マッドでヤベーイやつにしか変身できないんだが 外伝   作:ジューク

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どうも皆さん、ジュークです。
100万ドルの五稜星見て突如沸いたモチベで書きました。
※キャラ崩壊(?)注意です。
では、どうぞ。


file2:『天才蜘蛛を名乗る男』

 

 

 

 ダンッ、という豪快な音と共に着地した糸司…スパイダーマンを見たコナンは唖然としていた。

 

 

「あ、アンタだったのかよ…スパイダーマン…」

 

「そういうことだ。幼少期に変な蜘蛛に噛まれて以来、蜘蛛のような怪力やら第六感やらが使えるようになってしまってね。この通りさ」

 

「うぉぉっ!?」

 

 

 まるで散歩道を歩くような自然なノリで壁から天井と重力を無視しているかのように歩く糸司に、コナンは目を限界まで見開くしかなかった。

 

 

「ただ、蜘蛛の特殊能力の代表格である糸だけは私の手に穴を空ける必要があってね。仕方なく発明品で代用してるんだよ。こんな風に」

 

「わっ!?」

 

 

 そう言って、天井に立った糸司は右手の中指と薬指だけを折り曲げると、その手首に装着された装置…ウェブシューターから蜘蛛糸を射出、コナンの足元にあったレンチを手元に引き寄せてキャッチした。

 

 

「まぁ、ざっとこんな感じさ。驚いたかな?」

 

「……ホントにそんなモンが実在してたとはな…実際に見ちまったら信じるしかねぇだろ…」

 

「いいことだ。かのアインシュタインも『常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションである』という言葉を遺している。ちゃんと自身の常識を否定できる思考は探偵として持つべき素養だよ。ところでだが…」

 

 

 一旦話を区切ると、糸司はコナンの左手首を指差した。

 

 

「その腕時計を開発した人と少し話してみたいんだよね。私のメカは基本的にハイテク重視なんだが、そう言った身近な物を発想に取り込むというのは非常に良いアイデアだ。特に、君のような存在にとってはね」

 

「…阿笠博士と?」

 

「私なら、君のアイテムをより便利に改良できると断言できる…が、他人が作ったものに無断で手を加えるのはマナー違反だからね。発明家の不文律というやつさ」

 

「………信じていいんだな?」

 

「ここまでやって信じてもらえないというのはちょっと傷つくかな。少なくとも、互いに爆弾を握り合ってた方が信頼関係は成り立つと思うが」

 

「…まぁ、そうだけどよ………ってか、じゃあさっきの『ジン』は何だったんだよ」

 

「ん?………あぁ、あれか。『靭』帯の負担をもう少し軽減させたいと言ったのを君が部分的に聞いちゃっただけだと思うけど」

 

 

 あっけらかんと知らされた事実に、コナンは盛大にずっこけた。

 

 

 

 

⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
 

 

 

 

「まさかのお隣さんだったとはね。世間とは意外と狭いものだ」

 

「逆に今まで気づかなかったのかよ…というかそのスーツどうなってんだ?」

 

「てっきりDIYかと思ってたんだよ。スーツはナノテクさ。自己修復や他の機械にウイルスのように移植させ、ペアリングによる操作もできる優れものだ」

 

「…まるでSF映画だな。博士~、いるか?」

 

 

 半ば呆れたような言葉に飄々と返す糸司を横に、コナンは糸司の家の隣…阿笠邸に入り、声を張り上げる。すると、ドタドタという音と共にかなり太った初老の男性…阿笠博士が階段を昇ってきた。

 

 

 

「どうした新い…あいや、コナン君」

 

「あぁいいんだよ博士。この人もう俺の正体知ってるんだ」

 

「何じゃと!?」

 

 

 コナンの言葉に驚いた様子の阿笠に、糸司は微笑を浮かべて手を差し出した。

 

 

「お初にお目にかかります。阿笠博士ですね。警視庁の特別技術顧問を務めている、雲波糸司と申します。新一君の装備の改良案などについてお話したいと思いまして」

 

「ほほぅ…儂の発明品の改良案とな?」

 

「ええ。あぁその前に、私…こういうものです」

 

 

 そう言って、糸司は先ほどのように胸のワッペンを操作し、ナノマシンのスーツを纏った。

 

 

「おほほほぉ~~!!まさか君があの有名な!」

 

「立ち話もなんですし、詳しい話は中の方で」

 

「あぁ勿論じゃ!いくぞ新一!」

 

「ハハハ…」

 

 

 年甲斐もなくハッスルして地下室に降りていく阿笠を、半目と苦笑いで見るコナンであった。

 

 

 

 

⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
 

 

 

 

「――…というわけで、彼の犯人追跡メガネなんですが、こうすることでより対象の捕捉精度を…」

 

「なるほど…たしかにそうすればより正確性が増すというわけじゃな!は~素晴らしい!若いのにここまでの技術力があるとは……学会に出ればたちまちスターになれるぞ!」

 

「過ぎた科学は人々を傷つけるだけですよ。彼が飲んだ薬のように、技術を悪用するであろう輩は必ずいますから」

 

「そこまでよう考えが回るのぅ…そういえば、儂が今開発してるこのサスペンダーなんじゃがな、ここをこうすることで…」

 

「その話詳しく」

 

 

 互いにエキサイトしながら発明品を見せ合う二人の話をを蚊帳の外で聞いていたコナンだったが、ふと思い出したように阿笠に問いかけた。

 

 

「そういや博士、灰原はどうした?」

 

「ん?哀君ならそろそろ帰ってくると思うぞ……あぁ、新一と同じ薬を飲んで縮んでしまった子でな…今はここで暮らしとるんじゃ」

 

「なるほど…あ、お借りした彼のメガネ、調整完了しましたよ。はい新一君」

 

「あぁ、サンキュ…あんま変わってないような」

 

 

 しれっと糸司が阿笠から借りて話ながらも何やらいじっていた眼鏡…予備の犯人追跡メガネを受け取ったコナンは、何やら胡散臭げにそれを見ていた。

 

 

「かけたらきっと驚くよ」

 

「いや驚くって…別にどこも変わってね『こんにちは、ユーザー:シンイチ』うわっ!?」

 

「ほらね」

 

「おっほぉ~!」

 

 

 突然メガネから聞こえた機械質な女性の声に、コナンはびっくりして尻餅をつき、阿笠は興奮した目でメガネを見、糸司は当然だとジェスチャーするというまさに三者三様の反応を見せた。

 

 

『私はマスター:イトジによって開発された広域(Wide)相互(Inter)補助(Support)エンジン(Engine)、「W.I.S.E. (ワイズ)」と申します。以後お見知りおきを』

 

「ワイズ…?」

 

『早速ですが、(ヘッド)(アップ)(ディスプレイ)による拡張機能の説明をいたします』

 

 

 ワイズがそう言うと、コナンのメガネのレンズに様々な図や状態を示すグラフなどが表示された。

 

 

『まずこの犯人追跡メガネですが、人工衛星を通したGPSによって日本全土どこからでも、どこへでも対象の捕捉が可能となっています。更に、赤外線スキャンとAR(拡張現実)表示を用いることで建物などを透過立体表示し、従来の犯人追跡メガネでは不可能だったZ軸での追跡・位置の捕捉が可能です。更に、脳波操作による4K画質での録画・録音が可能となっており、物的証拠の回収が――』

 

「お、ぉう…」

 

 

 スラスラと新しい機能の説明を受け、コナンは完全に気圧されていた。

 

 

「私謹製のAIさ。私の家の家電の操作から軍の出動情報まで、オンライン空間なら敵無しだよ」

 

「頭おかしいだろそれ」

 

「いやいや新一!AIじゃぞ!?ヘッドアップディスプレイじゃぞ!?男の浪漫じゃろう!!」

 

「…さっきから騒がしいわよあなたたち」

 

「って灰原!?」

 

 

 突然入り口から聞こえた女物の声にコナンが反応すると、地下室の扉に手を掛けた少女…灰原哀がジト目を向けながら入ってきた。

 

 

「おぉ哀君、戻ったか。彼は…」

 

「それには及びませんよ博士。初めまして、雲波糸司です。よろしくね、哀ちゃん」

 

「………フン」

 

 

 手を出した糸司に、灰原は鼻を鳴らして無視し、通りすぎることで答えた。

 

 

「だいたいね…こんな怪しいやつをなんで地下室に入れてるのよ」

 

「怪しいて…糸司君は凄いんじゃぞ?彼の技術力は現代の最先端に2、3世代は差をつけとる。おまけに新一の正体も知っとるしのぅ」

 

「はぁ!?…あたしのことも話してないでしょうね?」

 

「………………」

 

「…1週間肉類抜き」

 

「そんなっ!!?」

 

 

 下手な口笛で誤魔化そうとしている博士に、額に少しだけ血管を浮かべた灰原は死刑宣告を下したのであった。

 

 

「コイツが『組織』の一員だったらどうするつもりだったの!?」

 

「仮に私がその『組織』の一員なら、今頃君たち生きてないよ」

 

 

 ないないと手を振って答える糸司に、眉間に皺を寄せた灰原はハ~とやけに長いため息を吐くと、敵意と警戒心の籠った目で糸司を睨んだ。

 

 

「言っとくけど、あたしはアンタを一切信用してないし、ましてやつるむ気もないから」

 

「ご自由に。無理しなくても結構さ…失礼」

 

 

 糸司の懐からテッテテ~テテテ!テテッテテ~と、どこかの部族のような音楽が鳴り始める。糸司は懐から音源…スマホ型の端末を取り出し、ピッと画面を押して耳元に当てる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「比護君!どうしたんだい?」

 

「!!!!!?????」

 

 

「ぃっ!?」

 

 

 糸司からその名前が出た瞬間、ギョルンという擬音が相応しい速度で灰原は糸司の方を向いた。思わずコナンが冷や汗を流したほどである。

 

 

「ん?あぁ、今ちょっとね。スピーカーで話してもいいかな?」

 

 

 横目で灰原を見た糸司は、音声をスピーカーにして机の上に置く。その端末から聞こえてきたのは、若い男の声だった。

 

 

『すみません、突然電話して』

 

「構わないよ。近々警視庁にプレゼンする予定の物も完成して少し暇をもて余していたところだ」

 

『じゃあ、今からそっちに行ってもいいですか?練習終わってちょっと甘いもの食べたい気分なんですけど、近くにケーキ屋とか無くて…』

 

「私はパティシエじゃないんだがね…」

 

『いや糸司さんの茶菓子美味いじゃないですか』

 

「嬉しいね。なら昨日作ったアイスシューでも用意して待っておこう。カフェモカでいいかな?」

 

『いいですね。是非お願いします』

 

「期待しておいてくれ。じゃあ、また後で………すみませんね。急用ができたので………おや?」

 

 

 そう言って糸司は電源を切り、コナンと阿笠に断って部屋を出ようとし…灰原に手首を掴まれた。

 

 

「あなた…比護選手とどういう関係?」

 

「あぁ、私は彼の所属してる『ビッグ大阪』の筆頭スポンサーでね。彼にはノワール東京からの移籍前から目を掛けてたんだ。で、以降色々あって仲良くなってね。今じゃちょっとしたお茶会をする気の置けない友人さ。ちなみに私の家には彼がビッグ大阪に移籍して初めてゴールを決めたボールが彼の直筆サイン入りで飾ってあったり…おやこんなところに新一君へのお土産に渡そうかなと思って持ってきた彼の直筆サイン入りレプリカユニフォームg」

 

 

 言い終わらない内にバッと糸司からユニフォームを引ったくった灰原は、一通りユニフォームを見ると改めて糸司の方を向いた。

 

 

「…まぁ、悪いやつってわけでもなさそうだし、話ぐらいはしてあげるわよ」

 

 

「(一瞬であの灰原を手篭めにしやがった…)」

 

「(哀君…)」

 

 

 一瞬で掌を返した灰原を、コナンと阿笠は半目苦笑いで見ていた。

 

 

「そういや新一君。さっき聞いた通り、これから私は比護君とコーヒーブレイクに興じるつもりなんだがよかったら「行く!!」君にはまだ何も言ってないんだが………まぁいいや」

 

 

 呼ばれてもないのに目を輝かせてついてくる気満々の灰原に、さすがの糸司も半ば呆れていた。

 

 

 




さて、いかがでしたか?
灰原即堕ち2コマ(誰得)でした。チャンチャン☆
ナニヲシテイルカキョーイン
多分セリフからわかると思いますが、書くとしたら次回はあの劇場版からです。
では、また次回で。

誰がいい?その2

  • 音速のトレーナー
  • 世界を旅する飛行タイプ使い
  • デトアラのスタンド使い
  • 東京皇国のゴーストライダー
  • 誰でもええわ。それよらブランチ
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