パン屋の娘とリベンジ少年   作:-つくし-

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また執筆中に謝ったデータを削除してしまいました(´△`)
第7話です!どうぞ!


第7話 少年、少女と練習する

目が覚めると時刻は午後8時を回っていた。

久しぶりに昼寝だったのにも関わらず3時間近くも寝てしまっていた。

 

俺は夕飯を食べる前に今日聞けなかったことをMINEで聞こうとした。何を血迷ったのか知らないが、夢生でも心穏でもなく山吹さんに聞いてしまった。

 

『ごめん山吹さん、突然なんだけど気になることがあって…』

 

既読は5分くらいでついた。

 

『なになにー?』

 

そこから俺は今日気になったことを質問していった。

 

Q.戸山さんの髪型は猫がモチーフなんですか?

 

A.あれは星らしいよ。香澄、キラキラドキドキするものが好きだから。でもよく猫と間違われてるよ。

 

Q.山吹さんは須高達と前々から仲は良かったんですか?

 

A.私が野球とかスポーツ観戦するのが好きだから、ポピパのみんなを引連れてよく試合を見に行ってたんだよね。後1年生の時からクラスが一緒だったりで何かと接点があったから仲は良いよー。

 

Q.市ヶ谷さん、キレッキレですね。

 

A.うちの有咲はいつもキレッキレだよ。会話の盛り上げ方が丁寧なんだ。

 

といったような感じだ。最後に至っては質問ですらないが。

 

最後に『くだらないことばっか聞いてごめんね。おやすみ〜』

と早めのおやすみを山吹さんからの返信を確認しあたあとグットリアクションを押し、スマホの電源を落とした。

 

 

 

~石田家リビング~

 

「明優、今日の学校どうだったの?友達できた?」

 

「うん。まあ一応色んな人と喋ったよ」

 

俺はポピパのみんな以外にも色んな人から話をかけられていた。

でも何故花咲川へ来たのか、とは誰にも聞かれなかった。気を使っているのだろう。

 

「ああそう、良かったわね。ところでいい感じの女の子はいたの?」

 

「ブフォッ!!!」

 

俺は思わずお茶を吹き出してしまった。

 

「あらあら。そうなのね〜。まさか明優が転校そうそう恋しちゃうなんて!ママ感心しちゃったわ〜」

 

「ちょっとママそんなんじゃないから…。いきなりすぎて驚いただけだって…」

 

そう、ただ驚いただけだ…。

 

「ママ、明けの恋なら喜んで応援するわ!いつでも連れてきてらっしゃい!」

 

「違うって言っとるべや!」

 

耐えきれなくなった俺はおもわず北海道弁が出てしまった。未だにこんな時、どのようにリアクションをとったらいいかがわからない。

 

「明日も学校でしょ?早く風呂入って早く寝ちゃいなさい」

 

俺は今しかない!と思い一目散に風呂場へと逃げ、上がったあとすぐさま2度目の就寝を試みた。

 

 

 

~公園~

 

いくら学校が始まろうと朝の習慣は崩したくなかったのでいつも通り朝練を始める。

 

シュートを打っていると見覚えのある彼女がこちらへ向かってきた。

 

山吹さんだ。朝早くから会えるとは全く思ってなかったためドキッとしまう。

 

「石田君おはよー。今日も頑張ってるねー」

 

「山吹さんもおはよう。店の手伝いとかってあったりしないの?」

 

「うん。いつもはあるんだけど今日はいいって言われたの。でも早く起きて暇だったから散歩してたんだー」

 

やっぱり飲食店って朝の仕込みがあったりするんだ。大変そうだ。

 

「良かったら私がボール拾う?」

 

え、まじで。ありがたいけど・・・

 

「俺シュート外しちゃうし。弾かれたボールって結構飛ぶんだよ?」

 

スリーポイントを打っているとわかるが、弾かれたボールはかなり飛んでいってしまう。ボールの落下地点を見極めるのも最初は慣れないものだ。

山吹さんに負担はかけさせたくない。断ろうとしたその時、

 

「石田君外さないしょ?レディーのこと、走らせないって信じてるから!」

 

そう言い彼女はゴール下まで行ってしまった。意外と山吹さんって茶目っ気があるんだなと思った。だけどそこがまた可愛らしく思えた。覚悟を決めるしかない。

 

俺はシュートを打ち始めた。

 

 

 

~沙綾side~

 

シュートを打っている石田君の姿はとても凛々しかった。前は須高君と桐間君と一緒にいたから本来なら大きいはずの彼も可愛らしく見えた。だけど私と並ぶとやっぱり男の子なんだなって。私とは20cm近く離れてるのかな?

 

一定のリズムで放たれるシュート、ブレることのない綺麗なシュートフォーム。まるで精密機械のようだった。

石田君に迷惑はかけたくない。女子のボールより少し重たいボールを彼の構えているところに正確にパスを出すことを心がけた。

 

彼はとても集中している。私も彼のことを真剣に見守っていた。

 

バスケをしている時の彼は楽しそうに見えた。毎日練習がしてるから相当バスケのことが好きなんだなって。私の付け入る隙なんてないのかも・・・。

 

そんなことを考えているうちも、彼は黙々とシュートを打っている。彼のシュートは落ちることを知らないんじゃないかってくらいリングへ吸い込まれていった。

 

その時、彼が口を開いた。

 

「ねえ山吹さん、バンド楽しい?」

 

「うん、楽しいよ!ポピパのみんなといられるのがすっごく幸せなんだ〜」

 

「そうなんだ。いいな〜バンド。憧れるよ。ザ・青春みたいな感じで!俺のバスケやってなかったらバンドマンになるのもありだったかも」

 

「あはは、そうかもね。でも石田君にはバスケもすごい似合ってるよ」

 

「そうかな?そう言ってもらえると嬉しいな」

 

「俺、見てたらわかると思うけど、派手なプレーはあんまりしないんだ。ずっとディフェンスしたりしてチームのみんなに目立ってほしくて。俺縁の下の力持ち的存在になりたかったんだ。だってみんながあんまりやらなさそうなことを淡々とやる人ってかっこいいと思わない?」

 

彼のプレースタイルは確かに堅実そうだ。

 

「そうだね。ドラムもそんな感じだよ。縁の下の力持ち的な存在だよ」

 

彼と私はもしかしたら似ているのかもしれない。

 

ここでひとつ提案してみた。

 

「ねえ石田君、その良かったらなんだけど・・・。週何回かでいいから私も石田君と一緒にバスケしていいかな、できるにはパス出しくらいだけど・・・」

 

思い切って言ってみた。迷惑かもしれないけどこれがチャンスだと思ったから勢いでもう言ってしまおうと思った。

 

「え?パス出しだけって暇じゃないの?結構退屈だと思うんだけど」

 

「ほ、ほら!いい運動になるじゃん!私も体動かさないとな〜って思って。それに石田君話してくれるでしょ?あんまり退屈じゃないよ」

 

「わかった。それならいいよ。でも家で仕事がある時はそっちを優先してね。もしかしたら俺山吹さんのお母さんに怒られちゃうかもしれないから」

 

石田君は嫌な顔ひとつせずにオーケーしてくれた。仕事があったら仕事を優先するっていう条件付きで。

 

「大丈夫だよ。母さんにはちゃんと説明するからさ」

 

「じゃあ今日は区切りがいいしやめよう。お疲れ様山吹さん!また学校で!」

 

「うん。お疲れ様〜」

 

今日は解散した。これから毎朝が楽しみになった。

 




沙綾ちゃんには一途であってほしいですね〜。
そういえば皆様、つぐみちゃんのバースデーガチャ引きましたか(-ω-?)
自分は引こうかどうか迷ってます(;´・ω・)
これから人の健闘を祈ります(*-人-)

それではまた次回!

新たな作品でヒロインにするなら?

  • Poppin’Partyの誰か
  • Afterglowの誰か
  • Pastel*Paletteの誰か
  • ハローハッピーワールドの誰か
  • Roseliaの誰か
  • Morfonicaの誰か
  • RAISE A SUILENの誰か
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