アサルトリリィ Thousand Flower 作:汐風波沙
遅くなりました
「はぁぁぁあ!」
カーンッ!
チャームとチャームが激しくぶつかり合う金属音が訓練場に鳴り響く。
「美夢、また腕が上がった?この間よりも攻撃が重くなってるわ!」
「うるさいですよ、黒羽さん。今は訓練なので、多少の殺意を向けても怒られないと思ったので、マギで三重強化してますので、弾かれたことに驚いてます」
黒羽と美夢は、それぞれ体制を整えながら、会話を交わしている。
「あんた、本当に容赦がないのね……」
「私は貴女達と違って、でっかいチャームを使えないんです。マギで強化入れてようやく同じくらいなのです!」
美夢は、「Do you understand?」と言わんばかりの表情をしていた。
「とりあえず、あの二人は今のリリィの中では1番と2番の実力を秘めているが、やはり、あの二人は愛が一方通行のような気がする……」
「ええ、そうね。例えるなら……」
「入学したての梨璃と夢結様のようじゃのう!」
「「たしかに〜」」
激しくぶつかり合う二人を見ながら鶴紗、百由、ミリアムは、雑談と情報共有を始めた。
「ところで、あの二人のレアスキルは?」
「判明してるのは、黒羽のみ。レアスキルは、成長の余地がある
「なんですって!?」
「つまり、梨璃のラプラスに匹敵するほどのカリスマというわけかのう?」
「もしかすると、ラプラスをも凌駕するかもしれないが……」
「ラプラスを!?カリスマの新しい派生か何かなのかしら?」
「いや、カリスマも、梨璃みたいな無茶苦茶なものもあれば、本当に普通のカリスマもある。ただ、黒羽の
「どういう意味かしら?」
「あのカリスマは、まるで、チャームの術式を書き換える程の支配力、つまり、川添美鈴様と同等のカリスマを最近まで発現していなかった……」
「一体、何があったのじゃ?」
「アイツのレギオンが、変異種のヒュージとの戦闘の際に、ほぼ全滅したが、そこから、全員が生存した状態で帰ってきた」
「つまり、仲間を守りたい。必ず生きて帰るっていう意思が彼女をつき動かしたという訳ね」
「感情で発言したレアスキル、という訳じゃな……」
「そうね、でも、自ら覚醒したレアスキルは、勝手に発言したレアスキルとは別格の強さを持っているのよ。ところで鶴紗ちゃん、美夢のレアスキルは、何なの?」
鶴紗は、その話を切り出されると、いつも決まって少し暗い表情をする。
そして、覚悟を決めた表情で、
「……少し二人きりで話しませんか、百由様?」
その表情で察したように、
「ええ、構わないわ。グロっぴ、少し席を外すけど、あの二人の監視、よろしくね!」
そう言うと、鶴紗と百由は、訓練場のすぐ側にある休憩室に入った。
「全く、儂にも話してくれたってええじゃろが……」
ミリアムは、少し文句を言いながら、黒羽と美夢の戦闘を見ているのであった。
______________次へ続く
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