はたらく転生者! ~転生先が少しおかしい!?~   作:雄大

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どうぞ!
※すいません。この話は先程投稿したのですが、間違ってけしたので再度投稿しました。本当に申し訳ありませんでした。


第2話 転生者、雨の中出会う

俺は、いや俺達は今極限の状態にいた。

「魔王様、京助殿。いったいどうするのですか?」

 

やや声のトーンを下げ話すのは悪魔大元帥アルシエル。

俺と魔王こと佐奈江はアルシエルを前に正座をさせられていた。

「いや…… どうするってさぁ……」

 

俺は口が上手く開かなくなる。

「いや、本当にねぇ……」

 

魔王も同じくだ。

 

「全く! これを見てくださいよ! 冷蔵庫の中!」

 

アルシエルの指さす冷蔵庫の中身はなんとびっくり。

キュウリと水しかなかった。

「どうするんですか!? これぽっちの食材で!生きていけますか!?」

 

「落ちつけよ、芦屋。ほら金ならあるし……」

 

俺は懐から財布を出す。

中には五百円玉しかなかった。

あ、やべ。

 

「ほらみたことか! どうするんですか、本当! このままじゃ餓死しますよ!」

 

芦屋の顔が超怖い……。やべぇ、人間の姿でも充分に怖ぇ。

ああ、何故こうなったのだろう。

原因を探ってみよう。

魔王こと真奥佐奈江が世話になるばかりでは悪いということで俺と同じ職場マグロナルドに働くこととなった。

ちなみに魔王達は俺に自分が魔王であることを隠している。まあ、知ってるんだけとね。

そんな残念魔王が働き始めてからしばらくたち店長である木崎さんからその働きぶりを認められ調子に乗った佐奈江、そして俺は毎晩豪快にLet's party! してしまった。

そして金がなくなった。テヘッ!

そしたら怒られちゃった。テヘペロ~。

 

「京助殿! 今ふざけてませんでしたか? 心の中で?」

 

やべ、ばれてた。

このままじゃ芦屋に殺される!

ここは魔王である佐奈江になんとかしてもおう。

そう思い隣を見る。

そこには誰もいなかった。

正座をしていたはずの魔王、佐奈江はパッと消えていた。

 

「ってあの野郎、逃げやがった!」

 

絶対許さん!

 

 

芦屋から説教を受け精神崩壊するかと思った俺はバイトの時間を理由に家から飛び出た。

自転車にまたがり降ってきた雨を鬱陶しいと思いながらも俺はペダルを漕ぐ。

まあ、得意の超スピードで行けばいいが、それだと絶対目立つし変な噂がたつかもしれない。

だから俺は地道に自転車を使い走るのだ。面倒だけど。

「げっ、信号だ」

 

あー、ここの信号なげーんだよなー。

カサあるとはいえ雨うぜー。

俺が一人心の中で信号や雨天に悪態ついていると鞄を頭上にやりカサの代わりに雨から濡れないように走る赤髪の女性が来た。

女性は寒いのか少し震えている。

これはまずい。ここは男として、

 

「あの、カサいります?」

 

「へ?」

 

いきなりカサを勧められ驚いたのか女性はすっとんきょな声を出した。

「いや、女性が雨に濡れる姿なんて見たくないんでね」

 

すいません。調子に乗って超臭いこと言いました。

女性の苦笑いを見て俺は泣きたくなった。

それにしても…… この人どっかで見たような…… なんだっけ?

俺が思い出そうとしていると女性は不安げに俺の顔を除きこんできた。

 

「でも、いいんですか? だって私が借りたら……」

 

「あー大丈夫大丈夫。バイト先すぐそこだからさ。置き傘だってあるし。だからオッケーオッケー」

 

俺は半場無理矢理カサを女性に渡す。

すると女性は申し訳なさそうに、

 

「あの、ありがとうございます。その、何かお礼をさせてください」

 

「別にいいよ、ボロガサだし」

 

「でも……」

 

「あー、じゃあさぁ」

 

「?」

 

「すぐそこの幡ヶ谷駅前のマグロナルドで俺働いてっからさ、食いにきてよ」

 

「え? そ、それだけでいいんですか?」

 

「いいよ、一人でも客が増えれば店長も喜ぶし」

 

俺は得意の営業スマイルで言う。

すると女性は目を見開き少し頬を赤らめた。

どうしたんだ? やっぱ寒いのか? じゃあなおさらカサやって良かったな。

「わ、わかりました。か、必ず伺います。あの……」

 

女性は姿勢を正すと俺の目を真っ直ぐに見る。

 

「カサ、ありがとうございます」

 

どんな心の暗闇も吹き飛ばすような太陽の様な輝かしい笑顔で言った。

やべ、可愛いな!

「じゃ、そういうことで!」

 

俺は少し気恥ずかしくなり自転車をかっ飛ばした。

 

 

★女性side

 

なんだろうあの人……

私はもらったカサをさし雨粒を防ぐ。

なんだか不思議な感じの人だった。

これは少し偏見ではあるかもしれないけど大体が金髪の人はガラの悪い奴だと思っていた。

でもあの人は普通に良い人だったわね少し変なところはあったけど……。

でも結構イケメンだったわね。

ほとんど不意打ちに笑顔向けられ時は少しドキッとしたわ。

それにしても…… なんだろう? この胸の妙なモヤモヤ感は?

まさか恋? イヤイヤ! それはあり得ないでしょ!

いくらイケメンで少し優しくされたぐらいで。

でもなんなのかしら、この妙な感じは。

なんだかあの人はどうにも他人に思えないのよね……

 

「あー、もう!」

 

一向に消えないモヤモヤ感にイライラしてしまい私は地面を蹴りまくる。

考えても仕方がない。

私は行くことにする。

マグロナルド幡ヶ谷駅前店に。

 

 




さて、あの女性は誰でしょう。
はい、すいません。まるわかりですね。
感想お待ちしております。
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