アサルトリリィ Thousand Flower   作:汐風波沙

23 / 43
今週の更新分です!
よろしくお願いします!


第12話 色々あったけど

「いや〜、何とか勝つ事は出来たみたいね!」

百由は笑顔で言った。

「そうですね、みんな無茶し過ぎましたが……」

鶴紗は、百由の横に座った。

「まさか、マギスフィアを打ち返されるとは思いませんでしたよ、ところで、その子少しだけ吸っても?」

「やめなさい。グロっぴは、私のだから、他の誰にも渡さないわよ」

「これでこのくだり何回目なのじゃ……」

ミリアムは、起き上がった。

「もう!百由さんのせいで、せっかくのチャンスが!」

「チャンスもクソも無いわよ!何私の大事なシルトを傷物にしようとしてるのよ!」

「傷はつけませんよ!優しく抱きしめながら深呼吸するだけです!」

月光は、少し鼻息を荒らげながら言った。

「百由様、儂は今、人生において1番恐怖を感じているかもしれん……」

「大丈夫よ、グロっぴ。私が守ってあげるからね」

百由はミリアムを膝の上に乗せながら言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________アルフヘイム拠点

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」

美夢は、息を荒らげながら、その場に倒れ込んでいた。

「美夢、お疲れ様」

黒羽は、美夢にスポーツドリンクを渡す。

「ありがとう、黒羽……」

美夢は、500mLのペットボトルのスポーツドリンクを一気に飲み干した。

「ぷはぁ〜、生き返った〜!」

美夢は立ち上がった。

「それじゃあ、生き返ってもらったところで、教えてもらいましょうか、私のチャームに何を仕込んでいたのか」

「教えても、理解出来るの?」

「理論ではなく、簡単に」

「付け加えてから言ってね!じゃあ、簡単に説明するね。私が仕込んでいたのは、いざと言う時の保険だったの」

「勝てない敵と戦う為の?」

「そう、みんな目に見えている武器にしか目が行かない。だから、黒羽のチャームに電脳(サイコキネシス)を仕込んでおいて、ナイフだけじゃ勝てないと悟った時に使えるようにしてたの」

「なるほど、だからいきなりチャームが飛んできたのか……」

「はい、そうですね……って!何で黒羽の隣で感心しながら聞いてるんですか!ここは講義をする場所じゃないんですが!」

「いやいや、2人が面白そうな話をしていたから、つい、聞き入ってしまっていた。続きをどうぞ」

最優のリリィは掌を上に向けながら言った。

「じゃあ、続けますね。チャームは、契約者が触れることで起動するのですが、術式自体は起動していれば、起動することが出来ますが、私が握ったところで、契約者では無いので、起動しません。ですが、チャームの意思を乗っ取って起動させてしまえば問題はないんです」

「なるほど、だから美夢は、あの時チャームを使うことが出来たのね……」

「実に見事だ」

2人は揃って拍手をしていた。

「ところで、先ほど戦闘にてチャームの刀身がヘシ曲がってしまったのだが、アーセナルなら、治せるだろ?」

最優のリリィは、チャームを見せる。

やはり、マギスフィアが直撃した部分が負荷に耐えきれず、曲がってしまっていた。

「はい、出来ますが、私でいいんですか?」

「ああ、私は私よりも強いやつか信頼出来る奴にしか頼まないし、君の使っている電脳?だったかな、アレにも興味がある。私のチャームに組み込んでくれないか?」

「出来ないことは無いですが、先輩のマギの量によります。スキラー数値はどのくらいですか?」

「私は、87くらいだったはず……」

「あ、ギリギリ足りませんね。私が初めて電脳が使えたのが、90の時だったので、術式を書き込んでいても、起動してくれませんね……」

「君、本当に化け物だね……」

「褒め言葉ですよ、それ。言うならば、とち狂ってるやつとでも呼んでやってください」

「どっちも十分傷付いてるから!」

少し泣き顔になっている美夢が突っ込んだ。

「なるほど、いじられるのは苦手で、泣き顔がめちゃくちゃ可愛いという訳ですね、先輩」

「本当に、食べちゃいたくなるくらい可愛いわ」

「ダメですよ、食べるのは私が先です」

「関係ないわよ、早い者勝ちだから……」

そう言いながら、最優のリリィは美夢の顎を軽く持ち上げた。

「あ、え、あの、そう言うのは……」

「大丈夫、私、これでも結構一途なタイプなの。貴女を裏切ったりしないわ……」

「……」

美夢は少し照れたような表情をしている。

「ちょっと待てぇぇぇ!」

そう言いながら黒羽は、2人の間を引き裂いた。

「何よ、せっかくいいところだったのに……」

「だから、ダメだって言ってるでしょうが、先輩!美夢も、少しは抵抗したら……」

「///////」

美夢は、両手を顔に当てて、真っ赤になった顔を隠していた。

「あんた、内心満更でもなかったんでしょ!」

「そ、そんな事ないよ?」

「嘘下手か!少し顎クイされただけで落ちるなんて、あんた、どんだけチョロインよ!」

「チョロイン言うな〜!」

美夢は、少し頬を膨らまして言った。

「ところで、先輩の名前を伺っていませんでしたね。自己紹介お願いします」

「唐突だな、まあいいや。私の名前は刃井原(やいはら)帆波(ほなみ)。今は2年で、アンタら2人の先輩にあたる人物で、今のところ、日本一強いリリィと呼ばれている。でも、それも今日までかな。私よりも強いリリィがここにいるから……」

帆波は、美夢を見つめる。

「わ、私!?」

「逆に聞くけど、あんた以外誰が居んのよ!」

「それもそうか!」

美夢は、以外にもあっさり納得した。

「ところで、美夢。私のシルトに……」

「お断りします!」

美夢は深々と頭を下げてその場を急いで離れていったのだった。

「あ!待ちなさいよ、美夢!!あ、先輩本当にあのアホがごめんなさい!」

黒羽も同様に頭を下げその場を離れた。

「あれ?私って嫌われてるのか……」

「そんな事ないわよ!」

「うわ〜ん!天草ぁぁぁあ!我が親友よ〜」

天草会長は、抱きつこうとした帆波を足で撃退した。

「抱きつきたかったら、まずは風呂に入れ!」

そういうと、大人しく帆波は大浴場に向かったのであった。

「いい物を見せてもらったよ、美夢」

天草はそう言うと、その場を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________________続く




ご拝読ありがとうございました。
もしよろしければ、ブックマーク、作品の感想、小説の評価をよろしくお願いします。
また、今後も本作品をよろしくお願いします。
また、アンケートの方も投票していただけますと、今後の励みになりますので、よろしくお願いします。

本作品について

  • 面白かった
  • 面白そう
  • まぁまぁかな
  • クソ
  • もう書くな
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。