原作やったの何年前だっけか…
買い直すか悩む今日この頃。
「…貴方、誰?」
ガサガサと、森を抜け茂みから現れたのは義母さんと瓜二つな女性。
違いをあげるならば、女性の方が少し背が小さく、若干目が大きい位だろうか。
あと、何処がとは言わないが体型も。
「く、」
「……?」
「くは、くはははははは!!」
女性の言葉に、義母さんと初めて会った時のことを思い出してしまい、つい、笑ってしまう。
「…私、何か面白い事でも言ったかしら…?」
女性は首を傾げているが、無理もない。
俺が笑った意味を理解出来るのは俺と義母さん、後は祭さん位だろうから。
「くははは、いや、すまない。
まさか第一声が全く同じとは思わなくてね。
それに、容姿も瓜二つだし…。
流石、親子と言った所か?」
くくく、と、未だ笑いの止まらない俺の言葉に女性は目を見開き、詰め寄る。
「貴方、母様の事を知っているの!?
…と、言うかその…貴方、人間、よね?」
が、改めて俺の姿を見て冷静になったのか、一歩離れる。
女性からしたら俺は背が高く、見慣れない服を着て、煙の出る見慣れないモノを咥え、煙を吐き出し、異形の面を着けて、武器
確かに、そんな奴を(害の無い)ただの人間とは認識できないだろう。
「くかかかかかか!!
間違う事無き人間だよ、俺は。
それに、孫堅様…魅蓮
「そう、母様の真名まで…。
貴方、名は?」
見上げる様にして名を聞いてくる。
義母さんの時は俺の方が見上げて居たっけか。
「陳武 子列。
ま、人間ではあるが賊共からは“鬼”と呼ばれている。」
それに、あの時は名乗る名を持って居なかった。
忌み子、鬼の子、それだけが俺の呼称だった。
「母様を知って居る、鬼…。
おじいさんの話…深紅の、瞳…。」
スッと目を細め呟きながら考える様な仕草をするが、直ぐにパッと笑顔になる。
「ふふふ、私は孫策 伯符。
ねぇ、貴方、もしかして母様と親子の契りを交わしてないかしら?」
首を傾げ、艶やかに笑い、
「ねぇ?鬼の子、さん?」
そして、そう言ったその表情
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「全く、袁術が不穏な今1人で勝手に行動するとは …。」
ブツブツと今ここに居ない主君の文句を言う黒髪眼鏡の褐色肌の美女。
その横でこれまた褐色肌の白髪の美女が何が楽しいのか可々と笑いながらも諌める。
「まぁ、冥淋よ、そうカリカリするで無いわ。」
「だいたい貴女もです!祭殿!何故止めなかったのですか!?何かあってからじゃ遅いのですよ!?」
ジロリ、と冥淋と呼ばれた美女は祭と呼ばれた美女に怒りの矛先を変える。
「はっはっは、あやつがそう簡単に遅れをとるものか。
それに、あやつのアレは母親譲りよ。」
「…アレ、ですか…。
軍師としてはそんな不確かなものに、と言いたいのですが実績が有る手前どうにも…。」
はぁ、と溜息をつき、不機嫌そうに眉根を寄せる。
「あれ程軍師泣かせのモノはあるまいな。まぁ、諦めることじゃな。
先代の魅蓮で江東の虎
それに、と今までとは打って変わって真剣な表情で続ける。
「魅蓮が亡くなって15年余り、子が大人に成り、旅立った者が帰って来るには充分な年月よのう。」
「?何を…」
「のぅ、冥淋。近々、今の儂等を取り囲む事態は好転するぞ。
それまで、気を緩めろとは言わんが、余裕を持って、楽しみに待って居れば良いんじゃよ。」
有無を言わせない様に飄々と笑いながらこの場を去って行く祭に、冥淋は呆然と見送ることしかできなかった。
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