マッドでヤベーイやつにしか変身できないんだが 外伝 作:ジューク
ハイウェイの堕天使、公開初日から観てきました。
千速の姉御…カッケェっすわ…あとやっぱバイクってイイよね。
ラストは不動遊星もびっくりすると思う、とだけ言っておきます。
そんなこんなで私が結構好きな劇場版から本格スタートです。
「………さて、アイテムの数も狂い無し、他の器具も…問題ないな。行くか」
糸司は、玄関で立方体に近い形状のアタッシュケースを開き、中身を確認していた。やがて満足したのか、ケースを閉じて玄関扉を開ける。
「しかし、よりによって警視庁に卸す予定の新装備のプレゼンと被らなくてもよかったろうに…」
その顔は、おおよそ元気とはほど遠いほどにげんなりとしていた。
「いいか!?特別に連れてきてやったんだから、大人しく待ってるんだぞ?」
「うん!」
東京都・警視庁。
この日、事件の捜査協力を頼まれた男…世間から『眠りの小五郎』と評されている中身はダメ親父の毛利小五郎は、娘の毛利蘭、そしてコナンを連れて警視庁まで足を運んでいた。
「あ、お父さんネクタイ曲がってる」
「…!」
蘭が小五郎のネクタイの歪みを直そうとした時、コナンはニヤリと笑ってメガネの一部を取り外し、小五郎の右ポケットに忍ばせた。
その直後、奥の扉から二人の男女…高木渉巡査部長と佐藤美和子警部補が出てきた。
「あぁ、毛利さん」
「朝早くからご苦労様です。おはよう蘭ちゃん。コナン君」
「「おはようございます」」
佐藤の言葉に蘭とコナンの二人が返事をしたところで、小五郎が話を切り出した。
「広域連続殺人だそうだな」
「はい…一昨日小田原市の有料道路で起きた殺人事件の現場で、麻雀牌が発見されたんですが…」
「同様の麻雀牌が発見された事件が、他に東京、神奈川、静岡、長野の各県で、都合五件起きていたことがわかったんです」
「それまた随分と広範囲ですね」
『!!』
高木と佐藤が今回の事件の概要を説明していると、二人の後ろから聞き慣れない声がした。
五人がその方向を向くと、そこにいたのはアタッシュケースと革鞄を持った糸司だった。
「誰だアンタ?」
「あ、雲波さん!」
「すみませんね高木刑事。先程ちょうど着いたので。おや、コナン君じゃないか。君も呼ばれたのかい?そちらは…毛利小五郎さんですね?」
「あぁ…そうだが」
「失礼、申し遅れました。私こういう者です」
そう言って、糸司は胸ポケットから2枚の名刺を取り出し、小五郎と蘭に渡した。
「んと…警視庁…特別技術顧問ん??」
「ま、手っ取り早く言えば阿笠さんのような技術者です。今日は以前から依頼されていた、警察官に支給する装備品のサンプルのプレゼンを行う予定だったんですが…運悪く、今回の事件の合同捜査会議の日と被ってしまいまして。どうせなら捜査に協力してくれと小田切警視長から頼まれたんです。やっ、コナン君」
「こ、こんにちはー…」
「ふぅん…技術者、ねぇ…」
コナンは若干苦笑いで屈んだ糸司とハイタッチをし、小五郎はその様子と名刺を交互に見て胡散臭そうに片眉を上げていた。
「と、とにかく、詳しいことは会議で。お二人とも、どうぞ」
「あぁ」「えぇ」
高木の案内で、二人は会議室に入っていく。その瞬間、コナンの耳元から蘭には聞こえない音量で機械質な声が発せられた。
『ユーザー:シンイチ。マスター:イトジから伝言です。「プレゼンの際は驚かないように」と』
「は…?」
その言葉の意味をコナンが理解するのは、数十分後の話である。
まだ会議が始まっていない会議室では、ガヤガヤと警察官同士が話し合っている。そこへ小五郎を先頭に高木、佐藤、糸司の順で入ると、それに気づいたパーマの刑事が声をかけた。
「ん?おぉ毛利さんじゃありませんか!お久しぶりです!!」
「んん相変わらずでけェ声だな、横溝…」
それに対して小五郎は若干五月蝿そうに耳を指で塞ぎながら応える。その後言葉が詰まったので、察したパーマの刑事は苦笑いしながら話を続ける。
「参悟です…こっちは弟の重悟」
「知ってるよ…何度も会ってる」
パーマの刑事…参悟の後ろにいた無表情な短髪の刑事…重悟が気怠げに出てくる。それにもうんざりしたような返事をする小五郎の後ろで、高木は笑いを堪えながら参悟たちを指さして小声で佐藤に話しかけた。
「プヒッ…さ、
「しっ!」
「んん"?」
「あ"ぁっ!?………あ、ハハハハハ……」
「……………んで、そちらの女性は?」
その様子を怪訝に思った重悟が低い声と鋭い目つきで高木を睨むと、高木は慌てて愛想笑いを作った。それを呆れた目で見ていた小五郎は、参悟の後ろにいる女性の方を見ながら話を切り替える。
「え?あぁ失礼しました!彼女は埼玉県警の荻野警部」
「荻野彩実です。お噂は兼々…」
「いや~、埼玉県警にこんな美人の警部さんがいるたァ…」
「私が埼玉県警に勤務していた頃の後輩なんです」
「…ん?埼玉県警…?」
参悟が軽く身を引くと、長髪の女性が静かな声で答える。それに対して小五郎は一転、照れ臭そうに後頭部を擦りながら応えた。その時、先程佐藤が言っていた現場の中に埼玉県が入っていないことに気づいた小五郎は、不思議そうに呟いた。
「東京で殺害された被害者の自宅が所沢だっため、会議に呼ばれたんです」
「毛利さんは、どうしてここに!?…それと、後ろの方は……?」
理由を話した荻野の後に、小五郎が警視庁に来た理由を参悟が聞こうとした時、ようやく参悟は小五郎の後ろにいる糸司に気づいた。
「初めまして、横溝参悟刑事。警視庁特別技術顧問を務めさせていただいてます、雲波糸司です。よろしく」
「雲波…あぁ!!もしかして、『
糸司の名字で何かを思い出したように叫んだ参悟は、嬉々とした表情で糸司と握手を交わした。それに触発されたように、重悟と荻野も何かを思い出す。
「CR…あぁ、最近警視庁に設立されたっていうあのロボスーツのチームか」
「確か…県警や各市町村の警察組織の枠を超え、日本各地における独立行動・捜査権を警察庁から与えられている組織でしたよね?」
「はい。それこそ今回の事件のように、様々な都道府県で起きている連続殺人事件といった、各都道府県警が連携しないといけないような事件の早期解決を目的とした部隊です。今も、事件の起きた各県の上空をパトロールして貰ってます。不審な動きや通報を確認し次第即動くよう命じてますので、まぁ大丈夫でしょう。犯人も、まさか空から我々が目を光らせているとは思わないでしょうし」
「…それで、なぜ此方に?」
「えぇ。元々今日は私が開発した、警察官に支給する新しい装備品のサンプルをプレゼンする予定だったんですが…」
「今回の事件の合同捜査会議と被ってしまったので、小田切警視長から毛利さん同様、特別顧問として来ていただいたんです。毛利さんは、松本管理官からの要請です」
「フン。探偵や技術者に助けを求めるたァ、情けねェ話だなァ」
「同感だな」
民間人の糸司や小五郎が警視庁に来た理由を佐藤が補足すると、重悟が不満げに愚痴を溢す。それに同調する、ここにいる誰の者でもない声の方をそこにいた七人が向くと、杖を鳴らして歩いてくる無精髭を生やした隻眼の男と、尖った口元のヒョロリとした男の二人が近づいてきていた。
「あ、アンタ確か…長野県警の大和敢助警部!!それと………群馬県警のへっぽこ刑事!」
「ちょっ…や、やだなぁ毛利さん…ちゃんと山村ミサオって名前があるじゃないですか。ホラ」
隻眼の男…大和敢助警部の後ろにいた男…山村ミサオは、小五郎の呼び方にずっこけながら、立ち直して胸の警察手帳を開けて見せた。
「にしても事件があったのは長野県だろ?なんで群馬県警が?」
「犯行現場が長野と群馬の県境に跨ってんだ…そんで「遺棄された遺体の膝から下が、群馬県に入ったりしちゃったんですよねーこれが!」………」
「不謹慎ですよ、山村警部さん」
「あ、えと…ハイ…スミマセン…」
小五郎の問いかけに対して大和が答えるのを途中で遮り、山村がルンルン気分を隠さないドヤ顔で再び左胸の警察手帳を見せながら説明する。それに対して糸司がジト目で咎めると、途端にしおしおと勢いが鎮火した。
「はぁー…?ってか名前はもうわかったから…ん?
小五郎は若干面倒くさそうに手を振ると、ふと糸司が放った言葉に引っ掛かりを憶え、先程から山村が見せびらかしている警察手帳に目を凝らす。そこには…
と記してあった。
「け、警部…!?お前、警部になったのか…!!?」
「あ、気づいちゃいました!?お陰様で見事、警部に昇進しちゃいましたー!!」
「!?………はーー…お前が警部ねぇ…」
「(毛利さんから見ても相当なへっぽこ具合なんだろうな…)」
「(大丈夫かよ、群馬県警…)」
漸く気づいてもらえたと言わんばかりにウキウキで敬礼する山村に対し、小五郎と糸司、そして会話を盗聴しているコナンの三名は、感想は違いながらも似たような苦笑いを浮かべていた。
すると、三悟が何かを思い出したように小五郎に話しかけた。
「ところで、今日はあのメガネの少年は来てないんですか?」
「メガネの少年…?あぁ、コナンのことか?」
「そうそう、江戸川コナン君!彼がいるとなぜか事件がするんですよねー!」
その言葉を皮切りに、重悟、山村、そして高木と佐藤も、同じようにコナンのことを口にする。
「それで、途中で意識が無くなって、いつの間にか事件が解決しちゃってたりしますよね?」
「(やべっ!?)」
そして不意に山村が口にしたことに、盗聴中のコナンは顔を青ざめた。以前山村と共に出会した事件を解決する際、彼に時計型麻酔銃を打ち込んだことがあり、それを指摘されたからである。
「意識が無くなる…?」
「ホントに?」
「そりゃあねぇな…」
「ないないない…」
「山村警部、それ冷静に考えてヤバいですよ。人間が寝始めるのには最低でも10から20分はかかるのに、いきなり気絶となると、それはもはや結構重めの病気では?あとで私のかかりつけの医療機関紹介しますよ?(理由はわかったけど、なんか面白いからおちょくっておこうか…w)」
しかし、その場にいた人物のほとんどはそれをされた事がない上に、理由を大体察した糸司は内心笑いを堪えつつも、自分でそれを苦しくするようなジョークを放っていた。
「え!?僕だけ…!?おっかしいなぁ…?」
「んんっん゛!…そろそろ会議を始めたいんだが?」
山村が首を傾げていると、咳払いと共にパンパンと紙を叩く音が聞こえてきた。全員がそちらを向くと、室内であるにも関わらず帽子を被り、鼻元に髭を生やした太った男…目暮十三が後ろに痩せ型の男とがっしりした体格の二人の男…部下の白鳥任三郎と、上司であり、今回の捜査本部の管理官である松本清長警視を背に、着席を促していた。それを見た高木たちはいそいそと席につき、山村は松本の人相の悪さをこそこそと毛利に言って「ブン殴られるぞ」という警告に苦笑いしつつも席に戻った。
「さて、これから捜査会議を始めるわけなんだが…」
ホワイトボードなどの設置をして、いよいよ会議を始めようとした目暮は、ふと言葉を切ると、向かい側、小五郎の隣に座っている糸司の方を見た。糸司は目暮と目を合わせると、何かを悟ったように口を開く。
「………あぁ、私のプレゼンからでいいんですか?」
「あぁ、本来この部屋もそのために手配した場所なのでな」
「では、失礼して…」
糸司は、足下に置いていた小型の立方体のアタッシュケースを机の上に置くと同時に立ち上がり、その場の一同に軽く会釈をする。
「改めて皆さんこんにちは、初めましての方は初めまして。警察庁長官から外部委託を受けた、警視庁特別技術顧問の雲波糸司です。今回私は、警察庁長官からここにいる皆さんを含む、日本の全警察官に新しく支給することを予定している新装備の試作品を持ってきましたので、ご紹介します。では、会議もあるので手早く…高木刑事と佐藤刑事、前に出てきてもらえませんか?」
「え?」
「?はい…」
突然名前を呼ばれた高木と佐藤は顔を見合わせて疑問符を浮かべつつも立ち上がると、前に出てくる。それを確認した糸司は、アタッシュケースケースに手をかけ、ロックを外して開ける。
「これって…」
「拳銃と、銃弾……?」
その中にあったのは、ケースを覗いた高木と佐藤だけでなく、この場にいる全員が見慣れた物。則ち、拳銃と2発の銃弾。黒く鈍く光を反射するそれらが、白いクッションに包まれて丁重に収納されていた。
「この拳銃は皆さんお馴染み、五連発リボルバー式拳銃S&WサクラM360J。日本警察に正式採用されている拳銃です。が…今回私が新たに開発したのは拳銃ではなく、こっちです。まぁ、こんなのの何がどう凄いのかは説明するより…」
そう言うと、糸司はケースから中身を取り出し、拳銃の弾倉をズラして弾を籠める。そして弾倉を戻すと徐に振り向き…
高木に向け、躊躇なく引き金を引いた。
ルドベキア→キク科の黄色い花。
花言葉は「正義」「公平」「強い精神力」など。
ロボスーツとあるが、まあぶっちゃけるとアイアンマンスーツMk47の赤い部分をコバルトブルーのカラーリングにした上で左胸にルドベキアの意匠を施し、色々と装備を追加したもの。
まぁ自力でアイアンスパイダースーツ造れるんならアイアンマンスーツぐらい造れるよねっていう暴論です。ハイ。
ちなみに、CRは糸司を司令官とした4人の警察官で構成されたチームであり、その4人には【警察学校時代の同期で、全員が世間的には死亡した人間として扱われている】という共通点がある。
そして唐突に撃たれる高木刑事。
すまんな、悪気は…まぁ多少はあった()
誰がいい?その2
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