《元》ヒーロー ヴィランに堕ちゆく   作:手足と羽が生えたにんじん

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えー かなりお待たせしてしまい申し訳ありませんでした。

間違えて新規作品の所に執筆してたんでコピペして次回投稿のところに写したので変なところありましたら申し訳ありません。 すぐに修正いたします。

そしてお気に入り100件もありがとうございます!
ランキングにも載ってたという情報を聞きました! すごく見たかった…!!

というかサブタイトルのそろそろネーミングセンスの無さがバレてきた…。


ヴィラン『サーモメーター』 追撃

「ああ、安心してくれ焦凍。 お前を殺すつもりは無い。 ただ、そこのツンツンいがぐりくんを貰ってくだけだ。」

 

「だから誰がツンツンいがぐりだァ!」

 

 

俯いている焦凍を無視し、手のひらを爆破させつつ突っ込んでくる爆豪。

 

 

「おいおい、免許無しに人に対して個性で傷つけんのは犯罪になるぞ。 分かってるか?」

 

「そのことなら許可が出てんだよ!」

 

 

冷水に対して爆豪は『爆破』の個性を使い、あっちこっちにとびまわり機動戦を仕掛けてくる。

 

 

「そう、 なら相手は(ヴィラン)とはいえ人に危害加えようとしてんだ。 こっちも容赦はしないぞ?」

 

 

冷水は左手に振りかぶって個性を使い、周りの空気を冷やす。

すると、冷水を守るように氷の壁ができ上がる。

 

 

「テメェも氷系の個性か。」

 

「あれ? 俺の事知らない感じ? 割と世間騒がせたんだけどな。」

 

「知るかぁ! 」

 

 

爆豪は何度も攻撃を試みるがその全てが避けられるか、氷に阻まれていた。

 

一旦、爆豪が距離を取ると、冷水は次々と氷の壁をを生成してゆく。

 

 

「チッ…やりずれェ…」

 

「どけ! 爆豪!」

 

 

焦凍の声に反応し、避ける爆豪。 冷水のところに炎をはなつ焦凍。

 

冷水が生成した氷が溶けてゆく。

 

 

「暖兄さん。 俺は兄さんが(ヴィラン)になってしまった理由は知ってる。 兄さんの周りで何があったかも知ってる。 だからこそ…俺は兄さんをここで止める!」

 

 

真っ直ぐな目でかつての師を見つめる焦凍。

 

 

「そうか…焦凍…ごめんな。 俺はもう止まれねぇんだ。」

 

 

覚悟を決めた焦凍と既に覚悟が決まっていた(ヴィランになった)冷水。

 

睨み合っているとそこに割り込む影がひとつ。

 

 

「横ががら空きなんだよ!!」

 

 

右腕を大きく振りかぶり、冷水の顔面に爆破を叩き込む。

 

少しよろめいた冷水に追撃する爆豪。

 

 

「死ねェ!」

 

 

しかし爆豪の追撃は避けられ、冷水は爆豪の右腕を軽く手を触れる。

 

触れられた腕に違和感を感じた爆豪は即座に冷水から距離を取る。

 

 

「チッ…爆破の出が悪ぃ… テメェ! 何しやがった!」

 

「暖兄さんの個性は『温度調節』だ。 右腕の温度を下げられて汗が出なくなったんだろ。 」

 

 

冷水の方を警戒しつつ焦凍は続けて警告をする。

 

 

「兄さんの手に触れたらだめだ。 一気に体温を奪われて動けなくなるぞ。」

 

「チッ…めんどくせぇ」

 

 

周りに氷を生成し、相手の隙を作ろうとする冷水。

 

やつの手に触れずに左手のみで攻撃をする爆豪。

一定の距離を保ちつつ炎で氷を溶かし、冷水を牽制する焦凍。

 

 

何度かの攻防を経て爆豪の右手が温まって来た頃、遠くから木を薙ぎ倒しこちらに向かってくる音が聞こえてくる。

 

 

「氷が見える! 爆発音も聞こえるし交戦中かもしれない!」

 

「ん…? なんだ? こっちに来るのか?」

 

 

そんな冷水の疑問をかき消すように、障子はできるだけ大きな声で叫ぶ。

 

 

「轟! 爆豪! どちらか光を頼む!!」

 

 

こちらに向かってくるのは緑谷を抱える障子、そしてひとつの山に見える大きな黒い影。

 

それは自身の個性である『黒影(ダークシャドウ)』に取り込まれた常闇だった。

 

 

「かっちゃん! 光をお願い!」

 

「あぁ!?」

 

 

敵味方見境なく暴れる『黒影』の攻撃を避けながら、冷水や爆豪に向かってくる障子たち。

 

 

「え!? サーモメーターさんいる!?」

 

「サーモメーターとはマンダレイが言ってた奴か!?」

 

 

障子達が冷水に気づいた頃には、既に冷水が攻撃を仕掛けられる範囲であった。

 

冷水は障子と『黒影』に向かって氷塊を生成する。

 

 

「障子くん! 避けて!」

 

「ぐっ…」

 

「うお、 まじか。 最大火力の氷なんだけどな。」

 

 

冷水が放った氷塊は『黒影』には全く効いていなかった。

 

『黒影』は冷水に標的を定め攻撃を仕掛ける

 

 

「どういう事だ! デク! 説明しやがれ!」

 

「かっちゃん、常闇くんの個性が暴走して…」

 

 

標的が冷水に向いているうちに説明をする緑谷と障子。

 

 

「だが、ちょうどいいじゃねぇか。 あいつに任せれば…」

 

「いやそれは無理だ!」

 

「あぁ!? それはどういうことだ!」

 

 

爆豪の提案を即座に否定する焦凍。

 

 

 

一方、冷水は『黒影』の攻撃を何とか避け続けている。

 

 

「そういやあの2人、光がどうとか言ってたな。」

 

 

この化け物を連れてきた2人が言っていたことを思い出す。

 

 

(見るからに影っぽいし光に弱いのか? まあやってみる価値はあるか。)

 

 

冷水はそう仮定すると腕に巻いているリストバンドのようなものから、小さな袋を取り出すと『黒影』にむけ放り投げる。

 

そして『黒影』の方に向き、両手をつきだす。

 

 

「暖兄さんは! 炎も出せる!」

 

 

焦凍の叫びと同時に冷水の両手から炎の渦が巻き起こる。

 

 

『ひゃん!!』

 

「お、小さくなった。」

 

 

情けない声を発し縮まってゆく『黒影』。

 

 

「すまない…たすかっ……」

 

 

常闇は感謝を述べようとするが目の前にいたのは焦凍でも爆豪でもなかった。

 

しかし常闇の目の前には知らない男がいると言う事実に言葉を失う。

 

 

「暖兄さん。 これで一応4対1だが投降する気は無いか?」

 

「ごめんな。 焦凍。 俺はもう止まれねぇんだわ。」

 

「サーモメーターさん。 やっぱり(ヴィラン)だったんですか…」

 

 

緑谷が驚きを隠せない表情で聞く。

 

マンダレイから聞いてはいたがどこか信じきれなかった。

ヒーローが(ヴィラン)になったなんて信じたくはなかった。

 

 

「あぁ、まあ(ヴィラン)になった理由なんて調べりゃいくらでも出てくるから後で調べな。 お前らを殺すつもりは無い。 今日の所はそこのツンツンいがぐりくんもらってくだけだから。」

 

「やっぱりかっちゃんが目当てで…」

 

「おい! 爆豪! 俺たちが食い止めとくから先に施設に戻っ…」

 

 

呼びかけるが爆豪からの返事はない。

それどころか爆豪の姿はどこにも見当たらなかった。

 

 

「なっ…どこ行った…!」

 

「ああ、彼なら俺のマジックで貰っちゃったよ。」

 

 

緑谷達は声の聞こえる方へ向く。

 

そこには仮面で顔を隠し、コートを着ている男が木の上に立っていた。

 

 

「コンプレス、捕まえたのか?」

 

「そりゃもうバッチリに。」

 

「なっ… 返せ!!」

 

「どけ!」

 

 

緑谷は叫び、焦凍は右足からコンプレスが立っていた木を氷漬けにする。

 

コンプレスは鮮やかな身のこなしで回避をし、後ろの木に飛び移る。

 

 

「返せ? 妙な話だぜ。 爆豪くんは誰のモノでもねぇ。 彼は彼自身のモノだぞ! エゴイストめ!」

 

「コンプレス。 余計なこと言ってないで早く撤退しろ。 俺が時間を稼ぐ。」

 

「いいじゃないか! 俺はエンターテイナーとして…」

 

「いいから早くしろよ。」

 

「はぁ…わかったよ。 じゃあ最後に一つだけ。」

 

 

コンプレスは右手でビー玉のようなものを2()()見せびらかすように指で挟んでいた。

 

 

「こちらはアドリブだが常闇くんも貰っちゃったよ。 彼もいいと判断したんでね。」

 

 

「この野郎!! 貰うなよ!!」

 

「緑谷! 落ち着け!」

 

 

冷静さを失う緑谷を障子がたしなめる。

 

 

「では、これにて俺のショーは閉幕ってことで。 あとは頼むよ、サーモ。」

 

「1分稼いでやるからさっさといけ。」

 

 

コンプレスは撤退しつつ、誰かに語りかけるように喋る。

 

 

「開闢行動隊! 目標回収達成だ! 短い間だったがこれにて幕引き! 予定通りこの通信後五分以内に()()()()へ向かえ!」

 

「幕引き…って…」

 

 

言葉の意味を理解した頃には皆がコンプレスに向かって走っていた。

 

 

「やつを逃がすな!」

 

 

コンプレスを逃がすまいと追おうとするが、氷の壁に阻まれる。

 

 

「言ったよな? 時間は稼ぐって。」

 

 

そう言い放ち、誰も通すまいと道路の中央に立ち氷の壁を作ってゆく冷水。

 

 

「どいてください! サーモメーターさん!」

 

「それは無理な相談だ。 」

 

 

そうするうちにもコンプレスの姿は小さくなって行く。

 

 

「緑谷、障子。 俺が何とか食い止めるからあいつを追え。」

 

「しかし…」

 

「いいから早く! このままだと爆豪も常闇も攫われて相手の思うつぼだ!」

 

「だが、あいつをどう突破すれば…」

 

「俺を信じろ。」

 

 

焦凍は障子の目を見て言う。

 

 

「わかった。 頼むぞ。」

 

 

障子はコンプレスを追おうと走り出す。

 

 

「作戦会議はいいが、大声でするもんじゃないぞ。」

 

 

障子が向かう方向に氷の壁を展開する。

 

しかしその壁は後ろからの炎によってすぐに溶かされてしまう。

 

 

「暖兄さんは氷を生成するのにラグがある! 早く行け!」

 

「うおっ…まじか。」

 

 

冷水は氷の壁を再度展開するが間に合わず、障子達は抜けていってしまった。

 

 

「あいつら、追わないのか?」

 

 

全く障子達を追う素振りを見せない冷水に質問する。

 

 

「なに、 2人くらいなら問題ないだろ。」

 

「それに、焦凍が食い止めるんだろ? それに応えてやるのがサーモメーターって男だ。」

 

 

冷水は少し懐かしむような口ぶりで語るのであった。




えーどうも 四天王です(だいぶはしょる)

本当は合宿編終わらせる予定でしたけどこれ以上お待たせするのは良くないアル! と心の中の自分に言われたので一旦切ります。
次回の分が絶妙に尺が足りなかったら別視点で挟んで尺稼ぐんで安心してくれよな!()

次回こそ、合宿編終了します!

というか俺の作品めっちゃ早足な気がするの気のせi……
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