パン屋の娘とリベンジ少年   作:-つくし-

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対バンイベントに苦戦中の作者です。ピュアのカード全然持ってなくて捗りません( ・᷄д・᷅ )
第9話です!それではどうぞ!


第9話 少年、ライブへ行く

 俺らは無事テストを終えることができた。課題となっていた国語も山吹さんのおかげで60点もとることが出来た(100点満点中)。ほかの教科は90点以上をとることができた。

 

「石田君勉強すごいんだね〜。なんで現国だけできないかが不思議だよ」

 

 それは俺自身が1番不思議に思ってるよ山吹さん。

 

「で、赤点回避出来たんか? 夢生は」

 

「おう……。結構ギリギリだけどな」

 

 これも市ヶ谷さんのおかげらしい。いつもよりも断然良いって心穏が言っていた。ちなみに戸山さんも無事だったらしい。

 

「テストが終わったってことは部活だな。今日からまたがんばろーぜ!」

 

 省いてしまったが俺は転校してすぐ部活へ入ることが正式に決まった。

 大禪高校との対戦に向けて準備を進めなければ。花咲川のシステムにアジャスト《適応、順応》出来なければただの地雷だ。バスケはチームスポーツ。1人がサボればチーム全体に支障が出る。一人一人の心がけが大切だ

 。

 

 

 ~体育館~

 

 俺らは体育館にて練習をしていた。今はチームディフェンスの確認中。

 普段はゾーンディフェンス敷いている花咲川だが、俺の加入によりあるディフェンスを試している。

 

 ボックスワン《1人がエースをマンツーマンで抑え、残りの4人でゾーンディフェンスを敷くこと》ディフェンスだ。

 

 漫画『SL〇M D〇NK』で湘〇高校が海〇高校のエースとシューターを止めるために敷いていたディフェンスだ。大禪高校には絶対的なエースがいる。ウィンターカップを目指すなら避けて通れない相手だ。そのためにもこのディフェンスを習得せざるおえなかった。

 

 ただ元のディフェンスがゾーンディフェンスだったため、チーム全体で習得するにはあまり時間がかからなかった。俺がエースとマッチアップする前提で練習していたため、基本俺はゾーンを展開する側に回ることはなかった。

 

 1on1の練習になった。前は夢生としかできなかったがココ最近で大体の人と1戦を交えることができた。個人の力は可もなく不可もなくと言った感じだ。チームオフェンスに特化しているチームだと思った。その分、個人で打開できる選手が少ない。夢生と心穏はそれが可能だった。

 

 この高校は練習後の片付けは先輩後輩問わずみんなでやっている。大禪高校では後輩がやるのが普通だったから新鮮だった。

 

 キャプテンいわく『みんなでやった方が早く終わるしみんなで練習してんだから後輩だけに押し付けることはできないよ』とのことだった。良いキャプテンである。

 

 練習が終わった後、俺らは駄弁っていた。

 

「そういえば今週の土曜日ポピパのライブだな」

 

 ポピパのライブが迫ってきていた。俺としては非常に楽しみである。

 

「いや〜久しぶりにライブ行くね〜」

 

「だな」

 

 最近行けていなかったみたいだ。

 

「明優は多分ライブする場所知らないと思うからとりあえず明優の家の近くで集合してみんなで行こうぜ」

 

「さんせ〜」

 

「2人ともありがとね」

 

「練習お疲れ様〜僕は帰るね〜」

 

 心穏が帰るのと同時に俺と夢生も帰った。

 

 

 そしてライブ当日となった。俺の服装は今日も今日とてTシャツバスパンだ! だってライブハウス熱気凄そうだし……。そんなことを思いながら自分の服装を肯定化していた。

 

 ちなみに夢生と心穏はバッチリオシャレをしていた。

 

「お前、バスケやる気満々か? オシャレしているところも見てみたいもんだぜ」

 

「服、買わなきゃだね〜」

 

 いつでもバスケできるって考えたらこの服装でもいいじゃないか!! 動きやすいし、全然いいと思うんだけどな。

 

 俺らはお店で差し入れを買ったあと、ライブハウスへと向かった。

 

 

 ~CIRCLE~

 

 ライブハウスは『CIRCLE』という名前だった。

 

 受付の人に言えば差し入れを渡せるそうなので俺らは受付へ行き差し入れを渡そうとした。

 

「すみません、ポピパの人に差し入れを渡したいんですけどー」

 

「はいはいー、あ! 君は確か〜須高君だっけ? また来てくれたんだね〜。

 ちょっと待ってね〜楽屋通してあげるから!」

 

 そう言われ俺らは楽屋の前まで来た。

 

「おい明優、開けてみろよ」

 

「いやだよ、みんな着替え中とかだったらどうするんだよ、気まずい雰囲気どころか犯罪になるわ」

 

「今受付の人が話通してたから〜大丈夫じゃないかな〜」

 

 確かにそうだった。いやそんなやましいことを想像してたわけじゃない。あくまでも最悪なリスクを想定して開けたくなかっただけだ。

 

 ノックをして心穏を先頭に俺らは楽屋へと入った。

 

「失礼しま〜す。みんな今日頑張ってね〜。これ僕達からの差し入れ〜」

 

「わあ! 桐間君ありがとう!」

 

 差し入れに真っ先に飛びついたのは戸山さんだ。ライブ前なのに緊張とかしてないのだろうか。

 

「サンキューな」

 

 と市ヶ谷さん、口調がクールだ。

 

「じゃあ俺らは邪魔したら悪いからこれで失礼するよ、みんな頑張ってね」

 

「はーい」

 

 山吹さんが反応し、俺らは楽屋を出た。楽屋は女の子の甘い香りで充満していた。あのままずっといたら理性が保たれなくなりそうだった。

 

 そして俺らは会場に着いた。今日の出演するバンドは、『Aftergrow』、

『Poppin’Party』、『Roselia』、ポピパ2番目か、Aftergrowって確か羽沢さんがいたよな。この機会で聞けて丁度良かった。Roseliaは知っていた。わりと巷でも実力派バンドとして有名だ。ポピパは『STAR BEAT! 〜ホシノコドウ〜』、と『夢を撃ち抜く瞬間に!』という曲を演奏するようだ。

 

 演奏が始まった。まず最初のAftergrowは前髪に赤いメッシュを入れた子がギター兼ボーカルで羽沢さんはキーボードだった。ドラムの子は一瞬男子かと勘違いしてしまった。なんだろう白っぽい髪のギターの子は心穏のような雰囲気を感じる、語尾が伸びてそうだ。ピンク色の髪をしたベースの子は市ヶ谷さんに負けず劣らずでかかった。どことは言わないが。

 力強い演奏で観客を魅了していた。

 

 そしてポピパの番になった。戸山さんがギター兼ボーカル、牛込さんがベース、花園さんがギター、市ヶ谷さんがキーボードで山吹さんさんがドラムだった。演奏しているみんなはとてもキラキラ輝いていて、そしてみんな楽しそうだった。

 

『STAR BEAT! 〜ホシノコドウ〜』はアップテンポなのに切ない旋律を奏でていた。2曲目の『夢を撃ち抜く瞬間に!』は仲間を思った曲、そんな風に感じた。何かグッとくるものがあった。

 

 俺はポピパのみんなが演奏中、山吹さんにしか目がいかなかった。

 他のポピパのみんなも良かった。だけど俺は山吹さんにしか目がいかなかった。ドラムを叩いている時の山吹さんはとても力強くて楽しそうで、みんなと話している時とはまた違った笑顔で、本当にバンドが好きなんだな、そう思った。

 

 そしてトリを飾るのはRoseliaだ。ボーカルの人、よくあんな高音出せるなぁ。ん? ギターの人って風紀委員の人じゃなかったっけ。バンドやってるなんて意外だなぁって思ってたら生徒会長もキーボードだ! 大人しい人だなって思ってたけどこれもまた意外だ。ドラムの子もよく頑張っている。

 おそらく今日1番の歓声を貰っていたのはRoseliaだった。やっぱり人気は高いのだろう。

 

「いやーどこも演奏凄かったな〜。明優、どうだった?」

 

「めちゃめちゃ凄かったよ! もうファンになっちゃいそうだ」

 

「みんなすごいよね〜」

 

「そういえば明優、ずっと山吹さんのこと見てたよね〜」

 

 え? バレてた? これやばい? 

 

「え、え? 俺はちゃんとみんなのこと見てたよ〜」

 

 しらばっくれといた。これから先もいじられるんだろうか。最悪だ。

 

 そんな会話をしているとポピパのみんながやってきた。

 

「みんなお疲れ様〜最高だったよ〜」

 

「ありがとう〜! 桐間君!」

 

 おいおいこんなところでイチャつくな、牛込さんと心穏よ。甘すぎて胃もたれしそうだ。なんでこれで付き合ってないんだろうか。

 

「ねえ石田君、どうだった?」

 

 そう聞いてきたのは山吹さんだ。

 

「最高だったよ! 山吹さんのドラム力強くて、なにより楽しそうで! バンド大好きなんだなぁって思ったよ」

 

「そう? ありがとう!」

 

 と言った瞬間山吹さんは顔を赤くした。

 

「山吹さん大丈夫? ライブで疲れたの? 顔がなんだか赤いよ」

 

「ううん、な、なんでもないよ!」

 

 とは言っているものの心配だ。会場の熱気にやられてなければいいが。

 

「じゃあここら辺にして、楽屋戻って反省会するぞ〜」

 

 市ヶ谷さんの点呼でポピパのみんなは楽屋へと戻って行った。

 そして俺らもCIRCLEを後にした。

 

 帰り道俺は山吹さんのドラムを叩いてる姿が目に焼き付いて離れなかった。山吹さんのことを考えていると頭がぼーっとする。なんでだろう。

 

 

 ~やまぶきベーカリー~

 

 俺はクリームパンが恋しくなり、やまぶきベーカリーに立ち寄った。

 奇跡的にクリームパンは余っていた。今は山吹さんのお母さんが店番をしていた。

 

「あら石田君、いらっしゃい。沙綾達のライブどうだった?」

 

「はい、最高でしたよ。俺もいい刺激をもらいました」

 

「あら〜そう。そういえば前買ったクリームパン味、いつもと違うって思わなかった?」

 

「確かに少し感じましたね。焼き方とか変えたんですか?」

 

「いいえ、違うわ。あのパンは実は紗綾が作ったの」

 

 山吹さんが作った!? そうなんだぁ。

 

「あの時は『私が作る』って言って言うことを聞かなかったわ。理由は話してくれなかったけどお母さんは何となくわかっていたわ」

 

 これは何を意味するのだろうか。山吹さんが俺のために手作りしてくれたのか。じゃあ牛込さんのチョココロネはどうなんだろうか。あれも手作りなのか。

 

「石田君、これからも沙綾のこと、よろしくね」

 

 そして俺はクリームパンを買い、店を出た。

 

 山吹さんが俺のためにクリームパンを作った。その事が頭から離れない。

 彼女のことを自然と目で追ってしまう。彼女と話していると変に意識してしまう。

 俺は彼女に惚れているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ポピパのセトリは自分の趣味です!1期の沙綾加入会は本当に感動しました(T_T)

最後に、星9の評価をしてくれた【脇腹にダメージ】さん、ありがとうございます!

そしてお気に入り登録者数が15人を突破しました!ありがとうございます<(_ _)>とても励みになります!これからも頑張っていくのでよろしくお願いします。

それではまた次回!

新たな作品でヒロインにするなら?

  • Poppin’Partyの誰か
  • Afterglowの誰か
  • Pastel*Paletteの誰か
  • ハローハッピーワールドの誰か
  • Roseliaの誰か
  • Morfonicaの誰か
  • RAISE A SUILENの誰か
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