アサルトリリィ Thousand Flower   作:汐風波沙

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ズィーベンヴェルト戦術②

「はぁぁぁあ!」

カーンッ!

チャームとチャームが激しくぶつかり合う金属音が訓練場に鳴り響く。

「美夢、また腕が上がった?この間よりも攻撃が重くなってるわ!」

「うるさいですよ、黒羽さん。今は訓練なので、多少の殺意を向けても怒られないと思ったので、マギで三重強化してますので、弾かれたことに驚いてます」

黒羽と美夢は、それぞれ体制を整えながら、会話を交わしている。

「あんた、本当に容赦がないのね……」

「私は貴女達と違って、でっかいチャームを使えないんです。マギで強化入れてようやく同じくらいなのです!」

美夢は、「Do you understand?」と言わんばかりの表情をしていた。

「とりあえず、あの二人は今のリリィの中では1番と2番の実力を秘めているが、やはり、あの二人は愛が一方通行のような気がする……」

「ええ、そうね。例えるなら……」

「入学したての梨璃と夢結様のようじゃのう!」

「「たしかに〜」」

激しくぶつかり合う二人を見ながら鶴紗、百由、ミリアムは、雑談と情報共有を始めた。

「ところで、あの二人のレアスキルは?」

「判明してるのは、黒羽のみ。レアスキルは、成長の余地がある()()()()

「なんですって!?」

「つまり、梨璃のラプラスに匹敵するほどのカリスマというわけかのう?」

「もしかすると、ラプラスをも凌駕するかもしれないが……」

「ラプラスを!?カリスマの新しい派生か何かなのかしら?」

「いや、カリスマも、梨璃みたいな無茶苦茶なものもあれば、本当に普通のカリスマもある。ただ、黒羽の()()だけは、別物だ」

「どういう意味かしら?」

「あのカリスマは、まるで、チャームの術式を書き換える程の支配力、つまり、川添美鈴様と同等のカリスマを最近まで発現していなかった……」

「一体、何があったのじゃ?」

「アイツのレギオンが、変異種のヒュージとの戦闘の際に、ほぼ全滅したが、そこから、全員が生存した状態で帰ってきた」

「つまり、仲間を守りたい。必ず生きて帰るっていう意思が彼女をつき動かしたという訳ね」

「感情で発言したレアスキル、という訳じゃな……」

「そうね、でも、自ら覚醒したレアスキルは、勝手に発言したレアスキルとは別格の強さを持っているのよ。ところで鶴紗ちゃん、美夢のレアスキルは、何なの?」

鶴紗は、その話を切り出されると、いつも決まって少し暗い表情をする。

そして、覚悟を決めた表情で、

「……少し二人きりで話しませんか、百由様?」

その表情で察したように、

「ええ、構わないわ。グロっぴ、少し席を外すけど、あの二人の監視、よろしくね!」

そう言うと、鶴紗と百由は、訓練場のすぐ側にある休憩室に入った。

「全く、儂にも話してくれたってええじゃろが……」

ミリアムは、少し文句を言いながら、黒羽と美夢の戦闘を見ているのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

______________次へ続く




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