アサルトリリィ Thousand Flower   作:汐風波沙

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第10話 ズィーベンヴェルト戦術①

「さてと、レギオンが完成したのはいいが、まずはお互いの実力を知る必要があるな」

鶴紗は、そう切り出した。

「それじゃあ、こういう時は訓練ね!」

百由は何を考えて言ったのかわからないが、ドヤ顔で言い放った。

「でも、訓練って何をやるのよ。私は美夢の事はなんでも知ってるわ、ぐへへへへ……」

と言いながら、黒羽の顔が変質者のようになっていた。

「気持ち悪いので百由様の実験台になって死んでください」

「おっふ辛辣!でも、そういうサイコパス気質な美夢も好きだわ!私たち相性がいいから、シュッツエンゲルになりましょう!」

「何処がよ!まず、私達同級生で、しかも私の方が誕生日11ヶ月早いでしょ!なるとしても、貴女が私のシルトになって、面倒見ずに捨てるわよ!なので、私と貴女は2000000%シュッツエンゲルの契りを交わしません、以上!」

「美夢ぅぅぅぅ、そこまで拒否する必要ないじゃないぃぃぃ!」

ついに黒羽は泣き出してしまった。

「美夢、お主も中々容赦がないのぅ……」

ミリアムは、「うわぁ……」という表情をしていた。

「大丈夫ですよ、その女、すぐに……」

美夢は、再度エプロンを着用し、術式を入れ込む作業に戻ろうとしていた。

「どう!騙された!騙されたのなら、美夢、私のお姉様になって!」

「そういうの募集してないから、あと、私とはシュッツエンゲルの契りは、交わしては行けないとなっているの」

「そうなの?」

百由は不思議そうに鶴紗に尋ねた。

「まあ、アイツは特殊で、アイツのレアスキルが、周りの人間に対して害をなすから、ダメだ。しかも、アイツは自分がレアスキルを発動していることに気が付いていない」

「最悪と言うよりも、これはどうしようも出来ないわね……、ちなみに、レアスキルって?」

「アイツのレアスキルは……、いや、()()は本当にレアスキルと言えるのか……」

「どういう事?」

「アイツは多分……、いや、この話はやめよう。ところで百由様、話を戻すが訓練って何をするんだ?」

「そんなの、ノインヴェルト戦術の練習に決まってるじゃない!」

「「ノインヴェルト?」」

「なるほど、そういう事ね。いいかアホ2人組。ノインヴェルトとは、ドイツ語で9つの世界という意味がある。つまり、私たちのやっているズィーベンヴェルト戦術の9人版だ」

「待って、鶴紗ちゃん。私ズィーベンヴェルト戦術って知らないんだけど?」

「儂もじゃ」

ミリアムと百由は、首を傾げる。

「ズィーベンって、ドイツ語で7って意味よね……つまり、7人でやるノインヴェルト戦術のこと!?」

「まあ、簡単に言うとそうだな。基本的には、レギオン単位でやるから、時々5人とかでやってるやつらもいるな」

「ちょっと待って!マギ消費量とチャームの損傷率幾つなのよ!」

「一概にこうっていう数値は無いが、基本的にはリリィもチャームもほぼ限界になるな。まさに必殺の一撃……」

「つまり、失敗すれば負けが確定する諸刃の剣と言ったところじゃのぅ」

「いや、そうでも無いのが現実だ。なんと!ズィーベンヴェルト戦術の成功率は驚異の98%!残りの2%はマギ不足で出来ないということくらいだな。」

「なるほどね。この世界のリリィ達は、かなりタフでドMだということがわかったわ……」

百由は、少し頭を抱えながら言った。

「でも、ノインヴェルトの弾丸は、あと1発しかないから、良かったわ。それじゃあ早速、実践あるのみよ!」

百由は、かなり張り切っているようだが、残りのメンバーは、あまり乗る気では無い。

「百由様、今何時だと思っとる……」

「え?まだ1時じゃない!まだまだ時間なら沢山あるでしょ?」

「戦闘後に徹夜で訓練するリリィが何処におるのじゃ!」

「いやいやいや、戦闘後は徹夜するのが一般的でしょうが!大体、今ヒュージが攻めてきたら、私達の連携がないから、確実に死ぬでしょ!」

「眠かったら正常な判断が出来なくて、瞬殺されるに決まっておるじゃろが!」

「あ、それもそうね」

「それじゃあ、今日はお開きという事でいいか?」

「そうね。じゃあ、明日から!特訓開始よ!」

こうして、即席レギオンは活動がはじまったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___________続く

 




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