ダンジョンに鬼神がいるのは間違っているだろうか。   作:田中ゲリラ

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 みなさんお久しぶりです。
 年末やらポケモンやFGOなどで遅くなってしまいました。
 それではどうぞ。


秘密捜査官鬼灯(前編)

 

 それは、ある朝のことでした。

 

 「は?一緒に歓楽街に行ってほしい?」

 

 庭の金魚草に水をやっている鬼灯に突然、(ミコト)と千草が一緒に歓楽街へ行ってほしいと土下座で頼んできた。

 

 「しかし、急に言われても。私にも用事がありますし。」

 「「そこをなんとかお願いします!」」

 「俺からも頼む!」

 

 また一人増え、土下座し始める。

 鬼灯はどう断るかを考えるてと、タケミカヅチ・ファミリアのホームにとある訪問者が現れる。

 

 「すみませーん。ガネーシャ・ファミリアのものですが、 ここに鬼灯殿がおると聞いたのですが、いらっしゃいますか?」

 

 その声と共に現れたガネーシャ・ファミリアの団員が玄関の前で鬼灯を訪ねる

 その訪ねたきた人物が玄関前で待っていると、鬼灯が独特な如雨露(じょうろ)を持ちながら歩いてくる。

 

 「どちら様ですかって、あなたはもしやガネーシャ様の眷属でいらっしゃいますか?」

 「はい。自分はモダーカといいます。自分はガネーシャ様の命によって参りました。」

 

 そう自己紹介をしたモダーカは自分がここに来た理由を話す。

 

 「実は、ガネーシャ様が鬼灯様に協力してほしいことがあるとおっしゃていましたので、是非自分の本拠地(ホーム)に来てほしいと。」

 

 そう説明したモダーカに対し鬼灯は了承し少し準備があると言いタケミカヅチ・ファミリアの本拠地(ホーム)に入ろうとする。

 しかしモダーカは入ろうとする鬼灯に伝え忘れたを思い出し、鬼灯を止める。

 

 「あ、あと、ガネーシャ様がおっしゃっていたのですが前に連れていた犬も一緒に連れて来てほしいそうです。」

 「シロさんをですか?別に構いませんが。」

 

 そう言うと鬼灯はシロを連れてモダーカにガネーシャ・ファミリアの本拠地(ホーム)に案内される。

 その本拠地(ホーム)のデザインに若干引き気味になるが、鬼灯たちは案内されるがままに入っていく。

 とある一室に案内されるととある一柱の神がそこに佇んでいた。

 

 「待たせたな。俺が、ガネーシャだ!!」

 

 部屋中にその木霊が響き、鬼灯の肌にもピリピリと響いた。

 シロはその衝撃に耐えられないのか耳を折りたたんでいた。

 鬼灯はその自己紹介とも言えぬ大きな声が大丈夫なのか気にせず今回の事について話し始める。

 

 「お久しぶりです、ガネーシャ様。して今回の事についてなのですが、協力してほしいこととは?」

 「む、そうだったな。」

 

 そう返事をしたガネーシャは部屋にあるソファーに座り、対面側に鬼灯たちを座らせる。

 鬼灯たちた座ったのを確認すると今回の事について話し始める。

 

 「鬼灯殿はイシュタル・ファミリアを知っているか。」

 「知識だけですが。」

 「そうか。ならよかった。実はな、イシュタル・ファミリアに潜入してほしいんだ。」

 「潜入ですか?」

 「ああ、といっても別に女装するわけではない。ただ、客として潜入してほしいんだ。」

 「当たり前です。しかし、私以外にも適役の方がいるのではないんですか?」 

 「ああ、それはだなぁ。」

  

 鬼灯が質問に対し、ガネーシャは少し暗い顔になる。

 

 「実はな、鬼灯殿の前に、イシュタル・ファミリアを怪しく思ってなギルドや他のファミリアが調査したんだが全部返り討ちになったんだ。」

 「…。」

 「そして、俺の眷属を潜入させたら全員骨抜きにされた。」

 「骨抜き。つまりそれは…」

 「ああ、おそらく『魅了』だろう。」

 

 魅了…力を封印された神々のなかで唯一美の神だけが使える権能である。

 

 「つまり、人間だと魅了されてしまうから人ではない私にしかできない、ということでよろしいですか。」

 「ああ。このようなことは鬼灯殿にしか頼めない。」

 

 そう言いながら頭を下げるガネーシャに鬼灯は了承する。

 ガネーシャは鬼灯が了承してくれたことによって感激のあまり鬼灯の手を取り力強い握手を交わす。

 しかし鬼灯は、まだシロが呼ばれた理由を聞かされていないので手を振りほどく。

 

 「そういえば、今朝訪ねてきた団員の方がシロさんも一緒に連れて来てほしいとおっしゃっていたのですが一体なぜですか?」

 「お、そうだったな。」

 

 と大笑いしながらガネーシャはシロを連れて来させた理由を話す。

 

 「前鬼灯殿に会った時、一緒にその犬を連れていただろう。一目見たときに気づいたのだがその犬、ただの犬ではないのであろう。」

 

 ガネーシャのその自信満々な推測に鬼灯はシロの説明をする。

 

 「彼はシロさん。今不喜処地獄で働いる極卒です。シロさんご挨拶を。」

 「はじめましてゾウさん。」

 「おお。まさか喋る犬とは。鬼灯殿、この子はもしかしてモンスターか?」

 

 喋るシロに対してガネーシャは驚きながらも鬼灯にシロがかどうか尋ねる。

 鬼灯はガネーシャの言葉に対し、首を振りながらシロの説明をしていく。

 

 「シロさんはモンスターではありません。昔の現世にいた犬ですよ。」

 「そうか、普通の犬だったのか。」

 「ただの犬じゃないよ。実はね、昔俺は桃太郎のお供やってたんだよ!」

 「なに、桃太郎だと!」

 

 シロの言葉にガネーシャは強く反応する。

 

 「桃太郎というと極東の英雄譚の中にある桃太郎か!?」

 「ああうん、多分それであってると思うけど。」

 「そうか!やはりそうであったk「ガネーシャ様、話がずれてしまっています。」う、うむそうか。」

 

 目の前に自分の知っている英雄譚の登場人物(犬)に興奮し話がそれてしまいそうになったので鬼灯が遮る。

 落ち着きを取り戻したガネーシャは改めてシロを連れてこさせた理由を話す。

 

 「実はな、迷宮(ダンジョン)にはな、喋るモンスターがいるんだ。」

 「喋るモンスターですか?」 

 「ああ、俺たちはそれを異端児(ゼノス)と呼んでいる。」

 

 ガネーシャは喋るモンスターについて話し始めた瞬間、真面目な顔になる。

 

 「それでだな、俺とギルドの主神、ウラノスはその異端児(ゼノス)たちと人間の共存を目指している。」

 「共存ですか?」

 「そうだ。そこでだ、そこの人の言語が理解できる、シロ君に人間と異端児(ゼノス)たちの共存のために手を貸してほしいんだ。」

 「つまり『犬の手も借りたい』ということか。」

 「シロさん少し黙ってください。」

 

 ガネーシャの話に割って入るシロを注意する鬼灯。

 しかし鬼灯は、先ほど話した喋るモンスターについて覚えがあるので、天界で決まったことやに先日ダンジョンで起こったことを話し始める。

 それを聞いたガネーシャは驚愕のあまり固まってしまう。

 鬼灯がガネーシャの肩を揺すると意識を取り戻したのかさっき聞いたことが本当なのか確かめる。

 

 「鬼灯殿、先ほどの話は本当なのか?」

 「はい、本当です。実際、我々天界の神たちはその異端児(ゼノス)たちを雇おうと色々と計画を立てています。」

 「しかしいいのか?下界のものを勝手に天界へ連れって言って。」

 

 ガネーシャは天界での決定事項に疑問を抱く。

 だが帰ってきた鬼灯の言葉は意外なものだった。

 

 「それは心配ありません。浄瑠璃の鏡で見たところ、なんでも異端児(ゼノス)という者たちは迷宮(ダンジョン)で死んだ人間たちが、天界へ成仏できず、迷宮(ダンジョン)の中で輪廻転生したという話じゃないですか。」

 「けど彼らは、まだ死んでことにはならないんじゃないのか!?彼らは新しい存在として生まれ変わっているではないか!」

 「だとしたら尚更放っておけません。我々死後を管理するものによって一度死んだ者は一度天界へ連れて行かなくてはいけません。」

 「しかしそうだが…」

 「それよりいいんですか?話が長くなりすぎて扉の前で眷属たちが気にしているようですよ。」

 

 そう言いながら鬼灯は扉の方に指をさす。その扉の前には複数の人の気配があった。

 

 「しまった!たしか午後から恩恵の更新をするんだった!」

 「急いだほうがいいんじゃないんですか。」

 「鬼灯殿急で済まない。話はここまでだ。それと、潜入は明日の夜に決行だ。必要なものはこちらで準備するから心配はしなくていい。」

 

 そう言いながらガネーシャは凄まじい勢いで部屋を出ていく。

 それを見送ったあと、ガネーシャの団員が一人入ってくる。

 

 「あの、話し合いというのはもう終わりましたか?」

 「ええ、先ほどガネーシャ様が部屋を出ていかれたのでもう大丈夫だと思います。」

 「そうですか。あ、あの出口まで案内させていただきます!」

 「ありがとうございます。」

 

 鬼灯は礼を言いながらその案内人についていく。

 玄関に着いた鬼灯は別れを言い帰路につく。

 その後、タケミカヅチ・ファミリアの本拠地(ホーム)で今回の事を報告書にまとめ、カラスを使い地獄へ送った後、鬼灯は寝床に着いた。




 後編はなるべく今年中に投稿したいです
 誤字報告などよろしくお願いします。
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