マッドでヤベーイやつにしか変身できないんだが 外伝 作:ジューク
今回は世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo
のストーリーです。
ではでは、どうぞ!
※対戦相手の技構成は主の独断で決めていますので、そこんとこご注意ください。
第1話『翼は駆ける、蒼空を』
豊かな自然と独特の文化を持つ土地…ジョウト地方。
そこにある最大級のポケモンスタジアムでは、ジョウトの王を決める戦いが始まりかけていた。
観客席から強い歓声が響く中、サウスサイドの入口にスポットライトが集中し、スモークが吹き出る。そこから現れたのは、唾を後ろにした帽子の上にゴーグルをかけ、何故かビリヤードのキューを持つ少年だ。
少年…ゴールドは天に向かってガッツポーズを取り、歓声に応えると、歓声はより一層強まる。
実況の言葉と共に、今度はノースサイドにスポットライトが集中し、スモークが吹き出る。
実況が間抜けな声を出す。それもそのはず、いつまで経ってもノースサイドからチャンピオンが現れない。と、一人の観客が自分にかかる影に気づき、上を見上げて大きな声を出した。
「?………おいアレ!!上だ!!!」
その声を聞いた全員が上を見る。そして…
一人の男がポケモンに乗って急降下してきた。まるで白金を彷彿とさせる大きな金属質の鴉のようなポケモン…色違いのアーマーガアはその巨体に似合わない機敏さで翼をはためかせてホバリングすると、ドスンと着地して頸を下げ、男…ツバサを地面に降ろす。
「ありがとな、『オウガ』。ほい」
「ガアッ!」
ツバサは背中のバッグから大きな桃…モモンのみをアーマーガア…オウガに放り投げる。オウガは器用にそれを嘴でキャッチし、そのままバリボリと咀嚼し始めた。
『おいおいチャンピオン!!!いったいどこまで行ってたんだよ!?今日は試合だろ!?』
「すまん。ちょっとハウオリシティまでマラサダ買いに行ってたわ。オウガならひとっ飛びだし」
『フッリィ~~ダアァム!!この男の辞書に束縛という文字は無いのかぁ!?』
なんとこの男、比較的近いとは言え普通なら飛行機で数時間はかかるアローラ地方の大都市、ハウオリシティまでマラサダを買いに行っていたのだ。無論挑戦者であるゴールドは顔をひきつらせている。
「ふざけてんのかよ、チャンピオン」
「んん?お~、お前がチャレンジャーか。………うん、良い面してるな。ポケモンたちとのコミュニケーションも上々か。大変よろしい。あと、バトルの時は割と気を引き締めていくタイプだから、期待してくれていいぜ?」
『………えっと…と、取り敢えず!チャンピオンも現れた!ルールは交代アリ、伝説幻禁止の66フルバトルだ!道具は持ち物のみOK!互いの全てをぶつけちまえ!!!』
「両者、ポケモンを!」
実況の言葉と共に審判が現れる。その合図に合わせて二人はボールを出し…ゴールドはキューで突き、ツバサは空高く放り投げた。
「いけっ、エーたろう!」
「フワライド、テイクオフ!!」
「エーテッ!」
「フ~ワ~」
ボールから出た互いのポケモン…ゴールドのエーたろうことエテボース、ツバサのフワライドは互いに向き合い、戦闘態勢に入った。
「何だあのポケモン………でも、まずはこれだ!エーたろう!『ねこだまし』!」
「フワライド、『ちいさくなる』!」
ツバサのフワライドは縮小しようとするが、それよりもエテボースのその身体の大きさとは不釣り合いな大きな二股の尻尾が迫る。が…
「エテッ!?」
「はぁ!!?」
エテボースの手はフワライドをすり抜けた。その間にフワライドはどんどん縮んでいく。それを見たゴールドはすぐに結論に辿り着いた。
「…ゴーストタイプか!」
「そういうこと。事前にお勉強ぐらいしときな。フワライド!もう二回『ちいさくなる』!」
「フ~ワッ!」
そうして続けて二回縮小したフワライドは、最早視認すらも困難になってしまった。それを見届けたツバサは次の段階に入る。
「フワライド!次はひたすら『たくわえる』!」
「フワワワワッ!!」
「くそっ!エーたろう!『れいとうパンチ』!」
「エ~テッ!…エテッ!?」
ツバサの指示を受けたフワライドは綺麗なエネルギーをどんどんその身体に吸収していく。ゴールドはさせじとエテボースに指示をするも、エテボースの尻尾は空を切るばかりだ。やがて計6回の『たくわえる』を使ったフワライドにツバサは次の指示を出した。
「よくやったフワライド!『バトンタッチ』!」
「フワッ!」
ツバサの指示を聞くと、フワライドはエネルギーで形成されたバトンを握った直後、ツバサが持つボールの中へと戻っていった。
『おっと、チャンピオンがここでポケモン交代!次は何を出す気だァ!?』
『この流れでツバサ選手が出すポケモンは
「行ってこいカイリュー!」
「バァウッ!!」
ツバサの腰のボールが独りでに開き、中から次のポケモンが現れた。現れたのは、黄色い肌に一対の触角のようなものを持つドラゴン…通称600族と呼ばれるポケモンであるカイリューだ。
『ツバサ選手が次に出したのはカイリューだぁ!チャレンジャーゴールド、大丈夫かぁ!?』
「カイリュー?じゃあ問題ねぇ!!エーたろう!『れいとうパンチ』!!」
「エーテェッ!!」
「カイリュー!受け止めろ!!」
「バウッ!!」
カイリューはエテボースの大きな尻尾から繰り出される極寒のパンチを真っ向から受け止めた。するとカイリューが技を受けた腹部からパキパキと凍っていく。そして数秒後、カイリューは氷の中に閉じ込められてしまった。
「よっしゃあ!!」
「おっ!?」
『なんとここでカイリュー、『こおり』状態になってしまった!!まさに絶体絶命かぁ~!?』
『こおり』状態のポケモンは動けなくなる。それはポケモントレーナーの間では常識である。
「エーたろう!続けて『れいとうパンチ』!!」
「エテッ!エ~テ~ッ…!!」
エテボースは指示を受けてカイリューに尻尾を振りかざしながら猛スピードで接近する。そして攻撃が繰り出される直前、ツバサはニヤリと笑って大声を出した。
「カイリュー!『かえんほうしゃ』!!」
「は!!?」
ツバサが叫んだ直後、突然氷に亀裂が入った。亀裂はどんどん音を立てて大きくなり…割れたと同時に高温の炎がエテボースを包み込んだ。
「エテ~~~ッ!!??」
「エーたろう!?クソ!!なんで『こおり』状態なのに指示が…!?」
「フッフッフ…まだまだ甘いな少年」
「んだとぉ!?」
チッチッチッと人差し指をわざとらしく振ったツバサは得意気に話し始めた。
「『こおり』状態だから絶対動けないってのは間違った常識。フレアドライブやかえんほうしゃ…炎タイプの技の一部には攻撃と同時に『こおり』状態を解除できる技があるんだ。ウチのカイリューはバトルスタイルの関係上序盤は技を受けがちだからな。当然対策済みさ。そして……上級者のポケモンにそうホイホイ弱点を突くのはオススメしないぜ?」
ツバサがそう言った直後、カイリューはどこからか小さなプレートを取り出し、バッと翳す。するとプレートが光の粒に変わり、カイリューに吸収された。そしてカイリューは身体の中の力を解放するかのように大きな雄叫びを上げた。雄叫びはビリビリと会場全体を揺らすかのような威力だ。
「な!?」
『なぁんとォ!!!ここでカイリュー、まさかのパワーアップ!!どうなってんだァ!!?』
『先ほどツバサ選手のカイリューが出した物は、『じゃくてんほけん』と呼ばれるアイテムです。高価な割に一回限りの使い捨てではありますが、持たせたポケモンが弱点のタイプで攻撃された時に攻撃力が倍増するという破格の効果を持っています。そして…ここからがツバサ選手のカイリューの本領発揮ですよ』
「クソ!こうなったら無理矢理押しきってやる!エーたろう!『れいとうパンチ』!」
「エテ~~ッ!!!」
ゴールドの指示を受けたエテボースは、再びカイリューにれいとうパンチを繰り出す。そして攻撃は再びカイリューのどてっ腹に決まり…
「エテッ!!?」
「は…!?」
「カイリュー!『ドラゴンクロー』!」
「バァウウウゥッ!!!」
「エッテ~~~ッ!!??」
「エーたろう!!?」
お返しとばかりに放たれたカイリューのドラゴンクローは、しっかりとエテボースの身体を捉え、そのままスタジアムの壁まで吹き飛ばした。カイリューはフンスと大きな鼻息を出し、ドカンと両手を打ちつける。
「さぁ、少年…いや、ゴールド君。悪いが君には味わってもらうぜ?」
その不敵な微笑みは、ゴールドだけでなく観客すらも戦慄させた。
さて、いかがでしたか?
次回でバトルは終わるかなぁ…
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