アサルトリリィ Thousand Flower   作:汐風波沙

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第6話 面会

「さてと、一体いつから話をしたら良いのだろうか……」

「初めから聞きたいのだけど、今は時間が無いから何故世界がこの有様になったのかだけ教えて貰えたらいいわ、理事長代行(りじちょうだいこう)。」

百由はそう切り出した。

現在、百由、ミリアム、鶴紗、美夢は戦闘を終えてから拠点に戻って来たが、鶴紗と美夢は、百由とミリアムを理事長室に案内した後、リリィ指導室へ向かい、百由とミリアムは理事長代行と話をするために現在面会中というわけである。

「別に私はこの世界を救うのよりも、私とグロっぴが元の世界に戻ることが出来ればいいの。その為には、今人類がどんな状況なのか知る必要があるから、聞いてるの。さあ、聞かせてもらいましょうか」

「百由様、ここには緑茶しか無いのじゃ。甘いミルクティーは無いのか〜?」

「後で探してあげるから、我慢しなさい。それで、教えてくださいますよね!理事長代行〜?」

理事長代行は、少し驚いた顔をしたが、すぐに何時もの表情に戻った。

「わかった。そして、相変わらず君も変わらないのだな、百由くん。」

「そうね、強いて言うなら、バストがDだったのがEになったくらいですね。」

「この状況で堂々とそれを言える君を尊敬することにしよう……。」

理事長代行は、頭を抱えた。

「少し、昔の話をするとするか……」

理事長代行は、そう切り出すと、3人分の緑茶を淹れた。

 

 

 

 

 

 

 

20年前________________

東北地方、青森と北海道の間の津軽海峡で、アルトラ級ヒュージが発生し、北海道と東北地方は、壊滅した。

その後、アルトラ級ヒュージは、眠りに着いたが、津軽海峡に新たなネストが出来た。

それにより、日本で大量のヒュージが発生し、人類は福島まで生存圏を奪われてしまった。当時の川添隊が防衛の為に出撃したが、川添美鈴以外は帰還、そしてその時に夢結が連れて帰ってきたのが、後に美夢となる赤子だった。

だが、彼女は夢結と共にGEHENNAの研究所に連れて行かた。

それから10年後、GEHENNAの施設がヒュージのケイブ発生により壊滅し、その時に夢結もヒュージとの戦闘に敗北し死亡した。

その瞬間を美夢は、双葉(ふたば)先生と見てしまっていた。

その際にレアスキルらしきものが発生したが、その後は何も見受けられていない。

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、戦場で生まれたリリィの娘があの川添美夢という訳ね。」

「まあ、そういうことじゃな。ところで、梨璃は居ないのか?」

「はて、梨璃というリリィは誰の事か?ここに居るのはみなリリィだが……」

「この世界には一柳梨璃が居ないということなの?」

「そのようじゃな、あやつがいれば、かなり戦況を打開出来る可能性があるのじゃが……」

「戦況を打開?」

「えぇ、彼女のレアスキルはカリスマ、いや、()()()()と言えば、理事長代行も分かるわよね?」

「あぁ、この世界には川添美鈴くんくらいしかその能力に覚醒していなかったが……」

「なんですって!?」

「まさか、百由くんの世界では覚醒していなかったのか?」

「私の知る限りでは、その可能性が高いというのが結論となっているわ。」

「そうか……、なら、一柳梨璃というリリィを見つけ出せば、もしかしたらということだな。」

「そうね、()()()()がこの世界を救うのに必要になるはずなのよ。だから、私は美夢の方をどうにかするから、理事長代行は、梨璃を探してください。」

「わかった、まさか、こんな世界になって君とまた話が出来て嬉しかったよ、百由くん。」

「まあ、また会えますよ近いうちに。行くわよ、グロっぴ!」

「百由様、待つのじゃぁ〜」

「それじゃあ、理事長代行。よろしくお願いします。それじゃあー!」

そう言うと百由は理事長室を退出した。

 

 

「さてと、どうしたものかね、双葉くん。」

そう言うと、理事長代行は1枚の履歴書を見た。

双葉梨璃

(旧姓一柳)




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