アサルトリリィ Thousand Flower 作:汐風波沙
今回は会話多めです(大半が会話です)。
「ちょっと、何よこの状況は……。」
百由が到着した頃には、ヒュージは姿を消していた。
そして、地面には大きなクレーターが出来ており、その中心に1人のリリィが立っていた。
「あの子がやったのかしら?不味いわね!」
百由はその子に近づく、その瞬間、そのリリィが崩れ落ちるように倒れた。
「ちょっと、大丈夫!?」
「……」
倒れているリリィからは反応がない。
「息は……、してるわね。状況からしてマジ切れね。」
「百由様!
「おい鶴紗!儂を置いていくんじゃない!」
そこにミリアムと鶴紗が合流した。
「鶴紗さん、あなたこの子知っているの?」
「はい、うちのクラスの
「川添……、ってもしかしてこの子
「ああ、この世界で唯一カリスマの上位互換、レアスキル《ラプラス》を発動させ、人類滅亡を阻止したリリィの川添美鈴様の娘です。」
「ちょっと待つのじゃ!ラプラスを発動させたのはもう一人おるじゃろ!」
「もう1人?それは、誰だ?」
「そうね、もう一人いたわ。お人好しで、総受けのリリィが」
「名前を教えてくれ、そのリリィがこの世界を救う希望かもしれない!」
「鶴紗、本気で言っておるのか?」
「そうよ、あなた達のレギオンのリーダーでしょ?」
「2人とも何を言っているんですか、私は
「なん、ですって!?」
「じゃあ、この世界には一柳梨璃はいないのか!?」
「そうですね、この世界には多分そのリリィは存在していません。そのリリィがいたら、この世界の惨状は少しは解決していたのかもしれませんね……。それよりも、今はこの場から早く離れましょう。ヒュージを倒した後でも、危険すぎます。」
「それもそうね、鶴紗さんの本拠地に行きましょうか」
「もう行くのか?儂はまだマギが完全に回復したわけじゃないのに〜」
「ほら、拠点に戻ったらドーナツやるから頑張れ!」
「それは魅力的なのじゃ!儂、今ならマギなしでもヒュージを倒せそうじゃ!」
「本当にグロっぴは甘いものが好きなのね。とりあえず、この子は私が抱えていくわ。ところで、予備の服とかないかしら。この子、制服がボロボロなのよね〜」
「仕方ないよ、拠点に戻らないと服も無い。でも、私のローブくらいは貸せるから、着せてやってくれ」
そう言うと、鶴紗は着ていたローブを脱いで百由に渡した。
「リリィなら、第一に身だしなみなのに、こいつにはまた指導しないとな」
「鶴紗、少し嬉しそうじゃな。」
「ああ、生徒と話が出来るのはとても嬉しい。なんせ私は猫としか話したことが無いからな!」
そんな他愛のないことを話しながら、鶴紗達の拠点に向かっていた。
百由 脳内________
もしもこの子があの規模の攻撃を一人で出来るのなら、マギリフレクターも一撃で破ることが出来るのでは無いのかしら。
最も、このチャームは何?
腰の部分に本体が着いているようだけど、どうして6本のナイフと一丁のリボルバーが装備されているの?
この形式のチャーム、何処かで見た覚えがあるんだけど……、ダメだ、思い出せないわ。
とりあえず、あの人が生きていれば、あの人に会って話を聞かないといけないわね。
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