アサルトリリィ Thousand Flower 作:汐風波沙
プロローグ
パンパンっ!
カンカンカンっ!
弾丸や金属がぶつかり合う音が静かな廃墟街に響く。
「
「
「えっ!?」
その瞬間、廃墟と廃墟の間を飛んでいた藍莉は地面に叩き落とされた。
「ぐはっ!」
「藍莉っ!」
菜月は地面に叩き落とされた藍莉の傍に駆け寄った。
「まだまだね、私も……」
「藍莉、ごめんね、私がもっと早く気付けていれば……」
「仕方ないわ、今回の相手はヒュージの変異種だから、油断した私が悪い。菜月、私を置いて逃げて。2人とも死ぬくらいなら、菜月が生き残って今回の相手の情報を持ち帰って。」
「嫌だっ!」
「菜月……」
菜月は藍莉を抱き締めた。
「藍莉ちゃんを失うくらいなら、私もここで死ぬ!私、だって、藍莉ちゃんが……」
「菜月ちゃん……」
「だから、2人で最後の時を迎えよ?」
「そうね……」
2人は手を絡ませて寄り添った。
「ねぇ、本当に私でよかったの?」
菜月は問いかける。
「菜月ちゃん以外とは絶対に嫌だ!」
「そっか、私たち両想いだね!」
「そうだね!」
2人は目を閉じ、死を受け入れる。
「……戦場でイチャイチャするくらいなら、
その瞬間、ヒュージに大量のナイフ型チャームが刺さった。
「「!?」」
ヒュージは、唐突の攻撃にダウンしている。
そして、その上に一人の少女が月明かりに照らされながら立っていた。
「左の子!」
「わ、私!?」
「そう、お前だ。早く怪我人連れて逃げろ。逃げる時間くらい稼いでやるよ」
「でもあなたは!」
「私の事は心配するな、アンタら2人よりかは強いから」
「……わかりました、あとはお願いします。死にそうになったら逃げてくださいけ!」
そう言い残し、藍莉と菜月はその場から離脱した。
「さてと、邪魔なヤツらは行ったからそろそろ本気出しますか。何時まで寝てんだよ!」
少女は持っていたナイフ型チャームを1本使用し、ヒュージを貫いた。
「ギュイィィィィ!!」
「おっと、振り落とされる訳には行かないよな!それで、アンタは私をどう楽しませてくれるのかな?」
そう言うと、ヒュージは元々の形から変形した。
「へぇ、アンタは変形して戦うのか。少しは私を楽しませてくれそうだ!」
そう言うと少女はヒュージから飛び降りた。
着地の瞬間、ヒュージは、斧のような形状の腕2本で少女に殴りかかった。
当たる直前、少女は手持ちのチャームで攻撃の方向をずらす。
「やっぱり
その後もヒュージの腕による連撃を受け流すだけの防戦一方を強いられる。
「そろそろ、逃げ切れたかな。じゃあ、やるか!」
少女は腰に着けているナイフ型チャーム(本物)を両手に3本ずつ持つ。
「ここからは、本気モードだ。ついてこれるなら、ついてきてみろヒュージ!」
その瞬間、少女は先程とは比にならない速度で加速した。
「はあぁぁあ!」
6本のチャームを投げる。
6本全てがヒュージの左腕を切り裂き、ヒュージの左腕が切り落とされる。
「ギュイィィィィィィィィィィィン!!」
「痛いだろ?私も痛かったさ。
そう言うと、ヒュージはさらに自らをさらに変形させた。
「まだ形が変わるのか、なら、私の奥の手でお前を一撃で葬ってやるよ」
少女の元に先程投げたナイフが戻ってきて、少女の前で円を描くように空中で回転している。
「本来、この弾丸はリリィ7人で繋いで放つのだが、私には、その必要が無いらしい。」
そう言うと目の前のナイフが薄紫に光出した。
そして、腰からリボルバー型チャームを取り出し、弾丸を装填する。
その瞬間、ヒュージは少女に自身の体内のマギをレーザー光線として放つ、だが、少女は既に上に飛んでいた。
「これが、私の全力だ。そのまま塵になりやがれ!
''ズィーベンヴェルト戦術!!''」
そう言うと、ナイフの中心を1発のマギスフィアが通り抜けた。
その瞬間、マギスフィアにマギが大量に注入され、ヒュージに直撃した。
その瞬間、ヒュージは爆散した。
プロローグ________
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