ダンジョンに鬼神がいるのは間違っているだろうか。   作:田中ゲリラ

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 いよいよオラリオへ到達です。
 それでは第7話どうぞ


武神と鬼神

 「まずいまずいまずい!」

 

 頭を抱え同じ所をグルグル回る神がいた。

 

 「まさか鬼灯殿が来る時に桜花たちが怪物贈呈(パス・パレード)を行ってしまうなんて。」

 

 彼の名はタケミカヅチ。()()()()()()()()()()()神である。

 

 「このままでは桜花たちが地獄に墜ちてしまう。どうする。鬼灯殿は説得が効くタイプではない。それに下手したら、俺も強制的に天界へ連れ戻される。」

 「それだけは嫌だ!せめて桜花たちの最期を見送ってからじゃないと安心できない!」

 

 子供のように駄々をこね始める武神。すると、扉からドンドンと音が鳴り始める。

 

 「すみませーん。タケミカヅチ様はいらっしゃいますかー?」

 

 急な音にビックリしたのかビクッとなり、驚きを隠しながら、扉を開ける。

 

 「よ、ようこそおいで下さいました、鬼灯殿。」

 「お久しぶりです、タケミカヅチ様。」

 

 出迎えをするタケミカヅチに挨拶をする鬼灯。

 鬼灯たちはタケミカヅチに案内されていき、話を始めていく。

 

 「今回は協力してくださり、ありがとうございます。」

 「いえいえ、実際悪いのは勝手に降りた我々が悪いですし、それに天界の神が困っていると聞いては放っておけません。」

 

 タケミカヅチは何とか鬼灯のご機嫌をとろうとする。

 しかし、鬼灯はタケミカヅチの話を気にせず、続けていく。

 

 「前日話したように、今回の計画はギリシャ神話のハデス様や北欧神話のオーディーン様等の総意です。また、下界の様子を調べるためにしばらくの間お世話になります。」

 「はい、このことは桜花たちにも知らせております。」

 

 タケミカヅチは緊張が隠しきれていないのか汗をかいている。

 そしてタケミカヅチは意を決して話を切り出す。

 

 「ほ、鬼灯殿。実は少し相談があります。」

 「相談とは?」

 

 タケミカヅチは呼吸を整える。

 

 「実は桜花たちがヘスティアの眷属(こどもたち)怪物贈呈(パス・パレード)行ってしまった。しかし、反省させるのでどうか減刑できないだろうk「できません。」

 

 鬼灯の言葉に固まるタケミカヅチ。

 

 「そもそもまだ死んでいない人間の罪を決めることはできません。」

 「……。」

 「それに、あなたが人間を擁護したくらいで無理やり連れて帰ったりしません。」

 「そ、そうですか…(聞こえていたのか)」

 

 自分の行動を恥ずかしく思うタケミカヅチ。

 すると、話を聞いていたシロが、

 

 「おにいさんそんなに気にしなくてもいいんじゃない?桃太郎だって最初の時なんて、地獄で調子に乗ってたけど、今は天国でちゃんと働いているよ。」

 「シロさん、話が少しずれています。」

 

 シロの言葉にツッコミを入れる鬼灯。するとタケミカヅチはシロの話を聞いて驚いたのか、

 

 「待ってくれ。その犬が言った桃太郎てのはあの桃太郎なのか!?」

 

 タケミカヅチは少し興奮気味で聞いてくる。それに対して鬼灯は今回連れてきた二匹について説明していく。

 

 「ああ、説明していませんでしたね。こちらの犬は、かの有名な桃太郎の犬、シロさんです。」

 「はじめまして、俺シロっていいます!」

 「そしてこちらは、かの有名なかちかち山の兎、芥子さんです。」

 「はじめまして、私芥子といいます。私のモットーはじわじわ報復するです。」

 

 シロたちの自己紹介に驚きを隠せないのか、また固まっているタケミカヅチ。

 それを見かねた鬼灯は

 

 「どうかなさいましたか?」

 「い、いえ問題ありません。」

 

 そして話は終わり、鬼灯は立ち去ろうとする。

 

 「鬼灯殿、どちらへ行かれますか?」

 「いえ、久しぶりに下界に来たので、様子でも見に行こうかと。」

 「俺も行きたい!鬼灯様連れてって!」

 

 勝手に付いていこうとするシロ。それを見たタケミカヅチは

 

 「お、お気をつけて行ってください。(どうか神々が鬼灯殿に喧嘩を売りませんように。)

 

 そう祈るのであった。

 




 ここまで読んでくださりありがとうございます。
 次回は、申し訳ございませんが鬼灯様は出てきません。
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