マッドでヤベーイやつにしか変身できないんだが 外伝 作:ジューク
お待ちかね、電脳空間の時喰王のお話です!
ではでは、どうぞ!
Data1『デスゲー上等!ワイ、参上!』
『諸君は今、なぜ、と思っているだろう。何故私がこの様な事をしたのかと。私の目的は今、この瞬間に達成された。以上でソードアート・オンライン正式サービスのチュートリアルを終了する。プレイヤー諸君の、健闘を祈る』
「………」
もう一度言うわ。なんやこれ。
店でたこ焼き食っとったら酔っ払いが急に大声出したせいでビビって喉にたこ焼き詰まらせて死ぬとかいうクソダサい死に方というか関西人の鏡の死に方というか、とにかく死んで気ぃついたらなんやこれ。
しかも何や?SAOの世界の…よりによってクソベロン(※オベイロン)と肩を並べるレベルのいや並べたないけども。ネタキャラに転生してもうとるやんけ。キバオウって…ナンデヤ以外になんか持ちネタあったか?
てか今はそれどころやないわバカタレ。
どないしよ。マジでどないし…ん?
何やこれ?アイテム欄に…ベルト?
にしてもこれどっかで見たことあるような…
ベルトと………パス?偉くゴージャスやな…
でもSAOに電車なんて…………ん?電車?
電車…パス…ベルト…キバオウ…牙オウ……
「………夢か」
朝。この世界に来た日の夢を見たキバオウ……時喰王ニキこと『井時 王牙』は目を覚ました。
彼が今いる場所は74層にある彼の拠点となっている宿だ。彼は常に最前線の、なるべく目立たないような位置でレベリングに勤しんでいる。
「師匠。起きてますか?」
「ん?おぉすまんなキリ。ちょい待っとれ」
キバオウがキリ、と呼んだのは、原作主人公のハーレムイキリトさんことキリトだ。
彼がキバオウを師匠と呼ぶ。この世界を知っている人間ならあり得ないことが何故起きているのか、その全ての理由は第一層の攻略の時にある。
第一層の攻略会議。そこにキバオウはいた。
「皆!今日は俺の呼びかけに応じてくれてありがとう!知ってる人もいると思うけど、改めて自己紹介するよ。俺は『ディアベル』!職業は気持ち的に
「(気持ちでやったらアカンやろ。仮にもデスゲーやぞ?)」
広場の中心へと現れた青髪の青年…ディアベルが発したジョークに広場は多少の笑いや拍手であふれかえった。
「大したリーダーシップだな」
「今回は行けそうじゃねぇか?」
「(…アカンな、これは)」
キバオウは、周りの目や声を見聞きし、そう結論づけた。彼からすれば、周りにはバカしかいないからだ。
「さて、こうして最前線で戦っているプレイヤーのみんなに集まってもらったのは他でもない……」
そう言って、ディアベルは一呼吸おいてから続けた。
「今日、俺たちのパーティーが迷宮区の最奥に続く階段を見つけた。明日か明後日には第一層のボス部屋にたどり着く!ここまで来るのに一か月。俺たちは示さなければならない…!ボスを倒して、第二層へ行く…始まりの街で待っている皆にいつの日か、このゲームがクリアできるということを示すために…!」
そうディアベルが意気込んだ瞬間、周りから拍手が巻き起こる。
が、キバオウは口をへの字に曲げた後、ハァとため息を吐いた。そして…
…瞬間、場が凍りついた。
「……キミは?」
「ワイはキバオウっちゅーもんや。あのなぁ……ここは攻略会議の場や。余計な前座は要らん。ここにおる何名か、忘れとるんとちゃうか?これはデスゲー。普段からピコピコやっとるスマホゲーと違うて、HPが全損したら死ぬんやろ?物理的に。仮にも攻略会議っちゅー大切なモンに出るんやったら、もーちょい危機感持って貰わんとこっちが困るわ」
その言葉に、周りは何も言い返せなかった。場の空気を読まない彼への怒り以上に、彼の正論に対する反論も出なかったからだ。そして、キバオウは取り出した本をパンパンと叩きながら更に続けた。
「それと、この無料配布の情報であった…あー、何やったか?…あぁそうそう、『イルファング・ザ・コボルトロード』やったか?これには『ボスの持つ四本のHPバーの内、最後のバーがが赤ゾーンになると、ボスは持っている武器と盾を捨てて腰にかけている
その最後の一言で、大半のプレイヤーは俯いてしまった。
「…まァ、何にせよや。リラックスはええけど、必要以上にだらけさせんのは勘弁してくれゆうこっちゃ。ほな、後の仕切りは頼むで、ディアベルはん」
「………あ、ああ…」
マイペースなキバオウに、ディアベルはただただ頷き、攻略会議の本題に入っていった。
そして迎えた第一層ボス討伐。今はディアベル率いるC隊とD隊がそれぞれ一本目と二本目のゲージを削り切り現在はF隊とG隊が主な火力となって三本目を削っている。ここまでの討伐組の損害は、タンク役のA隊B隊のメンバーが何度かHPを半分にさせられた程度。赤の危険域に追い込まれたプレイヤーは0だ。
取り巻きの『ルインコボルト・センチネル』もキバオウが属するE隊とG隊が十分に余裕を持ちながら片付けることができているので、途中からはG隊をメインボス戦場の方へと回す。数十秒後、三本目のゲージが削り切られた。
「よし、ラスト一本だ!気を緩めずに行くぞ!」
ディアベルの声と同時にC、D隊のプレイヤーがF、G隊のプレイヤーと入れ替わり、〆に入った。キバオウたちE隊はいつでもサポートに入れるよう待機。キバオウは真剣にその様子を見ている。
遂に、最後のゲージがレッドゾーンになった。
「くるぞ!!」
ディアベルの叫びと同時にコボルトロードは右手の斧と左手の盾を乱雑に投げ捨てる。
更に後ろ腰から抜き払ったのは、大きな曲刀…
「………え?」
プレイヤーたちは目の前でコボルトロードが持つ武器の意味がわからず、固まってしまった。そんな茫然とした彼らを嘲笑うようにコボルトロードは垂直に飛び、空中で体を捻り、武器に力を溜めた。
「…マズい!!っんのやらっ!!!」
キバオウがディアベルたちの方向へと走り出した直後、コボルトロードは落下すると同時に蓄積したパワーを深紅の輝きに変えて竜巻のように解き放った。その行動から、コボルトロードが何をしようとしているか、キバオウはジャンプして体を捻った段階で気づいた。
カタナ専用ソードスキル、重範囲攻撃『
即時発動に加え、回復手段が存在しないこの状態異常を受けた時は、仲間がスイッチで敵のヘイトを引かなければならないのだが、ここまで続いていた楽勝ムードがひっくり返った上に絶対的リーダーのディアベルが一撃で打ち倒されてしまったことによる動揺でほとんど誰も動けなかった。唯一動けたのはこの事態を予測できていたキバオウだけだ。しかし、そのプレイヤーたちの数秒の硬直が大技を放った後のコボルトロードの硬直を回復させる時間を与えることとなってしまったのだ。
「おいB隊!はよヘイト集めんかい!!」
キバオウの怒号でハッとした褐色スキンヘッドのプレイヤーが急いでコボルトロードの攻撃を防ごうと盾を構えて前に出るが、もう遅い。
コボルトロードはそうはさせまいと目の前にいたディアベルを両手で握った野太刀を床すれすれから高く斬り上げるソードスキル『
そのまま空中でディアベルを叩き斬り、トドメを刺そうと剣を振り下ろす。そう思われた時だった。
「ふんぬぁりゃあああぁ!!!」
黄金の鋸…ガオウガッシャーで空中にいるディアベルを足場にするようにキバオウはコボルトロードの攻撃を受け止め、ドスンと大きな音と砂煙を立てて着地した。砂煙が晴れると、プレイヤーたちが見たのはディアベルを跨ぐような体勢で今も尚コボルトロードの攻撃を堪えているキバオウだった。そして…
ガオウガッシャーで無理矢理野太刀の方向をキバオウから見て右に剃らし、キバオウのすぐ横に野太刀の一撃が炸裂した。キバオウはすぐさまこれ幸いとばかりにディアベルの胸ぐらを掴み、後方のE隊の方へ投げ飛ばした。
「早よポーション飲ませて叩き起こせ!!」
キバオウの指示で、プレイヤーたちへ慌ててディアベルに駆け寄る。それを見届けたキバオウはコンソールを弄り、一つの黄金のパス…マスターパスを手に取る。
「ほんまやったらこんな序盤のボスごときに使うつもりなかったんやが…特別大サービスや」
マスターパスをキャッチすると同時に、腰にベルト…ガオウベルトが装着され、落ち着いた、それでいて壮大な音色の待機音が流れ始める。
マスターパスをガオウベルトのバックルにセタッチすると、黄金のフリーエネルギーが放たれ、キバオウを守るアーマー…オーラスキンや、オーラアーマー…ゲイターブレストとなる。更に、キバオウの顔を包むマスクを縦に通る線路…ガオウレールの上を鰐の頭部…電仮面が通り、正面で停止して展開される。
まるで鰐の顎が閉じるように複眼…ゲイタースキャンアイが形成され、キバオウは『仮面ライダーガオウ』へと変身した。
これこそが、『SAOの世界』における、仮面ライダーガオウの誕生の瞬間であり、仮面ライダーガオウの伝説の始まりである。
さてさて、いかがでしたか?
いや~、難しい…SAO。
でも、結構楽しかったですね。
次も別のスレ民を出します。
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ではでは、また次回で。
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