唸るほどOOP(おもしれー女ポイント)を荒稼ぐ乙女ゲー転生   作:おもしれー女

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第1話


 死んだ俺は乙女ゲーの主人公に転生した。

 

 

 

 

 もうほんとクソッたれだ。どうせならギャルゲーの主人公に転生したかった。

 

 それは俺の前世が男だからという訳ではなく、もっと差し迫った理由があるからだ。

 

 

 知ってるか? 乙女ゲーはギャルゲ-と違いめちゃくちゃ死にやすい

 

 

 乙女ゲーはマジですぐ死ぬ、大抵の攻略キャラがメンヘラで会話をしている気がしない。

 

 やれ返信が遅れただの俺の話を真面目に聞いてくれないだの少しでも気に食わない行動をとればこちらのタマを取りに来るヤベェ奴しかいない

 

 俺の経験では乙女ゲーの死亡率はファンタジー要素が入ったらドン、攻略キャラに暗い過去があればさらにドンだ。

 

 よく分からない?

 

 ギャルゲで言うなら緑色のキャラぐらいの地雷度だ。

 

 何? 前世が男のくせに何故そんなことを知っている?

 

 理由は俺がノベルゲームレビュワーだからだ。

 

 YOUTUBEにも動画をあげてた。

 

 その流れもあり、俺は乙女ゲーというものをいくつかプレイしたことがある。

 

 急に自分語りすんなよと思うだろうが大切な事なのだ。

 

 なぜならこの世界は俺がプレイしたことのある乙女ゲーの一つ

 

 

 『BLACK(ブラック) SWANS(スワンズ)』(通称:ブス)

 

 

 もちろんクソゲーだ。

 

 

 

 

 あらすじをコピペしよう。

 

 

 

 

 

 

 この世界で最も語られた神話……

 

 遥か昔、この世界の神は信仰を忘れ、争いばかりを続ける人間の愚かさに失望し、世界を亡ぼそうとした。

 

 荒ぶる神の御業はすさまじく、地は割れ、空は砕ける。

 

 このままではこの世界は死に絶える。

 

 僅かばかり生き残った人間達は地に伏して神に許しを請うと神は言った。

 

 

「人が生きるに値する宝を見せよ、それを見て私の心が動けばこの世を遺そう」

 

 

 人々は祈りを込めてありとあらゆる宝物を捧げるがそのどれにも反応を示さない

 

 そうして神が最後の審判を下す直前、ある男が言った。

 

 

「神よ、我ら人を亡ぼす前に我が至宝、わが芸を御覧じろ」

 

 

 男が見せた芸を見た神はようやく笑みを湛える。

 

 

「まこと愉快なり、貴様に免じて人が世を謳歌することをまだ許そう」

 

 

 

 時は流れ

 

 

 

 芸事が重要視されるこの世界で東の国である扶桑の国

 

 その国でもっとも優れた芸事の学び舎たる「扶桑万芸学園」は倍率1000倍、卒業すれば必ず成功が約束される芸事の頂点に位置する学園だ

 

 扶桑における芸事の家元、現役アイドル、天才画家、そのどれもが尋常でない才覚を持つ者だけが集まる芸の園

 

 そんな中、国の援助金がでる一般公募枠にド貧乏の大鳥舞はなんとか滑り込めたが、どうやらその学園、ただで卒業できるわけではないらしく……

 

 芸能学園ファンタジー 今ここに開演!

 

 

 

 

 はいそうです。私がそのド底辺の大鳥 舞ちゃんです。

 

 

 舞ちゃん(俺)について説明しよう!

 

 幸せな家庭で父親は有名な舞踊の家だったけど早死に!

 

 母親はそこでおかしくなったのか、残された子供に財産をオールイン! 行き過ぎた教育ママに!

 

 それでも家族が大好きな舞ちゃんは、母の期待に応えるために頑張って、有名な大会で賞を取るけど、家に帰ったらお母さんが天井と縄を使って背をのばしてた!

 

 家族の思い出が残された家でもあるダンス教室を借金のカタにとられたくないがため、舞ちゃんは卒業したら成功間違いナシ! すげぇ金が貰える学校目指すんだ!

 

 入れなかったり、途中で退学になるとコワーイおじさん達が経営してるお風呂屋さんで働くことになるから気を付けようね!

 

 

 あのさぁ……、加減って言葉知ってるか?

 

 もうね、そんな設定誰が喜ぶの? 乙女? 世の乙女はこんなんで喜ぶのか?

 

 練習に次ぐ練習、一日中踊らされんのキツかったよ

 

 乙女ゲーという世界に踊らされる俺、正直本当にしんどい

 

 けどさぼったらママからの制裁があるから逃げれなかった。

 

 マジでヤバいと思った時は隣人装って児相にかけたけど、外面だけは完璧だからきかないし

 

 こうなることが分かってたから、せめて両親の死は避けられないかと手を尽くしたが、運命のように『ブス』の世界と同じ展開になってしまった。

 

 まぁよくよく考えれば割と詰んでたし、変えようがなかったのかもな、元々父親は体が弱くて、母親は心が弱かったみたいだし。

 

 

 今世の両親には悪いが俺は相続を放棄して、借金から逃れさせてもらい、施設でもなんでも適当な所で頑張るさ。

 

 申し訳ないが俺の人生のモットーは平穏。

 

 よくわかんねぇ学校に通うなんてのはその真逆だ。

 

 俺が傍から見てどんなに可哀そうだろうと世はなべてこともなし

 

 なーにここから這い上がればいい、幸い人生は2回目だ。

 

 人生ってのは長い、気長に行けばいいさ

 

 

 

「受験番号100232番! 大鳥 舞です!」

 

「ではアナタの芸を見せてください」

 

 

 

 そういいながらも俺は現在「扶桑万芸学園(ふそうまんげいがくえん)(ファン呼称:マン毛学園)(表記ゆれ:ふさマン学園)」を受験中だ。

 

 

 平穏はどうしたか?

 

 この世界、あと一年後に神様が亡ぼしに来るんでそれを止めないとセカンドライフどころではないよ!

 

 どうやって止めるか?

 

 いわゆるギャグエンド「エンディング No.OO 通称おもしれー女エンドを目指してOOP(おもしれー女ポイント)を稼ぐよ!

 

 クソゲーか?

 

 ……クソゲーだよ!

 

 

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