アサルトリリィ Thousand Flower 作:汐風波沙
「美夢、貴方は私達リリィの最後の砦なの。絶対に生きてこの世界を救いなさい。」
「夢結お母さんも一緒に行こうよ!」
「私は……」
「夢結さん、時間よ」
「わかりました。またね、美夢。私は必ず貴方に会いに行くわ。たとて死んでもね」
そう言うと、夢結は美夢を抱き締めた。
「これでお別れなんて、嫌だよ……」
「私もよ。でも、リリィになったのだから、自分の使命を必ずやり遂げてみせるわ。」
夢結は美夢から離れた。
「この子をよろしくお願いします」
「わかりました。命に変えても新拠点に連れて行きます」
そう言うと夢結はヘリコプターから降り、扉を閉めた。
「行ってきます、そして、さよなら美夢。出してください!」
夢結がそう命令すると、ヘリコプターは上空に飛び上がった。
そして、前進したのを見届けて夢結は戦場に向かった。
「美夢ちゃん、寂しい?」
「ううん、私、寂しくなんかないよ。だって、夢結お母さんは、私が逃げちゃったら、必ず戻ってきてくれるもん」
「美夢ちゃん……」
女性は美夢を、抱きしめた。
「ごめん、ごめんね。今回の作戦は……」
"バーン!!"
その瞬間、ヘリの後方で爆発音がした。
「マズイな、エンジンがやられた。このヘリは時期に落ちる」
「どうしてヒュージの攻撃が……、きゃぁぁぁぁ!」
ヘリコプターは回転しながら落ちて行く。
「美夢ちゃんだけは、あの人が大切にしている美夢ちゃんだけは!」
その瞬間、美夢は悟った。
『私、死んじゃうんだ。夢結お母さんに生きてって言われたのに……』
そう考えた瞬間、美夢の中で何かが目覚めた。
「嫌だ、嫌だよ!死にたくない!!」
そして、ヘリコプターは地面に叩きつけられそうになった瞬間、落下が止まり、地面にゆっくりと落ちた。
その衝撃で、扉が破壊され荷台に置いてあった一振のグングニルが外に出された。
「私だって戦える!」
「美夢ちゃんだめ!」
女性は美夢を止めようとしたが、間に合わなかった。
美夢は外に出されたグングニルを拾い上げた。
その瞬間、チャームが起動し
「はああああ!」
目の前にいたヒュージを真っ二つに切り裂いた。
「私だって、私だってリリィだもん!やってやれないことなんてないの!」
そう言うと、マギをチャームの刃に集め、囲んでいたヒュージを薙ぎ払うように一掃した。
「すごい……」
「感心してないで、アンタはあの子を回収しに行きな。お前さんのブリューナクも積んであるから、行ってこい!」
「ありがとうございます!!」
そう言うと女性は自分のチャームを持って美夢を追いかけた。
美夢は旧拠点に向かって走っている。
そこで戦っている夢結を助けるために、襲い来るヒュージを薙ぎ払いながら進み続ける。
そこに準大型ヒュージが立ち塞がる。
「邪魔ァァァァァ!!」
そう言いながらチャームの銃弾にマギを込めマギスフィアを打ち出す。
マギスフィアは、準大型ヒュージを撃ち抜き、その後ろにいたヒュージの群れを壊滅させた。
そして、旧拠点に戻ってきた。
「夢結お母さん!!」
「来ちゃダメよ美夢!!」
夢結が一瞬のよそ見したことで、ヒュージと夢結の勝負は決着した。
夢結のダインスレイフが地面に落ちる。
それと同時に夢結の身体が中に投げれられる。そして、ヒュージは鋭利な両腕で更に夢結を切り刻み、大量の血が辺りを鮮血に染めた。
「ああ、あああ、あああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
その瞬間、美夢の心の中で何かが壊れる音がした。
「殺す、殺す殺す殺す!」
美夢がヒュージに飛びかかろうとした瞬間、
「美夢ちゃんダメ!」
女性リリィが美夢を抱きしめた。
「離せ!離せよ!アイツは!アイツだけは私の手で殺す!絶対に殺すの!」
「いい加減にしなさい!」
女性リリィは美夢の頬を叩いた。
「え……」
美夢は唖然とした。
「今の、仲間の大切さを知らない貴方じゃ絶対に勝てない!だから、今は引きなさい。そして何時か強くなって、その時に夢結さまの、お姉様の仇を打ちなさい。私だって、今戦わないと行けないと思っ待てる。でも!今は無理なの。だから、ね。今は引こうよ。」
「わかった……」
そう言うと、力が抜けたように美夢は眠りに就いた。
そして、女性リリィは地面に円を描き、その場を飛ぶように去った。
その際に女性はダインスレイフを回収し、去ったことは誰も知らない。
ご拝読ありがとうございました。
もしよろしければ、ブックマーク、作品の感想、小説の評価をよろしくお願いします。
また、今後も本作品をよろしくお願いします。
また、アンケートの方も投票していただけますと、今後の励みになりますので、よろしくお願いします。
本作品について
-
面白かった
-
面白そう
-
まぁまぁかな
-
クソ
-
もう書くな