アサルトリリィ Thousand Flower 作:汐風波沙
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「あら、朝は早い方なのね。おはよう、美夢」
百由は、ラボの扉を開いて、美夢が居ることを確認して言った。
「おはようございます、百由様。寝心地とかって大丈夫でしたか?」
美夢は、チャームの修復をしながら答えた。
「ええ、バッチリよ!ここ2、3日まともに寝てなかったから、しっかり眠ることが出来たわ!お陰で調子もとてもいいわ!」
百由は、肩を回す動作をする。
「それは、良かったです。ところで、何故早朝から私のラボに?」
「そうね、ちょっと機材を貸してもらおうと思ってね……、その、チャームを1本修理しないといけなくて」
「どんなチャームですか?」
「大きさは、普通のチャーム6本分くらいで、私とグロっぴのチャームを収納出来るように設計したから、実質8本か。まあ、この世界に移動してしまった原因のチャームね」
「なるほど、次元の穴を開けられる程の強力な出力を叩き出す化け物チャームを作ったんですね。アホなのか天才なのか、わからなくなってきましたよ……」
「ハッハッハー、私にとってはそんなの日常茶飯事のことなのよ!誰もしなかったことを、私がして、学校の設備を吹き飛ばして、怒られたり、何度も失敗して、時には後悔して……、それでも、リリィ一人一人の犠牲を減らして、少しでもたくさんの女の子達に笑って生きて欲しい。それが私が戦う、そして研究をする理由と言うところかしら。と言ってもそんな事聞いてないか……」
「アハハハ」と百由は、少し寂しそうな笑顔を見せる。
そのことを察したのか、美夢は、
「私は、もう誰もいなくなって欲しくない。どんなに私を嫌っていても、私にたくさんの愛をくれる人も、誰一人死んで欲しくないんです。その為なら、私は何度だってこの命を賭けることが出来る。でも、それでも、私はアーセナルで、リリィで、そして、嫌われ者だから、私が駆け付ける時は、いつも1歩遅くれていて、誰かのないている戦場だから……」
美夢は、自身の胸に手を当てる。
「それでも、何があっても前に進まないといけない。私には、
「……」
百由は、絶句した。
彼女の覚悟を、自身の気持ちが熱くなって行って、気持ちが高ぶっているのが分かる。
「美夢、あまり思い詰めたらダメよ。貴女が壊れてしまう。必ずいつか限界が来て、自分が自分で無くなる瞬間が貴女にも来てしまう。だから、思い詰めたらダメ……」
百由は、美夢を優しく抱きしめる。
優しく、そして熱烈な抱擁をする。
「百由、様……」
それを美夢は、抱きしめ返す。
『この子は、私が守らないと……』百由は、心の中でそう思っていた。
数分間2人は熱い抱擁をして、
「気持ちは、収まった?」
百由は、美夢に聞く。
「はい、落ち着きました」
美夢は、百由から離れた。
2人は少しよそよそしかったが、そのよそよそしさを打ち消すように、美夢のお腹の音が鳴った。
「まずは、お腹をいっぱいにしないとね!」
「そ、そうですね!朝ごはん、行きましょうか……」
美夢は、着ていたエプロンを脱ぎ、制服へ着替える
あたふたしているのを見て、百由は後ろに回り、
「ほらっ、じっとして……」
手馴れた手つきで着付けていく。
数分後、
「出来上がり!」
「あ、ありがとうございます!ただ……」
「何かしら?」
「この編み込みは何でしょうか?」
「そんなの決まってるじゃない!オシャレよ!」
ドヤァとした顔をしながら、百由は言い切った。
「ま、まあ、可愛いですが、私には似合いませんよ……」
少し恥ずかしそうに編み込みの先端をくねくねさせる美夢。
「貴女、自覚していないようだから言うけど」
百由は、美夢の頬に手を当て、顔を耳元に近づけた。
「とても可愛らしい顔をしているわよ」
と囁くように言った。
「なっ!?」
耳を抑えながら、美夢は百由から離れた。
「も、もう!からかわないでください!」
「ハッハッハー、ごめんごめん。あまりにも可愛らしい反応をするから少し意地悪しちゃった!」
「ごめんね」と言いながら、百由はドアの前にたった。
「さてと、朝ごはんは何処で食べられるのかしら?」
「食堂ですよ!まあ、道なんて知らないと思いますから、案内しますよ」
「ええ、お願いするわ!」
「かしこまりました!」
こうして2人は、朝食を摂る為に食堂へ向かうのだった。
________続く
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