アサルトリリィ Thousand Flower 作:汐風波沙
キュイイイイン
チャームにマギが吸われる。
「チッ!やっぱりこのチャームは、マギの吸収量が多い……、でも、それ故に起動しさえすれば、お前を葬ることなど……簡単だ!」
その瞬間、チャームが起動する。
真っ黒だったチャームの刃が黄金に輝き始めた。
「さあ、本番はここからだぜ!」
蒼伊は、チャームを軽く振る。
チャームの刃先からマギで出来た斬撃が飛び出した。
斬撃はヒュージの腕を1本切り裂いた。
「ギュィィィィイン!!!」
ヒュージは、一瞬何が起きたのか理解出来ていないようだったが、痛みのフィードバックで、やっと、腕を切り裂かれたことに気が付く。
「痛いか?そう、それが痛みだ。お前の狩ってきたリリィたちの痛みだ!そして、今度はお前が狩られる番なんだよ!」
蒼伊は距離を詰める。
ヒュージもそれに合わせて距離を詰めてくる。
カァァァァァァン!
ヒュージの腕と蒼伊のチャームがぶつかり合い、そのノックバックで、双方後ろへ吹き飛ぶ。
蒼伊は、チャームを地面に刺し、転倒を防ぐ。
「意外にタフだな……、でも、俺にはもう守らないといけないものがあるんだよ!!」
蒼伊はチャームを握り、地面から引き抜き、ヒュージに向かって走り出した。
「うぉぉぉぉぉぉお!」
ヒュージの左腕の結合部を切り付けた。一撃で切り裂いた。
チャームの遠心力を利用し、次の一撃を叩き込もうとした瞬間、
「ギュィィィィィィィィ!!!!!!!!!」
ヒュージが姿を変えた。
「おわっ!?」
ヒュージが姿を変える瞬間、強い衝撃波が発生し、蒼伊は、後方に吹き飛んだ。
「やっぱり大人しくやられてくれるわけないよなぁぁぁ!」
蒼伊はもう一度ヒュージに斬りかかった。
「捉え……」
蒼伊が間合いまで距離を詰めた瞬間、切り落としたはずのヒュージの腕が蒼伊の横腹を捉えた。
そのまま10メートルほど後方のコンクリート壁までぶっ飛ばされた。
「ぐはっ!!」
壁にぶつかり、蒼伊は吐血した。
「とりあえず、内蔵はやられてないが、今のコンクリートにぶつかったことで肋骨は何本か逝ったかもしれないな……、それでも、俺は諦める訳にはいかないんだよ!梨璃や、他のたくさんのリリィ、そして、辛かったはずなのに、いつも笑っていた
蒼伊は立ち上がり、チャームをヒュージに向けた。
「ネストになんて戻らせてやるもんか!
その瞬間、蒼伊が今まで踏んできた場所に勝利の剣と同じチャームが出現した。
「驚くのは、まだ早いぜ……
ゼノンパラドキサ!
さあ、ここからが本番だ。」
「ギュィィィィィィィイ!!!!!!!」
今度はヒュージが突進してきた。
ヒュージの右腕が飛んでくる。
それを1本目の電脳で切り伏せる。
次に左腕が飛んできた。
「おらっよ!」
またしても、1本目の電脳で切り伏せる。
「次は、俺のターンだ。」
そう、ヒュージは、気付いていなかった。
自分が既に電脳チャーム郡の真ん中におびき出されていた事を。
「今回ばかりは、俺の勝ちだ!」
蒼伊は、1本目の電脳を投げ捨て、オリジナルの勝利の剣を地面に突き刺した。
そして、2本目の電脳を使い、ヒュージに突進しながらヒュージを切り裂く。
そのまま通過した先に、次の電脳チャームが刺さっている。
それに持ち替え、2本目を投げ捨てる。
そして、同じ動作を繰り返す。
1度チャームを入れ替える度に加速する。
どんどん加速し、もう既にヒュージは、反応することさえ不可能な速度に達した。
「これで、決める!」
最後、オリジナルの勝利の剣に持ち替え、最後の電脳を投げ捨てる。
「くたばれぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!!」
最後の一撃で、ヒュージを切り裂いた。
ヒュージは、活動を停止した。
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