アサルトリリィ Thousand Flower 作:汐風波沙
よろしくお願いします!
「いや〜、何とか勝つ事は出来たみたいね!」
百由は笑顔で言った。
「そうですね、みんな無茶し過ぎましたが……」
鶴紗は、百由の横に座った。
「まさか、マギスフィアを打ち返されるとは思いませんでしたよ、ところで、その子少しだけ吸っても?」
「やめなさい。グロっぴは、私のだから、他の誰にも渡さないわよ」
「これでこのくだり何回目なのじゃ……」
ミリアムは、起き上がった。
「もう!百由さんのせいで、せっかくのチャンスが!」
「チャンスもクソも無いわよ!何私の大事なシルトを傷物にしようとしてるのよ!」
「傷はつけませんよ!優しく抱きしめながら深呼吸するだけです!」
月光は、少し鼻息を荒らげながら言った。
「百由様、儂は今、人生において1番恐怖を感じているかもしれん……」
「大丈夫よ、グロっぴ。私が守ってあげるからね」
百由はミリアムを膝の上に乗せながら言った。
________アルフヘイム拠点
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
美夢は、息を荒らげながら、その場に倒れ込んでいた。
「美夢、お疲れ様」
黒羽は、美夢にスポーツドリンクを渡す。
「ありがとう、黒羽……」
美夢は、500mLのペットボトルのスポーツドリンクを一気に飲み干した。
「ぷはぁ〜、生き返った〜!」
美夢は立ち上がった。
「それじゃあ、生き返ってもらったところで、教えてもらいましょうか、私のチャームに何を仕込んでいたのか」
「教えても、理解出来るの?」
「理論ではなく、簡単に」
「付け加えてから言ってね!じゃあ、簡単に説明するね。私が仕込んでいたのは、いざと言う時の保険だったの」
「勝てない敵と戦う為の?」
「そう、みんな目に見えている武器にしか目が行かない。だから、黒羽のチャームに
「なるほど、だからいきなりチャームが飛んできたのか……」
「はい、そうですね……って!何で黒羽の隣で感心しながら聞いてるんですか!ここは講義をする場所じゃないんですが!」
「いやいや、2人が面白そうな話をしていたから、つい、聞き入ってしまっていた。続きをどうぞ」
最優のリリィは掌を上に向けながら言った。
「じゃあ、続けますね。チャームは、契約者が触れることで起動するのですが、術式自体は起動していれば、起動することが出来ますが、私が握ったところで、契約者では無いので、起動しません。ですが、チャームの意思を乗っ取って起動させてしまえば問題はないんです」
「なるほど、だから美夢は、あの時チャームを使うことが出来たのね……」
「実に見事だ」
2人は揃って拍手をしていた。
「ところで、先ほど戦闘にてチャームの刀身がヘシ曲がってしまったのだが、アーセナルなら、治せるだろ?」
最優のリリィは、チャームを見せる。
やはり、マギスフィアが直撃した部分が負荷に耐えきれず、曲がってしまっていた。
「はい、出来ますが、私でいいんですか?」
「ああ、私は私よりも強いやつか信頼出来る奴にしか頼まないし、君の使っている電脳?だったかな、アレにも興味がある。私のチャームに組み込んでくれないか?」
「出来ないことは無いですが、先輩のマギの量によります。スキラー数値はどのくらいですか?」
「私は、87くらいだったはず……」
「あ、ギリギリ足りませんね。私が初めて電脳が使えたのが、90の時だったので、術式を書き込んでいても、起動してくれませんね……」
「君、本当に化け物だね……」
「褒め言葉ですよ、それ。言うならば、とち狂ってるやつとでも呼んでやってください」
「どっちも十分傷付いてるから!」
少し泣き顔になっている美夢が突っ込んだ。
「なるほど、いじられるのは苦手で、泣き顔がめちゃくちゃ可愛いという訳ですね、先輩」
「本当に、食べちゃいたくなるくらい可愛いわ」
「ダメですよ、食べるのは私が先です」
「関係ないわよ、早い者勝ちだから……」
そう言いながら、最優のリリィは美夢の顎を軽く持ち上げた。
「あ、え、あの、そう言うのは……」
「大丈夫、私、これでも結構一途なタイプなの。貴女を裏切ったりしないわ……」
「……」
美夢は少し照れたような表情をしている。
「ちょっと待てぇぇぇ!」
そう言いながら黒羽は、2人の間を引き裂いた。
「何よ、せっかくいいところだったのに……」
「だから、ダメだって言ってるでしょうが、先輩!美夢も、少しは抵抗したら……」
「///////」
美夢は、両手を顔に当てて、真っ赤になった顔を隠していた。
「あんた、内心満更でもなかったんでしょ!」
「そ、そんな事ないよ?」
「嘘下手か!少し顎クイされただけで落ちるなんて、あんた、どんだけチョロインよ!」
「チョロイン言うな〜!」
美夢は、少し頬を膨らまして言った。
「ところで、先輩の名前を伺っていませんでしたね。自己紹介お願いします」
「唐突だな、まあいいや。私の名前は
帆波は、美夢を見つめる。
「わ、私!?」
「逆に聞くけど、あんた以外誰が居んのよ!」
「それもそうか!」
美夢は、以外にもあっさり納得した。
「ところで、美夢。私のシルトに……」
「お断りします!」
美夢は深々と頭を下げてその場を急いで離れていったのだった。
「あ!待ちなさいよ、美夢!!あ、先輩本当にあのアホがごめんなさい!」
黒羽も同様に頭を下げその場を離れた。
「あれ?私って嫌われてるのか……」
「そんな事ないわよ!」
「うわ〜ん!天草ぁぁぁあ!我が親友よ〜」
天草会長は、抱きつこうとした帆波を足で撃退した。
「抱きつきたかったら、まずは風呂に入れ!」
そういうと、大人しく帆波は大浴場に向かったのであった。
「いい物を見せてもらったよ、美夢」
天草はそう言うと、その場を去った。
________________続く
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