これとは別にもう一話更新するやで。
ある日の夜である。
智哉は暗闇の中、知らない空間にいた。
天地もわからぬほどの真っ暗闇である。
その中に、智哉に背を向け、光る何かをいじくりまわすウマ娘がいた。
『……どうやったらここまでグチャグチャに運命の糸が絡むのよ。ゴドルフィンのアホめ……』
後ろ姿しか見えないが、金髪に短めの耳を持ったウマ娘であった。
どこかもわからぬ場所に、そんな人物と二人でいる。
智哉には訳がわからなかった。
「どこだここ……?」
『あら、目が覚めたのかしら?』
ウマ娘がこちらに振り向く。
目を見張る程に美しい、青い瞳のウマ娘。
智哉はその姿に何故か見覚えがあった。
「……フラン?いや、オブリーエンか?」
『ご先祖様に対して随分なご挨拶ね。あんな女神のお気に入りと一緒にしないで頂戴』
「す、すいません」
その目が青く光り渦を巻いて智哉を威嚇する。すかさず智哉は謝罪した。
間違いなく気性難である。
そして、やはり見た事のある目であった。
「ご先祖様ってどういうことすか?」
『賢い子のはずだけれど……まあ無理もないわね』
目の前の先祖を名乗るウマ娘がため息をついた所で、暗闇から扉が現れ、そこから人影が飛び込んでくる。
『えく殿!もう無理でござるから!拙者しぬから!!』
入ってきたのは端正な顔立ちの、ちょんまげに着流しの浪人風の男であった。
刀を手に持っているがその表情は必死である。着流しの端が焼け焦げていた。
『情けないわね、ジョン。女神どもくらい一人で抑えなさい』
『無理でござるから!女神殿達、今回は本気でござるよ!拙者びーむとか穴から無限に出てくる蹄鉄とか撃たれたでござる!!しにたくないでござる!!』
『死んでるでしょう、貴方?もう一回くらい大丈夫よ』
『とにかく早くしてほしいでござる!!拙者もう行きたくなぎえええ!!』
必死に先祖と名乗るウマ娘に泣いて縋るちょんまげであったが、ウマ娘から強風が吹き荒れ、ちょんまげが扉に押し戻される。
扉にしがみつくちょんまげが、智哉に向けて言葉を投げる。
『いいでござるか我が子孫!この小栗丈之助からのあどばいすでござる!嫁はちゃんと選ぶのだ!!でないと拙者みたいに……』
『あなたはもうクイルでしょう?いい加減旧姓を使うのはやめて頂戴』
ウマ娘からの風の勢いが増し、ちょんまげは扉の外へ消えて行った。
智哉は何故か強烈に哀れな気分になった。ちょんまげは明らかに苦労人である。
そしてこの二人の会話で知っている名前が出た。自らの姓である。
「えっと、クイルって……」
『あら、話してしまったわね。まあ、そこは記憶に残さなければいいかしら』
そうして、しっかりと智哉の目を見ながら、ウマ娘は告げた。
『いいわね?こうやって夢に立てるのは多分一度きりよ』
『あなたは、これから運命の分岐点に立つ』
『わたしから言える事は二つ』
『巨神の誘いは断りなさい。無理だと思ったらせめて先送りにしなさい』
『日本にもし行ったら、カナちゃんと名乗る子は助けては駄目よ。運命が決定的に狂う』
『──わかったわね?それと、日本に行くなら分家か、あなたの医者を訪ねなさい』
1.5部終わったらキャラ紹介必要ですか?アメリカの後にもう一本あるからまだ終わらんけど…
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いる
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いらない
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まだ二部行かないんすか…こいつクソっスね
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キャラ紹介やりたいならレース上等っすよ