ダンジョンに鬼神がいるのは間違っているだろうか。   作:田中ゲリラ

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 パソコンの修理や仕事の関係で投稿が遅れてしまいすみませんでした。


謝罪の神様

 

 「この度は誠に申し訳ございませんでした!」

 

 鬼灯に土下座をするソヴァロー。

 このことについてはとても深い理由があったのだ。

 

 

 ―数日前、ソヴァローはヘルメスを強制送還した後、鬼灯がヘスティア・ファミリアに挨拶をしに行った時、アポロン・ファミリアが鬼灯をヘスティア・ファミリアと勘違いして急襲してしまった。

 その結果は一方的な蹂躙になってしまったが、ソヴァローは今回の事に責任を感じてしまいアポロンを引き連れJapanese土下座を決めていた。

 

 「痛いじゃないかソヴァロー君!頭をはなしてくれたまえ。そもそも日本神話の彼に謝る必要なんてないじゃないkブルルァァ!」

 

 反省していないのか言い訳をしようとするアポロンの頭をめり込ませるソヴァロー。

 

 「頭を上げてくださいソヴァローさん。別にあなたを責めているわけではありません。」

 「いえ!今回は私がいなかったとはいえ、鬼灯様に迷惑をかけてしまった責任は私にもあります!」

 

 鬼灯はソヴァローを宥めようとするが、ソヴァローは土下座を崩そうとはしない。

 

 「そもそも私自身下界の人間の行動にとやかくいうつもりはありません。」

 「それはつまり、許してくれるということか!?」

 

 その言葉を聞いたアポロンは嬉しそうな表情で顔を上げるが、

 

 「しかし私は元来合理主義に徹していますがナメたマネをされると呵責したくなります。」

 

 だんだんと鬼灯の周りの空間が歪み始める。

 

 「相手が神であろうと金魚草のエサにだってします。」

 

 黒いオーラを纏いながら言う鬼灯にビビるアポロンやタケミカヅチ・ファミリアの者たち。

 

 「次ナメたマネをしたくなったらいつでもお相手しますので、どうぞお売りください。」

 

 鬼灯の脅迫(忠告)にアポロンは

 

 「な、ナマ言ってすみませんでしたァァァァ!」

 

 生まれて初めての謝罪をしたのであった。

 

 

 

 ―一方そのころ―

 

 

 場所はとある喫茶店。そこに同じ銀色の髪を持った神が2柱いた。

 

 「久しぶりだなフレイヤ。お前見ないうちに幼く(若く)なったんじゃないか?」

 「それって嫌味かしら。」

 

 2柱の神の名前はフレイとフレイヤ。この2柱この前の件(第9話)が原因でここに集まった。

 

 「後ろにいるやつがお前の眷属か?随分と変わった趣味だな。」

 「…。」

 

 フレイの言葉になんの反応も示さないオッタル。

 フレイヤはこのままだと話が始まらないと思ったのか自分のタバコに火をつけ今回のことについて話し始める。

 

 「そもそもあの手紙はどういうつもりで送ったの?」

 「どういうつもりってそのままの意味だが?」

 「ふざけないで!」

 

 フレイヤは声を荒げて立ち上がる。

 今まで見たことない姿を見たのかオッタルは目を見開いた顔で固まっている。

 

 「この手紙の内容、どう見ても脅しじゃない!」

 

 そう言いながら机にフレイからの手紙を叩きつける

 手紙の内容は簡単にまとめるとこうだった。

 

 「フレイヤへ

  

  お前の強制送還が決まったからそのことについて

  下界で話があるから時間を作っておいてくれ。

  もし強制送還する前に最後に食べたい物やしたいことがあったら教えろ。

  なるべく要望は通すようにするから。」

  

 その手紙を知ってるフレイは「これがどうした?」という顔でフレイヤを見る。

 

 「それじゃないわ。問題なのはここよ!」

 

 そう言いながらフレイヤは手紙の最後の文を指で指した。

 

 「もし強制送還を拒否したらオーディーンはお前を神と認めず、神の力を使わせないようにする。」

 「な!?」

 

 その内容にオッタルは驚きを隠せないのか声が出てしまう。

 

 「なんだそんなことか。」

 

 しかしフレイは表情は変わらず、淡々とそのことについて理由を話していく。

 

 「当たり前だ。そもそも下界に神が長居するってことがおかしいだろ。そういうのは日本神話みたいな変わっている所しか思いつかん。」

 「それに、これにはほかにも理由がある。」

 「理由?」

 「ああ。そうだ、できればそこの眷属は外してもらっていいか?」

 

 そうオッタルを示すフレイ。

 フレイヤは了解したのかオッタルに席を外させる。

 

 「それで、理由は?」 

 「実はな、天界では下界にいるお局神たちをそのまま退職させようと話がある。」

 「な!?」

 

 フレイヤが驚くのは当然だ。なんせ下界には神は全知無能で不老の存在だと知らせている。

 その不老の存在の神が退職だなんて聞いたことがない。

 

 「ありえるの、そんなことが。そもそも私以外に美の神にふさわしいのがいると思う?」

 「じゃあ逆に聞くがお前は今自分のやっていることが美しいと思うのか?」

 「!?」

 

 フレイの言葉に言葉が詰まるフレイヤ。

 そのフレイヤに冷淡な口調で話し始めるフレイ。

 

 「そもそもお前ら下界の神たちは勘違いしているようだが我々神が司る神性は実力があるから司っているものだ。」

 「例えば、ギリシャ神話のデメテルは作物を豊作にできるから『豊穣』。日本神話のタケミカヅチは様々な武器や技を使えるから『武』の神として司っているんだ。」

 「お前みたいな美の神だからと言って何しても美しいと勘違いしているバカはがいるから下界で神としての威厳が無くなるんだ。」

 

 唐突に始まったフレイの説教にバツが悪そうな顔をするフレイヤ。

 

 「それとも自分が美の神だからといって何しても許されると思っているのか。ああ?」

 

 だんだんと声が大きくなるフレイ。

 説教を受けているフレイヤは

 すると突然、フレイの目の前に大剣が現れる。

 

 「坊主、これはいったいどういう意味だ。」

 「さっきから黙ってみていれば貴様の行動は目に余る。即刻フレイヤ様に謝罪をし、ここから立ち去れ。」

 

 そうオッタルは青筋を立てながら警告する。

 

 「はあ。お前に一つだけ言っておくが、フレイヤが本当に大事なら、悪いことをしたらたとえ嫌われたとしても止めることが相手を思いやる行動だ。」

 「嫌われたくないからと言ってハイハイしか言わないのはフレイヤのためじゃない、自分の事しか思っていないからだろ。」

 「っ!」

 

 フレイの言葉に切れたのか剣を振り下ろすオッタル。

 

 ドゴンッ

 

 騒音とともに煙が町中に広がる。突然の出来事にオラリオの住民は驚き外野が集まり始める。

 煙が晴れてくるとそこには二人組の影が出てくる。

 

 「「「「「!?」」」」」

 

 そこにはボロボロのオッタルの首をつかんだフレイの姿があった。

 

 「ふーっ。そうだ一つ言い忘れたことがってな、俺は他の神と違って仕事で来ているのでな、

()()()()()()()()()()()()()使()()()()()()。それくらいは覚えておけ。」

 

 そう言いながらオッタルを投げ捨てたフレイは自分の泊っている宿に向かっていく。

 

 「は、ははは、ははははは。」

 

 フレイヤは自分が迎える運命に対して乾いた笑みしかでなかった。




 少し投稿が不定期になります。
 なるべくエタらないようにしたいのでご容赦ください。
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