ボーダーに入ろうと思う。日記を付けることにした。 作:ふろなかさたかた
まず初めに、誤字報告ありがとうございます。
誤字ばかりでお恥ずかしい限りですが、皆様に本当に助けられています。
あと、赤バーで凄い驚きました。
評価してくださった皆様、ありがとうございます。
誘惑を振り払って媚びない様に書いて行けたら良いな…
次に、修正について。
主人公の一人称を、【俺】から【おれ】に変更しました。
最後に、本作の独自設定について。
①旋空により延長した分だけ旋空弧月は重くなる。そのため旋空弧月は連発ができず、放つ直前に溜めが必要であり、生駒旋空が唯一無二と言われる理由である。
②本作品内における学校について。おそらく原作では普通校と進学校、そしてお嬢様学校の3つだと思われますが、前回もっと沢山ある描写をしてしまいました。そこら辺は寛大な心で流してください。私のガバです。
③ランク戦やトレーニングルームの細かい設定について。
今後も独自設定は増えるかと思われますが、何か違和感や疑問があれば気軽に感想で聞いてください。多分、私のガバです。
○月×日
あおーげば とおーとし……は卒業式か。
今日は高校の入学式だった。
中学生の頃に着ていたブレザーと違い、少し息苦しさを感じる学ランに袖を通す。
これからの成長を見越した少しブカつく学ラン、そこから匂う新品の服の匂いは嫌でも新しい生活の幕開けを感じさせた。
まだ4月になって1週間だけど、校門の周りに咲く桜は緑の若葉を覗かせていた。
わざわざ家から3番目に近い高校を選んだけど、知らない人ばかりの教室だけは相変わらずな孤独を感じさせてくれる。
定番の自己紹介は当たり障りの無い挨拶でさっさと終わらせる。
それでもこっちを見てひそひそ話す声が聞こえる。
ただ友達とヒソヒソ話しているのか、それとも何か悪口を言われているのか。
これは被害妄想だ。
だけど、そう思ってしまうんだから自分自身でもどうしようもない。
その後は「早く終わらないかな」それだけをずっと思っていた。
◇
なんだか懐かしくてヤクルトを買った。
最近のヤクルトにはストローがついているらしい。
せっかく付いてるんだからと、ストローで飲んでみた。
瞬間、衝撃が走る。
まるでヤクルトの消防車が駆けつけてきて、口の中で消火活動でもしているかのような、そんな錯覚を感じた。
ストローってこんなに凄いんやって、一瞬だけ呆然として、そして感動した。
普通に飲むときと比べて、体感5倍は満足感が違う。
ジョッキで一気飲みしたかのような満足感で、凄く美味しかった。
もうストロー無しではヤクルトを飲めないかもしれない。
○月×日
今日もいつも通りの筈だったけど、個人戦のブースから出てきたところで偶然柿崎さんに会った。
数少ない顔見知りに会ったのだから、なけなしの勇気を振り絞ってこちらから声をかけた。
なんだか驚いた顔をしてたけど、なんでだろう?
そんなに長く話すつもりはなかった……嘘です、そんなに長く話が持つとは思わなかったけど、柿崎さんは凄く聞き上手な人で結構長く話をしていたことに、後から驚いた。
トリガー構成や防衛任務の失敗談や気を付けること、ブースで利用できるシステムとか、沢山教えて貰えたりした。
あと、C級ランク戦の話に興味があるみたいでよく聞かれた。
なんだか煽てられるままに、気持ちよく話したから、自惚れているとか思われてないと良いけど。
長話に付き合わせてごめんな。
今度ご飯でもおごるぜ。
なんて言って、そそくさどこかへ行ってしまった。
しっかしカッケぇな、柿崎さん。
おれも語尾に"ぜ"とか付けよう。
それに、あんな感じに後輩にご飯とか奢りたいわ。
ボーダーって中学生とか多いし、防衛任務でお小遣いは沢山あるしな。
まぁ、そんな親しくしてる後輩なんて居ないんですけどねっ!!
◇
帰りに無性に魚が食べたくなって、スーパーで塩サバを買った。
酒、醤油、だしの素、生姜に30分ほど漬けて片栗粉をまぶしてあげ焼きにした。
やっぱ醤油と生姜はハズさないね!
うまし!!星3っつです!!
○月×日
社交辞令だと思ってたけど、本当に柿崎さんにご飯をご馳走になった。
二人っきりなのはこっちに気を遣ってくれたのだと思う。
他の人が居たら緊張するし、ありがたい気遣いだった。
ご飯は結構楽しかった。
今日はボーダーとは関係ない、学校とか勉強とかそんな話をした。
意外……って言う訳じゃないけど、柿崎さんはスポーツが全般的に好きらしい。
今はよく遊ぶ人がバスケ出来る人が多いから、もっぱらバスケをよくやるらしい。
一緒にやるか?って誘われたけど、バスケはちょっと行きづらいっすよ…
そんな空気を悟ってか、冗談っぽく流してくれた。
介護され過ぎて、ただでさえ少ないコミュ力が更にガンガン下がっていくのを感じて、日記を書きながら冷や汗が出てきた。
でも何だかんだ言って、ボーダーに入ってから一番楽しかったかもしれない。
柿崎さんには感謝だ。
◇
ついに手を出してしまった。
通販でミラクルボディVを箱買いしてしまった。
これは流石に買いすぎた…って思ったけど、一口、口に含んだら全てがどうでもよくなった。
わざわざ自販機に行かなくても、好きなときに飲めるって、こんな贅沢あるだろうか?
いや、無い(反語)
………カユ…ウマ……
○月×日
B級に入って初めてのソロランク戦をした。
そもそも数百人居るC級と違い、B級は100人も居ないから気まぐれにランク戦をしようとしてもなかなかできない。
でも今日ブースに入ると、トレーニングルームに転送される前にソロランク戦が申し込まれた。
画面を見たら、弧月7864ポイントとか表示されてて、マスターランク直前ですやん……
もうね、悟りましたよ。
ああ今から狩られるんやな、ワイ…。
防衛任務でちょこちょこ集めてたから4233ポイントあるし、ほぼ8000ポイントの人が相手やからそこまで減らないやろう。
これも経験になるはずやで!
そう自分に言い聞かせてソロランク戦を受けたけど、ボッコボコにされましたわ。
くっそ悔じぃ…。
C級の時は5本先取だったけど、今日は10本勝負だったから、負けたこともあって精神的にヘトヘトだった。
トレーニングもそこそこにブースから出たら、めっちゃ見られた。
多分、ブースを出たところの大型モニターでソロランク戦がモニターされてたんやと思う。
詳しくは知らないけど、今行われてるランク戦が、ランダムか何かで選ばれてモニターされるらしい。
そりゃ数少ないB級隊員がソロランク戦やってたらモニターされるか…。
普通に恥ずかしい。
ボコボコにされるところを不特定多数に見られるとか、どんな拷問?
周りの視線から逃げるようにブースを後にした。
ちなみに今日、セットしていたトリガーはこうだ。
メイントリガー サブトリガー
・弧月 ・弧月
・旋空 ・旋空
・シールド ・シールド
・Free ・グラスホッパー
これは柿崎さんにアドバイスを受けた結果だ。
シールドとグラスホッパーはアタッカーではわりとポピュラーな組み合わせらしい。
まず初めは相手も弧月だったので、旋空弧月を警戒した。
開幕ブッパで即死は笑えないし。
それにいつもみたく、カウンター狙いで動かず相手を待っていて旋空弧月でぶった切られるとかもごめんだ。
対して相手は、距離を詰めようと一気に此方へ突っ込んできて、弧月の応酬が始まった。
最初の数合いは、探りを入れる打ち合いだったから問題は無く打ち合えた。
でも、そんな流れはすぐに変わった。
同じ弧月で戦ってるとは思えないほどに相手の攻撃は鋭さを増していき、次第に受けきれなくなった。
これは不味いと、慌ててグラスホッパーで後ろに逃げたけど、それに相手もグラスホッパーで付いてきてそのまま逃げる此方に弧月を一閃してくる。
しかしこれは、何とか起動したシールドで防ぐも1発で割られた。
1発で割られたけど、それ代わり相手に隙が出来た。
振り切った弧月はすぐには戻せまい!
止めだ!と弧月を一閃……したけどそこに相手は居なかった。
グラスホッパーで後ろに下がったらしい。
そして下がった先で相手が取っている体勢は1つしかないーー旋空弧月だ。
不味い!とまたシールドを起動するが、旋空弧月はそんなもんじゃあ止まらない。
シールドごとトリオン体をぶったぎられベイルアウトした。
その後も戦いは続いたけど、まるで大人と子供のごとく手も足もでなかった。
単純な強さや技術の差は最初の打ち合いで解っていたけど、それに加えて駆け引きみたいなそう言う経験でも大きく負けていた。
ボコボコにされた。めちゃくちゃ悔しい。
もっとできたのに。あの時にこうすれば良かった。
そんなことばかりずっと考えている。
ああ、もっと強くなりたいなぁ。
あんな風に俺も強く成りたいなぁ。
そう思わずはいられない、そんな勝負ができた。
よし、明日は土曜日だし朝一番でボーダーに行こう!
そう思うと余計にそわそわして、この後眠れるか心配だ。
◇
アルトバイエルンとシャウエッセンの違いって何やろう?
今日は、アルトバイエルンが2袋買うと割り引きされるからアルトバイエルンを買った。
家に帰って、レンジで出来る蒸し器で加熱してマスタードとケチャップをこれでもかとかけて朝に炊いてタッパーに入れておいた冷やご飯と食べた。
冷やご飯めっちゃ好きなんやが、同意してくれる人、居らんやろうか?
わざわざ作るくらいには好きなんやが。
○月✕日
今日は朝一番でボーダーに行った。
防衛任務は夜も絶えず行われているから、不眠城であるボーダーに朝一番があるのかはわからないが、それでも気持ちは朝一番だった。
昨日はボコボコにされるところを公開してしまったので、行くのは少し恥ずかしかったけど、それだけヤル気に満ちていた。
更衣室のロッカーに荷物をぶち込んで、トリガー起動スペースでサクッとトリガーを起動する。
そして意気揚々とソロランク戦のブースへ向かったのだけど、そこで意外な人物に声をかけられた。
何度もお世話になっている、受付のお姉さんだった。
お姉さんは、トリガーの受け渡しや事務報告を教えて貰うくらいしか話していないし、いつも忙しそうな人だった。
だから、ただ見かけただけで話しかけてくれるような間柄じゃないから、不思議に思った。
案の定、おれに用事があったらしい。
お姉さんは受付をしているだけあって、綺麗な人だから緊張してたんだけど、その後の話が衝撃的すぎてキョドってられなくなった。
天下のボーダー、その本部の
正確には明日である日曜日の朝11時に、ボーダーに来るようにとの事だった。
正直、本部長に呼ばれる様なことは、この日記を書いている今になっても、何も思い当たらない。
何もしていないはず、でも何もしていないのに本部長に呼び出されるわけがない。
じゃあ、何をやっちゃったんだろう?
どうせなら、今日に呼び出してくれればこんなに悩むこともなかったのに、と思ったけど、心の準備が有った方が良い気もするし。
そもそも呼び出されない方が良いわ…
はぁ、本当なら昨日の戦いを振り返りながらグラスホッパーの練習をしたり、模擬戦をもっとしようと思っていたのに、結局何も手につかなかった。
最悪の一日だ。
◇
精神的負荷が大きかったのか、あまりお腹がすかない一日だった。
朝食を抜いたらミラクルボディvしか口にしていない。
○月✕日
今朝は、最悪のコンディションだった。
寝るときに少しのつもりで考え込んでいたら、気づいたら朝になっていたからだ。
約束通り、11時に間に合うように10:30にはボーダーについていた。
そう言えばどうやって本部長室に行けば良いんだ?
なんて思っていたけど、受付のお姉さんが本部長室まで案内してくれた。
まるで庭のように何の迷いもなく、入り組んだ基地内をずんずん進むお姉さんの背中は頼り甲斐があって、カッコ良かった。
そんな感じで別のことを考えて気を逸らしても、現実からは逃げられない。
お姉さんに勧められるがまま、開けて貰った扉から本部長室に入る。
そこにはメディアの写真でも端の方に居て、影の薄い忍田本部長が待ち構えていた。
うん、実物は写真とかよりももっと渋いおじ様顔だな。
そんなことを考えて少しでも緊張を紛らわす。
挨拶をして名前を名乗って、勧められるがままに椅子に座る。
対面の忍田本部長はずっと何らかの資料を見ていたが、一息ついてから顔を上げた。
そうして何かを言おうとしたのだろう。
1つ息を吸ったその時、本部長室に誰かが入ってきた。
◇ ◇ ◇
「ちわっす、忍田さ~ん」
「っ! いったい何の用だ 迅!!」
◇ ◇ ◇
突如現れた、嵐山さんとは違ったタイプのイケメン男は、本部長から"ジン"と呼ばれていた。
◇ ◇ ◇
「どもども~、実力派エリートの
いやぁ、正隊員になったばかりの何も知らないルーキーを相手に、派閥の勧誘なんてらしくないなぁ~って、気になっただけですよ」
「何を勘違いしているか知らんが、事実無根だ」
「じゃあ、一体なんで
「いい加減にしろ、迅。
こんな問答に何の意味がある。
それとも、そうするべきだとお前のサイドエフェクトが言っているのか?」
「ハハハッ、確かにこの事はサイドエフェクトとは無関係ですよ。
でも、そんな無理矢理に話を断ち切ったりしたら、まるで見られたくないところを見られたみたいじゃないですか。」
「っ迅!! いったい何が言いたいんだ!」
「らしくないですよ、忍田さん。
それに明らかに怪しいですよ」
◇ ◇ ◇
正直、忍田本部長と突如現れたジンさんの話は全く訳が解らなかった。
例えるなら、無駄に横文字ばかり使ってる会話みたいな。
でも、何となくジンさんが忍田本部長をたしなめに来たらしい。
うーん、何も知らないからさっぱりわからんわ。
ってか、ジンさんって何者?
本部長にアポ無し突撃してたしなめにくるって、なんか凄そう。
いや、実際すごかったけど。
なんか凄いカリスマとかあったし。
◇ ◇ ◇
「これは
「ええ、十分です。
その言葉が聞きたかっただけですから。
では、俺はこれで失礼します」
「………以後は気を付ける。
迅、いつもお前には負担をかける」
「いえいえ~、俺が好きでやってるだけですから。
じゃっ!」
◇ ◇ ◇
そんななんか凄そうなジンさんは、言いたいこと?だけ言いきると颯爽と本部長室から出ていった。
まるで嵐のような出来事だった。
今日1どころかボーダーに入ってから1番かもしれない。
ちなみに、その後のこともそこそこ衝撃的だった。
集団で個人を集中攻撃して、ソロランク戦のポイントを荒稼ぎしてB級に上がった人たちが居たらしい。
その人たちは罰則が課せられC級に降格させられたらしく、今はその被害者たちに話を聞いているらしい。
それで、その被害者?の1人がおれだったらしい。
はて?そんな覚えないんだけどなぁ…
確かにその加害者のメンバーの顔は見覚えがあり、ランク戦で戦った記憶もある。
でもそんな罰則を課されるような事態になっていたとは知らなかった。
そんなこんなで、裏付け?みたいな確認のための質問を幾つか受けることになった。
でも、途中から変な質問が増えた。
なぜボーダーに入ったのか。
ボーダーに入って親はどう言っているのか。
防衛任務はどうだ。
部隊には入らないのか。
まるで、面接みたいなことを聞かれた。
挙げ句の果てには、ご飯はちゃんと食べているのか?
学校は楽しくやれているか?なんて事を聞かれた。
マジで意味が解らなかったけど、一応全部正直に答えた。
ネイバーから人々を守るためで、親は反対しているが自由意思を尊重してくれてる。
防衛任務はネイバーの多さに驚いたけどやり甲斐を感じている。
部隊では、上手くやっていける自信がないので入るつもりはない。
しっかり食ってるし、最近は料理に目覚めそうだ。
学校は別に普通。
本当に一体どういう意図があるのかわからないが、色々聞かれた後に忍田本部長はこう言った。
そうか。
いや、何がわかったんや!?
何に対して、そうか。なんや!?
そんな感じで今日は終わった。
時間にして30分しか経ってないことに驚愕した。
気持ち的に3時間以上に感じた。
最後に、受付のお姉さん、本部長補佐とか言う凄そうな役割のお姉さんでした。
いや、心の中でしか受付の~って読んでないからセーフ。
これからはちゃんと本部長補佐のお姉さんって呼ぼう。
◇
本部長に、料理に最近ハマってます、なんて、言いながら今日の晩御飯は天カスご飯に天つゆかけたどんぶりを食べた。
体に悪すぎる晩御飯だけど、それが良い。
最後は一気にかき込んで、ミラクルボディで流し込んだ。
至福の時間やわ。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。
もしよろしければ、これからもよろしくお願い致します。
未だに名前が明らかになってない主人公のパラメーターです。
一応、決めてはいるんですが、仮決めでまだ悩んでいます。
◇主人公のパラメーター(現時点)◇
・トリオン 4
・攻撃 6
・防御援護 4
・機動 5
・技術 4
・射程 2
・指揮 1
・特殊戦術 1
・総合 27
・考察
低すぎる…。
オッサムですら31あるのに、27ってなんぞ。
トリオン量はおそらくボーダー入隊の最低ラインの4。
弧月使いなので攻撃力は高い。
アンケート機能、使ってみました。
個人的にはペンギン座っぽく描いたんですが、どうでしょう?
主人公の星座は?
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はやぶさ座:3/21~4/19
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ねこ座:4/20~5/20
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うさぎ座:5/21~6/21
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つるぎ座:6/22~7/22
-
ぺんぎん座:7/23~8/22
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おおかみ座:8/23~9/22
-
みかづき座:9/23~10/23
-
とけい座:10/24~11/22
-
くじら座:11/23~12/21
-
かぎ座:12/22~1/19
-
かえる座:1/20~2/18
-
みつばち座:2/19~3/20