より(作中『ペルシヤ湾の海賊』部)。
青井孔雀様ご本人からの許可もいただけています、本当にありがとうございました。
ハッサブ沖海戦とは、大日本帝国海軍と大英帝国海軍との間に行われた海戦にして、英国面と日本面とバンカラが総動員された明らかに時代を間違った海戦が繰り広げられた事でも有名。
参加兵力
大日本帝国側
正規空母『天鷹』
海兵、航空兵合計数百人
大英帝国側
仮装巡洋艦『バジリスク』
海兵合計数百人
概要
セイロン沖海戦での英国東洋艦隊壊滅、それに伴う日本軍のインド侵攻、ドイツ軍のスエズ運河占領により、英国中東軍が補給不足により壊滅の危機に陥る。
その結果ペルシア湾まで侵攻する事により中東へ楔、最終目的としてはバーレーン、イランアバダーン油田を制圧する事による重油の確保、日欧連絡線を接続する事が目的とされたペルシア湾侵攻部隊(主力兵力正規空母2、軽空母1、重巡洋艦4)
が編成され、アバダーン油田への侵攻を目論まれるものの、反応した英国中東軍が機械化1個旅団をアバダーンへと派遣した事により、兵力不足の懸念からペルシア湾入り口のバーレーンのみの占領へと計画が修正される。
しかし、その結果それまで続く海戦に於いて直接戦果だけがないものの、最も連合軍がいてほしくない所に必ずいると称され、『食中毒空母』*1の蔑称で呼ばれていた『天鷹』が狭いホルムズ海峡へと向かう事となり、その『天鷹』への襲撃、可能な事ならば撃沈を目的として仮装巡洋艦『バジリスク』が派遣される事となった。
結果
大日本帝国側
大破:正規空母『天鷹』
海兵、航空兵合計100人以上死傷
大英帝国側
拿捕:仮装巡洋艦『バジリスク』
戦闘参加海兵全員死亡、あるいは捕虜
……しかしこの海戦が有名になった理由は戦果、損害ではなく、戦闘経過が時代錯誤を通り越した無茶苦茶な物となっているのが非常に大きい。
・普通にスウェーデン国旗を掲げて国籍偽装しながら勝手に拿捕船団について来て安全を買おうとする迷惑者と思わせて船団に潜り込む『バジリスク』。
もちろん戦時中に敵対国家の船が中立国家に国籍を偽装する等言語道断の行為である。
・正体を現し6インチ砲を『天鷹』に乱射すると、そのまま正面から『天鷹』へ突っ込み、総員で斬り込みを仕掛ける『バジリスク』と普通に対応して迎え撃つ『天鷹』。
※この海戦は1942年の物です、決して1700年代の物ではありません
・斬り込みを指揮していた『バジリスク』艦長はともかく、何故か『天鷹』艦長まで戦場となった上甲板に降りて来て始まる艦長同士の決闘。
※ただし『天鷹』艦長の行動そのものは後にも非難の声は上がらなかった。詳細は後述。
海戦後
さすがに海戦内容がムチャクチャすぎた事と大損害を被った事から戦後に『天鷹』艦長は軍法会議を受けるものの、結果は無罪。
決闘の際に負傷していた事から一時中国方面艦隊参謀へと転出しているものの、その後昇進の上航空戦隊司令として艦隊に戻って来ている事から完全に無罪放免と言っていいだろう。
完全無罪の理由と言うのが、
・もちろん臨検こそ行っていたもののそもそも臨検に『天鷹』は一切関わっていない事*2
・あんな馬鹿げた海戦が起こると考え付く事が出来る狂人が誰も存在していなかった事
・そして艦長がその割には的確な対応を行えていた事
この3点である。
的確な対応
敵襲撃中の甲板にノコノコ降りて来て決闘仕掛けられた事の何処が的確なのかと思う人も多いと思われるが、これにはこの直前に起こったイギリス軍のサン=ナゼール襲撃が大きく関係している。
これは簡単に言うのならば、
物であり、最初はどっしりと艦橋に居座っていた『天鷹』艦長もそれが思い当たった瞬間に慄然としたとの事。
すなわち、「『バジリスク』に爆薬しこたま積んでおいていよいよの時は『天鷹』ごと吹き飛ばす可能性がある」と判断され、一刻も早く敵艦内の臨検を行う為に艦橋から決死隊を募り、
敵の抵抗を打ち破って臨検を行う必要があると考え腕前に自信のない副長に任せるより自信のある自分が指揮官先頭で向かうべきと判断し、艦橋を副長に任せ、周囲の艦に即刻『バジリスク』を引き剥がすよう依頼する事を命令。
決闘を挑まれた際も代わりの臨検隊長を近くにいた飛行隊長に命じ、そしてもしもの場合は即離脱するようにとも命じている。
そしてそもそも決闘に応じた事そのものが勝って降伏させれば確実に吹き飛ばされる危険を排除出来る、それでなくとも戦っている間に臨検出来ればよしとの判断に基づいた行動である。行動内容がバンカラすぎるけど
これは前例がある事に警戒しており、指揮官としての仕事もしっかりしていると断言出来る形であり、実際は爆薬などなかったにも関わらず「その判断に職務怠慢や瑕疵の形跡はなし」としている。
サーベルでの決闘に勝利した者のみが追記修正をお願い致します。