マッドでヤベーイやつにしか変身できないんだが 外伝 作:ジューク
第5話、キバっていって、心踊らすぜ!
ということで、どうぞ。
7月7日、七夕。
天の川の両端の織姫と彦星が会える云々とされているが、とある男…暗宮耀真にとってはそんなことは心底どうでもよかった。現在彼はパソコンに向かって作業をしている。そのパソコンには、紫の携帯ゲーム機…ガシャコンバグヴァイザーが接続されており、何かのデータのやり取りをしていた。と、そんな耀真に、もう一人の男…囃子祭我が近づいてきた。
「おぅ、何してんだ?」
「ん?あぁ…ちょっとダチからの頼まれ事をな。何すんのかはわかんないが…ま、アイツのことだし問題ないだろ。さて…取り敢えず休憩がてら、どっか行くか?」
「おっ!いいな!どっかで祭でもやってるといいんだがな!」
「確か今日って……あ、七夕か。神輿とかは期待できなさそうだが」
「構わねぇさ!七夕と言えど、一年に一度きり!祭に変わりねぇ!!行くぜいくぜぇ!!」
がっはっはと笑いながら一階へ降りていく祭我に、若干げんなりとした顔で続いていく耀真であった。
「しかし、どこもかしこも笑顔で溢れてやがる!平和が一番だぜ!!」
「ここ最近は変なことが起きてないしな…ん?」
二人が話しながら街中を歩いていると、耀真が見知った五人組の少女たちと出会した。
「あ!耀真さん!…と、誰?」
「お前!俺に話しかけたな!?これでお前らとも縁ができたなァ!!!」
「え?え!?え!!?」
「女子中学生相手にお前は何しとん、じゃっ!」
「あだっは!?」
祭我の勢いにアタフタしていたやよいだったが、耀真は祭我の頭にチョップを叩き込み、後ろ首を掴んで猫のようにズルズルと引き剥がした。
「えっと…そちらの方は…?」
「コイツ?囃子祭我ってんだけど…テンションがちょっとアレなやつでな。気にすんな。それより、お前たちこそどうした?」
「えっと…短冊を書きにいくところなんです!」
「短冊ねぇ…なんか無性に寿司食いたくなってきたな。晩飯寿司行くか」
「おっ!乙だな!!」
「お寿司!!?」
寿司というワードに過剰に反応したのは、彼女たちの大食い担当こと緑川なおである。
「いいないいな~…」
「………テイクアウトなら買ってきてやるよ」
「ホント!?やった~!!」
「あ~!なおちゃんだけズルい!!」
「ホンマや!ウチも食べたいわ!」
「わかったわかった。五人分買っておくから。…お前らの住所とか知らないけどな」
「大丈夫です。私たち、今日の夜は皆で星を見に行く予定なので」
「星?」
れいかの話によると、今日の夜は彼女たちの秘密基地で星を見ることにしているそうだ。
「よし、じゃあそこまで持ってってやるよ」
「「「「ありがとうございます!!」」」」
「夜遊びはほどほどにしとけよ?」
「「「「は~い!」」」」
そう言って、五人は元気に走っていった。
「ハッハッハ!意外と甘いとこもあんだなぁ!」
「うっせーわい」
回転寿司屋のテーブルで、二人は寿司を頬張っていた。
「んん!やっぱし寿司はエンガワだな!!」
「いや、俺はとろサーモンと〆鯖だわ」
「おっ!それもいいな!…そういやよ」
「ん?」
急に少し真面目な顔になった祭我に、耀真は怪訝な目を向けた。
「なんか…嫌な予感がするな」
「言うな言うな」
尚、この一食の会計は五人へのお土産込みで諭吉が二枚吹き飛んだ。
そうして現在…
「ホンットお前はフラグしか立てねぇよなぁ!」
「ハッハッハ!!すまんすまん!」
「すまんで済むかバカタレ!!!!」
成り行きを説明しよう。
二人がお寿司を届けに行く
↓
皆でお寿司食べながら短冊を飾る
↓
突然空が暗くなる
↓
アカンベェと赤鬼出てくる←今こ↑こ↓
「お前がマジョリーナとウルフルンの言ってたバケモノかオニ!?まぁ、俺の敵じゃあないオニ!行け、アカンベェ!!」
『ベェェェ!!』
「そんじゃあ、詫びも兼ねて俺が行くかねぇ!」
「あ?誰だオニあいつ」
「お前、それって…?」
「コイツか?コイツぁ俺用のドンブラスターさ。使い方は…こうだな!!」
そう言った祭我は、一つの赤い渦の形の歯車…ドンゼンカイオーアバタロウギアをドンブラスター祭刃亜にセットし、ダイアルを強く回す。
「ふんっ!!」
祭我が下にドンブラスター祭刃亜を撃つと、辺りが大量のスモークに包まれる。直後、上を見上げたその場の全員…赤鬼…アカオーニのみならず、プリキュアたち、更には耀真までもが絶叫した。なぜなら…
「ええええええ!?いやそっち!!??何かとは思ったけど、そっち!!!?」
ドスンと轟音を立てて高らかに笑う様は、中々に強烈なインパクトを持っていた。
「………あ、お、おのれ!デカくなったからって調子に乗るなオニ!アカンベェ!やれ!!」
「アカンベェエエェェ!!!」
そう叫んだ祭我…ドンゼンカイオーは左腕に装着された盾…アバターシールドでアカンベェの攻撃を受け流し、右腕のブレード…アバターソードでカウンターを叩き込む。
「わぁぁ…巨大ロボと怪獣の対決だぁ…!」
「…って観戦しとる場合ちゃうわ!」
「私たちも戦おう!」
そう言って祭我を中心に六人(五人と一体)はアカンベェを確実に追い込んでいた。
「さて…俺の相手はテメェか。赤達磨」
「誰が赤達磨だオニ!!」
「さてと」
「無視してんじゃねぇオニ!!!?」
怒るアカオーニを完全に無視し、耀真は黄色いダイヤル…アクチュエーションダイヤルが付けたゲームカセット…ガシャットギアデュアルを取り出し、アクチュエーションダイヤルを90度回す。
アクチュエーションダイヤルを回転させると、ゲームタイトルが現れ、そこから絵柄が描かれた色とりどりのメダル…エナジーアイテムが周囲にバラ蒔かれる。
「な、なんだオニ!!?」
耀真がガシャットギアデュアルのスイッチ…デュアルアップスターターを押すと、黒い面…GGハイパーモジュールから青いキャラクターが描かれたエネルギー盤が出現し、耀真を透過する。
そして耀真は、垂れた青髪のようなデザインが特徴のライダー…『仮面ライダーパラドクス:パーフェクトパズルゲーマー』に変身した。そして右腰に出現したホルダー…ギアホルダーにガシャットギアデュアルを挿し込む。
「…さぁ、始めようぜ。最ッ高に心が踊る………エキサイティングなゲームを!」
「…あぁ、始めてやるオニ。お前らがバッドエンドに染まるゲームだオニけどなああぁぁ!!!」
「よっ、と。ほいほいほいほい!!」
アカオーニが振り下ろした金棒を、耀真は軽々と避けて空中に手を翳す。すると、周囲に散らばっていたエナジーアイテムがパズルゲームの盤面のように均等に並び、耀真の手の動きに連動してスイスイと並び変わり、三つのエナジーアイテムが飛び出て耀真に吸収された。
「よ~し…そいっ!!」
「ぐぅっ!?」
「そらそらそらそらァ!!!」
耀真が右の拳を放つと、右腕は物凄い速さでゴムのように伸び、アカオーニに迫る。アカオーニは咄嗟に金棒でガードするが、耀真はお構いなしに連続で金棒に拳を命中させる。その様はさながらどこぞの海賊マンガの主人公である。
そう言って、祭我は右肩に付いた巨大なドンブラザーズギアを回転させて桃型のオーラを出し、アバターソードにエネルギーを溜め始める。オーラを真っ二つに切ると、肩に付いていた巨大なドンブラザーズギアが丸鋸のように回転しながらアカンベェに迫り、ガリガリと表面を削る。更に祭我本人は高くジャンプし、アバターソードを振りかざす。
耀真は追加でジャンプ強化のエナジーアイテムを吸収して空高く飛び、ダイヤルを回して再びギアホルダーに戻すと、足にエネルギーを溜めた。
「オニイィィィイ!!!???」
「ベエエェェェエエェ!!!??」
ドンブラザーズギアに追加で放たれたアバターソードの斬撃によってアカンベェは爆散し、デコルを排出する。更に耀真が放った必殺キックの乱舞で、アカオーニは自慢の金棒を根元から折られながら地面に叩きつけられた。
「『んめでたしめでたし!』ってか」
ドンゼンカイオーのままで歌舞伎のように見栄を切る祭我に、半ば呆れたように腰に手を当てながら右手でガシャットギアデュアルを抜き、変身を解除した。祭我も身体がどんどん縮み、いつもの姿に戻った。
と、その時である。
『!?』
聞き覚えのある悲鳴に、その場にいた全員が悲鳴の聞こえた方を見る。そこには…
左手でキャンディを捕え、右手でデコルデコールを持つトランプのジョーカーの格好をした男がいた。
「初めまして、プリキュアと…お邪魔虫の方々。私はジョーカー。にしても…お間抜けですねぇ。まぁ見ての通り、この子とデコルデコールは頂きました。それでは」
「っしまった!!」
変身を解除したのが仇となったのか。耀真がガシャットギアデュアルを操作する前に犯人…ジョーカーは暗闇の向こう側へと消えていった。
「キャンディ!!キャンディ………!」
「………完全に、一本取られちまったな」
「………」
暗闇へ手を伸ばそうとしたみゆきたち、虚空を見上げながら腕を組み、顔をしかめる祭我、ガシャットギアデュアルを持つ手を握り締める耀真。
その場に残されたのはそれだけだった。
さて、いかがでしたか?
最近の戦隊は歴代の戦隊の力を使う?
だったらこっちは歴代の戦隊ロボじゃい!!
こんなノリで生まれたのが祭我君の原案です。
文字通り、歴代のロボに変身します。ドンブラスター祭刃亜を上に放てば通常サイズで人型の敵と、下に撃てば巨大化して戦えます。
次回どうしよっかな…と考えてます。
では、また次回で。
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