パン屋の娘とリベンジ少年   作:-つくし-

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ついに10話目です!

それではどうぞ!


第10話 少年、後悔する

「ねえ石田君、これ着てみてよ」

 

俺は今山吹さんとショッピングモールに来ている。しかも二人きりで。

 

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~石田家~

 

『石田君、良かったらなんだけど今週の日曜日お出かけに付き合ってくれないかな』

 

家でNBAの試合見ていると山吹さんからMINEがきた。しかもお出かけの誘い!?どういう風の吹き回しだろうか。

 

『その日は部活休みだからいいけど、俺なんかでいいの?』

 

『うん、実はとある理由があって石田君じゃないとダメなんです』

 

え?俺じゃなきゃダメなの?俺なんかしたか?落ち着け、もちつけ私。冷静に返信するんだ。俺ならいける。あくまで平然を装うんだ。

 

『なんで俺じゃないとダメなの?』

 

『それは当日にならないと教えられないかな〜』

 

と俺の懸命なアタックもいなされてしまった。理由を知っとけば安心できると思った俺の魂胆は儚く散ってしまった。

 

『じゃあ午前の11時に公園に集合ね!』

 

そこでMINEが終わった。

 

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~ショッピングモール~

 

そんなことがあって今ここにいる。なんで俺じゃなきゃいけなかったのか。それは意外にもすぐにわかった。

 

そう俺の服を買いにくるためだった。なぜ山吹さんなのかというと夢生が山吹さんに俺の服がバスケのやつしかないから良かったら見てあげてほしいと一任したのだ。山吹さんは二つ返事でオーケーしたらしい。しまいには

 

『お前と山吹さんのために最高の場を俺からプレゼントした。せいぜい頑張ってくれたまえよ』

 

とMINEがきた。あいつガチで殺す。まあ服買う機会を与えてくれたのは素直に嬉しいし、女の子の視点から見た方がより良いものが買えるだろう、そう思った。だが俺はあることを知ることになる。

 

女性の買い物は長いということだ。俺もかれこれ1時間半くらい着せ替え人形として服を着続けている。今ならポ〇モンの主人公がプレイヤーによって何度も着せ替えをされている気持ちが分かるかもしれない。だいぶ辛くなってきたが、俺のためにやってくれてると思うともういいよ、とは言えなかった。

 

結局俺はジーンズと紺色のチノパンツ、パーカーを2着ほど購入した。

 

「山吹さんありがとう、助かったよ」

 

「どういたしまして〜もうお昼だしここで食べちゃう?」

 

山吹さんの誘いで俺らはハンバーグ屋さんに足を運んだ。

 

2人ともほとんど同じものを頼んでいたのには笑ってしまった。

 

「ねえあのピンク色の髪の人ってもしかしてPastel*Paletteのボーカルの人?」

 

「うん、そうだよ」

 

へ〜こんなところでテレビに出てるようアイドルがバイトしてるんだ。

 

そんな他愛のない話をしながら食べ、そしてハンバーガー屋さんを去った。

 

「俺ジュース欲しいから自販機で山吹さんの分も買ってくるよ」

 

「いや、大丈夫だよ」

 

「いいっていいって、今日のお礼ってことで受け取って欲しいな。じゃあここに座って待っててよ」

 

そう言い、俺は彼女の元を離れた。その行動が後に最悪な出会いを産んでしまうことを、俺は知る由もなかった。

 

 

~沙綾side~

 

石田君が自販機へ行ってしまった。石田君の着せ替え、楽しかったな。こんな機会を作ってくれた須高君には感謝しないとね。2人きり、所謂デートっていうやつだと考えると体が熱くなってきた。せっかく2人きりのチャンス!逃したくない!その一心だった。

 

ここに来るまでは手を繋いできた。彼は顔を赤くしてたが多分私も同じだろう。彼の手の温もりは忘れられない。

 

「ねえそこのお嬢さん、俺たちと遊ばない?」

 

その言葉が私にかけられているのに気づくのには時間がかかった。男は3人いる。

 

「今友達を待ってるので結構です」

 

私は丁重にお断りした。邪魔されてたまるもんか。

 

「まあまあそういわずに、行くぞっ!!」

 

男は強引に手を引っ張ってきた。助けて・・・、石田君・・・!

 

 

~明優side~

 

山吹さんの元に行こうとすると何やら3人組の男に絡まれていた。やらかしてしまったと思った。ん?あいつらどこかで見覚えが・・・。そんなことはどうでもいい、今は山吹さんのところへ行かなければ。

 

「お前は石田じゃねーか!!」

 

俺はやつの姿を見た瞬間息を飲んだ。

 

「・・・!糸井ぃ!!」

 

糸井純也(いといじゅんや)、こいつは大禪高校のバスケ部、そして俺へのいじめの主犯だ。

 

「なあんだ、高校を中退したと思ったら今度は彼女を作ってバスケから逃げたか。残念な男だ。負け犬がよ」

 

「山吹さんは俺の彼女じゃない!!バスケからも逃げてねぇよ。極悪卑劣なやり方でしか俺に太刀打ちできなかったくせによ、負け犬の意味、辞書で調べ直すんだな」

 

「へ〜威勢がいいね〜。前の大人しい感じはどこへいったのかな。彼女の前では強気でいたいのかな」

 

いちいち癪に障る野郎だ。ふざけやがって。

 

「まあいいさ、今のうちにいくらでも言っとけ。俺はお前に『バスケ』で勝つ。くだらない争いはする気はねーぞ」

 

「ほお〜随分自信があるみたいだね〜。その膝でどこまでもつかな」

 

膝はお前らのせいだろ、ふざけやがって

 

「まあ今日はこのくらいにしておいてやるよ。喜びの再開もできたことだし、行くぞお前ら」

 

そういうと糸井は仲間を引連れてどこかへ行った。

 

今この場には不穏な空気が流れている。

 

「ねえ石田君教えてよ・・・!私に花咲川に来た理由を教えてよ!石田君のこと、私に助けさせてよ!」

 

今までもポピパのみんなに聞かれてきたが話したくないので一蹴していた。

 

「・・・今日は親がどっちもいないんだ。ここまできたら話すよ。家まできてくれる?」

 

山吹さんになら話してもいい。絶対的に信頼している彼女にならない話してもいいと思った。

 

雲行きが怪しい。俺らは足早に家へと向かった。

 




最後に、今回出てきたオリキャラについて書いてお別れです!
それではまだ次回!



糸井純也《いといじゅんや》

年齢17歳 身長187cm 体重80kg

誕生日 4月4日

特徴:明優のいじめの主犯。明優とは同じくSG(シューティングガード)でポジションが被っていた。オフェンス面は十分だったためディフェンスを補強するべく明優の方がスタメンで使われていたためそれに嫉妬しいじめをした。都内でも指折りのプレイヤー。性格の悪さで有名。先輩に好かれるが上手い。

新たな作品でヒロインにするなら?

  • Poppin’Partyの誰か
  • Afterglowの誰か
  • Pastel*Paletteの誰か
  • ハローハッピーワールドの誰か
  • Roseliaの誰か
  • Morfonicaの誰か
  • RAISE A SUILENの誰か
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