アサルトリリィ Thousand Flower 作:汐風波沙
久しぶりの更新です、よろしくお願いします!!
「では、猿飛さん。何故逃げようとしたのか教えていただけるかしら?」
秋那は、椅子に縛り付けられている緋色に問いかける。
「どうやら、秋那様は何か誤解をしていらっしゃるようで……」
「美夢、例の
「はい、もちろんここに……」
美夢は、運んで来たものを地面に置いた。
ズドンッ!!
と大きい物音を立てているそれは、厚さ100mmのいかにも拷問等の錘として使われる鉄板である。
「それ、どう使うか教えていただけたりって……」
「そんなの、今から味わうんですから、別に説明も何も要りませんよね?」
「あ、あの、なるべく、なるべくでいいので優しく……」
「つべこべ言わない!行くわよ!!」
秋那は、緋色の太腿に1枚目を置く。
「重っ!!!???待って、足が、足がちぎれちゃうから!!」
「早く本当の事を話した方が身のためよ。さあ、その口を割っちゃいなさいな……」
秋那は、無言で更に1枚を乗せる。
「ふぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」
緋色は、凄い声量で叫んだが、美夢の工房は地下にある為か防音性能は、他の部屋と比べ物にならないレベルであった。
「緋色さん、叫んでも無駄なので、そろそろ話してくださいませんか?」
「……」
「因みに、ここに黙秘権なんてないですよ!!」
「なら今すぐに拘束を解けぇぇぇ!!!!!!!」
全力のツッコミに呆気を取られ、美夢は拘束を解いた。
「全く、人の話を聞かないカップリングだな!そこに正座!」
「で、でも……」
「つべこべ言わずに、する!」
「「は、はい!!」」
2人は工房の冷たい床に正座した。
「大体、私は君たち2人とは初対面だろ?」
緋色は、近くにあった椅子を引き寄せて、そこに足を組んで座った。
その表情は、とてつもなく怒った顔をしていた。
「は、はい……」
「……そう、ですね」
「ならまずは名乗り会うのがセオリーだろ!!」
「は、はぃぃぃぃ!!」
「ご、ごめんなさいぃぃぃ!!」
美夢と秋那は、頭を下げて、土下座の体勢になった。
「私は意外にも寛大だ……」
そう言うと、緋色は靴と靴下を脱ぐ。
次の瞬間、秋那の頭を素足で踏みつけた。
ゴツンっ!!
という少し鈍い音がしたが、お構い無しに緋色は秋那の頭を足でグリグリし始めた。
「こう見えても私は、復学したばかりと言えど秋那と同じ学年だ。休学していた都合上、1つ下だが……、この意味、分かるよね秋那?いや、秋ちゃんって呼べばいいかな?」
緋色は、とても笑顔だった。とてもいい笑顔なのだが、笑っているのは顔だけだ。
それに引替え、秋那は額、いや頭部の全毛穴からダラダラと脂汗が流れ落ちる。
美夢は、隣で床を汗まみれにしていた。
「やっぱり、
「そ、そうですね……」
「それじゃあ……」
緋色は秋那の頭を足でポンポンとし始めた。
「寛大な私は、貴女の奢りで日替わりフルコースディナーで許してあげるわ!」
「そ、それはその……、高すぎると言いますか……」
「あぁ?」
ずっと閉じていた目を開く。
そこに、目の光はなかった。
「は、はい!!喜んでお支払い致します!!」
「よろしい!」
そう言うと、緋色はまた笑顔になった。
「それじゃあ、美夢ちゃん!私の事、下級生の間ではどんな噂が流れてるのかな?」
「い、いえ、特に噂とかは……」
「秋ちゃん、踵でいいかな?」
「美夢の馬鹿っ!!素直に答えなさ……」
その瞬間、緋色の踵が秋那の頭を直撃し、
ゴツンっ!!
という鈍い音がした。
「痛っいぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!!!!」
秋那は、その場で悶絶していた。
「後頭部はヤバイ!マジで一瞬意識飛んだ!」
「妹の責任は姉がとるものよ。さてと、美夢ちゃん。正直に話していいから、教えてね?私は、同級生よりも下の子達から何って呼ばれてるのかしら?」
既に美夢は、涙目になっていた。
緋色は目を大きく見開いているが、その目には確かな殺意のみが見えるのだ。
恐怖が美夢を支配しているのだ、無理も無い。
「……の鮮血姫」
「よく聞こえないわね、もう少し大きな声で言って貰えないかしら?」
「夕暮の鮮血姫です!」
「何その厨二臭いセンスは!一体何処のどいつがそんな通り名付けたのかしら!」
笑いながら更に秋那の頭を踏みつける。
あまり力は入っていないが、秋那の頭は気持ちばかし地面にめり込んでいた。
「まあ、説教はこの辺にして……、さてと、美夢。私のチャーム整備してもらえるわよね?」
先程秋那に向けた笑顔と同じものを美夢に向ける緋色。
表情は怯え声はガクガクになっている状態で、
「は、はい……、承りました」
と答える。
「よろしい、それでは頼んだ」
と言いながら美夢にチャームを渡す緋色。
そして美夢は、チャームを受け取ると、颯爽と作業を始めだした。
最早、この空間は緋色の独裁状態になっていた。
「さてと、とりあえずフルコース食べて来るまでには終わるかしら?」
「はい、今触った感じだと、使用してない期間でグリスが切れてるのと刃の交換ですので、そのくらいに終わるかと……」
「それじゃあ、秋那と一緒に食べて来るから、あとはよろしく!」
「美夢!!!!私を見捨てないで〜!!!!ゴふッ……」
抵抗は虚しく、秋那は緋色に連れて行かれてしまった。
緋色が去ったことにより、工房内には平和が訪れたが、秋那が戻って来る時、どうなっているかは、知る由もなかった。
________________続く
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