《元》ヒーロー ヴィランに堕ちゆく   作:手足と羽が生えたにんじん

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今回から原作合流のため初投稿です

会話させつつ周りの状況伝えるの難しいっすね…
言葉だけでこのキャラが喋ってるってわからせるの難しいっす╭(°A°`)╮


ヴィランへの門出

「で? これ以上俺の身の上話で喋ることあるか? 義爛。 」

 

「いいや、 十分さ。」

 

 

義爛と呼ばれる男は懐から拳銃とタバコを取りだす。

 

 

「吸っても構わないか?」

 

「別に構わねぇ。」

 

 

今ここにいるのは拳銃型のライターでタバコに火をつける男と白髪の男の2人だけだった。

 

 

タバコを吸う方は裏社会で名高い闇のブローカー 義爛

白髪の方はヒーロー『サーモメーター』として活動してた男 冷水暖暮

 

ブローカーは拳銃型ライターを懐にしまいつつ口を開く。

 

 

「悪いな。 さすがに元ヒーローとなると必要以上に警戒しちまう。」

 

「別にいいさ、すぐに信用されるとは思っていない。」

 

「だが、かなりの有名人がお出ましとはな。」

 

 

義爛はタバコをふかしながら話を続ける。

 

 

「今から一年くらい前、世間を大いに騒がせた強盗(ヴィラン)殺害事件の加害者 ヒーロー『サーモメーター』」

 

「あの時の炎上ぶりは凄まじかった。 誰もが君を叩きもはや(ヴィラン)が無実の被害者じゃないかと思わせるほどの批評ぶり。」

 

「俺の話はいい。 というかさっき俺が話しただろが。」

 

「おっと、すまない。 職業柄こういう語りも必要なもんでね。 では単刀直入に聞こう? 何が欲しい?」

 

 

義爛が聞くと冷水はニヒルな笑みを浮かべる。

 

 

「俺が自由に動ける組織を紹介して欲しい。」

 

「となると…ちょうどいい所がある。 (ヴィラン)連合って知ってるか?」

 

「雄英高校を襲撃した奴らか?」

 

「そうだ、そこにあのヒーロー殺しが所属してたって話さ。」

 

 

冷水がテレビに目を向ける。

テレビには『エンデヴァーがヒーロー殺し ステインを捕まえた』というニュースが流れている。

 

 

「そう! 今このニュースでやっているヒーロー殺しさ。」

 

「ヒーロー殺しとかはどうでもいい。 どういうとこか俺の目で見てから決める。」

 

「そうか、ならば2日後にまたここに来てくれ」

 

 

吸殻を灰皿に捨て言葉を続ける。

 

 

「そういや、君の家を襲った(ヴィラン)が脱走したと聞いたが?」

 

「あいつらなら体の中から燃やして海に捨てた。」

 

「えげつねぇやつだ。」

 

 

義爛はそう呟いた。

 

 

 

 

------

 

 

 

 

 

「………黒霧、こいつトバせ。 俺の大嫌いなもんがきやがった。」

 

 

とある郊外にあるバー。

全身が手で覆われている男は冷水が気に食わないのか、黒霧と呼ぶ黒いもやに覆われたバーテンダーに指示を出す。

 

 

「こいつヒーローだろ。 なんでここにヒーローを連れてきた。」

 

「いいや、元ヒーローだ」

 

「どっちしろヒーローだったんじゃねぇか。 黒霧、さっさとトバせ。」

 

「まァまァ…せっかくご足労いただいたのですから話だけでも聞きましょう。 死柄木弔。」

 

 

黒霧は全身が手で覆われている男をたしなめると「それに。」と話を続ける。

 

 

「あの大物ブローカーの紹介、そこで問題は起こさないハズです。」

 

「あぁ、ほかのヒーローとのつながりはないとみていい。 まあ、どっちしろ手数料はしっかり頼むぜ? 明日は2人連れてくる予定だからな。」

 

 

冷水が義爛に目線を向けると、義爛は1度煙を吐き話を続ける。

 

 

「とりあえず紹介だけでも聞いてくれ。 知ってると思うが元ヒーロー『サーモメーター』として活動してたやつだ。 」

 

 

義爛の言葉に続き冷水も口を開く。

 

 

「本名は調べりゃ出てくるが一応、冷水暖暮だ。」

 

冷水は真っ直ぐな目を死柄木弔に向け、続ける。

 

「俺はヒーロー殺しがどうとかでここに来たわけじゃない。 俺は命をかけて人を守ってきた。 だが守ってた奴らは俺を遊ぶだけ遊んで捨てた。 俺を守ろうとしなかった。 だから否定する。 ヒーローたちには、やつらは守る価値がないものだと。 大衆には、ヒーローに守られてるのは当たり前のことなんかじゃないのを知らしめるために(ヴィラン)になる。 それだけだ。」

 

「そこまでは聞いてねぇし興味もない。」

 

「元ヒーローだから本来なら外に伝わらないヒーローの情報も持ってるし、戦力的にも問題は無い。 役に立つ。」

 

「ちっ…まあいい。 今日のとこは帰れ、明日の奴らを見てから考える。」

 

 

死柄木は面倒くさそうに手で追い払うような仕草をとる。

 

 

「わかった。義爛、帰ろうぜ。」

 

「じゃあ黒霧さん、手数料は明日の分と合わせて頼むぜ?」

 

 

冷水が先に外に出たので、義爛も手を軽く振りつつ後を追う。

ドアを閉め階段を下りてる途中で義爛が話を振ってきた。

 

 

「どうだ? あそこでよさそうか?」

 

「あぁ、死柄木ってやつは若いがあいつには悪意が宿ってた。 かなり立派なやつだ。 あいつは大物になる。 それに…」

 

「それに?」

 

 

義爛が聞き返すと冷水は淡々と答える。

 

 

「ああいう(ヴィラン)ってのは後々良くも悪くを社会に、世界に大きく影響を与える様なやつになる。ヒーロー時代の勘ってやつだ。」

 

 

冷水は少しの濁りもない真っ直ぐな目をブローカーに向け、答えたのだった。




どうも 名前が例のリスニング四天王の人です。

元々敵連合に加える予定でしたので、ヴィラン開闢行動隊がでてくる林間学校編まで結構駆け足で展開早いかもしれませんが、お許しください!ボルガ博士!! ウワァァ!!

次回は1回別視点を挟んでから林間学校編に進みたいと思います。
別視点ではヒーロー活動をしてた頃のサーモメーターを掘り下げていきたいと思います!
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