アサルトリリィ Thousand Flower 作:汐風波沙
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「……なんだ、私の工房か」
目覚めた美夢の第一声は、それだった。
「まあ、あんな状態の保健室に寝せる訳にもいかないだろ?」
鶴紗は、ソファーの傍に座り込んだ状態で話しかけて来た。
「鶴紗先生がそこに居ると言う事は、私の頭が乗っている太ももは……」
美夢が徐ろに左を向くと、
「スゥ……、スゥ……」
と寝息をたてて眠っている梨璃が居た。
「ところで、鶴紗先生。あれから何時間経ったのか教えてください」
「正確には、12時間しか経っていない。心配しなくても、まだ
「そうですよね、ありがとうございます。でも、本当に今回のヒュージ化の原因はパラサイト型だけなのでしょうか?」
美夢は、鶴紗に問いかける。
「何故そう思ったのか、聞いてもいいか?」
「はい、私、浄化する時にヒュージ達のマギを見たんです。その時、ヒュージ達は何かから逃げてきたみたいに怯えていたんです……」
「なん、だと!?だとしたら、確実に
「いえ、その必要はありません」
美夢は、鶴紗の言葉を遮った。
「ここで私がヤツを
美夢は起き上がり、梨璃を抱き締めた。
「もう二度と会えなくなるかもしれない、梨璃ちゃん、ずっとお姉ちゃんだったよ。これからも、みんなが困って、立ち止まってしまった時は、道標になってみんなを導いてね」
美夢は、梨璃から離れる。
そして、鶴紗の元にむかい鶴紗に抱き着く。
「鶴紗先生、私は貴女が居たから強くなれた。貴女がどこまでも強く気高く、そして慈愛に満ち溢れたリリィだったから、私は貴女と歩めて幸せでした。これからも、みんなの目標であってください」
「まだ教え足りないことばかりだ、ちゃんと、生きて帰ってこいよ、美夢」
鶴紗は、美夢の背中を思いきり叩く。
たった一発、でも、それはこの地に生きる全ての人の思いだった。
「……痛ッ!!」
「これで気合いも入っただろう、勝てよ美夢!」
「はいっ!もう何も、失いたくないですから!!」
美夢は、チャームセットを装備すると、すぐに出撃するのであった。
百由&ミリアム
「百由様、まだ終わらんのか?」
「ちょっと待ってね、もう少しだから!」
百由はとあるチャームの最終調整を行っていた。
「出来たわ!これで私達は帰れて、美夢ちゃんのサポートが出来るわ!」
「百由様、ちなみにその引き金は誰が引くんじゃ?」
「もちろん、グロっぴ決まってるでしょ!」
「やはり儂なのか……」
「あ、ちゃんとフェイズトランセンデンスも使うのよ!」
「まさか百由様……」
「もう一度次元に穴を開けて、私達は帰るのよ。本来居るべき次元に……」
「みんなに別れを告げなくて良いのか?」
「ん〜、鶴紗ちゃんと梨璃ちゃんには、挨拶だけしておくわ」
そう言うと、百由は台車にチャームを乗せる。
「でも、ノインのマギスフィアはそのまま狙った方向に飛んで行くから、ちゃんと美夢ちゃんが合わせやすいところに撃つのよ!」
「でも、そのあとの儂らどうなるんじゃ?」
「理論上は戻れるはずだけど、ミスして別の次元に飛んでしまったら、また帰る手段を考えるだけよ!」
百由は「エヘヘ」と笑った。
「仕方ないから、付き合ってやるのじゃ。儂らはシュッツエンゲルの契りを交わしておるしのぅ……」
「たまには素直じゃない、グロっぴも!」
「儂はまだ素直なほうじゃ!!」
2人は梨璃と鶴紗の居る場所へ向かうのであった。
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