アサルトリリィ Thousand Flower   作:汐風波沙

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レギオン対抗戦②

________アルフヘイムside

「皆、行くわよ!」

その掛け声で、アルフヘイムメンバーは全員走り出した。

メンバーは慣れた手際でマギスフィアを回して行く。

「まあ、所詮出来たばかりのレギオンで大した連携は出来ないわよね!」

ファーストショットを打った後、防衛のため自陣に残っていたメンバーが、前線に行こうとした瞬間、その隣を美夢が通り過ぎた。

「なんて速さ!?でも、マギスフィアが繋がってなければそれも無意味……」

ようやく前線に来た時に気が付いた。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ではないことに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________美夢隊side

「さてと、今回やる方法なんだけど、グロっぴは1番知っているんじゃない?」

「百由様、本気で言っておるのか?あれはある種の賭けになるぞ?」

「いや、ここは賭けないとダメよ!早く説明するのよ!」

「横暴な……、でも、それしか方法がないなら仕方あるまい!今回はマギスフィアをゼロ距離で渡してから、最後にお主ら2人の連携を信じる戦法じゃ」

ミリアムは、美夢と黒羽を指差しながら言った。

「最後って、フィニッシュショットを繋げるための最後のパスですよね。経験の多い鶴紗先生の方がいいんじゃ……」

黒羽は、少し抗議するように言う。

「私は中間でのパスが得意なんだよ。何より、フィニッシュ前は連携以上に絆が大事になる。最後に託す思いが強ければ強い程、撃破が確実になるとも言われているからな」

「わかりました。ところで、私はこの場合何をしたらいいんでしょうか?」

美夢は、首を傾げる。

「簡単な事じゃ。お主は敵陣に突っ込んでパスが来るのを待っていればいいのじゃ!」

ドドンっと言う音が聞こえそうな程なドヤ顔で言った。

「それじゃあ、グロっぴ、ファーストショット頼んだわよ!」

百由は、ミリアムのチャームに弾丸をリロードする。

「いつでもいいわよ!」

「じゃあ、作戦開始なのじゃ!」

ミリアムは百由に向けてマギスフィアを打ち出した。

「ナイスパス!じゃあ、鶴紗ちゃん。構えて!」

鶴紗は、チャームを構える。

「それじゃあ、行くわよ!」

百由は、構えたチャームに向かってマギスフィアを押し付けた。

「もう少し加減を……、相手も待ってはくれないという訳ですか。黒羽、行くぞ!」

「ちょっと待ってください!」

黒羽は、急いでチャームを構える。

「あとは頼むぞ!」

そう言うと、鶴紗は黒羽のチャームにマギスフィアを押し当てる。

「おっとと、これ、思ったより受け取った時に反動があるのね……」

体勢を整えながら、黒羽は呟いた。

「美夢、届けるわよ!」

チャームをシューティングモードに切り替えた。

「させ無い!」

そう言いながら、目の前にアルフヘイムのメンバーの1人が、立ち塞がる形でチャームを構える。

「そうは行かないぞ!」

鶴紗は、そのままチャームを交えて応戦する。

「黒羽、早く行け!」

「ありがとうございます!」

黒羽はそう言うと走り出し、邪魔されない位置で美夢を見つける。

「後は頼むわよ、美夢!」

そう言って、マギスフィアを打ち出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________会長side

「やはり、優勢なのはアルフヘイムか……」

天草はパスの繋げ方を見ながらそう呟いた。

「そうでもありませんよ」

「双葉先生!?」

「驚かせてしまってごめんなさい」

「い、いえ。でも、何故そう思われるのですか?」

「よく繋ぎ方を見なさい。パスで繋げているアルフヘイムに対して、美夢隊は物理的に繋げて失敗の確率をほぼゼロに押えて、あの二人の絆に賭ける。Theリリィって感じの戦術よね!」

「確かに、ズィーベンヴェルト戦術は、無理に繋げたマギスフィアを相手に向けて打ち込んだのが始まりと言われてますが、本当にそんな事有り得るのでしょうか?」

「そうね、でも、こればかりは経験よ。あんな風に直接マギスフィアを受け取る時に皆の思いや、願いがわかるの。だから、私はズィーベンヴェルト戦術が好きなの」

双葉は、天草に笑いかける。

「そろそろ決着が着くわ。しっかりと生徒会長として見届けなさい!」

「は、はい。わかりました」

返答を聞くと、双葉はその場を立ち去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________続く




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