アサルトリリィ Thousand Flower 作:汐風波沙
「それで、私に下手くそな技をかけてきた貴女、何処の何方なの?」
百由は、「痛てててて……」と腕を振りながら飛び込んできた何者かに問いかける。
「黙秘権を行使します!」
どうやら、相手は黙りを決め込むつもりらしい。
「あっそ、じゃあ、喋ってくれるまで……」
百由は、何者かの後ろに回りこみ、首に腕を通した。
「えっ、ちょ待っ……、むぐっ!?」
何者かは暴れ出すが、暴れるのをやめさせるように
「そんなに早く死にたいの?暴れれば、暴れるだけ貴女の体内の酸素を奪っていくわよ?」
その瞬間、何かを悟ったように、何者かは暴れるのを辞めた。
「いい子ね、それじゃあまず、貴女の名前を教えてもらえるかしら」
「
「違います。嘘つかないでください」
「へぇ〜、嘘付いてたんだ〜!」
「ちょっと待って!さっきよりも強く、そして私を本気で殺しに来て、むぐっ!?」
百由は、先程よりも締め上げる力を強くした。
「私、人体改造と裏切りの次くらいに嘘が嫌いなのよね〜」
「よく言うわい、日頃嘘しか付いておらんのは、百由様じゃろうが……」
「グロっぴ、それは少し違うわ!私は、人に言ってないことが多いだけっ!」
「ちょ!?マジで締まってるって!鶴紗先生、助け……」
黒羽の顔は、もう既に真っ赤で、今にも泡を吹きそうになっている。
「あー、百由様、本当にそろそろ勘弁していただけませんか?ウチのエースが、人の手によって死んだとか、洒落にならないので……」
「鶴紗ちゃんが言うなら、仕方ないわね〜」
百由は、チョークスリーパーを解除した。
「本当に死んだかと思った。この人、ヒュージよりも人類の脅威になりそう……」
「そりゃあ、貴女にはないけれど、私にはある乳圧で勝ったのは、悪いと1ミリも思ってないわ!」
「わ、私だって、Bはあるから!あと、乳圧になんて負けてないから!羨ましいとかこれっぽっちも思ってないんだから〜!」
「そんなこと言っちゃて〜、最初の軽く締めてた時に昇天しかけてたのは、何処の何方かしら〜!」
「ムキーっ!私、貴女の事は、好きになれそうにありません!」
「あら残念、私、チャームをイジるのだけは、一流なのよ、だから、貴女のチャームにイタズラしようかしら」
「それをやったら、私が百由様を殺りますよ!」
鶴紗は少し睨み付けながら、百由に殺意を向ける。
「おっと、それは怖い。鶴紗ちゃんはブースデッドリリィだから、私でも勝てないわ」
百由は両腕を上げ、「降参降参〜!」と手を振った。
「まあでも、これで、5人揃ったな。メンバー」
「え、この子も入れるの?」
「儂は喧嘩だけは勘弁じゃぞ。出来るなら、百由様の愚痴に付き合うのも……」
「まあまあ、2人とも、これから仲良くなっていきましょうよ!」
「私のチャームは、美夢に整備してもらうわ」
「まあ、私が勝手に整備しちゃった時は、覚悟しておいてね!」
「美夢、絶対にお前が整備しろよ!」
「あはははは〜……」
こうして、美夢のレギオンが完成した。
______________第9話 [完]
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