アサルトリリィ Thousand Flower 作:汐風波沙
暖かい目で見守ってください
コンコンコン。
百由とミリアムが理事長室から出た後、控えめなノックが理事長室に響いた。
「入りたまえ」
理事長代行は、ノックの主を部屋に通した。
「失礼します、理事長代行先生。」
「盗み聞きとは、いい趣味とは言えないな。一柳、いや、今は双葉くんと呼んだ方がいいのか」
「そうですね、今の私に残ってるものなんて、このレアスキルと彼の残してくれたマギブースター付きの結婚指輪くらいですよ。」
「そうか、やはり君に
「そうですね、今でも眠りにつくと思い出します。私はあの日を忘れる事が出来ていないのでしょうか?」
「いや、君の場合は彼が大切だったからであろう。私にも昔、大切な人がいたが、彼女は戦場から戻ってくることはなかった……」
理事長代行は、珍しくコーヒーを淹れた。
「珍しいですね、先生がコーヒーを飲むの。」
「コーヒーは結構好きなのだよ、まあ、主に人から話を聞く時に飲む、さてと、話を聞かせてくれないか」
「分かりました、彼とどう出会ってあの日を迎えるまで」
10年前________________
私、一柳梨璃は百合ケ丘女学院を卒業し、本格的なリリィとしてヒュージと戦うことになりました。
配属されたのは、ネスト壊滅作戦の中心。
そう、夢結お姉様のいる部隊の隊長として、元一柳隊の皆と配属されました。
私達は百合ケ丘のネストを破壊した経験があるため、作戦ではその時の経験を活かし戦うように言われました。
あの時はラプラス目覚めたばかりで、何をどうすればいいか分からなかったというのが、本音でした。
それに、百合ケ丘のネストを破壊出来たのは、皆さんの協力あっての事でしたので、この作戦が上手くいくとは思っていませんでした。
そして、その予想は見事に的中した。
ネストに侵攻した際に、大量のケイブが発生し、私達はほぼ壊滅し、一柳隊ら私以外無事でした。
でも、私は運が良かったのか悪かったのか、左足の神経を切られて、左足の感覚がほぼ無くなりました。
その時、すぐに夢結お姉様が私を連れて救護拠点に連れて行ってもらいました。
私の容態は戦えるかどうかの緊急性を要したため、急患として扱われました。
その時、私は再会したのです。
甲州に居た時のもう1人の幼馴染で、私が初めて恋をした男の子、
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