いってことくらいしか思い付かない。

家にいる時間が増えたので、こった料理をするようになった。

最近はつけ麺がマイブームだ。

醤油、みりん、酒、塩、味の素、

水、鯖缶、生姜、ニンニク、魚粉、すり胡麻で作るスープに茹でた乾麺の組み合わせで魚系醤油つけ麺の完成だ。

めっちゃくちゃうまい、マジで。

ここ一週間、毎日食ってる。

そう言えばこの前ついにプロテイン飲みきった。

もう2度と買わないと思う。

 

○月✕日

久しぶりにランク戦に潜った。

バレンタインデーだって言うのに結構人が居て安心した。

貰えへんかった仲間が一杯や!

おまいらとワイはズッ友やで!

お察しの通り、機嫌が良い。

理由は久々にランク戦に潜ってみると、めちゃめちゃ勝てた。

落ち着いて考えれば、負け続けたあの時はスコーピオン使いに引っ張られて、同じ土俵で戦ってた。

相手に合わせる様に素早く動いて攻撃をいなして切りかかる、みたいな。

スコーピオン相手に弧月で打ち合うなんて普通に考えれば馬鹿すぎてありえへん。

でも、殻に閉じ籠ってたからなかなか気づかへんかった。

で、勝てた戦い方やけど、ジッと立って待ち構える戦法だ。

待っていると、焦れた相手は必ずつっこんてくる。

じゃないと勝てないからな。

そしてこっちは、そこに合わせて弧月を全力で振る。

これで終わりやった。

スコーピオンじゃあ弧月は受けられない。

弧月使いでも体勢を崩せる。

あとはそのままぶった切るわけだ。

そして相手はベイルアウトする、って感じ。

あの負けまくった日に結構ポイント失ったからまだ3000点にすら戻れてないけど、この調子で行けたら高校の入学式までにはB級に上がれるかもしれん!

ラードを買ってつけ麺に入れてみたけど、どう変わったのか全くわからん…。

存在感が皆無や…。

マヨネーズくらいあるんやけど、これ独りで使いきれる量じゃない、あっ……

 

○月✕日

待ち構える戦法、って言うかカウンター戦法かな?

それがかなり性に合っていたらしい。

面白いぐらいに勝てた。

なんちゃって居合い切りばかりやってたから、ゼロ距離でなら振り遅れない、競り負けない自信がある。

相手に合わさず、常に自分のペースで戦うこの戦法ならスコーピオンは上から砕いて断ち切れる。

弧月が相手なら尚更負けない。

明日には4000点だ。

麺をラーメンからうどんにしてみたけど、やっぱりラーメンが合うって気づかされた。

うどんも買いすぎた…乾麺だし冷蔵庫にしまっておけばセーフやろう……

 

○月✕日

B級になって衝撃の事実が発覚した。

旋空弧月って斬撃を飛ばすんじゃなくて、弧月が延びてるだけですやん…。

旋空弧月ってのも、旋空って言う後付けのトリガーで瞬間的にトリオンを消費して弧月を伸ばしてるらしい。

斬撃飛ばしてるんじゃねえのかよぉぉぉぉ!!

だから傍目には斬撃が飛んでるみたいに見えたらしい。

確かに斬撃を飛ばしてるなら遠くに行くほど威力は落ちるはず。

旋空弧月は遠くに行くほど、先端に行くほど威力は上がるって解説のお姉さんとかも言ってたから、気づけたはずやのに目茶苦茶勘違いしてた…。

閑話休題(時を戻そう)

無事に4000点を突破してB級に昇格した。

これからは正隊員として防衛任務に付かなければならないらしい。

それは結構めんどくさいけど、嬉しいこともある。

それは正隊員になると専用のトリガーが貰える。

さっきの旋空の話でも出たけど、今までのトリガーは訓練用のトリガーらしく、正隊員のトリガーは複数のトリガーを入れられるらしい。

それこそ弧月もスコーピオンもどっちも使えたりするし、日記には書いていなかった攻撃手(アタッカー)以外の役割。

銃手(ガンナー)射手(シューター)狙撃手(スナイパー)が使うトリガーも入れられるらしい。

他にもアシストのトリガーや、シールドのトリガーもある。

その組み合わせは無限大で、組合せ次第で格上の人とも渡り合えるらしい。

そんなことを聞いたら凄いワクワクしたけど、まあ実はまだ俺のトリガーは用意できていないらしくて、それまでは待機らしいけど、凄い楽しみだ!

ハヤシライスを自分で作ってみた。

沸騰したお湯にルーを入れて完成だ。

具は入れないのかって?

具を入れるなんて甘えだ!(用意するのがめんどくさかった)

特別に美味しくはなかったけど、普通に食べれた。

でももうひと味なにか物足りない感じだった。

玉ねぎくらいは入れるべきだったかも。

あと、肉も。

 

○月✕日

1週間かかったけどようやくおれのトリガーが用意できたらしく、受け取ってきた。

これまで使ってきた個人戦ができる個室のトレーニングルームから、トリガーの変更は可能らしい。

より細かく変更したい場合は専門のエンジニアの人や、そう言うのに詳しいオペレーターの人に頼めば出きるらしい。

いや、そんな知り合いいないので出来ないっすね…とは言えないので、「はっ、はい、なるほどです、あ、ありがとうございます!」って言って早めに話を終わらせてしまった。

何時も親切に対応してくれる受付のお姉さん、本当に感謝してます。

受付のお姉さん以外とはもうしばらく学校の先生としか話してないから、うまくしゃべれない。

届いてくれ、この感謝の思い!!

ツナ缶にマヨネーズ、塩胡椒で上質なツナマヨが完成する。

こりゃあすげぇもんだぜ!

一口食べただけで頭ん中が真っ白になってぶっ飛んじまうんだ。

気がついたら茶碗の中どころか炊飯器の中からも米がなくなっちまってる。

ハハッ、明日の朝の分まで食っちまったぜ!

 

○月✕日

しゅごい、しゅごしゅぎりゅよ~旋空弧月。

カッコ良すぎるし、使ってて気持ち良すぎるぅぅ。

的の人形がズバンッって感じでぶった切れて、超気持ち良いわ。

たまんねぇ。

弧月+旋空の組合せは決定やな。

もろ味噌って、しってるかい?

ごはんですよの親戚みたいなやつだ。

うまいぜ?

 

○月✕日

明日は初の防衛任務だ。

入学前の3月だから基本暇なので、防衛任務は問題ない。

仮に学校があっても公欠になるから合法的に休めて最高だ!

まあ中々無いだろうけど、今日は万が一近界人(ネイバー)と戦うことになった時のためにトレーニングルームでネイバーの仮想体と戦闘練習をすることにした。

ここ数日は旋空弧月を振り回してばかりだったし、ボーダーに入ってからは対人戦ばかりしていた。

ネイバーって人を殺したり拐っていったりする化け物なのに、何で同じ人間と戦うことを強制させられたのか、ボーダーのシステムを少し不思議に思った。

ここ数日振り回していたお陰で、旋空弧月には振り回されずに使えるようになってきた。

チームのランク戦でも見たが、弧月は素殴りでシールドを破れるほどの威力がある。

それが伸びて遠心力の力も加えて振るわれるのだから、凄まじい破壊力の斬撃を繰り出せる。

オプショントリガーすげえっすわ、マジで。

もの売るってレベルじゃねーぞ!!

ただ、一撃一撃放つために少しばかり溜めが必要だ。

旋空は、約1秒ほど弧月を伸ばすオプショントリガーだ。

それはつまり1秒の間に弧月を振りきらなければならない。

さらに素で重い弧月は旋空弧月になるとさらに重い。

重すぎて適当にじゃあ、振ろうにも振れない。

じゃあどうすりゃ良いのかって、両手で交互に旋空弧月すりゃあ良いんだよなって言う神アイディアが思い浮かんだので即採用することにする。

って言っても、まだまだ二刀流は練習中だ。

ここで話を戻すけど、トリオン兵は幾つかの種類が存在する。

主に人間を襲うのは、入隊式の日に戦った大っきなコモドドラゴみたいな"バムスター"と、鉄でできたデカイ蜘蛛みたいな"モールモッド"だ。

どっちもGoogle検索してくれば画像は出てくる。

弱点は共に口の中の光ってる玉だ。

それを切ってしまえばトリオン兵は死ぬ。

何でそんなわかりやすいところに弱点があるのかはしらない。

人間で言うところのトリオン量の大きさで、玉の大きさも変わるのかもしれない。

それでメスの気を引くためかな?なんて思った。

倒しかたはそれぞれ違う。

大きさは強さだから、真正面から挑むのは馬鹿ってのは一緒だが、バムスターはデカくて固いだけなので隙を見て口の中の玉を旋空弧月で切れば良い。

装甲は固くて旋空弧月じゃ傷つけるだけで精一杯だったので、やはり正面から戦うのは馬鹿だ。

モールモッドは厄介だ。

何故なら結構素早い。

蜘蛛みたいに沢山ある足は鋭く、バムスターの装甲並みに固いくせして、スコーピオン使い並みに素早く振り回してくる。

守りに入ったら速攻で削り取られてしまう。(8敗)

幸いトリオン体で走れば追い付かれないし、走りながら足で攻撃してこない。

攻撃するときは止まるか、突進してくるくらいだ。

だからモールモッドが足での攻撃に入る瞬間バックステップで距離をとり、そこから旋空弧月を放って玉を切る。

この方法なら安全にかつ安定してモールモッドを狩れる。

複数体来た時は逃げましょうね~。

余談だけど、トリオン体にはトリオン伝達脳と、トリオン供給器官の2つがあるらしい。

前者は、生身の身体とトリオン体を繋ぎ、体を動かす役割を持つ、まさに脳だ。

後者は、生身の身体からトリオン体に送られるトリオンを管理する役割を持つ、心臓みたいなものだ。

故にその2つがトリオン体における急所に当たる。

トリオン兵の口の中の玉が何に当たるのかはわからないが、トリオン伝達脳やトリオン供給器官に近しいなにかなのだとは思う。

久しぶりのカップ麺に、喜びを隠せない。

でも、なにか物足りなく感じた。

味気ない…

もしかして、舌が肥えてしまったのかもしれない!?

ニンニクチューブを絞っていれたら普通にうまかった。

 

○月✕日

防衛任務って言っても、基本はボーダー本部の外縁にある待機所で10人前後でネイバーが来ないか見張っている感じだった。

その中でも優秀なメンバー3~4人がパトロールみたいに巡回するらしい。

今回で言えば、柿崎さんの部隊だ。

何の因果なのか、今日の防衛任務で柿崎さんと同じ配置だったらしい。

正直おれの事なんて…って思ってたけど、柿崎さんは覚えてくれていたみたいで、目があってすぐに声をかけてくれた。

少しだけだけど、嬉しかった。

本当に良い人だ、嵐山さんに消されて印象薄いなんて言ってすみません…。

少し話をしたけど、柿崎さんは自分のチームを率いているらしく、メンバーの2人は照屋さんと巴くんと言うらしい。

どちらも俺より若いのにもうB級隊員で、B級ランク戦に参加しているらしい。

加入時期は同じか少し遅いのに凄いなぁ。

ジェラってしまう…。

1地区の管轄なはずだけど、ネイバーの襲撃は3回もあった。

これでも普通か少し多いくらいらしい。

こんなにネイバーに襲われているのにそんなこと全く知らなかったし、知らせずに全て対処していたボーダーに改めて凄いなぁと思った。

巡回の柿崎隊がさっさと片付けたり、待機メンバーの方が近かったからゾロゾロと出向いて倒したりしたけど、正直拍子抜けだった。

まぁ、それくらいの方が良いことなのは間違いないな。

その日、運命の出会いを果たした。

偉大なる神、サンガリアに感謝を。

ミラクルボディVは宇宙1!!!!

 

 

 

 

 





最後まで目を通していただき、ありがとうございます。
基本、この通りの駄文を垂れ流し続けると思われます。
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